英語で「見積もり」は何と言う? ビジネスメールで使える例文も紹介
近年、日本企業の海外進出が進み、英語でのビジネス対応がますます求められています。
そんな中、海外の取引先から「見積書を送ってほしい」と言われたとき、すぐに対応できますか?また、「estimate を送ってほしい」と言われた際に、”quotation” との違いに迷ったことはありませんか?
英語の見積書を作成するとき、多くの人が適切なフォーマットを知らなかったり、”quotation” と “estimate” の使い分けに戸惑ったりして困ることがあります。
もし誤った表現を使うと、取引先との誤解を招き、場合によってはビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
この記事では、英語で見積書を作成する際に押さえておくべき見積書に関しての用語の違い、活用できるテンプレート、そして実際に使えるフレーズを紹介します。
英語で「見積り」はどう表現する?
英語で「見積り」は “quotation” または “estimate” と表現します。この2つには微妙な違いがありますので、状況に応じて使い分けることが大切です。
quotation(クォーテーション)
「正式な見積書」を意味し、確定した価格を提示する文書として使用されます。
企業間取引において、正式な価格を提示する際によく用いられます。
(そのプロジェクトの見積書を送っていただけますか?)
estimate(エスティメート)
「概算の見積り」を意味し、おおよその費用を伝える際に使われる表現です。
工事やサービス提供前に、大体のコストを伝える場面でよく使用されます。
(作業を進める前に概算の見積りが必要です)
間違いやすい言葉:proposalとinvoice
「見積り」と混同しやすい言葉として”proposal”と”invoice”があります。誤解のないように、それぞれの意味を確認しましょう。
proposal(プロポーザル)
「提案書」を意味し、見積りとセットで提案する際に使用されます。
プロジェクトや契約の提案時に、概算費用やスケジュールを含めるのが一般的です。
(概算費用とプロジェクトのスケジュールを含む提案書を準備しました)
invoice(インボイス)
「請求書」を指し、提供した商品やサービスに対する支払いを求める正式な文書です。
通常、取引完了後に発行され、金額、支払い期限、振込先情報などが明記されます。見積書(quotation)とは異なり、確定した請求額を通知する役割を持ちます。
(請求書を受領後30日以内にお支払いをお願いいたします)
メールで見積書を提出するときのテンプレート
英語で見積書を送る際は、メール本文に簡潔な説明を記載し、見積書を添付ファイルとして送るのが一般的です。
以下に、メールと見積書のサンプルを紹介します。必要に応じてアレンジしてご活用ください。
メール本文に書く文章の例
英語 |
日本語訳 |
Subject: Quotation for [サービス名] Dear [クライアント名] Thank you for your inquiry. Please find the quotation for [サービス名]. If you have any questions or need further details, feel free to contact us. Looking forward to your response. Best regards, [あなたの名前] |
件名: [サービス名] のお見積り [クライアント名] 様 このたびはお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。 ご不明点や追加の詳細が必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
敬具
|
メールでは他に以下のような表現も使えます。状況に応じて使い分けてください。
- Please find attached the quotation for your reference.
(ご参考までにお見積りを添付いたします)
- Please let us know if you have any further questions or require additional details.
(ご質問や追加の情報が必要な場合はお知らせください)
添付ファイルの見積書例
英語 |
日本語訳 |
Quotation Date: [日付] To: [クライアント名] Description of Services: [サービスの詳細] Sincerely,
|
お見積書 日付: [日付] サービス内容: [サービスの詳細] 敬具
|
見積価格(Estimated)では以下のように表組も使えます。状況に応じて適宜使い分けてください。
Item(品目) |
Description(説明) |
Quantity(数量) |
Unit Price(単価) |
Total(合計) |
Product A |
Software |
10 |
$50 |
$500 |
Product B |
Premium software |
1 |
$1000 |
$1000 |
Subtotal(小計): $1,500 |
契約条件(Terms & Conditions)では以下のような文章を使うこともあります。
- 支払い条件(Payment Terms): Net 30 days(請求書発行後30日以内に支払い)
- 納品条件(Delivery Terms): Within 15 business days after confirmation(確認後15営業日以内に納品)
見積りをお願いしたときに使えるフレーズ
先方に見積りをお願いするときに使えるフレーズを以下紹介します。
見積りをお願いするとき
- Could you provide me with a quotation for the following services?
(以下のサービスについて見積書をいただけますか?)
- I would like to request an estimate for our upcoming project.
(今後のプロジェクトの概算見積りをお願いします)
見積りを確認するとき
- I have received your quotation. Could you clarify the payment terms?
(見積書を受け取りました。お支払い条件についてご確認いただけますか?)
- Thank you for the estimate. I would like to discuss the details.
(概算見積りをありがとうございます。詳細についてご相談させていただきたく存じます)
- Could you clarify the pricing breakdown for these items?
(これらの項目の価格内訳を教えていただけますか?)
- We have reviewed the quotation and would like to discuss some adjustments.
(見積書を確認したところ、いくつか調整についてご相談させていただきたいです)
値引きをお願いするとき
- Is there any room for negotiation on the price?
(価格交渉の余地はありますか?)
- Could you offer a discount for bulk orders?
(大量注文の場合、割引は可能ですか?)
見積りの変更や追加依頼するとき
- Could you revise the quotation to include shipping costs?
(見積書に送料を含めるよう修正していただけますか?)
- I would like to request an updated estimate with additional services.
(追加サービスを含めた最新の見積りをお願いいたします)
まとめ:基本を押さえれば英語の見積りは怖くない
英語の見積書作成は、quotationとestimateの違いを理解し、適切なフォーマットとフレーズを使えば難しくありません。
しっかりと準備を整えて、スムーズなビジネスコミュニケーションを実現しましょう。