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更新日:2024年8月1日 英文法

英語を学び直すには中学英語が便利!学習内容と勉強法をご紹介!

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グローバル化に伴って、私たちにとって英語はより身近な存在になっています。

以前は、海外に行かなければ英語を話す機会が滅多にありませんでしたが、最近はインバウンドにより外国人観光客が大幅に増え、日常的にも英語に触れる機会が増えました。街中で英語表記の看板を目にしたり、電車内では英語によるアナウンスが聞こえたりします。

また多くの日本企業が海外進出を果たし、ビジネスシーンでも英語が積極的に使われています。

そこで「これから英語を勉強したい!」「英語を学び直したい!」と考えている方は多いのではないでしょうか。そのような方にとって、英語の基礎を学べる『中学英語』をオススメします。

本記事では、改めて中学英語を見つめ直し、その良さと具体的な勉強法について記していきたいと思います。 

1. 今、中学英語が必要とされているワケ

1-1. 基本的な文法を網羅できる

英語を適切に活用するには文法理解が大切です。例えば動詞「run(走る)」は、語形を変化させることにより「running(走ること)」と名詞になったり「a running boy(走っている男の子)」のように形容詞として使ったりすることができます。

それらを正しく見分けるには品詞や文型に関する知識が必要不可欠です。中学英語では、それら英文法の基礎を網羅的に学習することができます。

以下、中学校で習う文法項目を一覧にしています。例文を読み、それらを口頭で説明できるかどうか試してみてください。

例えば平叙文は、主語によって動詞の活用が変わることや「everyone」は例外で単数扱いになるといったことが言えます。

文法項目

内容

 

平叙文

疑問文

命令文

感嘆文

Kei plays the drums.

Does Kei play the drums?

Play the drums.

What a great drummer he is.

文型

第1文型 SV

第2文型 SVC

第3文型 SVO

第4文型 SVOO

第5文型 SVOC

Yui often sleeps during the class.

Yui is a student.

Yui studies English.

Yui gave her teacher homework.

Yui calls her teacher Madam.

時制

過去形

進行形

現在形

未来形

完了形

I watched a movie last night.

I am watching a movie now. 

I watch a movie every day. 

I am going to watch a movie tomorrow. 

I have watched a movie since this morning. 

助動詞(2-2に詳しく)

I will buy a ticket this afternoon.

受動態

This music was made in 1999.

不定詞

名詞的用法

形容詞的用法

副詞的用法

To eat breakfast is important.

Hana bought a spoon to eat yogurt.

Hana got up early to eat breakfast.

動名詞

Being honest is necessary.

分詞

I saw a girl walking on this street.

関係詞

This is the book which he wrote.

比較

The museum is not as famous as the Louvre.

仮定法

If I were you, I would apply for this job. 

1-2. 日常会話に基づいた表現を学べる

令和3年度から実施された新学習指導要領では『主体的・対話的で深い学び』が重要視されアクティブ・ラーニングが授業に取り入れられるようになりました。

その結果「話すこと」に重きを置いた言語活動が活発化し、中学で用いられる英語は日常生活に基づいた表現が多くなりました。よって、中学英語を学ぶことは、日常的な英会話を学ぶことにもつながり、より実践的なものを学ぶことができます。

中学英語を対象とした教科書や参考書には、日常英会話で使われる表現が多く載っています。 

1-3. スキルを満遍なく身につけることができる

中学英語では、英語の技能に関して「読む・書く・聞く・話す」の4つにカテゴライズされています。学んでいるうちに、例えば「街中のチラシ・飲食店等のメニュー・SNSで流れてくる情報」が難なく読めるようになったり「簡単なメール・手紙」が辞書を使わずに書けるようになったりします。

そのほか「外国人が発信しているYouTubeの動画・インスタグラムのリール」がしっかりと聞こえたり、「英語を通じてお互いの意図を汲み取ることができるコミュニケーション」をとったりすることができます。

英語に必要なそれぞれのスキルを、過不足なく学習することができます。

実用英語技能検定(英検)やTOEICも同じように、日常生活に関連する内容を学ぶことができますが、どうしても学習内容が特定の分野に偏っていたり、テストでハイスコアを獲得するための勉強になってしまったりすることがあるため、基本的な4技能を養える中学英語をおすすめします。 

2. 効果的な勉強法

 では、英語の基礎である語彙力と英文法の理解に加え「読むこと・書くこと・聞くこと・話すこと」をどのように練習していけば良いのかをそれぞれ解説していきます。

2-1. 語彙力(ボキャブラリー)

新学習指導要領によると、中学校で学ぶ英単語の数は1,600〜1,800語です。そして、日常英会話で使われる英単語はおおよそ2,000語と言われています。

つまり中学英語の単語を覚えてしまえば、私生活で困らない程度の単語力を身につけることができます。そこには「activity(活動)」や「again(もう一度)」など、よく目にする語句が含まれているので、計画的に覚えていけば難なく暗記できるでしょう。

英単語を効率的に覚えるためには、まず単語帳を1冊用意しましょう。市販の単語帳は日常生活やビジネスなど、さまざまなシーンに合わせて目的別にまとめられているので、自身の目的に応じて購入してください。

英単語習得は地道な道のりです。一度に覚えようと意気込むのではなく、単語数やページを絞って少しずつ覚えていきましょう。

「単語は出会う回数が大切」と言われることがあります。まとまった時間に単語を何度も書き綴るのではなく、日を跨いで長期的に何度も思い出そうとすることが大切です。

そのため日頃の隙間時間はとても貴重な時間になります。公共交通機関を待っている間や、テレビのCMが流れている時間など、そういった隙間時間に単語帳を見返すことで、だんだんと単語が記憶に定着していきます。

暗記するときは「発音と意味」を確認しながら、声に出して覚えましょう。五感を使って覚えると効率良く覚えられます。

ちなみに、日常的に使用する英単語がまとめられた『NGSL(New General Service List)』というものがあります。一般的な英文に含まれる単語を集めた2800語の英単語帳で、とある研究データに基づき作成されたものです。日本語訳も書かれたシートを無料でダウンロードできるため、こちらもぜひ活用してください。

サイト:The New General Service List (NGSL)

2-2. 英文法(グラマー)

文法は英語の基礎となる部分です。英単語だけを覚えれば意味は通じると主張する方もいますが、相手の意図を正しく理解し、齟齬なく伝えるためには文法体系を理解しておかなければなりません。

例えば私たちも、日本語を話せない外国の方と出会ったとき、ややこしい話題を避け年齢や好きな食べ物など簡単な話題を選択しがちだと思います。相手の価値観や考え方まで把握するには、論理的な英文を作る必要があります。

上記の中学英語で習う英文法の項目を、きちんと説明できるように理解を深めていきましょう。中学校で使うような文法参考書を1冊手に入れておくのがベストです。たいていの文法書は分厚いですが、分からない英文が登場したときに、すぐに調べることができるので重宝します。

また、文法書は読むだけでなくアウトプットを積極的に行っていきましょう。テキストに載っている練習問題や演習問題を解いてください。理解できていないところが浮き彫りになり、確認をしているうちに自ずと体に染み込んできます。

2-2-1. ぜひ覚えてほしい助動詞一覧

文法項目のなかで、日常生活でよく使用するのは「助動詞」です。助動詞は「主観」を表す言葉であるため、自分の気持ちを表明する際に使います。

中学英語で未来を表す表現「wll+動詞の原形」と「be going to+動詞の原形」を習ったことがあると思います。実はこの2種類には違いがあり、「will(助動詞)」は主観で「be going to(助動詞もどき)」は客観を意味します。

以下、助動詞(主観)と助動詞と似た意味を持つ表現(客観)の一覧を表にまとめたので参考にしてみてください。助動詞はまず意味を覚えることが大切です。

主観

(自分の気持ち)

客観

(論理的なデータに基づいた判断)

will     

①意志(100%必ず〜する)

②依頼「〜してくれますか?」

→より丁寧なのは”would”

③拒絶「(否定文で)〜しない」

be going to 

①予定「〜するだろう」

would   

①willと同様の意味

②過去の習慣(動作動詞) (不規則的)

→often / sometimesがよくくっつく

 

used to   

①過去の状態 ※現在と過去を対比できる

 →「昔はよくした。でも今はしない。」

②過去の習慣 (規則的)

 

must

①義務「〜しなければならない」

②禁止「(否定文で)〜してはいけない」

③推量(確信)「〜に違いない」(90%)

have to

①義務/必要「〜しなければならない」

②不必要「(否定文で)〜する必要はない」

should

    義務/助言「〜するべきだ」

    推量「〜するはずだ」(70%)

 

類似表現had better

※否定形に注意 “had better not do”

①命令/忠告/脅迫 「〜しなさい」

ought to

    義務/助言「〜するべきだ」

    推量「〜するはずだ」

※否定形に注意 “ought not to do”

can

①能力/可能「〜できる」

②許可「”Can I〜?”で〜しても良いですか?」

③依頼「”Can you〜?”で〜してくれますか?」

→より丁寧なのは”could you〜?”

④可能性「〜はあり得る」(60%)

⑤不可能「(否定文で)〜であるはずがない」

 

慣用表現

cannot … too(enough) 「いくら…してもしすぎることはない」

cannot help 〜ing 「〜せずにはいられない」

be able to

①能力/可能「〜できる」

may / might 

   (mightはmayと思って現在形で訳す)

    許可「”May I〜?”で〜しても良いですか?」

    推量「〜かもしれない」(50%)

 

 

 

 

2-3. 読む力(リーディング)

リーディングスキルは1文だけを理解するのではなく、長い文章の要点を踏まえ全体の意図を正確に把握することを指します。

記事や小説、手紙などまとまった文章を容易に理解するためには、毎日ある程度長い文章を読むことをおすすめします。教科書に収められている物語や、資格テストの長文読解に取り組んでみるといいでしょう。毎日コツコツと読み続けることが大切です。

これを『多読』と言い、慣れてくると頭のなかで日本語訳をしなくても意味が理解できるようになってきます。

合わせて『速読』も行いましょう。制限時間を設け、時間内に読むことを心がけることで読むスピードが徐々に上がってきます。だいたい中学3年生だと1分間に150語の英語を読むことが推奨されています。

長文をどのくらいのペースで読めばいいか正確に知りたい方は、読解スピードの指標であるWPMを調べてみてください。 

関連記事:リーディング力は多読鍛える!初心者におすすめのやり方と教材を解説します

2-4. 書く力(ライティング)

書くスキルを高めたい方は、英語日記もしくは資格テストのライティング問題にチャレンジしてみてください。

ただし、ライティングで重要なことは適切なフィードバックです。英語が堪能な方に添削をしてもらいましょう。身近にそのような人がいなくても、最近はオンライン英会話やクラウドワークスで英語講師を発注できるため、チェックを依頼してみましょう。

慣れてくるとChatGPTといったAIによる自動添削も有効的です。プロンプトに「自然な英語に言い換える」ことを組み込むことで、よりナチュラルな表現を学ぶことができます。

関連記事:【2023年最新】英語ライティング力をアプリで鍛えよう!おすすめ9選を紹介

2-5. 聞く力(リスニング)

リスニングスキルも継続的な努力が必要です。語彙力と文法理解が乏しいときはなかなか聞き取れず、投げ出したくなってしまうこともあるかもしれません。

しかし、続けているうちにだんだんと耳が英語に慣れてきます。そもそも英語には日本語に存在しない音があるため、それら音を聞き分けるためには多大な時間が必要です。

全く聞き取れないときは、スクリプトを見ながら音読を行いましょう。海外の研究データにおいて、自分が発声できる音は、じきに聞こえてくるようになることが証明されています。

海外ドラマや洋画は、音が繋がったり欠落したりするため、最初のうちは資格テストの練習問題をおすすめします。慣れてきたらシャドーイングという音読方法を取り入れるといいでしょう。

関連記事:英語リスニングの勉強法ガイド!英語が聞き取れない状態から上達する方法とは?

2-6. 話す力(スピーキング)

スピーキングはリスニングと異なり、自ら英語を作って発声していかなければならないため、より難易度が高いです。しかし同時に、コミュニケーションを取ることが好きな人にとっては最も上達しやすいスキルでもあります。

第二言語習得論という学問において「言語習得にはモチベーションがとても大事である」と言われており、学びたいという意欲と楽しいという感情が組み合わされば、言語スキルは一気に上達します。

そういう点においても、オンライン英会話ではなく英会話教室に通ったり、外国人と出会える場所に行ったりすることは大切なことです。資格取得もモチベーション取得のきっかけにもなるので、自分なりの目標を立ててみてください。

関連記事:オンライン英会話の効果的な使い方6選【スピーキング力が伸びる】

3. おわりに

中学英語には英語の基礎が詰まっています。4技能を向上させるために、まずは語彙力と英文法の理解が必須なので、時間を割いて習得していきましょう。その際、自分なりの目標を立ててモチベーションを維持することを忘れずに!

最初は辛いかもしれませんが、一度習慣になってしまえば苦ではなくなります。あなたの有意義な英語ライフを応援しています。

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