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更新日:2024年11月26日 英語コラム

英語の不定詞とは?基本から応用までわかりやすく解説!

infinitive英語の不定詞は、英語を学ぶ上で避けては通れない重要な文法項目です。

不定詞を理解することで、簡単な日常会話からビジネス英語、旅行先でのコミュニケーションや学術的な場面まで、幅広いシチュエーションで役立つ英語表現を身につけることができます。

たとえば、こんなフレーズを使ったことはありませんか?

「外国人と話せるようになるために英会話スクールへ行く」

「海外旅行に行きたい」

これらの表現には、不定詞の知識が欠かせません。

不定詞は単なる文法項目ではなく、「希望」や「目的」を伝えるための強力なツールなのです。

この記事では、不定詞の基本から応用まで、具体例を交えながら分かりやすく解説していきます。​​​​​​​​​​​​​​​​不定詞をマスターし、さらに英語力に磨きをかけていきましょう。

英語の不定詞とは?

英語の不定詞とは、「to + 動詞の原形」の形をとる文法項目です。

たとえば、「to eat(食べること)」や「to study(勉強すること)」といった形で使われます。

不定詞には、次の3つの重要な用法があります。

  1. 名詞的用法:「〜すること」という意味で使われ、名詞として文中で機能する
  2. 形容詞的用法:名詞を修飾し、「〜するための」「〜すべき」という意味をもつ
  3. 副詞的用法:動詞や形容詞を修飾し、「〜するために」「〜して」という意味を表す

このように不定詞は、名詞、形容詞、副詞として機能し、私たちが伝えたい感情や意図を的確に表現する助けとなります。

次の章では、不定詞を実際にどのように使うのか、具体的な例を挙げながら詳しく解説していきます。

【基本】英語の不定詞の3つの基本的な使い方

ここからは、下記の英語の不定詞の3つの用法について、より詳しく説明していきます。

  1. 名詞的用法
  2. 形容詞的用法
  3. 副詞的用法

(1) 名詞的用法(「~すること」)

不定詞の名詞的用法では、動作を「〜すること」として表します。

たとえば、動詞「eat(食べる)」を「to eat」という不定詞にすることで、「食べること」という名詞に変えることができます。

不定詞の名詞的用法は、文の中で「主語」「目的語」「補語」として機能します。

それぞれの例を見てみましょう。

①「主語」としての不定詞

To study English is interesting.(英語を勉強することは楽しいです。)

ここでは、「to study English」が主語の役割を果たしています。

②「目的語」としての不定詞

He hopes to travel to Japan next year.(彼は来年日本に旅行することを望んでいます。)

「目的語」とは、動詞の行為が向かう先を示す名詞のことです。「to travel」は動詞「hopes」の目的語として機能しています。

③「補語」としての不定詞

His dream is to become a doctor.(彼の夢は医者になることです。)

「補語」とは、文の中で主語や目的語を説明したり、補足したりする言葉のことです。​​この文では、「to become a doctor」が補語となり、主語「His dream」を説明しています。

(2) 形容詞的用法(「~するための」「~すべき」)

不定詞の形容詞的用法は、名詞を修飾し、「〜するための」「〜すべき」という意味を表します。

この用法を使うことで、名詞に具体性や目的を加えることができます。

不定詞は通常、修飾する名詞の直後に置かれます。

a book to read(読むべき本)

ここでは「to read」が「a book」を修飾し、どのような本かを説明しています。

では、例文を見ていきましょう。

I have some emails to answer.(返信すべきメールがいくつかあります。)

不定詞「to answer」が「some emails」を修飾し、「どのようなメールか」を詳しく説明しています。

I need some time to travel around the world.(私は世界中を旅行するための時間が必要です。)

「to travel around the world」が「some time」を修飾し、「どのような時間か」を説明しています。

(3) 副詞的用法(「~するために」)

不定詞の副詞的用法は、動詞、形容詞、場合によっては文全体を修飾します。

この用法では、目的、結果、原因・理由を表し、「〜するために」や「〜して」と訳されることが多いです。

それぞれの使い方を具体例で見ていきましょう。

①「目的」を表す例

I went to the cafe to see my friend.(私は友達に会うためにカフェに行きました。)

この例文では、「to see my friend」が「went」を修飾し、カフェに行った目的を説明しています。

②「結果」を表す例

She grew up to be a doctor.(彼女は成長して医者になった。)

この文では、「to be a doctor」が「grew up」を修飾し、成長の結果を表しています。

③原因・理由を表す例

I am sad to hear the news.(そのニュースを聞いて悲しいです。)

 不定詞「to hear the news」が形容詞「sad」を修飾し、悲しい理由を説明しています。

この言い回しは日常英会話でもよく使われます。

【応用】英語の不定詞の重要な表現と解説

ここでは、不定詞の応用的な使い方を学びましょう。

否定形、原形不定詞、疑問詞との組み合わせ、動名詞との違いといった、よく使われる重要な表現を具体例とともに解説します。

(1)不定詞の否定形

不定詞で否定を表現する場合は、「not to」を使用します。

I decided not to take the new job offer.(私は新しい仕事のオファーを受けないことにした。)

ここでの注意点は、「not」は「to」の直前に置かれることです。

この例では、「not to」が「take the new job offer」を否定し、決定内容を明確にしています。

(2)原形不定詞

原形不定詞は「to」を省いた動詞の原形で、不定詞の役割を果たします。

主に使役動詞や知覚動詞と組み合わせて使われます。

例文を見てみましょう。

  • I made my brother clean the room.(私は弟に部屋を掃除させた。)
  • I saw him run across the street.(私は彼が通りを走り渡るのを見た。)

「clean」は「my brother」の行動を、「run」は「him」の行動を説明していますが、「to」はついていませんね。

このように、特定の動詞と一緒に使用する不定詞は、原形の形をとるのです。

原形不定詞は、以下のような動詞とともに使われます。

  • 使役動詞(他の人に何かをさせる動詞):make, have, let
  • 知覚動詞(誰かが何かをするのを見たり聞いたりする):see, hear, feel

(3)疑問詞との組み合わせ

不定詞は疑問詞(what、howなど)と組み合わせて具体的な行動や方法を表現できます。

下記の例を見てみましょう。

  • I don’t know what to buy for my mother’s birthday.(母の誕生日に何を買ったらよいか分かりません。)
  • Can you tell me how to make this cake?(このケーキを作る方法を教えてくれませんか?)

このように、不定詞と疑問詞と組み合わせることで、疑問を明確に表すことができるのです。

他にも下記の表現があるので、覚えておきましょう。

  • where to: どこへ~するべきか
  • when to: いつ~するべきか
  • which to: どちらを~するべきか

(4)動名詞との違い

動名詞とは動詞に「ing」をつけたもので、名詞の働きをします。

不定詞と動名詞はいずれも動詞を基にしているので、用法も同じと思われがちですが、ニュアンスに違いがあります。

下記のポイントを覚えておきましょう。

  • 不定詞:未来に対する意味合いを持つことが多い。
  • 動名詞:過去または継続的な行動に対する意味合いを持つことが多い。

以下の例文を詳しくみていきましょう。

①I stopped to talk to you.(私はあなたと話すために立ち止まりました。)

 

②I stopped talking to you.(私はあなたと話すことを止めました。)

①と②は、形は非常に似ていますが、意味は異なります。

①の不定詞は「これから起こること」を表し、目的を示しています。

一方、②の動名詞は「今まで続けていた行動をやめる」ことを意味します。

この違いを理解すると、文章や会話での表現がスムーズになります。

英語の不定詞のよくある間違い

最後に、英語の不定詞のよくある間違いと、その修正方法を見ていきましょう。

(1)よくある間違いその1:前置詞の後に不定詞を置いてしまう

下記の例文をご覧ください。

I am interested in to learn English.

「to learn English」は正しい不定詞ですが、「interested in」の後に直接不定詞を使うことはできません。

前置詞の後には動名詞を使う必要があります。

「interested in」を使用する場合の正しい文章はこちらです。

I am interested in learning English.

同様に、下記の文も誤りです。

She is good at to sing.

正しくはこちらの文です。

She is good at singing.

(2)よくある間違いその2:不定詞を使えない動詞に不定詞を使ってしまう

一部の動詞は不定詞ではなく、動名詞しか受け付けません。

代表的な動詞は次の通りです。

  • enjoy:楽しむ
  • finish:終わる
  • avoid:避ける

下記の誤った例をご覧ください。

I enjoy to read books.

「enjoy」の後は動名詞しか使用できないため、正しい文章に直すと下記のようになります。

I enjoy reading books.

(3)よくある間違いその3:完了形不定詞を忘れてしまう

過去や完了を表す時には、完了形不定詞(to have + 過去分詞)を使用します。

しかし、「have+過去分詞」に直すことを忘れてしまいがちです。

では、こちらの誤った文を見てみましょう。

I am glad to finish my homework.

「glad」は、過去の行動についての喜びを表すため、完了形不定詞(to have + 過去分詞)を使用する必要があります。

正しい文章はこちらです。

I am glad to have finished my homework.

同様に、下記の文章も誤りです。

I am sorry to miss the party.

「sorry」は過去の行動についての後悔を表すので、完了形不定詞を使用する必要があります。

正しい文は次のとおりです。

I am sorry to have missed the party.

以上、英語の不定詞に関してのよくある間違いを解説しました。

これらのよくある間違いを避けるには、不定詞と動名詞の使い方や、文脈に応じた適切な表現を理解することが大切です。

正しいルールをしっかり覚え、ミスのない英語表現を目指しましょう。

まとめ:不定詞で英語の表現力を高めよう

この記事では、英語の不定詞に関する以下の内容を解説しました。

  • 英語の不定詞の3つの基本的な使い方(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)
  • 英語の不定詞の重要な表現(否定形、原形不定詞、疑問詞との組み合わせなど)
  • 英語の不定詞のよくある間違い(前置詞の後での使用、不定詞を使えない動詞、完了形不定詞など)

不定詞を正しく使いこなせるようになれば、英語の表現力が大きく広がります。

この記事を参考に、基礎を押さえつつ応用的な使い方もぜひ練習してみてください。少しずつ不定詞をマスターし、自信を持って英語を使いこなしましょう!

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