「医者」の英語|基本表現から実践会話まで
「医者」は英語でどう言えばいいのだろう?
doctor、physician、specialist…様々な表現があって悩む…
こう思っている方は多いのではないでしょうか。
医療の場面で使われる英語表現は、一般的なものから専門的なものまで実に様々です。
適切な表現を使い分けることで、より正確なコミュニケーションが可能になります。
この記事では、英語学習中の方へ向けて、医者に関する基本表現からシーン別の実践的なフレーズを解説します。
医者に関する会話の参考として、ぜひ最後までお読みください。
「医者」の英語表現:doctorとphysicianの使い分け方
医者を表す英語表現には主に「doctor」と「physician」の2つがあります。
- doctor:一般的な医師を表す表現
- physician:特に内科医や専門医を表す表現
どちらも「医者」を意味しますが、状況に応じて適切な表現を選ぶことで、より正確に意図を伝えることができます。
この2つの言葉の使い分けと、それぞれが使われるシーンについて詳しく解説していきます。
「doctor」を使う一般的なシーン
「doctor」は最も一般的な医師の呼び方で、「Dr.」という略称でも広く使われています。
患者との会話や日常的な場面で使用される表現です。
以下のような表現が一般的です。
例文:
I need to see a doctor.
(医者に診てもらう必要がある。)
My doctor recommended this medicine.
(私の医者がこの薬を勧めました。)
「physician」を使う専門的なシーン
physicianは「内科医」や「臨床医」を指す専門的な表現です。
特に、以下のような場面で使用されます。
- 医学会や学術論文での発表
- 病院の公式文書や採用情報
- 医療専門家同士のコミュニケーション
「physician」は「doctor」よりもフォーマルな印象を与えます。
例文:
The hospital employs over 100 physicians specializing in various fields.
(この病院は様々な分野を専門とする100人以上の医師を雇用しています。)
The physician recommended further testing to confirm the diagnosis.
(医師は診断を確認するためにさらなる検査を推奨しました。)
各診療科の「医者」の英語表現
医療の現場では、各診療科によって医師の呼び方が異なります。
ここでは、主要な診療科の医師の英語表現と、その使用例を紹介していきます。
内科医:Internist
内科医を表す際は「Internist」が最も一般的です。
患者の全身状態を診る医師として知られています。
We need to see an internist for a complete check-up.
(総合的な検査のために内科医に診てもらう必要があります。)
外科医:Surgeon
外科医は「Surgeon」が一般的で、専門分野によって「cardiac surgeon(心臓外科医)」のように表現します。
The surgeon will perform the operation tomorrow.
(外科医が明日手術を行います。)
小児科医:Pediatrician
子どもの健康を専門とする医師を「Pediatrician」と呼びます。
My daughter’s pediatrician recommended this medication.
(娘の小児科医がこの薬を勧めました。)
産婦人科医:Gynecologist
女性特有の健康問題を専門とする医師は「Gynecologist」と呼ばれます。
I have an appointment with my gynecologist next week.
(来週産婦人科医の予約があります。)
眼科医:Ophthalmologist
目の健康を専門とする医師は「Ophthalmologist」と呼びます。
一般的には「eye doctor」も使用されます。
The ophthalmologist diagnosed me with glaucoma.
(眼科医が私の緑内障を診断しました。)
歯科医:Dentist
歯科医は「Dentist」が一般的です。
専門分野によって「orthodontist(矯正歯科医)」などの呼び方もあります。
I have a cleaning appointment with my dentist today.
(今日歯科医でクリーニングの予約があります。)
研修医:Resident
医師としての研修期間中の医師は「Resident」または「Resident Doctor」と呼ばれます。
The resident doctor is working under the supervision of an experienced physician.
(研修医はベテラン医師の指導の下で働いています。)
専門医:Specialist
特定の分野を専門とする医師は「Specialist」と呼ばれます。
分野を特定する場合は「heart specialist(心臓専門医)」のように表現します。
The skin specialist prescribed a new treatment.
(皮膚科専門医が新しい治療法を処方しました。)
シーン別:医者に関連する英会話集
医者にかかる際によく使われる英語フレーズをシーンごとに紹介します。
状況に応じて適切な表現を使用しましょう。
医者に診てもらいたいと伝える
A:Hey, you don’t look so good. Are you okay?
(具合が悪そうだけど、大丈夫?)
B:No, I’ve had a fever since this morning. I’m not feeling well, so I’m thinking of seeing a doctor.
(いいえ、今朝から熱があって。具合が悪いので医者に診てもらおうと思います。)
医者の予約があることを伝える
A:Can you join the team meeting this afternoon?
(今日の午後のチーム会議に参加できますか?)
B:I’m sorry, I have an appointment with a specialist at 2 PM. I should be back in the office by 3:30.
(申し訳ありません、2時に専門医の予約があります。3時30分までには戻れると思います。)
診察の内容を伝える
A:How was your visit to the dentist?
(歯医者の診察はどうだった?)
B:It went well. I got some recommendations about my wisdom teeth.
(うまくいったよ。親知らずについていくつか助言をもらいました。)
A:Do you need to go back?
(また行く必要があるの?)
B:Yes, I need to see an oral surgeon next month.
(うん、来月、口腔外科医に診てもらわないと。)
緊急で病院に電話する
Receptionist:Good morning, City Medical Center. How can I help you?
(おはようございます。シティメディカルセンターです。ご用件をお聞かせください。)
Patient:I need to see a doctor urgently. I’ve cut my hand badly while cooking.
(至急医者に診てもらう必要があります。料理中に手を深く切ってしまって。)
Receptionist:I understand. Please come to our emergency department right away.
(分かりました。すぐに救急外来にお越しください。)
かかりつけ医について話す
A:How do you usually handle medical check-ups?
(普段の健康診断はどうしているのですか?)
B:I have a family doctor who I’ve been seeing for years.
(何年も通っているかかりつけ医がいます。)
A:That’s great. I just moved here and need to find one.
(いいですね。私は引っ越してきたばかりで、かかりつけ医を探さないといけないんです。)
B:I can recommend mine if you’d like.
(よければ、私のかかりつけ医を紹介できますよ。)
おわりに
この記事では、医者に関する英語表現を基本から実践フレーズまで幅広く解説してきました。
「doctor」と「physician」の使い分けから、診療科別の専門用語、実際の会話例まで、医者にかかるシーンで必要な表現を学んでいただけたと思います。
ここで紹介した表現を少しずつ練習に取り入れることで、医者にかかる際の英会話への不安も徐々に解消されていくはずです。
今後、海外での受診や医療に関する会話の場面などで、この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。