今話題、J shine資格(小学校英語教師指導者資格)とは? 取得方法やメリットを解説
「J shine(小学校英語指導者資格)」という資格を知っていますか?
「人に教えることができるレベルまで英語力を上げたい!」と思っている人にぴったりな資格です。
この資格の取り方や取るメリットなどを、シドニーにて「J shine(小学校英語指導者資格)」を取得した筆者がご紹介します。
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J shine(小学校英語指導者資格)ってなに?
J shine(小学校英語指導者資格)とは、小学生以下に英語を指導できると認められた人が取得できる民間資格です。
この資格の目的は、日本における「小学校での英語教育の普及・発展を支援する」というものです。
小学生以下に指導することが認められている資格なので、もちろん小学校入学前の子どもにも教えることもできます。また、国家資格ではなく民間資格なので、スクールに通えば比較的簡単に取得できます。
厳密な試験というものはなく、コースを履修し、履修内容のテストに受かれば大丈夫です。私の学校ではクラスメイトが8人いましたが、全員が合格していました。
J shineを取得するメリット
実際に、2018年にJ shine(小学校英語指導者資格)を取得した筆者が考えるメリットを4つ紹介します。
・小学校の英語講師(非常勤)として働くのに有利
・英語塾や英会話スクールで働くのに有利
・子供に教えられるレベルの英語力を培うことができる
・(海外で取得すれば)海外の幼稚園や小学校で2週間実際に働くことができる
などが挙げられます。
この資格が英語講師として働くことに直結するわけではありませんが、住んでいる地域の募集状況によって実際に非常勤講師で働く道もあります。
また、2020年度から、小学3年生からも英語の授業がスタートしました。
それまで小学校での「英語」の位置づけは、小学5・6年生で成績評価の対象とならない教科外活動としてのものでした。
現在はその教科外活動としての「英語」が小学3年生まで前倒しされ、5・6年生は正式な教科として「英語」の授業が導入されています。
つまり、小学校で4年間も英語に触れる機会があります。
このように、小学生が英語を学ぶ機会が増えている現在を踏まえると、J shineは自分の働く場の可能性を広げるとても良い資格だと考えています。
私自身は特に英語講師をするという目的ではなく、「小学校で英語を教えられるくらいの英語力をつけたい」という思いで資格取得に踏み切りました。
実際に英語で発表するなど約2ヶ月英語漬けの生活だったため、かなり英語力は向上しました。
今後自分に子どもができたら英語を教えることもできますし、将来の就職先の幅を広げることもできるので、チャレンジしてよかったと思っています。
J shineはどこで取得できる?
日本国内と海外の両方で取得可能です。
海外であればイギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダに、J shineに登録している語学学校があります。
その学校によって授業料やコースの週数や内容が違うため、ご自身の予算や時間の余裕に合わせて選んでみてください。
私は日本よりも、できれば海外で取得することをおすすめします。
理由は、海外では日本よりも短期間でJ shineを取得することができ、かつ現地の学校での実習もあるため実践力が身につくからです。
私はシドニーの保育園に実習に行ったのですが、驚いたことは机とイスを使う時間があまりないんです。
地べたに座って、先生が質問したことにみんなこぞって手を挙げて発言します。遊び感覚で子どもたちが過ごしているのが分かりました。
机やイスがないことで子ども同士の心の近さも感じとれ、いわゆる「勉強感」がなくていい方法だと思いました。
海外で取得する場合
海外で取得する場合は、英語で講座を受講することになるため一定ラインの英語力が求められます。
その語学力の条件は語学学校によって違うものの、目安は
・英検2級以上
・TOEIC650年以上
ぐらいの語学力が必要です。
入学前にその語学学校が用意するテストを受けて、合格できたら受講できます。
ある程度語学力がついた、長期留学の後半に受講する生徒が多いように感じました。
日本で取得する場合
1、Jshineの取得コースのある英語塾などで「指導者養成講座」を受講する(約4ヶ月)
2、講座を修了しその団体から推薦を受ける
3、願書を提出する
4、Jshine事務局から認定を受ける
以上のような流れになります。
また、必須条件として、
①指導時間50時間以上の実務経験があること
②英語で授業ができる英語力があること
があります。
実務経験がない人のために、50時間の実務研修がコースに組み込まれている学校が多い海外での取得に比べると、対象者が狭まってしまいます。
また、日本で取得する場合は仕事や学校の合間に通うことになるため、毎日通学する海外での取得に比べると、講座修了に時間がかかります。
資格取得までの具体的なスケジュール(シドニー版)
私がシドニーで2018年に取得したJshineのコースのスケジュールを紹介します。
計2ヶ月で資格取得できました。
1、J shine取得コースのある語学学校に入学
2、ネイティブスピーカーの英語講師から英語の講義を受ける(1週間)
3、日本人教師から日本の英語教育に関する講座を日本語で受ける(1週間)
4、現地の保育園で実務研修(2週間)
ネイティブスピーカーの英語講師から英語の講義を受ける(5週間)
この5週間は、英語講師になるために必要な指導方法や授業内容を学びます。クラスメイトは8人、うち5人が日本人、3人が韓国人でした。韓国にもこのような資格があるようで、最初の5週間だけ一緒に授業を受けます。
平日は毎日9:00-15:00くらいまで授業があったので、クラスメイトとかなり仲良くなりました!
放課後は、授業で学んだことを使ったデモンストレーションの用意で19時や20時まで学校にいたこともあります。
ここでいうデモンストレーションとは、自分が英語講師になりきって実際にどんな授業をするかゲーム形式で発表することです。最初の5週間はこの発表が多くて大変でしたが、クラスメイトの前で実践できたのでいい勉強になりました。
日本人教師から日本の英語教育に関する講座を日本語で受ける(1週間)
5週間の授業を終え、そのあと1週間は日本語での日本の英語教育の規定や歴史を学びます。(ここで韓国人のクラスメイトとお別れだったので悲しかったです。。。)
この週の最後には、筆記テストと英語でのデモンストレーション評価がありました。
クラスメイトそれぞれが自分の発表に使う資料や道具を手作りしていて、テスト勉強もあり1番ハードで濃い1週間でした。
現地の保育園で実務研修(2週間)
そのあとは、幼稚園に2週間の実習です。実習先は小学校だったり保育園だったり幼稚園があり、語学学校が割り振ってくれます。
私は保育園が実習先だったので、子どもたちと一緒に英語の勉強をしたりゲームをしたり、現地の先生の教え方を学びました。
(まだ英語を正確に話せない3~5歳までの子どもが対象だったので、英語を教える勉強になりました!)
教員免許となにが違う?
J shine(小学校英語教師指導者資格)は教員免許ではありません。そのため、小学校では教科としての「英語」では教師として働けないんです。
逆に言えば小学校5・6年生ではなく、小学校3・4年生の教科外活動としての「英語」では指導ができます。
しかし、住んでいる地域の募集によりけりなので確実ではありません。小学校で働きたいときはJ shineではなく、教員免許を取るほうがよいでしょう!
まとめ
J shine(小学校英語教師指導者資格)は、実際に英語教師として働けるかといったらそうではありません。また、自分で英語教室を開きたいときも、この資格は必須ではありません。
しかし、J shineは自分の可能性を広げてくれるいい資格です!
実際にJ shineのコースを受けたことで学んだことは多く、J shineは目的のための手段としての資格ではなくて、自分を構成する経験の一部として感じています。
なかなか経験できないことが多いJ shineを、気になったら受けてみてはいかがでしょうか。
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