【現場で使える】業務委託の英語|シーン別完全ガイド
「業務委託を英語で説明したいけど、正しい表現が分からない…」
「状況に応じた適切な言い方を知りたい…」
このようなお悩みはありませんか?
業務委託の英語表現には、outsourcing、commission、delegationなど、状況によって使い分けるべき表現があります。
本記事では、実務で使える例文と共に、シーン別の適切な表現方法を解説します。
契約書作成やビジネスメール、自己紹介など、様々な場面でご活用ください。
業務委託の英語表現|3つの基本と使い分けのポイント
業務委託の英語表現は、以下の3つが基本となります。
- outsourcing
(業務委託全般) - commission
(特定の成果物の制作依頼) - delegation
(権限委譲を含む業務委託)
それぞれの表現には明確な使い分けがあります。
以下で詳しく解説していきます。
“outsourcing”:業務委託全般
“outsourcing”は、業務委託の中でも最も一般的な英語表現です。
業務を外部の企業や個人に委託することを意味し、主にITサポートやカスタマーサービスなどの専門的な分野で使用されます。
We are considering outsourcing our IT support.
(私たちはITサポートの業務委託を検討しています。)
また、以下のような関連表現もよく使われます。
- outsourcing agreement
(業務委託契約) - outsourcing vendor
(外注業者)
“commission”:特定の成果物の制作依頼
“commission”は、主に特定の作品や成果物の制作を依頼する際に使われる表現です。
芸術作品の制作依頼や、特定のプロジェクトの委託などで使用されます。
名詞としても動詞としても使えます。
Our team was commissioned to create a promotional video.
(私たちのチームは宣伝動画の制作を依頼されました。)
また、以下のような関連表現もビジネスでよく使われます。
- commission fee
(手数料) - commission work
(委託作品)
“delegation”:権限委譲を含む業務委託
“delegation”は、責任や権限を含めて業務を委託する際に使用される表現です。
単なる業務の外部委託ではなく、意思決定の権限も含めて任せる場合によく使われます。
Proper delegation of responsibilities is key to team efficiency.
(責任の適切な委譲はチーム効率の鍵である。)
また、以下のような関連表現も一般的です。
- delegation of authority
(権限の委譲) - delegation skills
(委譲スキル)
業務委託の英語表現|シーン別の使い分け方
ビジネスシーンによって、業務委託の英語表現は使い分ける必要があります。
ここでは、契約書やビジネス文書、メール、オンライン会議など、状況別の適切な表現方法を説明していきます。
契約書・ビジネス文書での正式な表現
契約書やビジネス文書では、正式な表現を使用することが重要です。
特に契約書では、法的な意味を明確にするため、以下のような定型表現がよく使われます。
The parties hereby agree to outsource the following services.
(両者は以下のサービスの業務委託について合意する。)
以下のような表現も頻繁に使用されます。
- hereby commission
(ここに委託する) - delegate the authority to
(〜への権限を委譲する)
メールやビジネス会話での表現
メールやビジネス会話では、より柔軟な表現を使うことができます。
状況に応じて、フォーマル度を調整しながら使いましょう。
I would like to discuss the possibility of outsourcing this project.
(このプロジェクトの業務委託について相談させていただきたいです。)
日常的なビジネスコミュニケーションでは、以下のような表現もよく使われます。
- looking to outsource
(業務委託を検討している) - interested in commissioning
(委託することに関心がある)
オンライン会議での表現方法
オンライン会議では、明確でわかりやすい表現を心がけましょう。
特に、委託内容や条件について話し合う際は、以下のような表現が効果的です。
We’d like to propose outsourcing the following tasks to your team.
(以下の業務を御社チームに委託することを提案させていただきたいです。)
会議の場面では以下のような表現もよく使われます。
- discuss the outsourcing details
(業務委託の詳細について話し合う) - clarify the delegation process
(委譲のプロセスを明確にする)
業務委託の英語での例文
業務委託に関する英語表現を実際のシーンに沿って学んでいきましょう。
ここでは、よく使われる3つの英語表現それぞれについて、具体的な例文を紹介します。
“outsourcing”を使った例文
業務を外部に委託する際によく使われる表現を紹介します。
基本的な会話の例を見てみましょう。
例文:
A:We’re planning to outsource our payroll processing next month.
(来月から給与計算処理を外部委託する予定です。)
B:Which vendor did you choose?
(どの業者を選びましたか?)
A:We selected ABC Services because of their excellent track record.
(実績が優れているABCサービスを選びました。)
“commission”を使った例文
特定の作品や成果物の制作を依頼する際の表現を紹介します。
例文:
A:We need to commission a new landing page for our product launch.
(新製品ローンチ用のランディングページを制作依頼する必要があります。)
B:I know a freelancer who specializes in commissioned web projects.
(委託ウェブプロジェクトを専門とするフリーランサーを知っています。)
A:Perfect. Can you get their commission rates for us?
(それは良いですね。その方の料金を確認してもらえますか?)
“delegation”を使った例文
権限委譲を含む業務委託の際の表現を紹介します。
例文:
A:Our department is overloaded. Can we delegate some tasks to your team?
(私たちの部署は手一杯です。いくつかの業務をあなたの部署に委譲できますか?)
B:Sure, but we need clear delegation guidelines first.
(はい、ですが最初に明確な委譲のガイドラインが必要です。)
A:Of course. Let’s set up a meeting to discuss the delegation process.
(もちろんです。委譲のプロセスを話し合うミーティングを設定しましょう。)
業務委託に関連する働き方の英語表現
業務委託と関連する働き方には、フリーランス、リモートワーク、在宅勤務などがあります。
それぞれの働き方を英語で表現する方法を、具体的な例文とともに見ていきましょう。
フリーランス:”freelance”
フリーランスは、個人事業主として独立して仕事を請け負う働き方です。
英語でも”freelance”という表現が一般的に使われます。
I work as a freelance contractor.
(フリーランスの業務委託者として働いています。)
以下のような関連表現もよく使われます。
- freelance professional
(フリーランスの専門家) - freelance consultant
(フリーランスコンサルタント)
リモートワーク:”remote work”
リモートワークは、オフィス以外の場所を主な仕事場とする働き方です。
英語では”remote work”や”work remotely”という表現が一般的です。
Our company has shifted to a full remote work model.
(当社は完全リモートワークモデルに移行しました。)
以下のような関連表現もビジネスでよく使われます。
- remote worker
(リモートワーカー) - remote team
(リモートチーム)
在宅勤務:”telecommuting”, ”work from home”
在宅勤務は、自宅を主な仕事場とする働き方です。
英語では”telecommuting”や”work from home”という表現が使われます。
Many employees now telecommute three days a week.
(多くの従業員が現在、週3日在宅勤務をしています。)
以下のような関連表現も一般的です。
- work from home arrangement
(在宅勤務の取り決め) - home-based worker
(在宅ワーカー)
業務委託の英語|書類・面接での使い方
就職活動やキャリアに関する場面でも、業務委託の英語表現は重要です。
ここでは、履歴書や面接など、実際のシーンに応じた表現方法を紹介します。
履歴書・職務経歴書での書き方
履歴書や職務経歴書では、業務委託の経験を正確に表現することが大切です。
以下のような表現が一般的に使われます。
Worked as an outsourced IT consultant for major tech companies.
(大手テクノロジー企業の業務委託ITコンサルタントとして従事)
以下のような表現も効果的です。
- independent consultant
(独立コンサルタント) - outsourced project manager
(業務委託プロジェクトマネージャー)
ビジネスプロフィールでの表現
ビジネスプロフィールでは、自身の専門性や実績を強調する表現を使いましょう。
経験やスキルを効果的にアピールできる表現を紹介します。
Experienced outsourcing professional with over 5 years in IT consulting.
(IT分野で5年以上の業務委託経験を持つプロフェッショナル)
以下のような表現も活用できます。
- specialized in outsourced solutions
(業務委託ソリューションを専門とする) - proven track record in project delegation
(プロジェクト委譲の実績あり)
面接での自己紹介例
面接では、業務委託の経験を具体的に説明することが重要です。
以下のような表現を使って、自己紹介を組み立てましょう。
I have been working as an outsourced consultant, specializing in digital marketing.
(デジタルマーケティングを専門とする業務委託コンサルタントとして働いています。)
面接でよく使われる表現も紹介します。
- expertise in managing outsourced projects
(業務委託プロジェクトの管理経験) - extensive experience in delegation
(委譲に関する豊富な経験)
おわりに
業務委託の英語表現は、outsourcing、commission、delegationの3つが基本となり、それぞれのシーンや状況に応じて適切に使い分けることが重要です。
契約書やビジネス文書では正式な表現を、メールや会話ではより柔軟な表現を選択しましょう。
また、フリーランスやリモートワークなど、多様化する働き方に関連する表現も押さえておくと、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
本記事で紹介した表現を活用し、グローバルなビジネスシーンで自信を持ってコミュニケーションを取っていただければ幸いです。