「お疲れ様」は英語でなんて言うの? 場面別でネイティブがよく使う英語フレーズを解説
「日本ではよく「お疲れ様」って言うけど、英語に訳すのが難しいな…」と感じたことはありませんか?
英語にはこの日本語独特の「お疲れ様」という表現に完全に対応する単語は存在しません。しかし、お疲れ様という言葉の裏に隠された本質的な意味を理解することで、その場面に応じた「お疲れ様」を英語で的確に伝えられます。
仕事の後の挨拶から、友人との別れ際まで、それぞれの状況に合った英語表現を覚えておくことで、英語圏ネイティブスピーカーとのコミュニケーションもよりスムーズになるでしょう。
この記事では、場面別に「お疲れ様」を意味する英語フレーズを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
はじめに:英語に「お疲れ様」という意味の言葉は存在しない!
日本語には「お疲れ様」という言葉があります。しかし、実際に使用されている場面はひとつではありません。本当に仕事や物事に熱中して疲れた人に対して使うだけでなく、会ったときの最初の第一声や別れの挨拶として使用されます。
しかし、英語には日本語の「お疲れ様」に直接対応する単語は存在しません。「お疲れ様」は、場面によって使い方が異なるため、英語に翻訳するときにはそれぞれの場面で別のフレーズになる点に注意しましょう。
例えば、仕事が終わった後の「お疲れ様」と、会ったときに使う「お疲れ様」では、本質的な意味合いが異なりますよね。このような違いを理解していないと、英語でのコミュニケーションで誤解が生じてしまうでしょう。
日本語は一つの言葉で複数の意味を表現できます。
しかし、英語ではそのような言葉が少なく、場面に応じて適切なフレーズを選ぶ必要があります。そのため、英語に翻訳する際には、元の言葉が持つ本質的な意味を理解し、それに最も適した英語フレーズを選ぶことが重要なのです。
しかし、そこまで構える必要はありません。本記事ではネイティブが使う「お疲れ様」を意味する英語表現・スラングを場面別に解説します。
【場面別】ネイティブが使う「お疲れ様」を意味する英語スラングを解説
日本人はあらゆる場面で「お疲れ様」という単語を使いますが、英語ネイティブは同じ場面があっても、それぞれ異なる英語スラングを使用しています。
ここでは、日本人が「お疲れ様」と言う主な場面を3つに分けて、それに対応する英語フレーズについて解説します。
- 別れの挨拶として「お疲れ様」
- 会ったときの挨拶としての「お疲れ様」
- 頑張った人に対しての「お疲れ様」
ひとつずつ見ていきましょう。
場面①:別れの挨拶としての「お疲れ様」
仕事やイベントの終了後など、何かが終わった後に「お疲れ様」と言いたい場合、英語では「Take care」や「Have a good one」といったフレーズを使うのが一般的です。
「Take care」は「気をつけて」という意味で、別れ際の挨拶としてよく使われます。
「Have a good one」は、相手がこれから過ごす時間が良いものになるように、という気遣いを込めた表現です。
また、その他にも親密な関係性(友達や恋人など)に使うスラングとしては「Catch you later」や「See you around」といったカジュアルな別れの挨拶も、「お疲れ様」のニュアンスを含むこともあります。
【例文】
- “I’m heading home. Take it easy, man!”(帰るね。じゃあ、気をつけてね!)
- “Great job today! See you tomorrow.”(今日はお疲れ様!また明日ね。)
- “Bye! Have a good evening.”(じゃあね!良い夜を。)
- “I’m heading out. Catch you later!”(出かけるよ。また後で!)
- “Thanks for all your help today. Have a good one!”(今日はいろいろとありがとう。良い一日を!)
場面②:会ったときの挨拶としての「お疲れ様」
前述した通り、英語では会ったときに「お疲れ様」と言う習慣はありません。こちらは日本語特有の表現になります。しかし、本質的な意味を考えれば、英語に訳すことは可能です。
会ったときの挨拶として使う「お疲れ様」は、相手の調子や気分を尋ねるような意味合いが含まれています。本質的な意味が理解できれば、後はそれに対応する英語を考えるだけです。
今回の場合は「How’s it going?」や「What’s up?」といった挨拶が最適になります。これらは「調子はどう?」という意味で、相手の状態を気遣う言葉です。
また、「How are you holding up?」や「Good to see you」「Good afternoon」といったフレーズも、「お疲れ様」に近いニュアンスを持ちます。
【例文】
- “Hey, how’s it going?”(やあ、調子どう?)
- “What’s up, John?”(どうしたの、ジョン?)
- “You’ve been in meetings all day. How are you holding up?”(一日中ミーティングだったね。調子はどうですか?)
- “Good afternoon, everyone.”(皆さん、こんにちは。)
場面③:頑張った人に対しての「お疲れ様」
こちらが最もイメージしやすい「お疲れ様」の使い方になります。誰かが仕事や課題を頑張った後に「お疲れ様」ということは、相手の労働・頑張りを労いたいという意味が含まれています。
その本質的な意味を英訳すると「Good job」や「Well done」が適しています。
「Good job」は、「よくやったね」という意味で、努力や成果を称賛する表現です。「Well done」も同様に、努力を認める言葉で、特に仕事やプロジェクトが成功したときに使われます。
また、「You must be tired」や「Take it easy」といったフレーズも、相手の疲れをねぎらう意味で使われることがあります。
また、英語ネイティブはより砕けた表現として「Way to go」や「You crushed it」といった表現も頻出なので覚えておきましょう。相手の出した成果の素晴らしさを称えるときに使えます。
【例文】
- “Good job on the presentation today!”(今日のプレゼン、お疲れ様!)
- “You must be tired after such a long day.”(長い一日で疲れたでしょう。)
- “You nailed that presentation. Way to go!”(あのプレゼンは見事だったよ。よくやったね!)
- “That was an intense week, but you crushed it! Well done!”(激しい1週間だったが、君はそれをやり遂げた!すごすぎるよ!)
- “Thank you for your hard work on this project.”(このプロジェクトでの努力に感謝します。)
まとめ:本質的な意味を英語に訳すクセをつけると、英会話力が大幅にアップする
今回は日本語における「お疲れ様」を英語で表現する方法について解説しました。
「お疲れ様」という言葉を英語に訳すときは、状況に応じた適切なフレーズを選ぶことが重要です。表面的な言葉の意味にとらわれず、本質的な意味や意図をしっかり理解し、それを伝える意識で英語表現を学んでいきましょう。
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