憧れの国フランス!フランス旅行は英語だけでも大丈夫?
海外旅行に行きたい!と考えた時、あなたはどこに行きたいですか?
アメリカ?イギリス?芸術の都、フランスなんかどうでしょうか?
今回は、おしゃれな国フランスの英語事情について解説します。フランスに行きたいけど、英語でも大丈夫かな?と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
フランス人は英語が話せないって本当?
一昔前は、フランス人は英語が話せないと言われていました。ヨーロッパの人は、英語も話せると考える人もいるかもしれませんね。それでは、この噂について少し考えてみましょう。
英語が話せないわけではない
フランス人は全員英語が話せないわけではありません。ただし、フランスの公用語はフランス語。フランス人の彼らにとって、英語はあくまでも第2言語です。そのため、話せないというよりも話したがらないと考えた方が正しいでしょう。
また、個人のバックグラウンドによっては、英語はまったく話せないという人もいます。
フランス語はかつて最大の国際言語だった
フランスの公用語はフランス語ですが、この言語は実はかつて最大の国際言語の1つとされていました。
(参照:国際機関などにおけるフランス語)
世界史に詳しい方ならご存知かもしれませんが、フランスはかつて広大な植民地を抱えた巨大国家です。そういった背景もあり、フランス語は現在の英語のように、世界各国で使える言語でした。
実は現在でも、国連や世界貿易機関など多くの国際機関でフランス語が使われています。特に年配の方は、フランス語へのプライドから、英語を話したがらない人も多いようです。
フランス人で英語が話せる人の割合
それでは、英語が話せるフランス人の割合はどの程度なのでしょうか?統計データを元に、みてみましょう。
英語の基礎知識があるのは2人に1人
British Counsilが発表したデータによると、英語の基礎的な知識があるフランス人は、57.5%となっています。これだけ聞くと、半数以上の人が英語を話せるように感じますよね。
しかし、世界各国の英語力をランクづけしているEF EPIという指標(世界最大の英語能力指数 ランキング)では、フランスは113カ国のうち、43位になっています。ヨーロッパの中では、34カ国中30位と英語が通じにくいことが分かりますね。
ちなみに日本の順位は87位。やはりまだまだ国全体の英語力は足りない印象です。
フランス語しか話せないのは2人に1人
一方、フランス語しか話せないという人も数多くいます。フランスの文化省の発表(Languages and uses of languages in cultural consumption in France [CE-2023-3])によると、約2人に1人はフランス語もしくは、その土地の言語しか話せないと考えているようです。
これには、上記のとおり、元々フランス語が国際言語として使われていた背景にあると考えられます。
日本語しか話せない日本人の人の中には、島国に住んでいるから日本語だけで生活していける、と考えている人もいるでしょう。フランス語話者も、フランス語だけで生活に困ることはなかったので、フランス語以外学ぶ必要がなかったのです。
年配より若い世代の方が英語力がある
かつて大きな領土を抱えていたフランスですが、徐々に英語が国際言語としての実権を握るようになりました。
フランスで英語教育が本格化されたのは、1998年のこと。まだ30年も経っていません。さらに2006年からより本格的に力を入れています。そのため、年配の世代は英語を学ぶ機会がなく流暢に話せませんが、若い世代はしっかり英語教育を受けてきたため、英語を話せる人が増えてきたようです。
英語だけでフランス旅行は楽しめる?
英語を苦手とするフランスですが、英語だけでフランス旅行を楽しむことはできるのでしょうか?
観光地は英語だけでも十分
フランスといえば、パリ。パリのような大きな観光地であれば、英語を話せる人も多いため英語だけでも旅行は十分に楽しめるでしょう。
ホテルや飲食店など、観光客も訪れるような施設であれば、必ず英語で対応してもらえます。特に大きなホテルや和食レストランでは、日本語対応をしているところもあるかもしれません。
しかし、せっかくの海外旅行。英語だけで旅行してみるのもいい思い出になりそうですね。
地方だと英語だけでは困ることもあるかも?
パリ周辺であれば、英語で困ることはほとんどありません。しかし、南フランスや北フランスなど、地方の方へ旅行に行く場合、英語を話せない人も多くなってしまいます。
いずれも観光地として有名な土地がありますが、やはりパリと比べると話せる人の割合は少なくなってしまいます。注文などは問題ないかもしれませんが、非常事態が発生した時などに英語が伝わらないと不安になってしまうかもしれませんね。
フランス訛りの英語ってどんな感じ?
最後にフランスで旅行する際に困らないようにフランス訛りの英語の特徴を勉強しておきましょう。訛りの特徴を知っておくだけでも、リスニングでの理解が大きく変わりますよ。
“h”の音がない
フランス語では、”h”の発音をしません。そのため、その特徴が英語を話す際にも出てきます。
“Here”は「イァ」”Hospital”は「オスピタル」と言った感じです。この訛りを知らないと、簡単な英単語でも聞き取れなくなってしまうかもしれませんね。
”r”の音が濁った音になる
次は”r”の音。フランスの首都はパリ、英語で”Paris”です。あえてカタカナで表記するなら「パァリィス」。これがフランス語訛りになると、「パヒ」となります。
「ヒ」は喉の奥で発音する濁ったような音ですが、英語の”r”の音とは全くの別物です。
”th”は”z”の音になる
フランス語も日本語同様、”th”の発音がありません。そのため、日本語のように”th”の代わりに”z”の音が使われることがあります。
”the”は「ザ」ではないと学校で教わりませんでしたか?フランス訛りでは、”the”を「ザ」と発音することになります。
長音は省略される
英語には長音がないと言われています。しかし、日本人の耳では、”Heart”は「ハート」”hard”は「ハード」と発音しているように聞こえますよね。
このように長音の発音はありませんが、似た特徴の発音は英語にもあります。
しかし、フランス訛りの場合、この長音に似た発音すら省略。そのため、”Heart”は「ハト、ハット」とまるで”hat”のように発音され、”hard”は「ハド、ハッド」と”had”のように発音されます。
フランス語訛りの大きな特徴だけでもこれだけあります。それぞれの国によって独自の英語の特徴を特徴を知っておくだけでも、実際の会話の際に聞き取れなくて困る、ということが少なくなりますよ。
海外の文化や言語を尊重しよう
フランスに限らず、海外旅行に行く際は、必ずその国の文化や言語を尊重するようにしましょう。
多くの英語を母国語としない外国人は、実は英語で話しかけられるのを嫌だと感じているそうです。自分の母国語があるのに違う言葉で話しかけられたら、あなたもあまりいい気はしないですよね。
海外に行く際は、その土地の言葉の挨拶を覚えるだけでも、一気に現地の人との距離を近づけることができますよ。
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