英語の文法の覚え方 | 効率よく覚えるコツ

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更新日:2024年2月21日 英文法

英語の文法の覚え方 | 効率よく覚えるコツ

英語の文法の覚え方 | 効率よく覚えるコツ

英語の勉強を進めていく中で、多くの人が英語の文法に苦戦していると思います。

英語の文章は日本語と語順が違ったり、そもそも覚えなければいけない文法の量が多いため、覚えるのに時間がかかります。

しかし英語を正確に理解するためには、英語の文法を正確に覚えておくことが必要です。

そこで本記事では「英語の文法の覚え方」と題して、効率よく英語の文法を覚えるためのコツと覚え方をご紹介します。

ぜひ最後までお読みいただき、英語の文法を克服しましょう!

英語の文法を覚える理由

英語の文法を覚える理由、それはずばり「英単語だけでは英語を使いこなせないから」です。

仮に、文章中の英単語の意味は完璧に覚えているけれど、英語の文法はあまり理解していないとしましょう。

この場合、短い英文の意味は理解できるかもしれませんが、複雑な文章の読解やリスニング、ライティング、スピーキングは難しく感じるでしょう。

英語の文章は日本語と語順が異なっており、また日本語にはない概念も存在するため、英語の文法を正確に覚えていないと英語を使いこなすことができません。

逆を言えば、英語の文法を正確に理解していれば、リーディングからリスニング、ライティング、スピーキングまで、すべてのレベルを向上させることができます。

これが、英語の文法を覚えなければいけない理由です。

英語の文法を覚える難しさ

次に、英語の文法が難しく感じる理由を確認していきましょう。

難しく感じる理由が分かれば、その対処法も理解することができます。

文法用語が難しい

英語の文法の難しさとしてまず挙げられることは、文法用語の難しさです。

英語の文法用語には「不定詞」や「完了形」など、その名前から働きが想像できないものが多いです。

名前から働きが想像できないので文法用語はその働きとセットで覚えていく必要があり、これが英語を勉強している人を苦しめています。

実は英語を理解するために文法用語を覚えることは必須ではありません。

実際に英語ネイティブの方々は文法用語を意識していない人が多いですし、私たちも日本語の文法用語を正確には理解していません。

しかし人間の脳は名前のついていないものを理解することが難しく感じてしまうため、英語をマスターするためには文法用語を正確に覚えることが必要です。

日本語と英語では語順が違う

英語の文法が難しく感じる別の理由としては、日本語と英語の語順の違いが挙げられます。

例えば「私の名前は太郎です」を同じ語順で英語に変換すると「My name Taro is.」になりますが、正解は「My name is Taro.」となります。

語順の違いは文書が長くなればなるほど複雑になるため、日本語の語順に慣れている私たちは英語の語順に慣れるまで時間がかかります。

また、日本語では多少言葉の順序が入れ替わっても意味が伝わりますが、英語では文法で言葉の順序が定められています。

覚えなければいけない文法の量が多い

英語の文法が難しく感じる理由として最後に挙げられることは、覚えなければいけない文法量の多さです。

主要な英語の文法書は大体300から500ページ程度であり、そのすべてを理解することは非常に難しく感じるでしょう。

日本語の文法書も同程度のボリュームかもしれませんが、日本語の文法は意識的に勉強してきたわけではないので、多くの人が英語の文法量を多いと感じるでしょう。

しかもその文法書の内容はどれも重要であるため、英語をマスターするためにはある程度覚えておく必要があります。

英語の文法を覚えるときに重要なこと

英語の文法を覚える理由とその難しさを確認したところで、次は英語の文法を勉強するときにまず初めに抑えるべき重要な点をご紹介します。

ここで紹介する文法事項は英語の文法を学習していく基礎部分になるため、しっかりと読んで理解してください。

品詞の働きを理解する

まずは品詞の働きを覚えましょう。

品詞の働きを覚えることで、文章の構造が理解しやすくなります。

以下で、各品詞の働きを解説します。

名詞・代名詞

名詞・代名詞の働きは以下の通りです。

  1. 主語(S)
  2. 補語(C)
  3. 他動詞の目的語(O)
  4. 前置詞の目的語(O)

例文を見ていきましょう。

I am a student.(私は学生です。)

代名詞「I」が主語に、名詞「student」が補語になっています(「補語」は「文型を把握する」で詳しく解説します)。

I like basaball.(私は野球が好きです。)

代名詞「I」が主語に、名詞「baseball」が他動詞の目的語になっています(「他動詞」の働きは後で詳しく解説します)。

I study English at home.(私は家で英語を勉強しています。)

代名詞「I」が主語に、名詞「English」が他動詞の目的語に、名詞「home」が前置詞の目的語になっています(「前置詞」の働きは後で詳しく解説します)。

動詞

動詞の働きは以下の通りです。

  1. 自動詞(v.i.):目的語を取らない動詞
  2. 他動詞(v.t.):目的語を取る動詞

例文を見ていきましょう。

He sat on the chair.(彼は椅子に座った。)

「sat(「sit」の過去形)」は自動詞なので、後ろに目的語は置かれていません。

I like soccer.(私はサッカーが好きです。)

「like」は他動詞なので、後ろに目的語「soccer」が置かれています。

「目的語」とは「動作の対象」です。

したがって、文章中の動詞が自動詞か他動詞かは「○○を~」と訳せるかどうかで分かります。

「sit」は「座る」としか訳せないので自動詞、「like」は「~を好む」と訳せるため他動詞になります。

なお、「目的語」になるのは「名詞・代名詞、および名詞に類する働きを持つもの」です。

形容詞

形容詞の働きは以下の通りです。

  1. 直前、直後の名詞を修飾
  2. 補語

例文を見ていきましょう。

This is a blue flower.(これは青い花です。)

形容詞「blue」が直後の名詞「flower」を修飾しています。

This flower is blue.(この花は青いです。)

形容詞「blue」が補語になっています(「補語」は「文型を把握する」で詳しく解説します)。

副詞

副詞の働きは以下の通りです。

  1. 動詞、形容詞、副詞を修飾

例文を見ていきましょう。

I strongly believe that studying English is important.(英語の勉強は重要だと強く信じています。)

副詞「strongly」が動詞「believe」を修飾しています。

His vocabulary level is extremely high.(彼の語彙力は極めて高い。)

副詞「extremely」が形容詞「high」を修飾しています。

He runs very fast.(彼はとても速く走ります。)

副詞「very」が副詞「fast」を修飾しています。

前置詞

前置詞の働きは以下の通りです。

  1. 後ろに目的語を取って前置詞句(=前置詞+目的語)を作る
  2. 前置詞句の働きは「形容詞」または「副詞」と同じ働き

例文を見ていきましょう。

She is the principal of our school.(彼女は私たちの学校の校長です。)

前置詞「of」が目的語「school」を後ろに取って前置詞句を作り、直前の名詞「principal」を修飾しています(形容詞の働き)。

She goes to her workplace.(彼女は職場に向かっています。)

前置詞「to」が目的語「workplace」を後ろに取って前置詞句を作り、動詞「go」を修飾しています(副詞の働き)。

等位接続詞

等位接続詞の働きは以下の通りです。

  1. 前後にある同じ働きの語、句、節同士を結ぶ

例文を見ていきましょう。

A diamond is rare and expensive.(ダイヤモンドは希少で高価です。)

等位接続詞「and」が前後の語「rare」と「expensive」を結んでいます。

He did his best but was not able to get 1st prize.(彼はベストを尽くしましたが、1位になることはできませんでした。)

等位接続詞「but」が前後の節「He did his best」と「(He) was not able to get 1st prize」を結んでいます。

なお、接続詞には等位接続詞の他に「従位接続詞」もありますが、まずは等位接続詞の働きをしっかりと理解しましょう。

不定詞

不定詞の働きは以下の通りです。

  1. 名詞的用法:①主語、②be動詞の補語、③他動詞の目的語
  2. 形容詞的用法:①直前の名詞を修飾
  3. 副詞的用法:動詞、形容詞、副詞を修飾
  4. be動詞以外の補語:be動詞以外の自動詞・他動詞の補語

例文を見ていきましょう。

To speak English is difficult.(英語を話すことは難しい。)

不定詞「To speak English」が主語になっています(名詞的用法)。

She went to Canada to study English.(彼女は英語を勉強するためにカナダに行った。)

不定詞「to study English」が動詞「went」を修飾しています(副詞的用法)。

I want you to buy some snacks for me.(お菓子を買ってきて欲しい。)

不定詞「to buy some snacks」が他動詞「want」の補語になっています(be動詞以外の補語)。

文型を把握する

品詞の働きを覚えたら、次は文章の文型を理解しましょう。

文型を理解することで、英文の読解や組み立てがしやすくなります。

以下で、各文型について解説します。

第1文型(S+V)

第1文型は「主語(S)」+「動詞(V)」の形であり、意味は「SがVする」となります。

この文型では、副詞などの文型に関係しない要素が加わることがよくあります。

例文を見ていきましょう。

Time flies.(時間は飛ぶように過ぎる。)

She lives alone.(彼女は一人で暮らしている。)

第2文型(S+V+C)

第2文型は「主語(S)」+「動詞(V)」+「補語(C)」の形であり、「S=C」の意味になることが特徴です。

「V」の位置には「be動詞」または「補語を取る動詞」が置かれます。

例文を見ていきましょう。

He is happy.(彼は幸せです。)

幸せなのは「彼」ですから、「He=happy」の意味が成立しています。

She looks happy.(彼女は幸せそうに見える。)

幸せそうに見えるのは「彼女」ですから、「She=happy」の意味が成立しています。

「補語を取る動詞」は代表的なものがいくつかあるので、覚えておくと便利かもしれません。

第3文型(S+V+O)

第3文型は「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」の形であり、「V」の位置には「他動詞」が置かれます。

例文を見ていきましょう。

I play video games.(私はゲームをする。)

I like to play basketball.(私はバスケットボールをすることが好きだ。)

第4文型(S+V+O+O)

第4文型は「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」+「目的語(O)」の形であり、意味は「SはO1(人)にO2(物)をVする」となります。

例文を見ていきましょう。

I gave her a present.(私は彼女にプレゼントを渡した。)

I sent her a video message.(私は彼女にビデオメッセージを送った。)

O1とO2の順序は必ず「人に、物を」になることに注意してください。

「物を、人に」の場合第4文型ではなく、前置詞句を含んだ第3文型になります。

第5文型(S+V+O+C)

第5文型は「主語(S)」+「動詞(V)」+「目的語(O)」+「補語(C)」の形であり、「O=C」の意味になることが特徴です。

例文を見ていきましょう。

That song made me happy.(あの曲を聴いて私は幸せになった。)

幸せになったのは「私」ですから、「me=happy」の意味が成立しています。

時制を把握する

品詞の働きと文型を理解したら、最後に時制を理解しましょう。

文型を理解することで、文章の内容を正確に理解することができます。

以下で、各時制について解説します。

基本時制

基本的な時制は「現在形」「過去形」「未来形」です。

この後に紹介する時制はすべてこの基本時制を応用した時制なので、基本時制は正確に理解しておきましょう。

過去形では動詞を過去形に変え、未来形では助動詞「will」を動詞の前に置きます。

例文を見ていきましょう。

現在形:I am a billionaire.(私は大金持ちだ。)

過去形:I was a billionaire.(私は大金持ちだった。)

未来形:I will be a billionaire.(私は大金持ちになるだろう。)

進行形

基本時制の応用には、ある時点における動作の継続を表す「進行形」があります。

進行形は「be動詞+~ing」で表すことができます(未来進行形は「will be+~ing」)。

例文を見ていきましょう。

現在進行形:I am watching TV now.(私はテレビを見ているところだ。)

過去進行形:I was watching TV when he came to my house.(彼が家に来たとき、私はテレビを見ていた。)

未来進行形:I will be watching TV tomorrow at 10.(明日の10時、私はテレビを見ているだろう。)

完了形

基本時制の応用には、ある時点からある時点までの状態の継続を表す「完了形」があります。

完了形は「have+過去分詞」で表すことができます(未来完了形は「will have+過去分詞」)。

例文を見ていきましょう。

現在完了形:I have studied English for 5 years.(私は英語を5年間勉強している。)

過去完了形:When I was 10, I had already studied English for 5 years.(私は10歳のとき、すでに英語を5年間勉強していた。)

未来完了形:I will have studied English for 5 years when I am 10.(10歳になる頃には英語を5年間勉強していることになる。)

完了進行形

完了形の発展として、ある時点からある時点までの動作の継続を表す「完了進行形」があります。

完了進行形は「have been+~ing」で表すことができます(未来完了形は「will have been+~ing」)。

完了形と完了進行形の大きな違いは、「状態の継続」なのか「動作の継続」なのかという点です。

例文を見ていきましょう。

現在完了進行形:I have been waiting for her for 5 hours.(私は5時間彼女を待ち続けている。)

過去完了進行形:I had been waiting for her for 5 hours.(私は5時間彼女を待ち続けていた。)

未来完了進行形:I will have been waiting for her for 5 hours.(私は5時間彼女を待ち続けたことになる。)

効率の良い英語の文法の覚え方

英語の文法を勉強するときに重要なことを理解した上で、次は効率的な英語の文法の覚え方をステップごとに見ていきましょう。

以下のステップに従えば、効率的に英語の文法を覚えることができます。

ステップ1:品詞の働きを暗記する

英語の文法を覚えるためには、まず先ほど紹介した品詞の働きを暗記する必要があります。

品詞の働きはあらゆる英語の技能の基礎になるので、しっかりと暗記してください。

品詞の働きの丸暗記と聞くと「逆に非効率的じゃない…?」と思う方もいると思いますが、着実に英語の文法を身に付けていくのが一番の近道です。

大きく飛躍するために、まずは英語力の基礎を固めましょう。

ステップ2:簡単な英文の文構造とその意味を理解する

品詞の働きを暗記したら、次は簡単な英文の文構造とその意味を考える練習をします。

品詞の働きが理解できている場合、簡単な英文であれば難なく文構造と意味を理解できると思います。

1つの文章を完璧に理解できたら少し難しい別の文章に、それも理解できたらまた次の文章に…といった感じで、少しずつ文章の難易度を難しくしていきます。

練習の過程で知らない英単語や英文法が出てきたら、都度調べて覚えていきましょう。

ステップ3:長文の文構造とその意味を理解する

簡単な英文の文構造とその意味を考える練習を十分にしたら、次は長文で同じことを繰り返していきます。

長文ではより複雑な文構造の文や、あるいは発展的な英文法を使った文がたびたび出てくるため、長文をほぼ完璧に理解できるレベルに到達すれば大体の英文法は理解していると言えるでしょう。

このステップでもステップ2と同様に、練習の過程で知らない英単語や英文法が出てきたら都度調べて覚えていきましょう。

ステップ4:自分で英語の文章を書いてみる

最後のステップは、ステップ3までで覚えた英文法を使って実際に英語の文章を書いてみることです。

英語の学習で英単語と英文法を覚えるとき、勉強を続けているとそれらはまず受動的に運用できるレベル(英文を読めばその構造と意味が理解できる状態)に達します。

しかしそのままだと能動的に運用できるレベル(正しい英単語・英文法で英語を書いたり話したりできる状態)には達しず、ライティングとスピーキングで正しい英単語・英文法を使えません。

そこで、最終的なステップとして英語のライティングを取り入れることで、英語の文法をさらに深く理解することができます。

英語の文法を覚えるときのコツ

英語の文法を覚えるコツは、以下の2つが挙げられます。

「効率の良い英語の文法の覚え方」にじっくり取り組む

英語の文法を覚えるコツは、まず先ほど紹介した「効率の良い英語の文法の覚え方」をじっくりと実践することです。

英語の文法は覚える量が多く、早く英語力を身に付けたい人は「習得スピード」に集中しがちです。

しかし実際は、じっくり着実に学習を進めていくことが英語の文法を覚える近道になります。

いかに「速く」理解できるかではなく、いかに「正確に」理解できるかという点を意識してください。

一生懸命取り組んでステップ4まで完璧にマスターする頃には、英語の文法を高いレベルで理解していると言えるでしょう。

英単語・その他の文法を覚える

英語の文法を覚える2つ目のコツは、「効率の良い英語の文法の覚え方」に取り組みながら、同時に知らない英単語や文法を覚えていくことです。

「効率の良い英語の文法の覚え方」では、実際の英文で英語力を鍛えることになります。

そこで出てくる英単語や文法を同時に学習していけば、実際の用例を見ながら学習することができるため効率良く理解することができます。

またいくら英文法を完璧に覚えても、英単語を知らないようでは英文の意味を理解することはできません。

英文法と英単語を同時に覚えていくことで、総合的な英語力を身に付けることができます。

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「効率の良い英語の文法の覚え方」の最終ステップでは、能動的に英文法を運用するためにライティングに取り組みましたね。

ただし、能動的に英文法を運用する能力は「ライティング」と「スピーキング」では別物なので、ライティングが完璧になってもスピーキングができるようになるとは限りません。

そこで、スピーキングでも能動的に英文法を運用できるようにするためにオンライン英会話サービス「QQ English」がおすすめです。

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まとめ

本記事では、英文法の重要性から重要な英文法、効率的な英文法の覚え方までご紹介しました。

なぜ英文法を覚える必要があるのか、また効率的に英文法を覚えるためには何をしたら良いのか、お分かりいただけたと思います。

英語の文法の覚え方にお困りの場合は、ぜひ本記事を参考にしてみてください!

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