理論に基づいて話をするなら!「theoretically」の使い方
こんにちは、QQEスタッフのReiです!「theoretically」という単語は聞いたことがありますか?
日本語では「セオリー」という言葉を使う機会がそれなりにあると思いますが、これは英語の「theory」という単語から来ています。
「theory」を副詞として使うと、「theoretically」となります。
ちょっと聞きなれない単語かもしれませんが、今日は「theoretically」を掘り下げていきます。
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単語「theoretically」の意味
こちらの単語、2つの意味があります。
1.理論的に
2.理論的には
どちらもパッと見ではよく似ているのですが、実は大きな違いがあり、気を付けて使わないと誤解されてしまうかもしれません!
どうやって使うのか見ていきましょう。
【1.理論的に】
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- The phenomenon is theoretically clear.
その現象は理論的に明らかである
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- It is theoretically possible to reproduce that system.
その仕組みの再現は理論的に可能です
このような使い方であれば、直訳したそのままの意味で伝わります。
理論・セオリーに基づいて話をしたい場合に使うため、科学の実験などまじめな話をする場合に使うことが多い表現です。
【2.理論的には】
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- I think you are right theoretically, but you should talk with her more.
理論的には正しいと思うよ。でももっと彼女と話し合うべきじゃないかな。
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- Theoretically, I can go back to my hometown by that way.
その方法で理論的には故郷へ帰れるんだろうね。
こちらの使い方は、日本語で言うと「は」の一文字がついただけです。
しかし、それだけで大きな意味の違いが出てきます。否定的な意味が含まれているんですね。
「理論」というと、正しいことを積み上げて考えられたものです。しかし、現実では色々な要素が働いて考えた通りにはいかないこともあります。
実現不可能なことに対して、意識せずに「theoretically」を使ってしまうと、相手にとって不快感を与えてしまう場合もあるので、注意が必要です。
逆に言うと、あえて「theoretically」を含めた表現を使うことで、相手に皮肉を伝えることもできます。この用法の方がより日常で使われます。
そして、この意味が派生して、「名目上は」「建前としては」などの意味で使われることもあります。
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- He tells that everyone can join the meeting theoretically but he knows it is difficult.
彼は建前として誰でもその会議に参加できると言っているが、実際には難しいと理解している。
非難までいかなくても、仲の良い人との会話の中でうまく使えると、「ああ…?分かってはいるけれども、分かりません…」といったモヤモヤッとした気持ちを伝えられる表現です。
まとめ
「theoretically」は、ちょっと発音しにくい単語ではあるものの、使えるようになれば会話の幅が広がります。
英語でもそのような表現を増やしていきましょう。
ぜひ機会を見つけて使ってみてくださいね