「though」の意味・使い方とは?「even though」や「as though」も解説!
「しかし」という意味を持つ接続詞「though」。
even though や as though のように、他の単語と組み合わせて使用されることもあります。
見たことはあるものの、「but」や「however」との違いが分からなかったり、よく似ている「although」との使い分けが難しいことから、苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、「though」は会話での登場頻度も高く、色々な場面で使われる単語です。
この記事を通して、「though」と似ている英単語との使い分け方法をしっかり覚えて、使いこなせるようにしていきましょう!
「though」の意味・使い方とは?
though は「接続詞」「副詞」の2つの用法を持つ英単語です。品詞によって、意味が異なるので注意して覚えましょう。
<「接続詞」though の意味>
「〜だけれども」「〜にもかかわらず」という逆接の意味を表します。
though のような逆接接続詞は、前の文章で述べたこととは逆、もしくは予想外のことが後に続く際に使われます。
文頭・文中どちらでも使用可能です。
though 単体で用いられることもあれば、「even though」 の形を取ることもしばしばあります。
どちらの使い方でも意味は同じです。
例文:
Though it was very cold, he went out without an overcoat.
「とても寒かったけれども彼はオーバーなしで外出した」
Even though I’m awake, my head is still sleeping.
「起きているのに頭は寝ています」
また、as though という形で「あたかも」「まるで〜のようだ」という意味にもなります。
例文:
She spoke as though nothing had happened.
「彼女は何もなかったかのように話した」
そして、追加的に従節を導いて「もっとも〜であるが」という意味になることもあります。
例文:
He will recover, though not as soon as we might hope.
「彼はよくなるだろう、もっとも皆が考えているほどすぐではないが」
<「副詞」though の意味>
副詞として使う場合は、文中・文末に置いて「でも」「もっとも」「やっぱり」という意味を表します。
日本語でいう「〜だけどね」というようなニュアンスに近く、口語で使用される語です。
例文:
I though I was winning.
「勝てると思ったけどね」
I felt though.
「私はそう感じたんだけどね」
「though」の例文を紹介
<「though」を文頭で使用する場合>
Though young, he is wise.
「彼は若いが賢い」
Though she is poor, she is happy.
「貧しいといえども彼女は幸せだ」
Though I can just barely read English, I can’t speak it.
「かろうじて英語が読めるが話せない」
<「though」を文中で使用する場合>
I’m really tired even though it’s still 10PM.
「まだ午後10時なのに、とても眠い」
He was smiling, though he was sad at heart.
「彼は顔で笑って、心で泣いていた」
This one is [is of] much better quality, though it is expensive.
「こちらの方が値段は高いが、 品物ははるかに上等だ」
<「though」を文末で使用する場合>
I did that just in case, though.
「それは念の為やったんだけどね」
I will come tonight; I cannot stay long, though.
「今夜お伺いします。長居はできませんけれど」
The work was hard. I enjoyed it, though.
「仕事はきつかった。 もっとも楽しかったが」
<「even though」の形で使用する場合>
He came even though I told him not to.
「来ないようにと言ったにも関わらず彼は来た」
I am tired even though I haven’t done anything today.
「今日は何もしていないのに疲れました」
Even though he was tired, he worked so hard.
「彼は疲れていたけれども一生懸命に働いた」
<「as though」の形で使用する場合>
He sings as though he were talking.
「彼は話すように歌う」
It seems as though you had a fun summer vacation.
「あなたは、楽しい夏休みを過ごしたようですね」
Live every day as though it were last.
「今日が最後の日だと思って毎日生きろ」
同じ意味を持つ「although」「but」「however」との違いは?
同じく逆接の意味を持つ英単語でよく使われるものに、「although」「but」「however」があります。これらの単語と「though」は、どのように使い分ければいいのでしょうか?
それぞれの単語の特徴を解説していきますので、場面に応じて適切な単語を使えるように覚えておきましょう!
<「although」の特徴>
「although」と「though」は、ほとんど同じ意味で使用することができる語です。
ただし
① although は though に比べてやや文語的(書き言葉)であり、フォーマルな場面で好んで使用される
② although には「副詞」の用法はない
③ though は文末でも使用できるが、although は文頭・文中での使用のみ可能
この3点が大きく異なります。
「although」はややフォーマルなイメージのある接続詞です。
書き言葉で使用される頻度が高く、ニュースやビジネス会議など、オフィシャルな場面で使われることが多いです。
文中でも使用できますが、一般的には文頭で使用されることが多いです。
一方で、「though」はカジュアルなイメージのある単語なので、話し言葉として普段の会話でも頻繁に登場します。
接続詞の他に副詞としても使用でき、文末にも置ける点が although と異なる点です。
意味にはほとんど違いがないので、置き換えが可能な場合もあります。
例文:
Although she is tall enough, she isn’t fast enough.
「彼女は背は十分に高いが,走るのはあまり速くはない」
I like her, although I don’t trust her.
「私は彼女が好きだが信用はしない」
<「but」の特徴>
「but」も「though」と同様に逆接の意味を持つ接続詞です。
butは「けれども」と訳す場合、「等位接続詞」と呼ばれるカテゴリーに分類されます。
「等位接続詞」とは、butがつなぐ2文の重要度が同じである時に使うことができます。
例文:
I went to the park, but I couldn’t find anyone.
ちなみに、先ほど紹介した「although」はbut とは異なり、「従属接続詞」に分類されます。
これは、2つの文を同等(等位)に結ぶのではなく、メインの文にサブの文を従属(従え)させる役割を果たします。
but は「等位接続詞」という名の通り、2つの文をつなぐ役割を持つ語なので、文頭に置くことはできず、文中でのみ使用可能です。
そのため、
○ I went to the park, but I couldn’t find anyone.
× I went to the park. But I couldn’t find anyone.
このように使うことはできません。
カジュアルさは though と近く、話し言葉として頻繁に使われますが、書き言葉にはあまり適しません。
また、ややくだけた印象が強い語なので、オフィシャルな場面ではあまり使用しない方が良いでしょう。
<「however」の特徴>
「however」も日本語で「けれども」と訳される単語ですが、「けれども」という意味で使われる場合「although」「but」とは違って副詞となります。
※「however」にも接続詞の用法もありますが、「although」「but」と意味が異なります。
そのため自由度が高く、文頭・文中・文末のすべての位置で使用できます。
しかしながら、howeverの前後には必ずカンマ(,)やセミコロン(;)を置く必要がある点に注意しましょう。
また、butに比べるとやや硬い印象の語なので、会話よりも書き言葉として使われることが多いです。
例文:
However, I am worried.
「しかし、私は心配です」
She looked fine; however, I’m still worried about her.
「彼女は元気そうでしたが、それでもまだ彼女が心配です。」
There are exceptions to it, however.
「もっとも例外はある」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では「though」の意味・使い方を中心に、似た意味を持つ「although」「but」「however」との違いも解説してきました。
最初はややとっつきにくい単語ではあるものの、実際に使い方を見てみるとさほど難しくはなかったのではないでしょうか?
「though」は、口語でもよく使用される語なので、ぜひマスターしてどんどん使っていってください!
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