「発注」は英語でなんて言う?シーン別の使い方と例文を解説!
「発注」って英語で何と言えばいいのだろう?
「発注する」を英語でビジネスメールに書きたいけど正しい表現が分からない…
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
「発注」には状況によって複数の英語表現があり、誤った使い方をすると意図が正確に伝わらないことがあります。
そこで、この記事では、「発注」の英語表現を知りたい方へ向けて基本フレーズや業界別の使い分け、実用例について解説します。
「発注」を英語で表現する基本フレーズと使い方
「発注」には複数の英語表現があり、適切に使い分けることが重要です。
ここでは、基本表現とその使い分けについて具体例とともに解説します。
「発注する」の英語表現と正しい使い方
「発注する」は日本語では1つの言葉ですが、英語では状況によって使う表現が変わります。
主に「order」「commission」「procure」の3つの表現があり、それぞれニュアンスが異なります。
これらの違いを理解して、適切な場面で使いこなせるようになりましょう。
Order/Place an order(一般的な発注)
「発注する」の最も基本的な英語表現は「order」と「place an order」です。
「order」はシンプルで日常的に使える動詞で、カジュアルな印象を与えます。
We ordered 500 units of product A.
(製品Aを500個発注しました。)
一方、「place an order」はより丁寧でフォーマルな表現です。
ビジネスメールや初めての取引先との会話に最適で、敬意や礼儀正しさを示すことができます。
We would like to place an order for 500 units.
(500個の発注をさせていただきたいと思います。)
日常的な取引や社内での会話、カジュアルな状況では「order」が適しています。
初めての取引先や正式な発注書、契約書など丁寧さを示したい場面では「place an order」を選ぶとよいでしょう。
Commission(特別な依頼としての発注)
「Commission」は、特別な仕様や要件に基づいて制作を依頼する場合に使われる表現です。
例えば、オーダーメイドの製品や特別なデザインの制作を依頼する場合に使います。
通常の既製品の購入と異なり、特別な要件や仕様に基づいた発注の場合に「commission」を使うと、その特殊性を的確に表現できます。
We commissioned a designer to create our new logo.
(新しいロゴの作成をデザイナーに依頼しました。)
Procure/Procurement(調達としての発注)
「Procure」や「Procurement」は、調達プロセス全体を含む発注を表す表現です。
「Procure」は「入手する」「調達する」というニュアンスが強く、主に企業や組織が計画的に物品やサービスを確保する際に使います。
「Procurement」は「調達活動」全体を指す名詞です。
多くの企業では「Procurement Department(調達部門)」として専門チームがあり、会社全体の発注・調達を一括管理しています。
例文:
We need to procure materials from reliable suppliers.
(信頼できるサプライヤーから資材を調達する必要があります。)
Our procurement department handles all orders.
(当社の調達部門がすべての発注を担当しています。)
「発注書」「発注依頼」など関連書類の英語表現
発注関連の書類には様々な種類があり、それぞれ英語での呼び方が異なります。
正確なコミュニケーションのために、主要な用語を覚えておきましょう。
Purchase order (PO):正式な「発注書」
Please refer to purchase order #12345.
(発注書番号12345をご参照ください。)
Order request/Requisition:「発注依頼」
Please submit your order request by Friday.
(金曜日までに発注依頼を提出してください。)
その他、「order confirmation(注文確認書)」や「delivery note(納品書)」なども重要な関連書類なので、覚えておきましょう。
ビジネスシーンで使える「発注」の英語表現と例文
「発注」を英語で正確に表現するためには、状況に応じた適切な言葉選びが重要です。
ここではビジネスシーンで使える英語表現を紹介します。
メールや会議での「発注」英語フレーズ
ビジネスメールや会議では、丁寧さのレベルや緊急性によって表現方法を変えると効果的です。
例文:
We would like to place an order for 200 units of your product XYZ-100.
(貴社の製品XYZ-100を200個発注させていただきたいと思います。)
I am writing to confirm our order as discussed in our meeting last week.
(先週の会議で話し合ったとおり、発注の確認のためにメールいたします。)
We would like to add 50 more units to our existing order #12345.
(既存の注文番号12345に50個追加したいと思います。)
Due to unforeseen circumstances, we regret to cancel our order #67890.
(予期せぬ状況により、注文番号67890をキャンセルせざるを得ません。)
業界別で使い分ける「発注」の英語表現
業界によって「発注」の専門用語や表現方法は異なります。
製造業では「bulk order(大量発注)」や「technical specifications(技術仕様)」などの用語がよく使われます。
We’re placing a bulk order for components as per the technical specifications document ref.123.
(技術仕様書ref.123に基づき、部品の大量発注をいたします。)
IT業界では「procure licenses(ライセンス調達)」や「enterprise solution(企業向けソリューション)」といった表現が使われます。
We would like to procure 50 enterprise licenses for your software solution.
(貴社のソフトウェアソリューションのエンタープライズライセンスを50ライセンス調達したいと思います。)
小売業では「seasonal order(季節発注)」や「restock(在庫補充)」などの表現が特徴的です。
We are placing a seasonal order for your winter collection to be delivered by September.
(9月までに納品いただくウィンターコレクションの季節発注をいたします。)
日常生活で使える「発注」の英語表現と実用例
日常生活のさまざまなシーンでも「発注」の英語表現は使われています。
レストランでの食事注文やオンラインショッピングなど、私たちの生活に密接した場面で使える英語表現を知っておくと便利です。
レストラン・カフェでの発注フレーズ
レストランやカフェでの注文は、日常生活で最も頻繁に使う「発注」の一つです。
基本的な注文の表現として「order」が広く使われています。
例文:
I’d like to order the chicken pasta, please.
(チキンパスタを注文したいです。)
Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
特定のメニューをや要望を指定して注文する際は、より直接的な表現を使います。
例文:
I’ll have the Caesar salad and the grilled salmon, please.
(シーザーサラダとグリルサーモンをください。)
Could I have the dressing on the side, please?
(ドレッシングは別添えでお願いできますか?)
オンラインショッピングでの発注フレーズ
オンラインショッピングでの「発注」に関するフレーズも覚えておきましょう。
オンラインでの基本的な「発注」の表現は「place an order」や「order」です。
例文:
Click here to place your order.
(ここをクリックして発注してください。)
When you place an order over $50, shipping is free.
($50以上の注文をすると、送料は無料です。)
Your order has been received and is being processed.
(ご注文を受け付けました。現在処理中です。)
I’d like to modify my recent order #12345 to add one more item.
(最近の注文番号12345に、もう1点追加したいのですが。)
これらの日常的な表現を覚えておくことで、海外旅行やオンラインショッピングでのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
まとめ
この記事では、ビジネスから日常まで使える「発注」の英語表現を紹介しました。
ビジネスでは「order」「place an order」「commission」「procure」などの表現があり、それぞれニュアンスが異なります。
「order」は日常的な発注に、「place an order」はフォーマルな場面に適しています。
特別な依頼には「commission」、組織的な調達には「procurement」が効果的です。
業界ごとの専門用語や、レストランでの注文・オンラインショッピングなど日常場面での表現も覚えておくと便利です。
適切な英語表現を使い分けることで、どんな場面でも自信を持ってコミュニケーションが取れるようになるでしょう。