企業の社内公用語が英語になったらどう対応すべき!?【米国発グローバル企業で働く筆者が解説】

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更新日:2024年1月24日 コーチング

企業の社内公用語が英語になったらどう対応すべき!?【米国発グローバル企業で働く筆者が解説】

「今の仕事ではなかなか英語を使う機会がなくて」
「もっと英語を使う仕事がしたい!外資系、日系でも社内公用語が英語の企業に転職しようかな?」
と考えたことがある人もいるかもしれません。

もしくは「海外進出・海外企業との提携を目指し、英語の社内公用語化が数年内に予定されているけど、実際にどんな風になるのか想像がつきづらい・・」
なんていう人もいるかもしれませんね。

実際に社内公用語が英語になったら、日々の業務はどのようになるのでしょうか?
ここでは、アメリカ本社で17カ国に拠点を置くグローバル企業のオーストラリア法人に勤務する筆者が、実例を紹介しつつ、どのような側面でのビジネス英語スキルが求められるのかをリアルに掘り下げて行きます。

社内公用語の英語化にも太刀打ちできる、確かなビジネス英語力のトレーニングに効果的な、英語学習コーチングについても紹介します。

「英語ができる」は強みではなくなる!?

「英語はできる」は必須・基本スキルに

社内公用語が日本語の場合、「TOEIC ○○○点」「英語が話せる」といったことは自分の強み、他の社員との「差別化」になっているかもしれません。

ですが、社内公用語が英語になった場合、英語ができるのは全員に求められる「前提条件」言わば「基本スキル・装備」になると思って良いでしょう。

企業側にとっては社員は「日本語ネイティブ・英語ビジネスレベル」であることが必須、あるいは「日本語ビジネスレベル・英語ネイティブ」の優秀な外国人人材を社外に新たに求めるようになることもあります。

「英語ができる」ではなくで「英語で何ができるか」

大事なのは単純に「英語ができる」ことではなく「英語で何ができるか」

メールや資料作成、会議への出席といった日々の基本業務はもちろん、社外向けのプレゼンテーションや交渉といった高度なスキルも求められてきます。

AI翻訳が発達しても最終的には自分頼みの英語力

メール・社内資料・通達, etc. ニュアンスを正しく捉える・伝える英語力

英語が社内公用語になると、社内資料・重要な通達・社内システム等、全て英語になります。
テキストをコピペしたり、自分で打ち込めば自動で日本語⇄英語に翻訳してくれるAI翻訳ツールの発展も目覚ましい今日この頃。

ですが、日々の業務で使うビジネス英語には、社内独自の略語、業界専門用語なども数多く含まれます
例えば society は一般的には「社会」ですが、学術出版業界では「学会」の意味で使うことの方が圧倒的に多いです。他にもacceptは一般的には「承認」ですが、「(論文の)採択」を意味することの方が多い、といったことがあります。

英語の重要な通達事項や、契約書といった重要文書を読む場合、最終的に頼りになるのは自分自身の英語の知識・語彙・読解力なのです。

また、英語メールや資料の翻訳をAI翻訳ツールを使うこともできますが、あくまで「ラフ案」と捉えましょう。
自分の伝えたいことは明確か?誤解を生む言い回しになっていないか?結論は明確か?など、最終的には自分で手直しをし、完成させる必要があります。

社内システムや業務の基本ツールに英語で慣れておく

社内公用語が英語の場合、当然ですがOffice365といった業務の基本ツールも英語表記が前提です。

自分のデスクトップアプリで使用する際は日本語表示に切り替えることも可能ですが、業務マニュアルが英語で書いてあると、該当機能の英語名が、日本語名称ではどれに該当するのか?を把握する必要があります。

例えば、Microsoft Word の「差し込み印刷」は英語版では Mail Mergeの名称に。
英語表記のマニュアルを見ながら、日本語の表記の手元のアプリを操作しようとするとかえって時間がかかってしまう。
結果的に英語表記で慣れてしまった方が早い、なんていうこともざらにあります。

関連記事:【緊急】海外赴任が決まったのに英語ができない人へ。100日間で圧倒的英語力を身につける方法を解説!

英語母語話者以外の多様な英語に慣れる必要性

「英語でビジネス=ネイティブと話す」という思い込み

一般的に「英語でビジネスをする」「社内公用語が英語になる」と言うと、スーツをパリッと着てウォール街を颯爽と歩いているような、いわゆる「ネイティブ」のビジネスパーソンと話す自分を思い描く人は少なくないのではないでしょうか?

そのような方達を相手にする企業も実際にはあるでしょうけれど、世界には英語を母(国)語として話す人よりも、英語を第二言語・外国語として話す人の方が圧倒的に多い、というのが現実です。

実際、2023年現在、世界では14億人以上(世界人口の約17%)がある程度英語を話すとされています。
そのうち、英語を母語とする人は約3億8000万人(世界人口の約5%)です。
一方で、英語を母語としない人は、母語とする人の2倍以上(10億人以上)います。

出典:10 Surprising Statistics about Native and Non-Native English Speakers [2023]

あなたの企業のチーム展開や取引先にもよりますが、企業がグローバルになればなるほど、英語を母語としない英語話者、いわゆる「ノンネイティブ」と話すことの方が多くなるのです。

アジア太平洋地域だけでも多様な英語

社内公用語が英語になると、当然会議も英語になります。
社内公用語が英語になったものの、”This is very important, so I speak in Japanese.”(これは非常に重要なことなので、日本語で話します。)なんていう皮肉もありますが、日本語が通じない相手が参加していた場合そうはいきません。

例えば、日本が所属するAPAC(アジア太平洋地域)にはオーストラリアやニュージーランド、シンガポール、フィリピンといった英語が公用語として使用されている国はもちろん、中国やインドといった巨大経済圏をはじめ、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、台湾、タイ、ベトナムといった、英語を母国語としない複数の国や地域が含まれています。

APAC地域だけでもこれだけ母国語の異なる地域があるということは、それだけバラエティに富んだ英語があるということ。

お互い「共通語」として英語を使っているわけなので、何も「ネイティブのように」お互い話す必要はありません。
母国語の影響が色濃く出ている場合もあるでしょう。
そういった英語の多様性に慣れ、また寛容になることも必要です。

英語で自分の業績をPRできるかがキャリアアップに響く

JapaneseBusinessPerson

パフォーマンスレビューで求められる英語的アプローチ

会計年度や期の区切り方は企業により異なりますが、多くの企業では定期的に「人事考課」や「勤務評価」があるでしょう。

英語ではこれは「パフォーマンスレビュー(Performance Review)」と呼ばれます。
社内公用語が英語の場合、当然パフォーマンスレビューも英語で行われることが大半でしょう。
また、グローバル企業の場合は、海外拠点勤務の外国人上司とオンラインで行う場合も十分ありえます。

パフォーマンスレビューでは、しっかりと当期の自分の業績をPRする必要があります。
客観的な数字やデータを元に、自分がどのようにチームや部門に貢献したかを英語で述べ、上司からの質問やフィードバックにも答えて行く必要があります。

日本人にありがちな、必要以上に謙遜するのはもったいないことに
多少拙くても堂々と「自分はこれだけのことをやり切った」「来期はこんなことに挑戦したい」と積極的な姿勢をポジティブな英語表現で伝えることが重要です。

パフォーマンスレビューで、英語で堂々とポジティブな自己主張をできるかが、昇格や極端な話、年俸、キャリアアップそのものに関わってくると言っても過言ではありません。

社内公用語が英語の企業で働いてみたい?ー面接からフルで英語の場合も!

ここまで見てきて、実際に社内公用語が英語になった場合のイメージが具体的に沸いてきたでしょうか?
「ちょっと大変そうだけど、それだけどっぷり英語に浸かれるならチャレンジしてみたい!」と思えてきたでしょうか?

以下では、仮に英語が社内公用語(あるいは外資系・グローバル)企業に転職すると仮定した場合を考えてみましょう。

履歴書も英語で提出が求められることも

英語が社内公用語の企業ではいわゆる日本式の「履歴書」ではなく英語での「レジュメ(resume)」「CV(curriculum vitae)」の提出が求められることもあります。

あなたがTOEIC高得点保持者で、提出書類に点数を記入しておくのは、書類選考上有利になりえます。

けれど、TOEIC(一般的にはリスニング・リーディングのスコア)で高得点であることと、英語で書ける・話せることはまた異なるスキル。
書類選考はあくまで面接に進むための第一歩、くらいの気持ちで例え自分が高得点であっても面接を侮ってはいけません

面接官が日本人でも英語で実施されることも

英語社内公用語が英語の企業では、実際に面接官が日本人・ネイティブ問わずフルで英語で面接が実施されることもあります。

繰り返しますが、英語が社内公用語の企業において、英語でビジネスメールや資料作成ができる、会議や交渉ができるのは「アピールポイント」ではなく「前提条件」と見なされます。

事前にオンライン英会話のレッスンも活用しながら、面接練習をしっかりと積んでおくことが成功の鍵になるでしょう。

関連記事:英語の会議が難しい?会議前・中・後の攻略法をグローバル企業で働く筆者が解説!

多様な英語に慣れる、フィリピン人教師との英会話レッスン

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英語が国全体で「公用語」のフィリピン

フィリピンの公用語はフィリピン語(マニラ周辺で話されているタガログ語が元になった言語)そして英語です。

フィリピンでは英語は「フォーマルな言語」と認識されていることもあり、職場など公共の場で使用される他、 広告や道路標識、テレビも英語表記でされています。

日本人学習者への指導経験も豊富!正社員のフィリピン人教師陣

QQEnglishの教師は全員が正社員のフィリピン人教師です。

日本語母語話者のあなたが、これから「社内公用語の英語化」を体験するならば、フィリピン人教師たちは、その環境を日々の生活の中ですでに経験・実践している言わば先輩のような存在かもしれません。

母語としてではなく、公用語としての英語話者であるフィリピン人教師との英会話レッスンを重ねることで、多様な英語に慣れることができるようになります。

日常業務からプレゼン・交渉まで、多様なビジネス場面に備える英会話レッスン

QQEnglishが提供するBoost Coachingの学習プログラムでは、「カランメソッド」と「英会話レッスン」を並行して受講することで、効率的かつ着実に、ビジネス英語の実力を培って行くことができます。

1回50分・週6日のカランメソッドで英語の反射神経を鍛える

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1回50分・週6日のカランメソッドでのレッスンでは、徹底的にアウトプットの基礎力を鍛えます。

カランメソッドはイギリスで50年の歴史があり、世界30カ国以上で使用されてきました。
QQEnglishは日本では初めての正規認定校として、オンラインレッスンを通じ数多くの方に利用されています。

特に、徹底的に反復するように設計されているのが大きな特徴です。

カランメソッドでは、教師のハイスピードな質問を聴き取り、それに対する回答を即座に求められます。

口頭でのコミュニケーションが主である打ち合わせや上司との面談といった場面で必要なのは相手の発言を聞いて、スムーズに答えるための英語の反射神経
カランメソッドでトレーニングを積むことで、ビジネスの場に必要なリスニング・スピーキング力を自然と伸ばすことができます。

そして、教師は「生徒の間違いを即座に指摘する」というのが前提かつ目標として含まれているため、ビジネスの場で相手に正しく自分の発言の意図を伝えるのに必要な「正しい英語の文法と発音」を身につけることに役立ちます。

カランメソッドについて詳しくはこちら:
カランメソッドの効果とは?日本初の正規認定校が解説

25分・100回の英会話レッスンで場面に応じた英語力を磨く

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Boost Coachingの受講者はカランメソッドでのレッスンに加えさらに、25分・100回分のオンライン英会話レッスンを利用することができます。

英語が社内公用語の企業へ転職時の面接対策はもちろん、実務で必要になるプレゼンテーションや商談といった、各種目的に応じた場面設定や文脈で、より実際的な練習を積み重ねることができます。

50分・週6日のカランメソッドのレッスンが基礎のドリル練習だとしたら、こちらはより自由度の高い応用練習の位置づけです。

より自分の直近のタスクや実務と高いトピックについて、英語での表現力に磨きをかけることができます。 

ビジネス英語力を伸ばすコーチングサービス

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多忙なビジネスパーソンに寄り添う進捗管理・アドバイス

「英語コーチング」のサービスは一般的に、日本人コンサルタントが提供するのが主流です。

受講コースの学習シラバスに基づいた英単語や文法知識の学習進捗管理や、モチベーションを維持しつつ学習を習慣化させるための定期カウンセリング、学習アドバイスをベーシックなサービスとしている場合が多いでしょう。

QQEnglishの Boost Coachingでは、上記のカランメソッドレッスンと、100回の英会話レッスンに加え、あなた専任の英語コンサルタントが週次でカウンセリングを行い、学習者の進捗を確認します。

日々の業務で多忙なビジネスパーソンであっても、専任コンサルタントのサポートがあることで、次のカウンセリングまでの1週間の目標を設定し、個別指導を受けながらアウトプット力を向上させていくことが可能になります。

仕事ですぐ使える!ビジネス英語力を効果的に伸ばす綿密なフィードバック

「仕事でもタスク管理は得意だから、自力でもなんとかできそう」
そう思う方もいるかもしれません。

英語コーチングのメリットは、単なる進捗管理・アドバイスだけではありません。

英語コーチングの一例として、コンサルタントがレッスン中のあなたのパフォーマンス動画を客観的に分析し、伸びた点や改善点を綿密にフィードバックしてくれます。

レッスン中は教師の英語を聞き取り、自分が話すことで精一杯、なかなか客観的に自分の発話を分析したり、内省することは難しいものです。
自分で一から見直して分析しようとすると、倍の時間がかかってしまいますよね。

忙しいビジネスパーソンのあなたに代わって、コンサルタントは全てのレッスン録画を確認し、教師からのフィードバックを学習者であるあなたに提供します。

日本語では丁寧でスマートな表現ができるのに、英語になったとたん「子供っぽいな」「ぶっきらぼうだな」「何が言いたいのかわからない」といった印象を相手に与えてしまっては非常にもったいありません。

日本語ビジネスをするのと同じように、英語でもビジネスができるように
明日から仕事で使える、ビジネス英語力を伸ばすフィードバックをコンサルタントからもらうことで、より洗練された英語力が身についていくことでしょう。

関連記事:英語学習コンサルタントとは?期待できる効果やおすすめできる人を解説!

まとめ

英語が社内公用語化された企業・外資系・グローバル企業において求められるのは「ネイティブのような完璧な英語を話せること」ではありません

確かに英語を流暢に使いこなせること、ネイティブのように美しい発音ができることはビジネスのやり取りをスムーズにし、相手にとって親切かもしれません。
ですが、多くの場合はあくまで英語は「公用語」・「共通言語」であり、コミュニケーションの基本ツール

大切なのは「公用語」として英語を話す様々な人たちの多様な英語を受け入れ、また、自分の英語を相手に正しく理解してもらい、円滑にビジネスが進められることです。

話し言葉だけの理解が双方で不十分と思われる場合は、視覚的に補足できるスライド資料で補ったり、後から確認のメールを送り認識を揃えるといったことも考えられます。
その場合でも、いずれも必要になるのは、バランスの取れた「読む・書く・聞く・話す」英語力です

多忙なビジネスパーソンだからこそ、的確かつ丁寧に寄り添うコーチングサービス、着実に実力を積み上げるオンライン英会話レッスンを存分に活用し「英語ができる」ではなく「英語でできる」人材を目指してみませんか?

Ayaka Tanaka
執筆者

Ayaka Tanaka

QQEnglish編集部

東京外国語大学にて第二言語習得・英語教育を学んだ後、日本の大手教育出版社で約10年英語教材編集者として勤務。2022年4月オーストラリア ブリスベンへ移住、英文ジャーナル編集に従事。(TOEIC950 /英検1級)ツールとしてだけでなく、言語の背景にある文化や価値観の違いも含め、英語を学ぶ面白さ・奥深さを感じてもらえたら幸いです。

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