英語の長文の簡単な読み方!ディスコースマーカーを意識した英文読解とは?

新規登録・無料体験
はこちらから
CLICK
  1. オンライン英会話ならQQ English
  2. 英語ブログ
  3. 英語の長文の簡単な読み方!ディスコースマーカーを意識した英文読解とは?
英語ブログ
検索
更新日:2024年2月21日 英語コラム

英語の長文の簡単な読み方!ディスコースマーカーを意識した英文読解とは?

英語の長文の簡単な読み方!ディスコースマーカーを意識した英文読解とは?

英語の長文を読むとき、「ディスコースマーカー」を意識するとスムーズに英文を読むことができます。

ディスコースマーカーを意識した読み方ができれば、長文の流れを正確に把握して、かつ内容を推測しながら英文を読むことができるため、短い時間で正確に長文を読むことが可能です。

本記事では、ディスコースマーカーの効果とそれを使った長文の読み方を詳細にご紹介します。

ディスコースマーカーとは?パラグラフリーディングとの違い

ディスコースマーカーとは「コミュニケーションを整理するための単語またはフレーズ」のことで、Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurusでは以下のように定義されています。

a word or phrase that is used for organizing discourse (= spoken or written communication ), for example well, so, or in fact:

(出典:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/discourse-marker

つまり、英文読解におけるディスコースマーカーとは「文章を読みやすくするために使用されている単語やフレーズ」を指します。

具体的には以下のような単語やフレーズが挙げられます。

  • and
  • moreover
  • but
  • however
  • although
  • in other words
  • because
  • therefore

接続詞に加えて文章の展開を表す副詞など、幅広い単語やフレーズが該当しています。

ディスコースマーカーを意識した英文読解では、上記のような単語やフレーズに注目して文章を読み進めていくことになります。

英語の長文のスムーズな読み方には他に「パラグラフリーディング」がありますが、パラグラフリーディングでは各段落の最初の文章を読んでからその後全体を読むのに対して、ディスコースマーカーを意識した英文読解では最初から最後まで順に読んでいくことになります。

以下はディスコースマーカーとパラグラフリーディングの簡単な比較です。

ディスコースマーカー

パラグラフリーディング

読み方

最初から最後まで順に読む

段落の1文目を最初に読む

目的

文章の展開を理解する

文章の全体像を理解する

注目するポイント

単語やフレーズ

各段落の1文目

パラグラフリーディングが全体の流れを意識した読み方であるのに対して、ディスコースマーカーを意識した英文読解は各文章の流れを意識した読み方です。

つまり、ディスコースマーカーを意識した読み方の方がより詳細部分に注目するため、パラグラフリーディングよりも文章を正確に把握しやすい長文の読み方だと言えます。

ディスコースマーカーの効果

ディスコースマーカーを意識する効果は主に以下の3つが挙げられます。

順番に確認していきましょう。

長文の流れを理解することができる

ディスコースマーカーを意識した英文読解では各文章に注目して長文を読み進めるため、結果的に長文全体の流れを正確に理解することに繋がります。

特に受験や英検などの資格検定で出題される長文では、各段落にまとめの文章が書かれていたり途中で文章の流れが変わるポイントがあるため、ディスコースマーカーを意識することが重要です。

内容を推測しながら長文を読むことができる

ディスコースマーカーには次に示される内容を推測できる働きもあります。

詳しくは「ディスコースマーカーを意識した長文の読み方」で解説しますが、例えば結果を表すディスコースマーカー「therefore」の後には読解において重要な内容が示されるということが推測できます。

解答を選択する際の手掛かりになる(長文読解の場合)

長文読解の場合、ディスコースマーカーは解答を選択する際の手掛かりにもなります。

長文読解の設問は「筆者が最も伝えたいことは?」や「批評家の主張は?」など、文章中の重要な箇所や転換点に関して問う問題が多いです。

本記事の冒頭で述べた通り、ディスコースマーカーとは「コミュニケーションを整理するための単語またはフレーズ」であるため長文読解との相性が非常に良いです。

ディスコースマーカーを意識した長文の読み方

ディスコースマーカーの効果を理解した上で、実際にディスコースマーカーを意識した長文の読み方を学んでいきましょう。

具体的な例文を使って解説していくので、ぜひ皆さんもディスコースマーカーを意識した英文読解を体感してください。

ディスコースマーカーを発見したら、その後の内容を推測する

まず、ディスコースマーカーを発見したらその後の内容を推測しましょう。

例えば以下のような文章があったとします。

It did not succeed at all when Mike first opened his store, but …

この文章では逆接を表すディスコースマーカー「but」が使用されており、日本語訳すると「マイクが店を開いた当初はまったく成功しなかったが、…」という意味になります。

逆接のディスコースマーカーの前後の文章は逆の意味になるため、ここまで読んだ段階で「今では成功している」や「今では繁盛している」のような文章が後に続くと推測できます。

以下が実際の文章です。

It did not succeed at all when Mike first opened his store, but it soon started to prosper.

「マイクが店を開いた当初はまったく成功しなかったが、すぐに繁盛し始めた」という展開になっており、推測通りの意味合いの文章が続いています。

別の例も見てみましょう。

Lisa saw a stranger wandering up and down in front of her house, so … . However,  …

この文章では結果を表す「so」と逆接を表す「however」の2つのディスコースマーカーが使用されており、日本語訳すると「リサは家の前をウロウロする不審者を見かけたので、…。しかし、…」という意味になります。

結果を表すディスコースマーカーの後ろには前の文を理由とする意味の文章が、逆接を表すディスコースマーカーの後ろには前の文と反対の意味の文章がそれぞれ続きます。

そのため、ここまで読んだ段階で「so」の後ろには「通報した」「外出を控えた」などの文章が、「however」の後ろには「不審者ではなかった」のような文章が続くと推測できます。

以下が実際の文章です。

Lisa saw a stranger wandering up and down in front of her house, so she called the police. However, the man was just waiting for his son.

「リサは家の前をウロウロする不審者を見かけたので、警察に通報した。しかし、彼はただ息子を待っているだけだった」という展開になっており、推測通りの意味合いの文章が続いています。

読み進めて、長文の流れを理解する

ディスコースマーカーの後に続く文章を推測することができたら、そのまま読み進めて長文の流れを理解しましょう。

次の例文は「ドーナッツ」の名前の由来に関する文章で、ドーナッツの元となるメニューを食べていた家族の話が書かれています。

The mother, Elizabeth Gregory used to prepare fried dough for her son, a captain, and his crew before they went to sea. While frying the dough, she would put hazelnuts or walnuts in the center, where the mixture might not cook well. Therefore, …

※dough = a mixture of flour, liquid, and other ingredients

(出典:https://english.cheerup.jp/article/8199

要約すると「エリザベスさんは、息子とその乗組員に振舞っていた「ドー」の真ん中にヘーゼルナッツやクルミを入れていた。だから、…」という文章であるため、結果を表す「therefore」の後には「ドーとナッツで作られていたから「ドーナッツ」と呼ばれていた」のような文章が続くと推測できます。

ディスコースマーカーの後の内容を推測できたら長文を読み進めて、

Therefore, it is true that the first doughnuts were made with dough and nuts.

という推測通りの文章が続いていることを確認し、長文の流れを理解します。

重要なポイントを把握して問題を解く(長文読解の場合)

長文読解の場合、ディスコースマーカー周辺を重点的に読むことで簡単に問題を解くことができます。

さきほど掲載した文章の設問文と設問を例に解説していきます。

設問文:Where did the name ‘doughnut’ originate?

設問:

1 The first modern doughnuts were made of dough and nuts.

2 The first modern doughnuts were fried.

3 It was a Dutch family who invented modern doughnuts.

4 Arab cooks didn’t sweet the dough.

(出典:https://english.cheerup.jp/article/8199

設問文から重要なポイントは文章の結論部分、つまり「therefore」の後の文章だということが分かります。

したがって、問題文「Therefore, it is true that the first doughnuts were made with dough and nuts.」から、設問1が正答だと分かります。

このように、長文読解ではディスコースマーカー周辺が設問の答えである場合が非常に多いです。

ディスコースマーカーを意識した英会話には「QQEnglish」がおすすめ!

本記事ではディスコースマーカーを意識した長文の読み方を紹介しましたが、次のステップは実際の会話でディスコースマーカーを意識できるようになることです。

ディスコースマーカーを意識した英会話には、「QQ English」がおすすめです。

「QQ English」は世界中の学習者に向けて質の高い英語教育を提供している英会話サービスで、経験豊富な講師のマンツーマンレッスンであらゆるレベルの英会話学習を行うことができます。

レッスン内容は文法、会話、ビジネス英語、IELTSやTOEFLなど幅広く用意されており、手頃な価格で、かつ自分のペースでレッスンを受けることができます。

ディスコースマーカーを意識した英会話を身に付けたい場合は、ぜひ「QQ English」をお試しください!

まとめ

本記事では、ディスコースマーカーの効果と使い方を例文を使ってご紹介しました。

ディスコースマーカーを意識した読み方ができれば、正確に、すばやく長文を読めることがお分かりいただけたと思います。

英語の長文の読み方にお困りの場合は、ぜひ本記事を参考にしてディスコースマーカーを意識した英文読解を試してみてください!

無料体験にクレジットカードの登録は必要ありません!

日本人のサポート付き無料体験レッスンはこちら