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更新日:2024年7月17日

英語で自分の名前を正しく表記!ルールを知ってカッコよく書こう!

name-english

自分の名前を日本語で書くことは幼いころから慣れ親しんでいますが、パッと英語で書くように言われたとき、「姓か名」のどちらを先に書くべきか迷ったことはありませんか?

加えて平仮名の「し」を表記したいとき「si」か「shi」のどちらが正しいのか分からなくなってしまったことはありませんか?

今回は名前という文化、そして正しいローマ字の表記についてご紹介します。

1. 日本における名付けの歴史

名前は私たちのアイデンティティーの一つです。「自分は何者なのか」と考えたときに、真っ先に思い浮かぶ情報は名前ではないでしょうか。特に、親に与えられた「名」は幼少期から頭の中に染み付いており、自分という存在を肯定する役割を持っています。

日本の名付けの文化は、古代のヤマト王権から始まっているそうです。

諸説はさまざまありますが、王権が軍事や神事などの職務を与える際に名前を授けた「氏姓制度」から始まり、天皇が権力者に名前を与えた「賜姓制度」、江戸時代における個人の「改名文化」など、名付けの役割や意義は時代によって変化しており、1871年に制定された戸籍法以降は、ひとりひとりを区別するために「姓と名」が戸籍として登録され、現在に至っています。

「名付け」という行為一つを取ってみても、その国の文化や価値観が窺えると思います。

2. 名前の呼び方は国それぞれ

名前の呼び方にも文化が関係しています。日本では、職場では姓に「さん」や「役職」を付けて呼んだり、親しい間柄では名のみで呼んだりします。

一方、中国では基本フルネームでお互いを呼ぶことが多いです。また、ミャンマーやアイスランドなど一部の国では苗字が存在しません。

名前は個人にとって重要なものであり、コミュニケーションを図る上でも大切なので、異文化交流をするときは「名前」について調べることも効果的です。

自分の名前を正しい発音で覚えてもらうと嬉しいですからね。

2-1. アメリカでの名前の呼び方

アメリカでは親しい間柄では「名」のみで呼び合いますが、正式名ではなく短縮形で呼ばれることが多々あります。

例えば正式名Alexander(アレクサンダー)やAlexandra(アレクサンドラ)はAlex(アレックス)と呼ぶことが多いですし、正式名マイケル (Michael)はマイク(Mike)やマイキー(Mikey)と呼びます。

気をつけて欲しいことは、上司や目上の人に対しては敬称をつけることです。

日本では姓を呼び捨てすることはよくありますが、アメリカでは失礼にあたります。

男性に対してはMr.(ミスター)を姓の前につけましょう。

女性に関しては、従来は既婚女性に対してMrs.(ミセス)、未婚女性に対してMiss(ミス)を使っていましたが、ジェンダーへの意識が高まって最近は一律でMis(ミズ)を使うことが定番となっています。

またビジネスシーンで上司に対してはBoss(ボス)やManager(マネージャー)、Supervisor(スーパーバイザー)と敬称で呼ぶことが多いです。 

3. 日本名を英語で書くときのルール

最近では小学校に英語科のカリキュラムが加わり、「英語での自己紹介」を何度もさせられたことがあると思います。

しかし、今一度自分の名前を英語で書くときのルールを確認しておきましょう。

3-1. ローマ字表記の「訓令式」と「ヘボン式」の違い

日本名を英語表記するにはローマ字表記になります。いわゆる「ローマ字綴り」については、いくつか方式があります。

基本は「訓令式」と「ヘボン式」の2つに分かれるので、この2つの違いを抑えておくと問題ないでしょう。

そしてパスポートやクレジットカードの表記や海外ホテルの予約時に使われるのは「ヘボン式」です。「ヘボン式」の表記を覚えておくと、海外でも通用する表記に繋がります。 

訓令式

 

1937年に、政府が公的に定めたローマ字表記法です。
長い間、学校教育でもこちらが使われていました。
例えば「さ行」は「s」を用いて「sa, si, su, se, so」と表記されます。

ヘボン式

 

ネイティヴが日本語を発音する際に、日本語に近い音で発音できるように調整された表記法です。
グローバル化に伴い、現在はこちらがスタンダードになっています。
「さ行」は「s」を用いて「sa, shi, su, se, so」と表記されます。

 

3-2. 表記の違い

「訓令式」と「ヘボン式」の基本の表記はどちらとも変わりませんが、いくつか異なる事例があるので下の図にまとめてみました。自身の名前に以下の音がある場合は、特に注意してください。 

50音

訓令式

si

ti

tu

hu

ヘボン式

shi

chi

tsu

fu

 

濁音

訓令式

zi

di

du

ヘボン式

ji

ji

zu

 

拗音

しゃ

しゅ

しょ

ちゃ

ちゅ

ちょ

訓令式

sya

syu

syo

tya

tyu

tyo

ヘボン式

sha

shu

sho

cha

chu

cho

 

じゃ

じゅ

じょ

 

 

 

訓令式

zya

zyu

zyo

 

 

 

ヘボン式

ja

ju

jo

 

 

 

 例えばネイティヴが訓令式の「ti」をそのまま発音すると「ち」ではなく「ティ」になります。同じく「zi」は「ジ」ではなく「ズィ」に発音されます。

そういったズレをなくすためにも「ヘボン式」は国際社会でのスタンダードになっています。

3-3. 気を付けるべき長音(お、う)と撥音(ん)について

長音(長く引き伸ばした音のこと)と撥音(「ん」のこと)の「ヘボン式」表記に関しては間違えやすいので、当てはまる方は特に注意しておきましょう。

ポイント

末尾の「お」は「O」で表記する

野尾(のお)→ NOO

末尾以外の「お」は「O」を表記しない

大野(おおの)→ ONO

「う」はいかなる場合でも「U」を表記しない

加藤(かとう)→KATO

修作(しゅうさく)→ SHUSAKU

 

ポイント

「ん」は「N」で表記する

潤(じゅん)→ JUN

「ん」が「B」「M」「P」の前にある場合は「M」で表記する

三瓶(さんぺい)→ SAMPEI 

 

4.  英語での日本名の書き方

「ヘボン式」の表記を抑えたら、あとは自分の名前を書くのみです。

4-1. 基本は「名→姓の順番」

英語では、「個人の名→苗字」を書くのが一般的です。

日本の結婚は「家と家」という考えがあるように「姓」つまり家名を大切にする風潮がありますが、アメリカでは「個人同士の結婚」という意識が強く、苗字に対するこだわりはそこまで強くないようです。

州によって制度が異なりますが、結婚したときは「同姓・複合姓・別姓」のいずれかを選べる場合が多いようです。

例えば英語名であればDan Brown(ダン ブラウン)やChristopher Nolan(クリストファー ノーラン)になります。日本名であればHaruki MurakamiやAkira Kurosawaです。

しかし日本名は姓と名の境界線が分かりづらいこともあり、最近の日本のアニメでは姓を大文字で表記することがあります。その場合、Keigo HIGASHINOとなります。

状況に応じて使い分けるのがいいでしょう。

4-2. 「姓→名の順番」の場合もある

今でもパスポートでは「姓→名」で表記されています。その場合はMurakami Harukiと表記します。英語名では、この順番は珍しいのでBrown, Danのようにカンマを間に入れることが一般的なようです。

4-3. 英語名は省略される場合がある

名前を書くスペースが小さいときや、名前が長いときは「名か姓」を省略します。

イギリスの小説家であったデーヴィッド ハーバート ローレンス(David Herbert Lawrence)は、D. H. Lawrenceと表記されることが一般的です。省略する場合は、その証としてイニシャルの横にピリオドをつけます。

日本名には関係がありません。

5. 名と姓は英語でなんという?

海外行きの飛行機のなかでは「出入国カード」を書かなければなりませんが、そのときにファミリーネームや、ファーストネーム、ラストネームというフレーズを目にすると思います。

「姓と名」を表す英語ですが、ごちゃごちゃになりやすいため、おさらいをしておきましょう。 

first name, given name

last name, family name, surname 

生まれて最初に与えられた「名」をfirst nameといいます。基本的に名前を書くときは「名→姓」の順で最初に書くので、「最初に書くもの」として覚えておくとよいと思います。

一方、last nameは「姓」を表します。lastは「最後の」という形容詞ですが、「続く」という動詞でもあります。

今は多様性が重要視される社会ですが、日本では今でも結婚すると新郎の「姓」が新婦に受け継がれることが多いですよね。

「姓」は世代を超えて”続いていく”ものなのでlast nameだと考えると覚えやすいと思います。この機会にぜひ頭の中に入れておいてください。

ちなみにパスポートでは「姓= surname」「名=given name」と表記されています。 

6. 日本とアメリカのかっこいい流行りの名前

アメリカの社会保障局が2024年5月に「2023年におけるアメリカの赤ちゃんの名前トップ10」を発表しました。

また明治安田も同様のランキングを日本国内をターゲットに作成しています。流行りの名前を一部抜粋したので、ぜひご覧ください。

 

アメリカ

日本

 

boys

girls

男の子

女の子

1

Liam

Olivia

Haruto

Ema

2

Noah

Emma

Minato

Tsumugi

3

Oliver

Charlotte

Yuito

Mio

4

James

Amelia

Aoto

Sana

5

Elijah

Sophia

Riku

Mei

(SSAサイト:https://www.ssa.gov/news/press/releases/2024/#5-2024-4

(明治安田サイト:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/

7. おわりに

「名は体を表す」という慣用句があるように、名前は個人にとって重要な意味と役割を持つものです。

ある作家は「名付けは最初の暴力だ」とも言いました。純粋無垢で生まれてくる子に親の理想を押し付けて型にはめてしまうという意味です。

もちろん悲観的に捉える必要はありませんが、それだけ名付けは重要であることを指しています。また名前にはその国の文化が詰まっているので、深く調べてみるとおもしろいかもしれません。

今回の記事をきっかけに、ぜひ正しい「ヘボン式」の表記をしてもらえると嬉しいです。わかりやすい表記を用いることで、相手に覚えられやすいですし、何より親切です。よりよい人間関係につながることを願っています。

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