オーバーラッピングとは?効果的なやり方やおすすめ教材を徹底解説!
英語学習法の一つ「オーバーラッピング」というトレーニングをご存じでしょうか。
聞いたことはあるものの、詳しいやり方は分からないという方も少なくないでしょう。
オーバーラッピングは、一般的にリスニング力を向上させる学習方法として有名ですが、実は英語力全般にアプローチ可能な万能トレーニングです。
この記事では、オーバーラッピングの基本から、効果的な実践方法、さらには効果を最大限に引き上げるコツまでを網羅的に解説します。
また、オーバーラッピングに最適な教材の選び方や、具体的なコンテンツの例も紹介していきます。
「オーバーラッピングって聞いたことあるけどどんな人に向いてるの?」
「オーバーラッピングをするとどんな効果があるの?」
「オーバーラッピングってどうやれば良いの?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ本記事をご覧ください!
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オーバーラッピングとは
オーバーラッピングとは、スクリプトを読みながら英語の音声と自分の発音を重ね合わせながら行う練習法です。
英語の「over(上方に)」と「lap(重なる・包む)」で構成される動詞「overlap」が語源のこの学習方法では、音声に重ね合わせるようにして英文を発話する訓練を行います。
詳しいやり方は後述します。
様々な効果が期待できる学習ですが、主にリスニング力の向上を目的として取り入れられることが多いです。
特別な教材を用意せずとも、アプリやネット上の動画などを活用して手軽にできるトレーニングということもあり、多くの英語学習者が実践しています。
オーバーラッピングと間違えやすいトレーニング
オーバーラッピングと似ているトレーニングとして
- シャドーイング
- リピーティング
- 音読
上記3つの学習法があります。
どれも「英語を声に出す」という点で共通しているのですが、細かいトレーニング方法や、トレーニング効果はそれぞれ異なります。
各トレーニングの目的を理解し、正しいやり方で取り組むことで学習効果を最大限引き出すことができるので、違いを覚えておきましょう。
シャドーイング
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、すぐに自分の声で同じ文章を繰り返す学習法です。
英語の「shadow(影)」に由来する言葉で、音声を「影」のように追いかけるイメージで練習することからこう呼ばれています。
シャドーイングとオーバーラッピングは、どちらもリスニング力強化を主な目的としたトレーニングです。
しかし、発話のタイミングが大きく異なります。
- シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声から2語3語遅れて、音声についていくイメージで発話
- オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声とほぼ同時に発話
シャドーイングではスクリプトは見ずに、音声を聞いてそれを再現するように発話します。
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら行うトレーニングなので、その点ではシャドーイングの方がやや難易度が高いです。
シャドーイングではスクリプトを見ることができないので、オーバーラッピングよりも音への意識が高まり、英語のリズムや正しい発音を効果的に習得できます。
しかし、同じ教材を繰り返しシャドーイングしていくうちに、内容を覚えてしまい、オーバーラッピングのように発話が重なってしまうということがよく起こります。
シャドーイングは、「音声を聞く→瞬時に再現する」ことで効果を発揮するトレーニングなので、実施する際にはオーバーラッピングと混同しないように注意しましょう。
本ブログのこちらの記事ではシャドーイングの正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:シャドーイングの効果と正しいやり方を超解説!最新おすすめアプリも紹介
リピーティング
リピーティングは、英語の音声を聞いた後、すぐに自分の声で同じ文章を繰り返す学習法です。
英語の「repeat(繰り返す)」に由来しています。
リピーティングも、シャドーイング・オーバーラッピングとは発話のタイミングが異なります。
- リピーティング:スクリプトを見ずに、音声をいったん止め、止めた部分までの英語を真似する
- シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声から2語3語遅れて、音声についていくイメージで発話
- オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声とほぼ同時に発話
シャドーイング・オーバーラッピングが音声を止めずに行うトレーニングなのに対して、リピーティングは都度音声を止めながら行う学習方法です。
学習者のレベルにもよりますが、5語〜6語程度の一文ごとに音声を止め、お手本の音声を再現するように真似します。
聞いたことを発話するまでにタイムラグがあり、英文を瞬間的に覚えておく必要があるため、単語や文法の知識が少ない初級者にはやや難易度が高い学習方法です。
ですが、リスニング力の強化はもちろんのこと、英語の構文力や語彙力アップにも効果があります。
本ブログのこちらの記事ではリピーティングの正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:リピーティングとは?効果的なやり方・できない時の対処法を初心者向けに解説!
音読
音読とは、英語の文章を声に出して読む学習法です。
これまで紹介してきた学習方法はどれも音声を聞いて行いますが、音読はスクリプトを見ながら、自身で発話するトレーニングです。
あらかじめ音読する文章の音声を聞くこともありますが、トレーニングでは音声を使わないという点で、他のトレーニングとは一線を画します。
音読を行うことで、英語のリスニング力やリーディング力アップなどに効果がありますが、音声を聞く回数が他のトレーニングよりも少ないのが難点です。
特に初級者の場合、間違った発音のまま繰り返し練習し、誤った知識が定着してしまうリスクがあるので注意しましょう。
本ブログのこちらの記事では音読の正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:英語学習法として音読は効果あり?正しいやり方を身につけて実践してみよう!
4つのトレーニングを組み合わせることで効果UP!
これら4つのトレーニングは、それぞれ個別に取り入れるのも良いですが、組み合わせて行うことでより効果を高めることができます。
人によって感じ方が異なることもありますが、基本的に以下の順番で難易度が高いです。
- シャドーイング
- リピーティング
- オーバーラッピング
- 音読
そのため、音読から順番に行っていくのがおすすめです。
例えば、以下のような手順で学習を行うことができます。
- スクリプトに目を通しながらお手本の音声を聞いてみる
- 音読練習をし、苦手な箇所は再度音声を確認する
- スクリプトを見ながらオーバーラッピングを行う
- スクリプトを見ずに、一文ごとに音声を止め、リピーティングを行う
- スクリプトを見ずに、通しでシャドーイングを行う
このように、一つの教材に対して4つのトレーニングを組み合わせて行うことで、より習熟度を高めることができます。
特に、初級者の場合はこのように段階を追って取り組むことで、英語の基礎力向上に大変効果的です。
上級者の場合は、ここまで順を追う必要はありませんが、自分のレベルに応じて必要な手順を組み合わせてトレーニングを行ってみてください。
オーバーラッピングの効果がすごい!
ここまでで、オーバーラッピングと他の類似トレーニングの取り組み方の違いについて解説してきました。
中でもこの記事で焦点を当てているオーバーラッピングにはどのようなトレーニング効果があるのでしょうか。
オーバーラッピングは、リスニング力向上に役立つということで広く知られています。
しかし、実はそれ以外の英語スキルに対しても効果的にアプローチできるトレーニングでもあります。
詳しく見ていきましょう。
リスニング力アップ
英語には、日本語にはない音節や発音の連なりがあります。
また、日本語とは異なるリズムやイントネーションもあり、英語のリスニングが苦手という方はこの違いをうまく捉えられていないことがほとんどです。
オーバーラッピングは、先に説明したように、英語の音声を聞きながら自分の発音を重ね合わせながら行う学習法です。
そのため、英語特有のリズムやイントネーションの特徴を感覚的に理解し、身につけることができます。
例えば、英語では、アクセントのある音節とそうでない音節の強弱や、音節の長短がリズムに大きく影響します。
また、音節の連なりによって、イントネーションが変化することも。
同じ文章でも、文脈によって発話の仕方が変わるケースもあります。
これらの特徴を意識しながらオーバーラッピングすることで、自然な英語のリズムやイントネーションが身につけられます。
また、オーバーラッピングによって英語の音声に慣れることで、英語を聞き取り、理解する力を向上させるのにも有効です。
このように、リスニングの基礎力を向上させるという点で、オーバーラッピングは大きな効果を発揮します。
発音の精度と流暢さを向上させることができる
オーバーラッピングを通して様々な音声やアクセントに触れることで、特定の音や発音のパターンを正確に再現する能力が高まります。
また、英語特有のリズムとイントネーションを理解し、それを真似することで、自身が話す際にも流暢に発話できるようになります。
加えて、ネイティブスピーカーの話し方を真似することで、言葉のつながりや発話のリズムが習得でき、英語の発音における連音や縮約形の使用が自然になるでしょう。
これらは、英語が母国語でない人にとっては特に難しい点ですが、オーバーラッピングによって効果的に克服することが可能です。
そして、流暢さが向上すると、自信を持って英語を話すことができるようになります。
正確で自然な発音は、聞き手に対しても好印象を与え、コミュニケーションの質を高めることにも繋がります。
英語の語順や構造を理解しやすくなる
英語は、文の構成や語順が日本語と異なる特有のルールに基づいて組み立てられています。
これらを理解することは、英語を流暢に話すために大変重要です。
オーバーラッピングを繰り返し行うことで、以下の理由から英語の語順や構造が理解しやすくなります。
<英語の音声を繰り返し聞くことで、脳内に英文のストックを増やせる>
英語の音声を繰り返し聞くことで、英語の音と意味が結びつきやすくなります。
また、脳内に英語の音声のパターンが蓄積されることで、英語の語順や構造を理解しやすくなります。
<英語を口に出すことで、英語の語順や構造を体感できる>
英語を口に出すことで、英語の語順や構造を体感することができます。
また、英語を口に出すことで、英語の語順や構造を正しく発音するスキルも身につけることができます。
また、英文の自然な流れやリズムを身につけるのにも有効です。
英語では、強調したい単語の配置や、語句の間に挿入される接続詞や前置詞が全体の意味に大きな影響を与えます。
これらの細かな点に気づきながら練習を重ねることで、英語の語順や構造に対する感覚が研ぎ澄まされていきます。
ネイティブが使う自然な英語の表現を身につけられる
ネイティブスピーカーの音声を使用してオーバーラッピングを行うことで、ネイティブが日常的に使用する自然な英語表現を習得することができます。
単なる文法規則や単語の意味だけでなく、実際の会話や文脈の中でどのように使用されるかも併せて覚えることができるため、実践的な知識が身につきます。
また、オーバーラッピングは、幅広いジャンルの英語に触れることができる学習です。
映画やドラマ、ニュースなどの様々な音声を使用することで、日常会話だけでなく、ビジネスや専門的な会話など、シチュエーションに応じた英語表現を身につけることができます。
ただ表面的に言葉を覚えるのではなく、その言葉が持つ背景や文化的なニュアンスも深く理解することができる点も、オーバーラッピングの利点の一つです。
例えば、イディオム、慣用句、スラングなど、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使用する表現を文章の中で学ぶことで、英語の「生きた使い方」を身につけることが可能になります。
このように、オーバーラッピングはリスニング力向上だけでなく、多くの効果を期待することができます。
オーバーラッピングはこんな人におすすめ
オーバーラッピングがもたらす様々な効果について、十分にご理解いただけたでしょうか。
ここからは、それらの効果を踏まえて、オーバーラッピングがおすすめな人について解説していきます。
「自分に当てはまる!」という方は、ぜひオーバーラッピングを日々の学習に取り入れてみてください。
リスニング力を向上させたい人
オーバーラッピングでは、既に学んだ語彙や文法知識を活用しながら大量に英語に触れていくことで、聞く力を徐々に強化していきます。
また、オーバーラッピングを行う過程で、様々な速度やアクセントの英語を聞くことになり、幅広い環境や状況下での英語理解能力が鍛えられます。
加えて、実際の英語使用環境に近い形でリスニングスキルを磨くことができる面も、オーバーラッピングの大きな利点の一つです。
オーバーラッピングを通して、ネイティブスピーカーが実際に使う自然な表現やイディオム、スラングなどに触れることで、実際の会話でよく使われる英語に慣れることができます。
さらに、文脈を読み取りながら聞く練習をすることで、単語やフレーズだけでなく、話全体の意味を捉える能力も向上します。
このように、リスニング力を全面的に強化したい人にとって、オーバーラッピングは非常に有効な学習方法です。
スピーキング力を向上させたい人
オーバーラッピングでは、聞いた内容を繰り返し口に出すことで、実際の会話の流れや表現を自然に身につけることができます。
英語のリズムやイントネーションを実践的に練習し続けていくと、それらを自分のスピーキングに自然に取り入れることができるようになります。
また、実際にネイティブスピーカーが話している音声を聞き、それを真似して話すことで、発音の正確さや言葉の選び方、フレーズの使い方などが習得可能です。
ネイティブの英語の使い方に触れることで、ボキャブラリーを増やし、より豊かな表現ができるようになります。
総合的に見ると、オーバーラッピングは英語のスピーキング力を全面的に強化するための効果的な学習方法であり、会話の流暢さや自然さを高めたいと考える学習者に特におすすめです。
ナチュラルな英語を身につけたい人
オーバーラッピングは、ネイティブスピーカーの話す英語を聞き、そのまま模倣することに重点を置いた学習です。
このプロセスを通じて、リアルな会話の流れ、日常的に使われる表現、さらには地域による言語のバリエーションなど、実際の英語使用状況を深く理解することができます。
また、教科書ではなかなか学ぶことができないネイティブスピーカーが使うイディオム、慣用句、俗語といった日常英会話で頻繁に使用される表現に触れる機会が増えるでしょう。
オーバーラッピングを通じてこれらの表現を習得することで、より自然でネイティブに近い英語を話せるようになります。
また、オーバーラッピングは発音やイントネーションにも大きく影響を与えます。
ネイティブスピーカーの話す英語を聞き、そのリズムやアクセントを真似することで、英語の発音がより自然になり、話す際のイントネーションもネイティブに近づけることが可能です。
英語学習を長年続けてきていて、知識はあるものの、スピーキングの際にぎこちなくなってしまうという方に、オーバーラッピングはうってつけです。
また、TOEICのような綺麗な英語は聞き取れるのに、普段の砕けた会話や、訛りが強い英語が聞き取れないという方も、オーバーラッピングで改善が期待できるでしょう。
オーバーラッピングの正しいやり方
では、実際にオーバーラッピングに取り組んでみましょう!
オーバーラッピングがもたらす効果を最大限に発揮させるには、正しいやり方で行う必要があります。
学習方法が誤っていると、十分な効果を感じられないどころか、場合によっては誤った知識を身につけてしまい、逆効果になってしまう可能性も…。
ここでは、ステップバイステップで、オーバーラッピングの正しいやり方を解説していきます。
それぞれのステップにおけるコツを押さえ、適切な方法で音読学習に取り組んでいきましょう。
自分に合った教材を選ぶ
オーバーラッピングを始める前のファーストステップとして、まず自分に合った教材を選ぶことが大切です。
自分に合っていない教材では、効果的な学習はできません。
オーバーラッピングの教材を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 自分のレベルに合った難易度
- 興味がある内容
- スクリプトがある
- 音声がクリアである
- ネイティブスピーカーによる音声である
- 文法や単語の使い方に誤りがない
例として、オーバーラッピングの教材には、以下のようなものがあります。
- リスニング教材・参考書
- 映画やドラマ
- ニュースやドキュメンタリー
- アプリ
- YouTubeなどの動画コンテンツ
- 資格試験の過去問
まずは、自分のレベルや興味に合わせて、無料で利用できるものからいくつか教材を試してみるとよいでしょう。
自分に合った教材を見つけることで、効果的なオーバーラッピング学習をスタートすることができます。
本記事の後半で、おすすめの教材も紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
音声を聞きながら、スクリプトを目で追う
実際にオーバーラッピングを始める前に、音声を聞きながらスクリプトを目で追うことで以下の効果が期待できます。
- 発音やイントネーション、リズムを正しく把握することができる
- 英語の表現や語彙を理解することができる
- 英語の音声と意味を結びつけることができる
音声を聞きながらスクリプトを目で追う際は、以下の点に注意しましょう。
- 単語同士の繋がりによる音の変化に注意する(例:I like you→「アイライキュー」)
- 音声のスピードに合わせて目を動かす
- 発音やイントネーション、リズムに意識を向ける
また、うまく理解できない部分や分からない単語がある場合は、そのままにせず、調べて意味を理解した上でオーバーラッピングに取り組むようにしましょう。
意味を理解しないまま、ただ音を真似ても知識の定着は図れません。
音声に追いつくように、正しく発音する
スクリプト確認が終わったら、いよいよオーバーラッピング本番です。
お手本の音声を流し、スクリプトを見ながら音声とほぼ同タイミングで発話しましょう。
慣れるまでは、音声から少し遅れて発話しても良いですが、ゆくゆくはほぼ同時に発話できるようになるまで練習を繰り返します。
ただし、音声のスピードに追いつくことばかりに注力せず、英語の発音やイントネーション、リズムを意識することを忘れないようにしましょう。
1日あたり30〜60分ほど行うのがおすすめです。
ただし、1日10分程度でもある程度の効果は見込めるので、短い時間でも毎日継続することが大事です。
練習回数は音声の長さによっても異なりますが、学習時間が許す限り何回も繰り返しましょう。
発音しづらい箇所や、難しい箇所を確認する
オーバーラッピングを行う際に、特に注意すべき点は発音しづらい箇所や難しい箇所を確認し、集中的に練習することです。
このステップをしっかり踏むことによって、オーバーラッピングの学習効果をより高めることができます。
オーバーラッピングを行っていると、特定の音や単語、難しいフレーズの発話に躓いてしまうことがあるでしょう。
主に英語の発音ルールやリズムに不慣れなことが原因であることが多いです。
特に発音が難しいと感じる単語やフレーズに出会ったら、スクリプトにそれをメモしておきましょう。
そして、その難しい部分に焦点を当て、集中的に何度も練習を重ねることが重要です。
繰り返し発音することで、徐々にその音やリズムに慣れ、発話が改善されていきます。
加えて、難しい箇所を特定することは、自分の英語の弱点を理解する良い機会です。
これらの弱点を克服することで、全体としての英語能力の向上につながります。
ちなみに、新しい教材に取り組み始めて数回の段階で難しいと感じる箇所がなく、スラスラとオーバーラッピングできる場合、教材の難易度が合っていない可能性が高いです。
音声のスピードを上げる、より長い文章に挑戦するなど、レベルの調整を検討するのが良いでしょう。
繰り返し練習する
苦手な箇所が特定できたら、練習をとにかく繰り返しましょう。
最初のうちは難しい部分も多く、完璧に真似することは難しいかもしれません。
しかし、同じ教材を繰り返し練習することで、徐々に発音が改善され、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけることができるようになります。
発音が難しい単語やフレーズ、理解しにくい文脈では、何度も繰り返し練習することが特に重要です。
繰り返し練習することにより、英語の発音、イントネーション、リズム、さらには言語の流れやニュアンスを深く理解し、自分のものにすることができます。
全体を通して上手くできるようになっても、数回繰り返し、脳や口に英文を馴染ませるようにするとさらに効果的です。
また、この繰り返しのプロセスは、新しい言語要素の習得だけでなく、既存の知識の強化にも役立ちます。
覚えたことをオーバーラッピングによって、引き出していると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
継続的にオーバーラッピングを行うことで、英語のスキルが着実に向上し、より流暢で自然な英語を話すことができるようになります。
正しいやり方を覚えて、早速トライしてみましょう!
オーバーラッピングの効果を最大限に引き上げる7つのコツ
オーバーラッピングを正しいやり方で行うだけでも、十分に効果を発揮しますが、ちょっとしたコツを覚えるとさらに効果を引き上げることができます。
トレーニングを行う際は、ぜひ以下の7つのコツを意識してみてください。
- ストレッチゾーンの教材を選ぶ
- 音声をよく聞く
- できるようになるまで、同じ教材を繰り返し練習する
- 幅広い話者の音声を使って練習する
- 音声のスピードを調整する
- 発音・イントネーション・リズムを意識する
- 自身の発話を録音して確認する
ストレッチゾーンの教材を選ぶ
オーバーラッピングの効果を最大限に引き上げるためには、自分のレベルに合った教材を選ぶことが大切です。
自分のレベルよりも簡単すぎる教材では、効果が薄れてしまいます。
一方、自分のレベルよりも難しい教材では、発音やリスニングのスキルが追いつかず、挫折してしまう可能性があります。
そこで、自分の今のレベルよりも少しだけ難易度の高い、いわゆる「ストレッチゾーン」の教材を選ぶことがおすすめです。
人は成長する上で、3つの心理状態(ゾーン)に分かれると言われています。
それが、以下の3つのゾーンです。
- コンフォートゾーン
- ストレッチゾーン(ラーニングゾーン)
- パニックゾーン
この3つのゾーンは、ミシガン大学ビジネススクール教授のノエル・M・ティシー氏が提唱した概念です。
ティシー氏は、人の成長はこれらの3つのゾーンによって変化すると説いています。
コンフォートゾーンは、文字通り「居心地のいい場所」という意味です。
パニックゾーンは、自分の能力が全く通用しないゾーンのことを指します。
ストレッチ(ラーニング)ゾーンは、自分がこれまでに経験したことのない行動が求められるゾーンです。
ストレッチゾーンへ進出し、ワンランク上の新たなスキルや知識、経験を積んでいくと、「ストレッチゾーン」はやがて「コンフォートゾーン」に変化します。
オーバーラッピングを行う際は、ストレッチゾーンの教材を選ぶことを意識することで、より学習効果を高めることができます。
また、ストレッチゾーンがコンフォートゾーンに変化した際には、適宜教材のレベルを調整するようにしましょう。
ストレッチゾーンの教材を選ぶ際には、音声のスピードや難易度が現在の自分のレベルよりも少し高いかどうかを確認しましょう。
また、英語学習に慣れていても、オーバーラッピングの練習を始めたばかりの人は、最初はゆっくりとした音声の教材から始めるのがおすすめです。
慣れてきたら、徐々にスピードを上げたり、難易度の高い教材に挑戦したりしましょう。
音声をよく聞く
基本中の基本ではありますが、オーバーラッピングを行う際は、まず音声をじっくりと聞くことが重要です。
これは、言語の細かなニュアンス、発音の特徴、イントネーション、リズムを把握するための基本的なステップです。
言葉一つ一つの発音はもちろん、文の中での強調点、声のトーンの変化、スピーチのリズムに特に注意を払いましょう。
特に、英語は前後の単語の影響で、単語単体の音から変化することがあります。
例えば、「I want you.」という文章を、そのまま単語の発音で発話すると「アイ ウォント ユー」のようになるでしょう。
しかし、実際に発話する場合、連結の変化が発生するため「アイウォンチュー」のようにひと繋がりの音になります。
ネイティブスピーカーの話す速度やアクセントは初めは難しい場合もありますが、繰り返し聞くことで徐々に慣れ、聞き取りやすくなります。
同じ音声を複数回聞き、理解を深めていきましょう。
そうすることで、言語の微妙なニュアンスやリズムが自然に身につき、英語力が磨かれます。
できるようになるまで、同じ教材を繰り返し練習する
学習初期には、新しい発音や表現、文法構造に慣れるまで時間がかかることがあります。
そのため、同じ音声素材や文章を使って、何度も練習を重ねることが必要不可欠です。
反復練習には複数の利点があります。
まず、繰り返し同じ教材に触れることで、難しい部分を徐々に克服できます。
最初は理解できなかった単語やフレーズも、繰り返すことで段々と理解できるようになり、自然と記憶に定着していきます。
オーバーラッピングのやり方の部分でも説明しましたが、繰り返しの練習をせずとも、スラスラ発話できる場合は、教材のレベルが適切ではない可能性があるので注意しましょう。
また、同じ教材を使うことで、リスニングやスピーキングの際に必要な集中力と耐久力が養われます。
見過ごされがちですが、実際の英語使用状況において非常に重要なスキルです。
練習回数は、教材の難易度や学習時間によってもことなりますが、1つの教材に対して目安30〜50回程度繰り返すのがおすすめです。
また、1日で定着が感じられない場合は、複数日程にまたがって練習しても構いません。
しかし、同じ教材を繰り返しすぎてしまうと、内容を暗記してしまうことがあります。
内容が頭に入ってしまうと、音声を正しく聞き取ろうとする集中力が落ち、学習の効果が減ってしまうので、やりすぎにも注意しましょう。
幅広い話者の音声を使って練習する
英語は世界中で話されており、地域によってアクセントや発音の違いがあります。
異なる話者の音声を聞くことで、これらの多様な英語の音に慣れることができます。
教材として使用する音声は、ネイティブスピーカーのみならず、ノンネイティブスピーカーのものでも構いません。
むしろ、仕事や旅行などの実際のシチュエーションでは、非ネイティブスピーカーの英語を聞くことも多いでしょう。
そのため、様々な発音のパターンやイントネーションを学んでおいて損はありません。
異なる話者の音声を聞くことで、英語の聞き取り能力が全体的に強化されます。
オーバーラッピングを通して、世界中で話される「グローバルな英語」にたくさん触れることで、国際的なコミュニケーションに対応する能力を向上させましょう。
特に、国際的なビジネス環境や多文化の中で英語を使用する場合には、このスキルが非常に役立ちます。
また、海外留学や駐在を控えているという方は、自分が渡航する地域に絞って重点的に練習するのも良いでしょう。
特に、訛りに癖がある地域に渡航する場合、アメリカ英語との違いに戸惑ってしまうことも少なくありません。
あらかじめ独特なアクセントやイントネーションに慣れておくことで、渡航後に現地の英語にスムーズに馴染むことができるでしょう。
関連記事:【緊急】海外赴任が決まったのに英語ができない人へ。100日間で圧倒的英語力を身につける方法を解説!
音声のスピードを調整する
オーバーラッピングを行う際、特に初級者や中級者は、ネイティブスピーカーの速い話速についていくのが難しいことがよくあります。
このため、練習の初期段階では音声の速度を遅くすることで、発音やアクセント、リズムを正確に捉え、理解しやすくすることができます。
ちなみに、元々の速度がゆっくりとした教材を使う、少し速いスピードの教材の再生速度を落とす、どちらの方法でも構いません。
ただし、スピードのレベルを合わせることで、内容面のレベルが極端に下がってしまうことは好ましくありません。
そのため、可能であれば、少し速いスピードの教材の再生速度を落とす方がおすすめです。
音声を最初に確認する段階だけ、音声の速度をゆっくりして、丁寧に音を確認するというのもとても良いアプローチです。
音声のスピードを調整することによって、単語やフレーズを明確に聞き取ることが容易になり、英語の音を正しく理解することができます。
この方法は、特に新しい単語や複雑な文法構造が含まれる文章を使用してトレーニングを行う際に役立つでしょう。
初めは遅いスピードで練習し、徐々に速度を上げていくことで、リアルな会話のスピードに慣れることもできます。
聞き取りの難易度を段階的に高め、最終的にはネイティブスピーカーの自然な速度で英語を理解できるように練習を重ねていきましょう。
発音・イントネーション・リズムを意識する
発音・イントネーション・リズムは、英語を話す上で基本的かつ重要なスキルです。
ネイティブらしい英語を話すためにも、正しい発話は欠かせません。
また、日本語と英語とでは発話の仕方が異なるため、日本語のように英語を発音しても、最悪の場合ネイティブには通じない可能性があります。
例えば、日本語ではハンバーガーチェーン店「McDonald’s」のことを「マクドナルド」と発音しますが、英語では「マクダーノゥズ」や「メクドーノゥズ」のように発音します。
アクセントや発音が大きく異なるため、日本語のカタカナ発音ではおそらく伝わらないでしょう。
マクドナルドの創業者であるレイ・クロックさんが、実際に「McDonald’s」を発音している貴重な動画がこちら↓
※13秒と37秒付近で”McDonald’s”と発音しています
英語の正しい音を学ぶためにも、オーバーラッピングを行う際は、恥ずかしがらずに、お手本の音声を完全に再現するようなイメージで発音・イントネーション・リズムを意識しましょう。
英語に対して、日本語は抑揚が少ないため、少し大袈裟に発話するぐらいでちょうど良いです。
お手本を完全にコピーできるぐらいまで、何度も練習しましょう。
教材に映像がついている場合は、身振り手振りを真似するのも大変効果的です。
ジェスチャーを再現することで、アクセントやリズムを自然に再現できるようになるので、自分が実際に話しているようなイメージで真似してみましょう。
自身の発話を録音して確認する
自身の発話を録音して確認することは、自分自身の発音・イントネーション・リズムの正確性を客観的に評価し、改善するのに役立ちます。
録音を聞き返すことで、自分では気づかなかった発音の癖や言葉の使い方のクセに気づくことができます。
自分の強みと改善すべき点が明確になることで、その後のトレーニング計画を効果的に立てることにもつながるでしょう。
また、ただ自分の発話を聞き返すだけでなく、お手本の音声と自分の発話を比較することも効果的です。
比較を通じて、発音の細かな違いや、リズム、イントネーションの違いを捉えることができるため、よりネイティブに近い発音に近づけることができます。
録音は定期的に行うのがおすすめです。
そうすることで自分の成長を実感でき、モチベーションの維持にもつながります。
これらのコツを押さえて、オーバーラッピング学習の効果を最大限まで高めていきましょう!
オーバーラッピングにおすすめのコンテンツ・教材
先ほど、自分のレベルに合った適切なコンテンツや教材を使用して学習を進めていくことが重要と解説しましたが、どのようなものを選択すれば良いのか迷ってしまいますよね。
ここでは、オーバーラッピングに最適なコンテンツ・教材を、おすすめポイントと合わせて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
TED Talks
TED Talksとは、TED(Technology, Entertainment, Design)が主催する、様々な分野の専門家や著名人によるプレゼンテーションです。
TED Talksは、TEDが主催するカンファレンスやイベントで行われており、その動画はTEDの公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルで無料で視聴できます。
トークテーマは、科学、技術、デザイン、ビジネス、教育、エンターテインメントなど多岐に渡ります。
スピーカーは、ノーベル賞受賞者や世界的な経営者、アーティスト、科学者など、各分野の第一線で活躍する人たちです。
世界中の人々に広く視聴されており、英語学習にも効果的なコンテンツとして注目されています。
様々な分野の知識や考え方を学ぶことができるため、自己啓発にも効果的です。
TED Talksが英語学習にオーバーラッピングにおすすめな理由としては、以下の点が挙げられます。
- ほぼすべての動画にスクリプトがついている
- ほぼすべての動画に英語字幕がつけられる
- 一部の動画には日本語字幕がつけられる
- 動画の再生速度を変更できる
- 公式ウェブサイト、YouTubeチャンネル、アプリと多岐に渡るプラットフォームで利用できる
- YouTubeを使用して視聴することで、一部分を繰り返し再生することができる
- ネイティブスピーカーだけでなくノンネイティブスピーカーの映像もある
- 幅広いトピックがあるので、自分の興味に合わせてコンテンツを選べる
このように多くのメリットがあり、オーバーラッピングに最適な教材と言えます。
ちなみに、先に紹介したオーバーラッピングと類似する、シャドーイング・リピーティング・音読学習においてもTED Talksはおすすめです。
ただし、トークの内容がやや専門的なので、初級者の場合やや難しく感じてしまうかもしれません。
知識のある分野であれば、多少難しくてもついていける場合があるので、トピックで難易度を調整するのも良いでしょう。
また、再生速度を遅くすることもできるので、必要に応じて活用しましょう。
TOEICのリスニング問題
TOEICのリスニング問題は、以下の理由から、オーバーラッピングの学習に適しています。
・音声がクリアで聞き取りやすい
TOEICのリスニング問題の音声は、ネイティブのスピーカーによるもので、音声がクリアで聞き取りやすいのが特徴です。
そのため、英語の音声に慣れていない初級者でも、取り組みやすいでしょう。
また、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語やオーストラリア英語など、バリエーションも豊かなので、様々なアクセントに触れることができます。
・音声のスピードが適切
TOEICのリスニング問題の音声のスピードは、日常会話のスピードに近いのが特徴です。
そのため、実際の英語の音声を聞き取る練習にもなります。
上級者だとやや易しく感じることもあるので、その場合は音声の速度を1.25〜1.5倍速ほどに調整することで難易度を高められます。
・様々なトピックの音声が収録されている
TOEICのリスニング問題には、様々なシチュエーションの音声が収録されています。
そのため、幅広い英語の音声に慣れることができます。
主にビジネスシーンに特化しているので、仕事で英語を使用するという方に特におすすめです。
また、TOEICのリスニング問題は、一つ一つの分量が多くないので、無理なく取り組むことができるというのも良い点です。
具体的には、以下の手順でTOEICのリスニング問題を活用したオーバーラッピングを行うことができます。
- まずは通常通り音声を聞いて、問題を解いてみる
- 音声を再度聞いてスクリプトを確認し、内容を理解する
- 問題文のスクリプトに目を通しながら、音声に合わせてオーバーラッピングをする
- 音声と自分の発音を比較して、改善する。
通常のオーバーラッピングの練習としても効果的ですが、TOEIC対策にもおすすめなので、受験を控えている方は日々の学習に取り入れてみてください。
ちなみに、TOEICのリスニング問題もTED Talks同様に、シャドーイング・リピーティング・音読学習においてもおすすめです。
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映画やドラマのセリフ
映画やドラマのセリフは、実際の日常会話やビジネスシーンなどで使用される自然な英語を反映しています。
これらを使ってオーバーラッピングを行うことで、実際の会話に近い英語のリズム、表現、スラングを学ぶことができます。
特に、映画やドラマのセリフは、感情や状況に応じたリズムやイントネーションが分かりやすく表現されていることが多いです。
そのため、これらの要素をオーバーラッピングで模倣することにより、英語の自然な発音パターンや強調の仕方を習得できます。
また、映画やドラマのセリフを通じて、言葉の背後にある文化や習慣を理解することができるため、言語だけでなく文化的な理解が深まるというのもおすすめできる点です。
好きな作品を使って学ぶことで学習へのモチベーションも高まるでしょう。
学習する際は初見の題材を使用するのも良いですが、難易度が高いと感じる場合は、一度見たことがある作品を使用するのが良いでしょう。
ちなみに、NetflixとGoogle Chromeの拡張機能を使用することで、映画やドラマを使ったオーバーラッピングが格段にやりやすくなります。
「Language Learning with Netflix」というGoogle Chromeの拡張機能を使用すると、Netflixで英語字幕と日本語字幕を同時に表示できます。
この機能はNetflixのPC版でのみ利用可能です。
スマートフォン版、アプリ版、TV版では利用できないので注意しましょう。
拡張機能の主な特徴は以下の通りです。
- 日本語と英語の字幕を同時に表示
- 再生速度の調整
- 単語選択による意味の確認
- 音声の繰り返し再生
無料版と有料版がありますが、上記の機能は無料で利用可能です。
有料版では単語をお気に入り登録できるなどの機能が追加されますが、自身でメモするなど工夫すれば良いため、基本的には無料版で十分でしょう。
Netflixにはオリジナル作品などもあり、多数の洋画や海外ドラマを見ることができるので、作品を楽しみながら学習にも活用してみてください。
英語力を効率的に伸ばしたいならコーチングがおすすめ!
英語学習は、独学でも進めることができますが、学習を続けるうちに限界を感じることもあるでしょう。
本記事で紹介してきたオーバーラッピングは英語の基礎力向上に効果的な学習ですが、続けていくうちに十分な効果が感じられなくなり、挫折してしまうというケースは少なくありません。
そんな時には、専門家やプロのサポートを受けることで、より効果的かつ効率的に学習を進めることができます。
英語力が伸びない原因に頭を悩ませるより、プロに学習の質を担保してもらい、自身は学習を行うことのみに集中した方が、より短期間で英語を話せるようになります。
英語のコーチやコンサルタントは、学習者のニーズやレベルに合わせた指導を行います。
例えば、課題の特定やそれに合わせた適切な学習プランの策定、モチベーションの維持など、独学では難しい部分を的確にサポートしてくれます。
そのため、学習者一人一人にカスタマイズした指導プランによって、短時間の学習でも最大の効果を得ることが可能です。
QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」では、独自の発話瞬発力特化プログラムによって、100日間という短期間で英語力を向上させることができます。
独学での学習を続けているのに英語力が上がっていないと感じた際には、利用を検討してみるのが良いでしょう。
「英語コーチングや英語学習コンサルタントってどんなことしているの?」という方は、本ブログのこちらの記事も併せて読んでみてください!
関連記事:英語学習コンサルタントとは?期待できる効果やおすすめできる人を解説!
>>QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」はこちら
オーバーラッピングについてよくある疑問
オーバーラッピングはどのレベルの人でもできるのか?
オーバーラッピングは、英語の初級者から上級者まで、幅広いレベルの人を対象としたトレーニングです。
しかし、ある程度の英語の語彙や文法知識があると、より効果的に学習できます。
そのため、単語力や文法知識に自信がない方は、まず基礎固めを行ってからオーバーラッピングを取り入れることで、トレーニングの効果をより高められます。
また、初級者の場合は短いフレーズやネイティブスピードよりもゆっくりめの音源から始め、徐々に長い文章に挑戦していくとよいでしょう。
上級者の場合は、自分の苦手な発音の部分を重点的に練習すると効果的です。
オーバーラッピングは毎日どれくらい行えば良いのか?
オーバーラッピングは、継続することが効果を高める学習法です。
そのため、毎日10分程度でもいいので、とにかく続けることが大切です。
短時間でも毎日継続して行うことで、英語の音声と自分の発音のズレを感覚的に把握し、正しい発音を身につけることができます。
もちろん、時間が許す限り、できるだけまとまった時間を取って練習を行う方がより効果的です。
しかし、忙しい場合や英語学習にまだ慣れていない方は、無理のない範囲で、毎日10分程度から始めるとよいでしょう。
また、長時間やり過ぎてしまっても、集中力の低下を招き、かえって逆効果になる場合も。
口が疲れてきてしまってうまく発音できないと感じたり、何度同じ箇所を練習しても改善が見られない場合は、その日のトレーニングを終了した方が良いかもしれません。
目安として、最長でも60〜90分程度で切り上げるのがおすすめです。
それ以上の学習は、効果が薄くなってしまうので、他の学習に時間を回しましょう。
オーバーラッピングの際には、スクリプトを暗記した方が良いのか?
オーバーラッピングでは、スクリプトを暗記する必要はありません。
オーバーラッピングは、お手本の英語の音声と自分の発音やリズムのズレを感覚的に把握し、正しい発話を身につけるための学習法です。
スクリプトを暗記してしまうと、音声を聞きながら自分の発音を意識するのが難しくなることがあります。
スクリプトを暗記しただけでは、英語の音声を正確に聞き取れるようになるわけではありません。
スクリプトを覚えることよりも、お手本の音声を正しく聞くこと、そしてそれを真似するように再現することに意識を向けましょう。
また、何度も練習をしていると、覚えようとしなくても自然にスクリプトを覚えてしまうという場合もあります。
そういった場合は、他の音源でトレーニングを行うのが良いでしょう。
同じ音源を繰り返し練習することで正しい発音を身につけるのに役立ちますが、並行して様々な音源にチャレンジすることで、より多くの英語の音を身につけることができます。
ある程度慣れてきたら、次の教材に進み、幅広い音声に触れるようにしましょう。
イヤホンやヘッドホンをつけて行うのと、スピーカーで行うのとではどちらが良いのか?
学習効果にはさほど差はありませんが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法で行うのが良いです。
イヤホン・ヘッドホンをつけて行う場合と、スピーカーで行う場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
【イヤホン・ヘッドホンをつけて行う場合】
<メリット>
- お手本の音声をしっかりと聞くことができる
- 周囲の音を遮断できるので、トレーニングに集中しやすい
<デメリット>
- 自身の耳を塞ぐため、やや発話しづらいと感じる可能性がある
- 自分の発音を確認しづらいため、間違った発音のまま練習してしまう恐れがある
【スピーカーで行う場合】
<メリット>
- 実際のリスニング環境では、周囲の音がまったく聞こえないということはないので、リアルな状況を再現しながら練習できる
- 自分の発音も確認しながら練習しやすい
<デメリット>
- 周囲の雑音が大きい場合、トレーニングしづらい
- 自分の発話がよく聞こえる一方で、お手本の音声が聞きづらい恐れがある
それぞれのやり方にこのようなメリット・デメリットがあります。
まずは両方のやり方を試してみて、自分がやりやすいと感じる方法で行うのが良いでしょう。
オーバーラッピングの効果が現れるにはどれくらいの期間が必要か?
オーバーラッピングの効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、一般的には1日60分程度のトレーニングを1ヶ月ほど続けると、成長を感じられるようになる方が多いです。
オーバーラッピングを行うことで感じられるのは主に以下の効果です。
- 発音の正確さ・自然さが向上する
- リスニング力が向上する
- スピーキング力が向上する
また、オーバーラッピングは比較的短期間で効果を実感できるため、英語学習のモチベーションを維持しやすくなります。
人によって効果の感じ方は異なりますが、自分のトレーニング中の音声を録音しておいて、一定期間が経過した後に現在の音声と過去の音声を比較してみると成長が見えやすくなるでしょう。
特に上級者の方は、こまめに自分の成長に目を向けるのがおすすめです。
初級者の方は伸び代が大きいため学習効果を感じやすいですが、上級者になるにつれて成長の幅がゆるやかになるため、毎日学習を頑張っているのに全然実力が上がっていないように感じてしまいがちです。
学習方法さえ間違っていなければ、必ず成長しているので、意識的に自分の成長ポイントを探すようにしましょう。
そうすることで、モチベーションを保ちながら学習を長期的に継続することができるでしょう。
オーバーラッピングの成果測定はどのように行えば良いのか?
オーバーラッピングの成果測定は、以下の方法で行うのがおすすめです。
<音声録音>
自分の発音を録音し、お手本の音声と聞き比べることで、オーバーラッピングの練習の成果を測定することができます。
音声録音は、スマートフォンやパソコンの音声レコーダーなどを使って簡単に行うことができます。
録音した音声とお手本の音声を聴き比べながら、発音の正確さや自然さをチェックしましょう。
特に、自分の苦手な発音の部分を重点的にチェックするとよいでしょう。
<第三者に評価してもらう>
ネイティブスピーカーや英語が堪能な人に、自分の発音を評価してもらうことで、成果を測定することができます。
第三者から客観的な評価を受けることで、自分の発音の弱点や改善点が見えてくるでしょう。
第三者に評価してもらう場合は、事前に録音しておいた音声を聞いてもらう、実際に会って発音を聞いてもらうなど、様々な方法があります。
しかし、必ずしもオーバーラッピングの音声や音読を聞いてもらう必要はありません。
普段の英会話の発音が向上しているかを判断してもらうことで、オーバーラッピングの成果が出ているかを確認することができるでしょう。
むしろ、その方が本質的とも言えます。
身近にネイティブスピーカーや英語が堪能な方がいない場合は、オンライン英会話を活用するのがおすすめです。
オンライン英会話では、レッスンが始まる前、または事前に先生に対してリクエストを出すことができます。
「発音が正確かどうかを重点的にチェックしてほしい」とあらかじめ要望を伝えておくことで、先生から的確なフィードバックをもらうことができます。
<英語の発音テストを受ける>
英語の発音テストを受けることで、個々の単語やフレーズの発音の正確さを測定することができます。
英語の発音テストは、インターネットや資格試験など、様々な方法で受けることができます。
最近では、AIが発音診断を行ってくれるアプリもあり、自宅でも手軽に測定可能です。
英語の発音テストを受ける際は、自分のレベルに合ったテストを選ぶことが大切です。
また、テストは受けっぱなしにするのではなく、スコアをしっかりと確認・分析しましょう。
結果を分析することで、自分の発話面での弱点や改善点が見えてきます。
おすすめのテストの一つとして、VERSANTというスピーキングテストがあります。
VERSANTとは、世界70か国で事業を展開する世界有数の教育サービス企業ピアソンで開発された高度な言語認識・自動採点システムを利用した英語力測定テストです。
発話をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力が必要とされ、「英語を聞いてから英語で話す」という実際のシーンに沿った英語のコミュニケーション力を測ることができます。
VERSANTの総合スコアは、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4つのスキルの平均点から出されます。
「発音」だけでなく、発話の「流暢さ」も測定することができるので、オーバーラッピングの効果測定にピッタリです。
VERSANTのスコアの見方や、スコアごとのおすすめ英語学習方法をこちらの記事で紹介しておりますので、受験前にぜひご覧ください。
関連記事:VERSANTスコア目安はどのくらい?スコア別の対策方法まで徹底解説!
オーバーラッピングの成果測定は定期的に行うのがおすすめです。
自身のレベルを適宜確認し、必要に応じてトレーニングの負荷を調整していきましょう。
まとめ
この記事では、英語の様々なスキル向上に有効なオーバーラッピングについて、正しい取り組み方や効果を高めるコツを解説してきました。
オーバーラッピングは、初級者から上級者まで、幅広いレベルの方におすすめのトレーニング方法です。
本記事で解説したことを踏まえて、自分に合った教材で、実際に学習を行ってみてください。
しかし、独学での英語学習に不安がある方や、できるだけ短期間で英語を話せるようになりたいという方は、コーチングサービスの利用を検討してみるのもおすすめです。
QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」は、日本人ビジネスパーソンに向けたプログラムで、100日という短期間で成果が出るように設計されています。
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