親子で絵本を使って楽しく英会話表現を学ぶ!効果的な読み聞かせ方法とは?
英語は世界の共通語であるということは、今さら言うことでもありませんね。
グローバリゼーションという言葉はあちらこちらで飛び交い、何につけても国際云々と結びつける世の中です。
しかし、英語はバッチリ!と自信をもって言える人ってどのくらいいるのでしょう。
「英語圏に生まれ育っていれば・・・こんなに苦労する必要ないのになあ」
せめて我が子には不自由なく、英会話くらいはできるようにしてあげたいと思われる親御さんも少なくないでしょう。
昨今では、当たり前に英会話教室に通っているお子さんが大勢いますし、アプリやサイトなどからも、気軽に英会話を学べる機会がたくさんあります。
しかし思ったように効果を感じなかったり、他に良い方法はないかと思案される方も多いのではないでしょうか?
そんな方々へ朗報です!
簡単しかも親子で楽しめて、コミュニケーション力の土台作りができてしまうとっておきの方法があります。
今回は英語絵本を使って、親子で英会話表現を学ぶ方法をご紹介します。
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英語絵本の活用法と選び方
英語絵本の活用法
言語に関わらず、「読み聞かせ」は今の時代、当たり前かもしれません。
小さい時から習慣化しているご家庭も多く、保育園や幼稚園、学校でも読み聞かせの時間があったりしますよね。
読み聞かせは、読み手から聞き手への一方通行の流れがメインになります。
今回紹介するのは、インタラクティブ(Interactive)、つまり相互の流れであるコミュニケーションを意識した英語絵本の活用法です。
選び方
・読み聞かせ等で知っている本→話の内容を知っているので楽しめる
・表紙の絵や挿絵に魅かれるもの→ワクワク感が出ることが大事
・本のページ数や字の大きさが適当なもの→無理なく読める
選び方は他にも色々考えられますが、大切なのは以下の3つです。
2.子供が興味をもてそうな内容かどうか
3.会話文がある程度入っているかどうか
3番目の会話文こそが、今回のテーマである英会話表現を身につけながら、コミュニケーション力を培っていく土台となります。
英語絵本を使った会話表現を身につける
英語絵本を使った会話表現習得法を見ていきましょう。
用意するものは、英語絵本、ノートとペン。
(ノートは自分だけのオリジナル英会話帳として作っていきます。サイズはあまり大きくないものが良いかと思います。)
読み聞かせと内容把握
①読み聞かせをする→親御さんの内容把握と子供を話に引き込ませる
②お子様、または一緒に音読→口と耳で内容を体感する(これが大事!)
③お子様の内容理解の確認→ストーリー把握が会話表現取得へ効果的
(こういう状況(場面)の時には、こういう表現を使うという意識が生まれます)
会話表現に注目
④“会話部分”に注目し、発話する(人物の気持ちになりきることが重要)
⑤オリジナル英会話帳へ書き込む(1表現1頁位、後の付け足し用に要余白)
⑥会話部分の主語や動詞などを変えてみる(基本パターンからの応用)
日常の様々な場面や状況の中で、意識をしながら覚えた表現を使ってみる
つまり⑥のようにアレンジしていって、⑤の英会話帳に付け加えていく。
(いつでもどこでも携帯できるサイズのノートをおすすめする理由)
この積み重ね作業が覚えた表現を更に強化し、コミュニケーション力につながっていきます。
I Can Read! シリーズ、「Amelia Bedelia Goes Camping」
今回は、I Can Read! シリーズ、「Amelia Bedelia Goes Camping」という絵本の中に出てくる会話文を使って、上の④~の手順で進めていきましょう。
“Hurry up, Amelia Bedelia,”(Ameliaに誰かが、声掛けをしている場面)
このHurry upは誰もが知っている、「早く、急いで!」の表現ですね。
④ Hurry upを実際に声に出して、急かすように言う(感情移入が表現インプットに重要)
⑤ Hurry upをノートに書く(意味も書いておく)
⑥ Amelia を、お子様の名前やお母さん(お父さん)、友達の名に変えて言う+書く
(⑥の書くは、以下も全て同様に)
“I’ve never been camping.”(キャンプに行ったことない。キャンプに行くの初めて!)
このhave never been~ingは「~した経験がない」の表現の一つ。
④ この場合はキャンプに行くのを楽しみにしている内容なので、興奮して言う
⑤ 省略
⑥ 主語を変えたり、camping を別の単語にかえてバリエーションを増やす
・playing with Kate (ケイトと遊んだことがない。(だから楽しみetc.))
・having this cake(このケーキ食べたことない(だから早くたべたいなetc.))
“Can you row a boat?”(ボートこげる?)
Can you~?「~できる?」 この表現は単純でありますが、日常会話で頻繁に使いますね。
④ ボートに乗りたいけれど漕げない場面なので、人に頼んでいる感じで言う。
⑤ 省略
⑥ パターンを増やす
会話でCanを使うときは会話の相手に聞くので、主語はYouかI で使う事が多いですね。もしくは第三者の話をするときには、人の名前やShe, He, Theyも使えますね。
Canパターンは、動詞を色々と変えてみましょう。
・Can you read this book? (この本読める?)
・Can I borrow your pen?(ペンを借りてもいい?)
“I have no more dry clothes.”(きれいな(乾いている)服がもう無いわ。)
I have no more~これ以上もうない。これしかない。これが最後の~という意味です。
持っていない=I do not have を使いたくなりますが、have no(+more)が使えるとネイティブっぽいですね。
④ 湖遊びで濡れてしまい、服の着替えを持っていない場面なので、残念がって言う。
⑤ 省略
⑥ ここでも名詞(clothes)を変えるだけでも、沢山の場面で使えますね。
・I have no more homework.(宿題がもうない。宿題全部終わっちゃった。)
・No more snacks (おやつをせがむ子供に、もう終わり!と言う場面などに使える。)
④の感情を出しながら発話するためにも、「読み聞かせ(①~③)」の段階で内容をある程度把握していることが大切なのです。
発話が大事ですので、発音はさほど気にする必要はありません。
会話部分は、英語絵本によって一言のものから長めのセリフに至るまで様々です。
知らなかった表現はもちろん、日本語発想とは違うような発見ができる言い回しに出くわすこともあります。
絵本は単純で分かり易い語彙で構成されていると思いませんか?
ですから英語絵本やその中に出てくる会話に用いられる単語や文法は、中学校で習うレベルの英語で充分対応できるものがほとんどです。
おすすめ絵本
英語絵本の活用法と選び方でも、英語絵本を選び方でもお伝えしましたが、それに加えて以下の事項も参考にして頂くと、英語絵本初心者の方にはより選びやすいかと思います。
テーマのおすすめ
・学校(スクールライフ)→海外の保育園や学校の生活を知ることに繋がる
・行事(イベント)→日本にはない独特の記念日や行事を知り、興味も広がる
・生き物→登場人物が動植物(犬や猫、花など)だと幼児には分かり易い
おすすめの絵本
I can Read! シリーズ(Harper Trophy社)はステップ④まであり、年齢や英語理解度によって分けられ、多数の本が出ています。
上で紹介したAmelia Bedelia(by Peggy Parish)シリーズは、特に会話文が多くてテンポよく読めます。
Step into Readingシリーズ(Random House社)もステップ⑤まであり、やはりレベル別に分けられています。
・Little Witch Goes to School (by Deborah Hautzig)は、かわいい魔女が小学校を訪れ、学校生活を送るというお話で、これも沢山会話文が出てきます。
*SCHOLASTIC社から出版されている数多くの絵本は、英語ビギナーや幼児中心に道徳的な教えなどを趣旨としたもの多く、おススメです。
・Don’t Talk to Strangers (by Christine Mehlhaff)は、親が子供に教えていく事柄などを題材にしているもので、動物を擬人化しているので幼児におすすめです。
・Pinkalicious (by Victoria Kann & Elizabeth Kann)は、ピンクが大好きな主人公がピンクのスイーツやスナックばかり食べてピンク色になってしまうお話です。
好き嫌いがダメだということも学んでいくお話。
*American Greetings社から出ている絵本は薄手のものが多いので、手に取りやすいです。
・Eater Egg Hunt (Strawberry Shortcakeというキャラクターと仲間シリーズ)は、4月の復活祭イースターで子供たちが楽しむエッグハントの様子が分かり、友達同士の会話という感覚がとてもよく分かります。
*Dr. Seussシリーズは日本語版もたくさん出ており、知っている方は多いかと思います。これらは会話文が学べるというよりも、リズムや韻を楽しむことが中心です。
乳児には最適で、まず英語の音を楽しみたいという方には本当に素晴らしい絵本だと思います。
海外に出向かなくても、ネットを通して数多くの英語の本は購入が可能です。購入前に試し読みができるサイトがあったり、洋書を扱っている図書館もあります。
まとめ
日常場面で使える英会話表現を学ぶには、子供はもちろん親も楽しめる英語絵本の活用はベストな方法の一つと言えます。
もちろん、お子様の年齢や英語にどの位触れてきたか等のバックグラウンドによっても多少の違いは出てきます。
しかし絵本は、「絵」という大きな存在が内容理解を助けてくれますので、あまり難易度を気にする必要はありません。
また絵本に使われる語彙は簡単で、日常使い出来るものが多くあるので親しみやすいです。義務的、勉強として捉えるのではなく、あくまでも遊びとしてトライしてみて下さい。
インプットした後は、アウトプットが大切です。
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