【英語で自己紹介】ビジネスの場で役立つ重要フレーズと例文
英語で流暢に自己紹介ができることは、グローバルなビジネス環境を生き抜くビジネスパーソンとって強力な武器となります。
自信をもって自己紹介ができると、相手に良い印象を与え、関係構築の大きな一歩となるでしょう。
そのためには、自己紹介で何を伝え、どのような点に気を付けるべきか、事前に知っておくことが大切です。
この記事では、英語で自己紹介をする際の基本的な流れ、フレーズ、注意すべきポイント、そしてシチュエーション別に沿った例文をご紹介します。
この機会にビジネスで役立つ自己紹介の英語表現をマスターしましょう。
自己紹介の基本的な流れ
あなたが英語で自己紹介をする相手は、社内の人でしょうか。社外の人でしょうか。
自己紹介をする場面は、対面でしょうか。オンラインでしょうか。
自己紹介をどんなシチュエーションで行うかによって、使用する英語表現は多少変わってきます。
しかし、自己紹介の流れは、社内・社外、対面・オンラインを問わず、ほとんど同じ構成になっています。
ビジネスシーンにおける英語での自己紹介は、基本的に以下の流れで構成されます。
「自己紹介の基本的な流れ」
- 挨拶
- 名前を伝える
- 職名や仕事内容を伝える
- 締めの言葉
この基本的な構成を元に、各段階で使う英語のフレーズや例文を紹介しましょう。
1.挨拶の伝え方
まずはアイコンタクトをとりながら、相手に挨拶をしましょう。
ビジネスで使われる英語の挨拶表現には、例として以下のようなフレーズがあります。
Hi [Hello]. (「Hello」のほうがフォーマルな表現)
(こんにちは)
Good morning /afternoon.
(おはようございます/こんにちは)
It’s a pleasure to meet you.
(お会いできて嬉しいです)
2.名前の伝え方
簡単な挨拶が終わったら、次はご自身の名前を伝えましょう。
I’m Hirotoshi Oda.
(オダ・ヒロトシです)
My name is Yurina Yuikawa.
(ユイカワ・ユリナです)
「I’m」のほうが一般的で、「My name is」はよりフォーマルな言い回しです。
状況に応じて、名前の後に「Please call me ~ .」と言って、相手が発音しやすいニックネームを伝えると親切です。
3.職名/役職名の伝え方
職業の伝え方にはさまざまな言い方があります。
これから紹介するフレーズと例文をご参考に、ご自身の職業や役職を当てはめてみてください。
職名/役職名を伝える
<I am a/the (職名・役職名).>
I’m a sales representative.
(私は営業担当です)
<I am a/the (役職名) of (部署名).>
I’m the director of sales.
(営業部の部長です)
部署名を伝える
<I work in the (部門名) department.>
I work in the accounting department.
(経理部に所属しています)
担当/責務を伝える
<be responsible for (役割).>
I am responsible for the sales department.
(営業部の責任者です)
<be in charge of (役割).>
I am in charge of managing the customer support department.
(カスタマーサポート部の管理を担当しています)
専門職を伝える
<I specialize in (職務) .>
I specialize in M&A analysis.
(私はM&A分析を専門としています)
注意点:aとtheの使い分け
職名や役職を述べる際の注意点が1つあります。
それはaとtheの使い分けです。
「a」を用いるのは、複数の中の1人を表す場合です。例えば、営業担当が複数いる中でその中の1人を表す時に用います。
「the」を用いるのは、特定の1人を表す場合です。例えば、営業部の部長が1人に特定できる場合に用います。もし同じ部署に同じ役職の人が複数人いる場合は、「a」を用いましょう。
4.締めの言葉「よろしくお願いします」
最後に自己紹介が終わったことを表す締めの言葉を伝えましょう。
日本語の「よろしくお願いいたします」に相当する例文をご紹介します。
Nice to meet you.
(お会いできて嬉しいです)
I look forward to working with you.
(仕事をご一緒できるのが楽しみです)
「I’m looking forward to ~」も使われますが、「I look forward to ~」よりもカジュアルな言い回しなので、相手との関係性や業界に応じて使い分けましょう。
【社外向け】会社名/業界の伝え方
上で紹介した基本的な内容に加えて、会社名を知らない社外の人に対しては、職名を言った後に会社名を伝えましょう。
働いている会社名や業界を述べる場合は、work for/at/inを使って表現することができます。
間違えやすい前置詞は次のように使い分けましょう。
- work for (会社名・人名) .
- work at (場所・会社名).
- work in (業界・分野) .
work forの使い方
work forは、特定の対象(企業・人)に仕えていることを表します。
I work for Company A.
(A会社で働いています)
I work for Mr. Jobs.
(ジョブズさんの元で働いています)
work atの使い方
work atは、特定の場所で働いていることを表します。
I work at hospital.
(病院で働いています)
I work at Company B.
(B会社で働いています)
work at ~は、職場を指定しているだけで、必ずしもその職場の企業に所属しているとは限りません。特定の企業に仕えていると言いたい場合は、work for ~を用いましょう。
work inの使い方
work inは、特定の業界や分野の中にいることを表します。
I work in IT.
(IT業界で働いています)
I work in finance.
(金融関係の仕事をしています)
職名+会社名を伝える例文
下の例文のように職名と会社名を一緒に伝えることもできます。
I am a web designer at Company C.
(C会社のウェブデザイナーです)
I work at/for Company D as a systems engineer.
(D会社のシステムエンジニアです)
【場面別:対面】少人数の前での自己紹介
ここからは、具体的な場面を想定した自己紹介の例文とポイントをご紹介します。
まずは、自己紹介のシチュエーションとして比較的多い、社外の方と初めて顔を合わせた時を想定した自己紹介の例文です。
It’s a pleasure to meet you.
(お会いできて嬉しいです)
My name is Takahiro Kotouge. Please call me Taka.
(コトウゲ・タカヒロと申します/タカと呼んでください)
I am a software developer at Company F.
(F会社のソフトウェア開発者です)
I look forward to working with you.
(仕事をご一緒できるのが楽しみです)
ポイント:握手をする
海外のビジネスマナーとして、握手を交わすことは名刺を交わすことよりも重要なマナーとされています。
日本では馴染みのない作法ですが、1対1や少人数の間で自己紹介を行う場合は、握手を交わすようにしましょう。
ただしパンデミックが起きてからは握手を避けたがる人もいるため、相手に応じて臨機応変に対応することが大切です。
【場面別:対面】プレゼン時の自己紹介
職種や役職によっては、大勢の前でプレゼンテーションをする機会があるかと思います。
プレゼンを行う際、冒頭に簡単な自己紹介を入れるのが一般的です。
ご自身がメインで発言される場面を想定した自己紹介の例文を紹介しましょう。
Hello, everyone.
(皆様こんにちは)
Thank you for your time today.
(お時間をいただきありがとうございます)
Before we begin, let me introduce myself briefly.
(始める前に簡単な自己紹介をさせてください)
My name is Hirotoshi Oda.
(オダ・ヒロトシです)
I’m the head of product development at Company J.
(J社の製品開発責任者です)
I have spent the past 20 years developing software solutions that enhance productivity.
(過去20年、生産性を向上させるソフトウェア ソリューション開発に取り組んできました)
ポイント:専門性を伝える
プレゼン時の自己紹介で大切なことは、自分の専門性をアピールすることです。
プレゼンの内容に関わる経歴を伝えると、その後のプレゼンに説得力をもたせることができます。プレゼンに有利に働く自己紹介をして、発表者として適任であることを示しましょう。
【場面別:オンライン】メールでの自己紹介
ビジネスメールを相手に初めて送る場合も、簡単な自己紹介が必要です。
初めて相手にメールを送る際の自己紹介の一例をご紹介します。
Hello.
(はじめまして)
My name is Yurina Yuikawa, and I am a sales representative at Company K.
(ユイカワ・ユリナと申しまして、K社の営業担当です)
I got your email from my colleague, John Smith.
(同僚のジョン・スミスから貴殿のメールアドレスを教えてもらいました)
I am writing to you in regard to our annual customer event.
(弊社の毎年恒例の顧客イベントの件でご連絡いたしました)
ポイント:紹介者や目的を伝える
ビジネスメールでの自己紹介で大切なことは、メールアドレスを教えてもらった紹介者の名前や、メールの目的を伝えることです。
「誰からの紹介なのか」「メールを送付する理由は何なのか」を簡潔に述べると、相手の目線に寄り添ったメールになるでしょう。