オンライン英会話は意味ない?上達しない原因4つと効果的な受け方6選

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更新日:2023年12月29日 英語コラム

オンライン英会話は意味ない?上達しない原因4つと効果的な受け方6選

Online English Lesson

オンライン英会話は手軽に始められ、教師と教材も比較的自由に選べます。
自分の好きな時間と場所でレッスンを受けられる、フレキシブルさも魅力の英語学習サービスです。

今では子供からお年寄りまで幅広い世代に親しまれ、その便利さはますます広がっています。
毎日英語に触れることにより、英語を話せるようになるかといえば人それぞれでしょう。

成長する人もいれば、いつまでたっても話せないまま、上達しない人もいます。
両者の違いは一体どのようなものなのでしょうか。

ここでは上達しない主な原因4つと、効果的な受け方6点について特徴をまとめていきます。

 

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上達しない主な原因4つ

English learning difficulty

1. レッスン時間だけで学習を完結させようとしている

1回25分のレッスンだけで効果を期待しすぎていないでしょうか?

25分のレッスンを週に2回(月8回)受けたとしても、合計で200分、実に3.3時間
ほどにしかなりません。

一般的に、日本語母語話者が第二言語として英語を習得するのに必要と言われている時間は「2,200時間」と言われています。
仮に、レッスンだけで2,200時間を満たそうとすると実に5,280回分のレッスン、月8回ペースで受講したら660ヶ月、55年(!)という途方もない年数になってしまいます。

1年間でこの「2,200時間」を達成したいと思ったら、1日あたり約6時間みっちり勉強することになりますが、学校や仕事もある中でそれは非現実的ですよね。

この「2,200時間」はあくまで平均的な数字なので、実際には個人の元々の言語能力や、レッスンと自主学習の時間など様々な要因が影響し個人差が大きくあります。
いずれにせよ、外国語の習得にはそれだけの長い時間と労力がかかるということです。

ピアノや水泳といった習い事と同様、英語学習もレッスンだけこなしていれば上達するものではありません。

レッスンの場では自分が練習してきたものを教師に見てもらい、修正してもらう
新しいスキルやコツを教わったら、それを自分のモノにできるよう、次のレッスンまでに磨いておく

長いスパンでの視野と共に、そういった心持ちを持っておくことが大切です。

2. 「続けること」自体が目標になっている

「オンライン英会話を続けている自分」に満足してしまっていませんか?

それは、自己啓発本を読んで満足して、実際に具体的な行動を起こさないのと同じことです。

オンライン英会話をただ続けるのではなく、そもそも何のためにやっているのか・その先にある自分の目標を見据え、そこから逆算して「レッスンで何を学ぶか?」の意識を忘れないようにしましょう。

3. コースや教材の目的が合っていない

今のコースや教材の目的はあなたに合ったものでしょうか?

そもそもコースの目的と自分のそれとが合致していなければ時間と労力の無駄になってしまいます。
「海外旅行でスムーズに英会話を楽しみたい!」のに、ビジネス英語を学んでいては本末転倒ですよね。

反対に「原稿を見ずに英語でプレゼンをし、質疑応答をできるようになりたい!」のに、日常会話のフリートークを重ねていてはいつまでたってもゴールに到達できません。

自分の目的に合ったコースと教材を揃えているオンライン英会話サービスを選ぶことは大前提なのです。

4. 教師と馴れ合いになっている

レッスンを重ねるごとに教師と親しくなるのは良いことですが、どこか馴れ合いになってしまっていませんか?

レッスンは「楽しい」だけじゃ効果は期待できません
オンライン英会話の教師は皆さんプロなので、常にあなたに最善のフィードバックをしようと心がけています。

ですが、もしあなたの方が、今ひとつレッスンで緊張感をもてなくなったと感じたら、それは教師への慣れや甘えやが出てきたサインかもしれません。
教師を自由に選べるのがオンライン英会話の強みです。

自分に厳しく、思い切って、いったん他の教師に代えてみるのも一手です。

効果的な受け方6選

Online English Lesson girl

1. レッスンの予習・復習を怠らない

レッスンの予習・復習は行っていますか?

レッスンの効果を最大限引き出すためには、レッスンをただ受けるだけでなく、レッスンの予習・復習は丁寧に行いましょう。

特に復習で役立つのが「レッスン録画機能」です。
自分の発話を客観的に見返すのは恥ずかしい気持ちもありますが、それこそが大切。

レッスンに登場したわからなかった語彙を調べる
教師の発言で聞き取れなかった部分は繰り返し再生し、シャドーウィングしてみる。
自分の発話が不完全だった部分を確認し、正しい文にして再度言ってみる。

そうして自分のアウトプットを客観視して、自己修正していくことで、正確性・流暢さを高めることができるのです。

2. レッスン外でのインプットを積極的に

レッスン外で教師が話す英語以外に、どれくらいインプットを自分で行っていますか?

英会話の基本は中学校の3年間で習う文法・語彙があれば実は十分成立します。
特に大人の場合、文法事項はレッスン中に教師に英語で教わるよりも、日本語で書かれた学習参考書を読み、ルールを理解する方が効率的に理解することができます。
大人の場合、言語のルールを言語を使って理解する「メタ言語知識」があるからです。

参考書は中学・高校時代の教科書や参考書でも構いません。
自分にとって読みやすい・理解しやすいものを使いましょう。

合わせて、単語帳・単語学習アプリも活用して、ちょっとした移動時間や家事の合間など、スキマ時間に自分の語彙力を積極的に増やしていきましょう。

YouTubeやPodcastを使い、教師以外の色んなタイプのネイティブの英語に触れ、耳を鍛えるのも効果的です。

3. 短期・長期の目的を明確に

ハードルの高すぎる目標を最初から設定してしまっていませんか?

例えば、TOEIC現状500点の学習者が、いきなり「目指せTOEIC800点!」と漠然とした目標を立てたところで、途中で息切れしてしまうでしょう。

「まずは2ヶ月後のTOEICで、得意なリーディングは+25点、リスニングは+20点を目指す」など、具体的な目安を刻みつつ、長期的に自分の頂上を目指していきましょう

英語学習はスプリントレースではなくマラソンです。

4. 目標・目的に応じ「ちょっと難しい」くらいのコース・教材を選ぶ

今のレッスン内容のレベルは自分に簡単すぎる・難しすぎることはありませんか?

教師・教材共に簡単すぎても難しすぎても、十分な学習効果を期待できません。
レッスンを全てそつなくこなせても新しい発見は少なく、反対に全く歯が立たないと予習・復習するにも多大な負荷がかかってしまいます。

自分の現状のレベルよりも「少し難しいかな」というレベルを選ぶ方が、挑みがいがあり、かつ学習を継続するモチベーションにもなります。

今の自分の実力を正確に把握するためにも、初回レッスンのレベルチェックテストは必ず受けるようにしましょう。

レッスン終了後に届くフィードバックもよく読みましょう。
自分の強み・弱みに一喜一憂することなく、「これを強化すれば英語力全体が底上げされる!」と捉え素直に受け止めるようにすると良いでしょう。

5.自分を引き上げてくれる教師を選ぶ

教師はあなたのよきコーチやメンターになってくれていますか?

同じオンライン英会話サービス内でも、教師によって強みは異なるもの。
大人向けのビジネス英語の特訓が得意な教師もいれば、親子向けの日常会話が得意な教師もいます。

レッスンの予約時には教師のプロフィールなども参考にしつつ選ぶようにしましょう。
そしてレッスンでは自分の目的をしっかり教師に伝えて目的意識の共有をしましょう。

「完全に聞き取れる・理解できる」よりも「少しわからないところがある」くらいの英語レベルで接してくれる方が、自分のインプット・アウトプットする力が引き上げられます。

自分が次のレベルへとステップアップするための「足場かけ」を、フィードバックを通し丁寧に差し出してくれる教師を選ぶようにしましょう。

6. 定期的・客観的に自己点検をする

自分の英語力(読む・書く・聞く・話す)がどのくらい伸びているか、定期的かつ客観的に自己点検できていますか?

日々ただ黙々とレッスンやスキマ時間の文法・語彙学習を頑張り続けるというのもなかなかしんどいもの。
ランニングやダイエットと同じで、タイムや体重といった数字で客観的に「見える化」すると自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションの維持にも繋がります。

数ヶ月〜半年程度、レッスンや自主学習を継続したら、定期的に英検やTOEICなど各種検定・資格試験を受けてみましょう。

4技能(読む・書く・聞く・話す)のうちどこを強化したら良いのか、特定のジャンルの語彙や文法項目に弱点がないかなど、自身の課題を把握することができます。

ただ闇雲に続けるよりも、どこに重点を置いて学習したら良いかの指針が見えるので、受講コースや担当教師の見直しにもつながり、より効率的に勉強を積み重ねられるようになりますよ。

まとめ

気軽に始めることができ、時間や場所にとらわれず、柔軟性が高いオンライン英会話。

多くの学習者の人が陥りやすい上達しない原因、そして伸びやすい学習者に見られる上手な受け方のポイントを抑えておくことで、より効果的・効率的にレッスンを活用できるようになるでしょう。

今回の4つの原因と6つの受け方のポイント、あなたに当てはまるものはありましたか?

自分自身の学習の強みやクセを把握して、ぜひオンライン英会話を最大限に活用してくださいね!

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Ayaka Tanaka
執筆者

Ayaka Tanaka

QQEnglish編集部

東京外国語大学にて第二言語習得・英語教育を学んだ後、日本の大手教育出版社で約10年英語教材編集者として勤務。2022年4月オーストラリア ブリスベンへ移住、英文ジャーナル編集に従事。(TOEIC950 /英検1級)ツールとしてだけでなく、言語の背景にある文化や価値観の違いも含め、英語を学ぶ面白さ・奥深さを感じてもらえたら幸いです。

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