「~しながら」って英語で何て言う?「〜しながら」の英単語5選と例文まとめ
英会話の勉強に励んでいる人の中には、他のことをしながら勉強をしている人もいるのではないでしょうか。
たとえば「音楽を聴きながら英語を勉強する」といった具合に。
こうした文章で使われる「~しながら」という言葉は、英語でもよく使われます。
ここでは、「~しながら」を英会話で表現するために役立つ情報について、詳しくご紹介します。
関連記事:英語のduringとwhileの意味の使い分け! 何が違うの?
「~しながら」で英語はどう言う?
「〜しながら」を意味する英語表現を学ぶ前に、まずは日本語の文章において「〜しながら」という語がどのような役割を果たしているかを見ていきましょう。
日本語の「~しながら」という言葉は
- 動詞の「する」
- 接続助詞の「ながら」
が組み合わさってできた言葉です。
「ながら」は動詞の連用形に付き、「~ながら」という形になります。
<例>
- 食べながら(食べる+ながら)
- 走りながら(走る+ながら)
のように表現しますね。
このように2つの動作を同時にしていることを日本で表現したい場合には、「ながら」を使用すると分かりやすく相手に伝えることができます。
「ながら」以外だと、「〜つつ」という接続助詞を使っても異なる動作を一緒にしていることを表せます。
<例>
- 食べつつ(食べる+つつ)
- 走りつつ(走る+つつ)
ちなみに、接続詞と接続助詞の違いは、単独で使用した場合にそれだけで意味を持っているかどうかです。
接続詞は単独で使用しても意味が通りますが、接続助詞は単独で使っても意味を成しません。
接続詞のように単独で使用できる言葉のことを、「自立語」と言います。
日本語で言うと「そして」や「しかし」などの表現が接続詞です。
これらの言葉は文頭に使用され、接続詞の前後の文章をスムーズにつなげる役割を果たします。
一方で、英語には接続助詞に該当する語が存在しません。
そのために、英語で「~しながら」という意味を表現したい時には、日本語と違った文構造を取らざるをえません。
英語で、「〜しながら」という、2つの動作の並行や動作の反復・継続を表現できる語には以下のようなものがあります。
- while
- during
- 分詞構文(〜ing形)
- when
- as
それぞれ似たような意味ではありながら、使い方や細かいニュアンスの違いがあるので、順番に紹介していきます!
「~しながら」を意味する5つの英語表現
①:while
「~しながら」を英訳しようとした時に、多くの方がすぐに思い浮かべるのが「while」という接続詞ではないでしょうか?
「while」は「~をしている時に、~中に、〜と同時に」という意味です。
・Strike while the iron is hot.
(鉄は熱いうちに打て。)
・What would you like to do while you’re here?
(ここにいる間何がしたい?)
while は接続詞のため、後ろに続く文章は「主語+動詞」の形になります。
ただし、主語が同じであれば、後ろに来る主語とbe動詞を省略して「while ~ing」とすることもできます。
・He apologized while crying. (= He apologized while he was crying.)
(彼は泣きながら謝った。)
・I sang while walking. (= I sang while I was walking.)
(歩きながら歌った。)
②:during
whileと同じような意味を持つ表現として「during」があります。
「during」は「~の間、~中」という意味の前置詞です。
duringは前置詞なので、後ろに来る語の品詞は名詞です。
後ろに来る名詞には、during the night、during the rainy season、during the matchというように、特定の期間(日時)やイベントが来ます。
・No smoking during business hours.
(営業時間中は禁煙です。)
・I wake up several times during the night
(夜に時々目を覚ます。)
duringは、「〜しながら」と訳すこともできますが、「~の間、~中」のように訳した方が適切な場合も少なくありません。
while と during の意味は近いのですが、品詞が異なるために使い方がそれぞれ違います。
- while:「接続詞」 while + 主語 + 動詞(主語が同じであれば「while + 動名詞(動詞 + ing)」も可)
- during:「前置詞」 during + 名詞
それぞれこのような語順になります。
ただし、duringの後ろには、動名詞(動詞 + ing)を置くことができないので注意しましょう。
動名詞は、動詞の語尾に ~ing をつけて名詞化し、「〜すること」と訳します。
そのため、during の後ろに置くと「~することの間」「~すること中」というニュアンスになり、意味が通りません。
たとえば「滞在中」と表現したい時には
× during staying(滞在することの間)
○ during my stay(滞在中)
のように stay を「滞在する → 滞在」と言い換える必要があります。
③:as
asもwhile同様に「as + S + V」の形で「SがVする間、SがVしながら」という意味になります。
ほとんど同じ意味で使われますが、細かい使い分けのポイントは以下の2点です。
- whileは比較的長く動作が継続する時
- asは2つの動作が同時進行している時
・He trembled as he spoke.
(彼は話しながら震えた。)
・Tears stood in her eyes as she told me.
(涙ながらにこう語った。)
asの方がwhileに比べて同時性が強いと覚えておきましょう。
④:分詞構文
分詞構文の用法の1つに「付帯状況」というものがあります。
主節の動詞が示す動作と同時に、または平行して関連のある動作が行われる場合を指し、「~しながら」という意味を表現する用法です。
分詞構文の作り方は、動詞を~ing形にするだけです。
・Smiling brightly, he extended his hand to me.
(明るくほほえみながら、彼は私に手を差しのべた。)
・Though living (=Though I live) next door, I seldom see him.
(お隣さんではありながら、彼とは滅多に会うことはない。)
⑤:with
分詞構文の解説中に「付帯状況」という文法用語を使いましたが、皆さんにとって馴染み深いであろう英単語「with」を使うことでも付帯状況を表すことができるんです。
with + O(目的語)+ C(補語)
の形で「〜しながら」という意味を表します。
・She went back home with a dazzling smile on her face.
(彼女はまぶしい笑顔で家に戻った。 / 彼女はまぶしく笑いながら家に戻った。)
・He was sitting with his legs crossed.
(彼は脚を組んで座っていた。 / 彼は足を組みながら座っていた。)
ここまでにご紹介した5つすべてが、日本語では「〜しながら」と訳すことができますが、英語で表現する際にはそれぞれ使い方が異なります。
しっかりマスターして使い分けられるようにしましょう!
「~しながら」の英文参考例
最後に、ここまでで学んだ5つの「〜しながら」を意味する英語表現を使った例文をご紹介致します。
慣れるまでは使い分けがやや難しいですが、例文も参考にしながら、違いを覚えていきましょう!
<while>
・While you’re away, ask a neighbor to check on your mail or deliveries.
(お留守の間、ご近所に手紙や配達のチェックを頼んでください。)
・The telephone rang while Bob was having dinner.
(ボブがディナーを食べている時に電話が鳴った。)
・She was sleeping while the movie is showing.
(彼女は映画上映中寝ていた。)
<during>
・I’ve got some special friends during my stay in Italy.
(イタリアに滞在していた時に特別な友人ができた。)
・It rains a lot during June in Japan.
(日本では6月によく雨が降る。)
・College students often gain weight during their freshman year.
(大学生は1年生の時に体重が増えることがよくある。)
<as>
・Jane often hums a tune as she works in the kitchen.
(ジェーンは台所で作業をしながら、よく鼻歌を歌う。)
・He sighed as he considered.
(彼は考えながらため息をついた。)
・I called him as I listened to music.
(音楽を聴きながら彼に電話をしました。)
<分詞構文>
・I study (while) listening to music.
(私は音楽を聞きながら勉強します。)
※文中に分詞が登場すると混乱しやすくなるため、接続詞(while)+分詞構文で表すことも可
・We went up a hill talking to each other.
(私たちはお互いに話しながら丘を登った。)
・My mother washed dishes, asking my younger sister to buy eggs.
(私の母は妹に卵を買うように頼みながら、お皿を洗っていた。)
<with>
・Lee sat with her eyes shining.
(リーは目を輝かせながら座っていた。)
・She was running with her hair waving.
(彼女は髪をなびかせながら走っていた。)
・Don’t speak with your mouth filled.
(口をいっぱいにしたまま喋ってはいけません。)
さまざまな方法で表現できる「~しながら」という日本語
いかがだったでしょうか?
この記事では、英語の「〜しながら」という表現を5つ学んでいきました。
やや複雑な部分もありましたが、多少表現を間違ったとしても意図は伝わります。
色々な言い回しを使いこなせるように、インプットだけでなく、アウトプットの練習も欠かさないようにしましょう!
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