「きっかけ」は英語でどう言う?さまざまなシーンで役立つ表現を覚えよう!
因果関係を明らかにする際に用いられる「きっかけ」という言葉について、英語でどのように表現すれば良いか分からない人も多いでしょう。
実は、英語では同じような意味を表すにも複数の表現があります。
そして、ニュアンスによって使い分けが重要になる場面も多いです。
この記事では会話でも頻繁に登場する「きっかけ」を意味する英語表現をいくつか見ていきましょう。
関連記事:「きっかけ」を表す英語表現は?きっかけに答える例文も紹介!
「きっかけ」は英語でなんと言う?
【inspire】
まず、「きっかけ」を表現する場合によく用いられるのが「inspire」。
「inspire」は、「(ひらめきを)与える」「動機付ける」といった意味の動詞です。
基本的には「inspire」の後ろに目的語を取り、他動詞として「inspire+人+to+動詞の原形」の構文で使われることが一般的です。
つまり、「きっかけは~である」「~をきっかけにひらめき・着想を得る」という意味にする場合は、「きっかけを与えるもの」が主語に、「きっかけを与えられる人」が目的語になります。
「きっかけを与えられる人」を主語に置く場合は受動態の形になるので覚えておきましょう。
例:
・The Japanese animation inspired him to come to Japan.
(その日本アニメは彼が日本に来るきかっけとなった。)
【trigger】
少しおしゃれな言い回しとしてよく使われるのが「trigger」です。
「trigger」は、名詞で「銃の引き金」「要因」の意味に、動詞で「引き金を引く」「~のきっかけとなる」という意味になります。
「inspire」が「人」を目的語とするのに対して、「trigger」は「出来事」を目的語に置くケースが多いです。
ややカジュアルなニュアンスの言い回しなので、ビジネスシーンではあまり使わない方が無難でしょう。
また、「trigger」はネガティブな出来事の発端を表す際に用いるのが一般的です。
例:
・Lack of communication can trigger a quarrel.
(コミュニケーション不足は口論のきっかけになる可能性がある。)
【bring】
最後に、一般的に「~を持ってくる」という意味で用いられることが多い英単語「bring」も、きっかけを表す用法があるので覚えておきましょう。
通例「bring+人+to~」の形で「(主語は)~のきっかけになる」という意味を表します。
「bring」のコアイメージが引き継がれるため、「移動を伴う行動」および「場所へ到達したきっかけを問う文脈」で使用されることが多いです。
例:
・Passion for studying English brought me to America.
(アメリカへ来たきっかけは英語を学ぶことへの情熱でした。)
「何がきっかけなの?」相手に尋ねる時に使える会話表現
英語で相手にきっかけを尋ねる時、汎用性の高いフレーズとして重宝するのが「What made you~?」です。
「made」の原形である「make」には「make+目的語(A)+補語(B)」で「AをBの状態にする」という用法があります。
現在の状態となったきっかけである「過去の出来事」を相手に尋ねているため、「make」が過去形の「made」に変形しているのです。
直訳すると「何があなたを~にしましたか?」となりますが、意訳すれば「何がきっかけで~になりましたか?」と解釈することが出来ます。
なお、補語の部分には名詞・形容詞の他にも動詞の原形が置かれる場合もあるので留意しておきましょう。
これはmakeが使役動詞として機能して原形不定詞と繋がることがあるためです。
例:
・What made you so happy?
(何があなたをそんなに幸せにしたのですか?/ 何か良いことあった?)
・What made you become a teacher?
(何がきっかけで教師になったのですか?)
「How did you~?」というフレーズもきっかけを尋ねる際によく使われるフレーズとして知られています。
直訳は「あなたはどのように~しましたか?」となりますが、転じて「何をきっかけに~しましたか?」と訳すことができます。
「did」が用いられているため、後に来る動詞は原形です。
この構文ではしばしば「get into~(興味を持つ、熱中する)」を伴って、「〜を好きになったきっかけは何ですか?」という意味の質問に使われます。
例:
・How did you get into music?
(音楽を好きになったきっかけはなんですか?)
「〜がきっかけで」質問に答える時に使える会話表現
もしも、自分が何かのきっかけを尋ねられた場合は、理由を表す接続詞である「because」を使って答えれば、基本的に幅広い質問に対応できます。
口語の場合は前段階の会話を受けて主節部分を省き、いきなり「because」から回答を始めても問題なく伝わるでしょう。
厳密に言うと「because」は「きっかけ」という意味を持つ英単語ではありません。
しかし「きっかけ」という言葉が元々「原因、動機」といった意味を持っており、「because」のコアイメージである「理由、原因」に通ずる部分があります。
したがって、きっかけを問われた際に「because」を用いて回答すると自然なニュアンスで伝えることができます。
きっかけに遡って説明するため、開始地点を示す「start」と併用するのが一般的です。
その場合、「because」は回答内容のニュアンスに応じて「after」や「when」に置き換えることもあるので併せて覚えておくと良いでしょう。
例:
A: What made you study English so hard?
(何がきっかけでそんなに英語を一生懸命勉強するようになったんですか?)
B: I started studying hard because globalization is expanding.
(私が英語を必死に勉強し始めたのはグローバル化が進んでいるからです。)
少しかしこまった言い方では「The reason why ~ is ~」という言い回しもあります。
これは、ビジネスシーンでも使用されるフォーマルな言い方です。
「why」以下には問われた内容を、「is」以下にはきっかけとなった出来事を挿入しましょう。
例:
・The reason why I started studying hard is expanding of globalization.
(私が英語を一生懸命勉強し始めたきっかけはグローバル化の拡大です。)
まとめ:「きっかけ」を意味する英語表現は様々
英語は日本語に比べて、同じ意味を表現するのに使える単語やフレーズが数多くあります。
異なる単語を用いても同じような意味で通じることもあれば、若干ニュアンスが異なる場合もあるので、いくつか表現のバリエーションを覚えておくと、状況に合わせて使い分けることができるので安心ですね。
日常会話において「きっかけ」を尋ねる、あるいは尋ねられる場面は少なくありません。
今回紹介したフレーズを覚えて、スマートに使いこなしていきましょう。
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