IELTSライティング タスク1 の概要やコツを解説!
1.IELTSライティング タスク1の概要
IELTS(International English Language Testing System)のライティングセクションは、タスク1とタスク2の2つの部分で構成されています。
タスク1では、視覚的な情報(グラフ、表、チャート、ダイアグラムなど)をもとに、150語以上の英文で要約・記述・説明することが求められます。試験時間はタスク1とタスク2を合わせて60分で、タスク1には約20分を割り当てることが推奨されています。
設問形式と評価基準は以下の通りです。
【設問形式】
ライングラフ |
時間の経過に伴うデータの変動を示すグラフ |
棒グラフ |
異なるカテゴリー間のデータを比較するためのグラフ |
円グラフ |
全体に対する各部分の割合を示すグラフ |
複数グラフ |
複数のグラフを組み合わせた形式 |
テーブル |
数値データを表形式で示すもの |
ダイアグラム |
プロセスや手順を示す図 |
地図 |
地理的な情報を示す地図 |
【評価基準】
タスク達成度 |
与えられたタスクに対して、正確かつ十分な量で答えられているか |
内容の一貫性 |
段落構成が一貫していて、明瞭かつ論理的に主張を展開できているか |
語彙 |
多様な語彙を適切に使用できているか |
文法 |
多様な文法を適切に使用できているか |
タスク1の書き方のポイント
タスク1は基本的に、
- 導入(Paraphrase Sentence):設問のトピックを異なる語句で書き換える
- 概要(Overview):図表の主要な特徴を2つか3つ書く
- 詳細1(Detail 1):概要で述べた特徴の一つを詳しく説明する
- 詳細2(Detail 2):概要で述べた特徴のもう一つを詳しく説明する
の4つの段落で書くことをおすすめします。
導入(Paraphrase Sentence)
本題に入る前の導入部分では、できる限り簡潔に1文程度で書きましょう。ただ、導入では、問題に示されているグラフや図表のすべてに触れる必要があるため、2つ以上のグラフや図表があると、それだけ文も長くなってしまいますから、その場合は2文でおさめましょう。
また導入の段階では、詳しい数値などは記載しなくてかまいません。
また、設問のトピックをそのまま使うのではなく、異なる語句で書き換えて書き始めましょう。
例えば、「The graph shows the number of students enrolled in different courses from 2000 to 2020.」という設問に対して、「The chart illustrates the enrollment figures for various courses over a 20-year period starting from 2000.」と書き換えることができます。
概要(Overview)
概要では、図表の主要な特徴を2つか3つ程度取り上げ、それを簡潔に述べることを意識しましょう。
特徴というのは、その図表からわかる傾向のことです。全体の変動であったり、数値が特に高いまたは低い部分について説明するといいでしょう。また、概要では前後の文を接続詞によってつなぎながら、読み取った情報を正確に書いていきましょう。
例えば、
Overall, the number of students enrolled in science courses increased significantly, while the enrollment in arts courses remained relatively stable.
全体として、理系コースの登録者数は大幅に増加したが、文系コースの登録者数は比較的安定していた。
のように記述します。
詳細(Detail)
詳細では、概要で述べた特徴を具体的なデータや数値を用いて詳しく説明します。詳細を説明する時には、グラフや図表の中にあるデータを駆使して、説明を裏付ける必要があります。
例えば、概要で説明した部分について、ある項目の変化などを述べたうえで、その説明の裏付けとなるデータや数値、時期(年度・月など)を入れて1文を作る、という方法が挙げられます。
例えば、
In 2000, the number of students enrolled in science courses was 500, which increased to 1500 by 2020.
2000年当時、科学コースの生徒数は500人だったが、2020年には1500人に増加した。
のように記述します。
まとめ
IELTSライティングタスク1は、視覚的な情報をもとに要約・記述・説明するスキルが求められます。設問形式や評価基準、段落構成を理解し、適切な練習を積むことで、高得点を目指すことができます。
過去問を解き、模範解答を参考にし、フィードバックを受けることで、ライティングスキルを向上させましょう。