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更新日:2024年11月26日 英語コラム

分詞構文とは?基本から応用まで徹底解説!

participial-construction

多くの英語学習者を悩ませてきた『分詞構文』。そもそも分詞とはなんなのか?そして分詞構文とは?

英語が得意な方であってもなかなか一言で答えるのは難しいかもしれません。

それもそのはず。分詞構文はルールが多く、頭のなかで複雑な作業をしなければならないため、英文法のなかでは難しいトピックです。

そこで本記事では、分詞構文について詳しく解説していきます。基本的な内容から、ぜひ覚えていて欲しい発展的内容までお伝えするので、ぜひ一読していただけると嬉しいです。

1.品詞を抑えよう

分詞構文を理解するにあたって、まず知っておかなければならない品詞を下の表にまとめたので確認してみてください。

名詞

人や物、事柄、概念などを表す語 

(例) you, book, shrinkflation, justice

動詞

人や物の動作や状態を表す語

(例)stand, change

形容詞

名詞を詳しくする語

(例) a good movie, various food【下線部】

副詞

名詞以外(動詞や形容詞、文全体)を詳しくする語

(例)smoothly, then

接続詞

文や語句をつなぐための後

(例)because, if, when

 

2.分詞とは【基礎】

分詞とは、動詞を現在分詞もしくは過去分詞に変えて形容詞のはたらきをさせることです。

以下の表のように、名詞を修飾します。結びつく名詞と動詞が能動の関係(名詞が〜する)であれば現在分詞、受動の関係(名詞が〜される)であれば過去分詞になります。

現在分詞

a running boy「走っている男の子」

過去分詞

a broken toy「壊れたおもちゃ」

 

3.分詞構文とは【基礎】

分詞構文とは、動詞を現在分詞(-ing)に変えて副詞的なはたらきをさせること。

大前提として分詞は形容詞、分詞構文は副詞的な役割を果たします。

3-1.英語は繰り返しを避けたがる

分詞構文を理解するうえでまず知っておきたいことは、英語は繰り返しを嫌い、できればスタイリッシュに述べたい言語だということです。

例えば会話のなかで“Bruce”という固有名詞が出た場合、次に登場するときは代名詞“he”に置き換えられますし、“the building”や“this microwave”といった長たらしい名詞も“it”と表現されます。

そこで、次の英文を見てください。

① When they found  a big bull, they ran away.

「彼らが大きな牛を見つけたとき、彼らは逃げ出した」

上の文は「whenで始まる副詞節」と「theyで始まる主節」が合体した1つの文です。着目してほしいことは下線部”they”が重複しているということ。

英語の世界では同じ主語が連続してしまうと子どもっぽい印象を与えてしまうため、できれば多用を避けたいと考えます。続いて、以下の文を見てみましょう。

They found  a big bull. They ran away.

「彼らは大きな牛を見つけた。彼らは逃げ出した」

②を読むと、同じ主語が続いているため単調に思われるかもしれません。さらに接続詞”when”を削除しました。

仮になくても頭のなかで前後文脈を想像することはできませんか?接続詞がなくてもなんとなく話の前後を察することができると思います。

そして分詞構文がこちらです。

Finding a big bull, they ran away.

「彼らは大きな牛を見つけて、逃げ出した」

①と②に存在した“found”を現在分詞(finding)にすることで分詞構文化しています。その際、元々あった“when”と“they”が省略されています。

そのおかげで重複する単語がなくなり、文としてとてもスッキリとした印象になっていませんか?このように、わざわざ一つひとつ丁寧に言わなくても意味を伝えることができるのです。

日本語のコミュニケーションのなかでも主語が省略されることが多々あり、それに近いものがあります。

以上が基本的な分詞構文の考え方になります。

3-2.意味を補う必要がある

前項で行ったように、分詞構文は『接続詞と主語を省略し、省略した証として動詞に“ing”を足す』ことが求められます。

そのため英字新聞や資格テストの設問では、元々存在した『接続詞と主語』を想像力で補完して意味を考えなければなりません。

以下に接続詞の意味を大まかにカテゴライズしてみました。分詞構文をマスターするのであれば、これら接続詞を知っておく必要があります。

1.時(when, while, afterなど)

4.譲歩(although, thoughなど)

2.原因・理由(because, as, sinceなど)

5.結果(and)

3.条件(if)

6.付帯状況(with)

“with”は前置詞なので接続詞ではない

 

 ※練習問題

 次の英文を読んで、省略された接続詞を頭のなかで補いながら和訳してみてください。

(1)Having a headache, I went to the hospital.

(2)Driving my car yesterday, I came up with good ideas.

《正解》

(1)「私は頭痛がしたので病院に行きました」(理由)

(2)「私は昨日車を運転していたとき、良いアイデアを思いつきました」(時)

4.分詞構文の作り方

続いて分詞構文の作成手順を説明していきます。まず接続詞を用いた1文を用意しましょう。それを元に以下の流れをやってみてください。

4-1. 基本の3ステップ【STEP1〜3】

 

SETP1

接続詞を消す

SETP2

副詞節と主節の主語が同じ場合、副詞節の主語を消す

(もし主語が異なる場合はそのまま残す)

STEP3

副詞節の動詞を現在分詞(-ing)に変える

※手を加える部分は『接続詞が含まれる副詞節のみ』なので、主節を触らないようにしましょう!

4-2.beingは省略される場合がある【STEP4】

まずは基本の3ステップを練習してみてください。そこまで難しい作業ではないため、参考書や教科書を使って数をこなすとすぐに慣れてくると思います。

しかし、副詞節で受動態もしくは進行形が使われている場合は注意しましょう。以下、その理由を綴っていきます。

【元】Because this book is written in Japanese, this book is easy to read.

「この本は日本語で書かれているため、読むのが簡単だ」

【分詞構文】(Being) Written in Japanese, this book is easy to read.

「同上」

 

STEP4

受動態(be p.p.)と進行形(be -ing)の”be動詞”を”being”に変える

その際”being”は省略する

STEP4のルールに従って”being written”の”being”は省略しなければなりません。そして文頭にくる過去分詞の頭文字を忘れずに大文字にしましょう。

4-3. 否定文を分詞構文にする場合【STEP5】

副詞節が否定文の場合は現在分詞の直前に“not”を置くだけで大丈夫です!

【元】Because I didn’t know her phone number, I couldn’t tell her the truth.

「私は彼女の電話番号を知らなかったので、真実を伝えることができなかった」

【分詞構文】Not knowing her phone number, I couldn’t tell her the truth.

「同上」

 

STEP5

副詞節が否定文の場合、現在分詞の直前にnotもしくはneverを置く

 

5.独立分詞構文とは【発展】

5-1.主語が異なる場合

分詞構文を作るにあたって、主節と副詞節の主語が異なることがあります。そのようなときは以下のルールに従って主語を残したままにしましょう。

主語が残ると英文に少し違和感を感じるかもしれませんが問題ありません。そしてそのような分詞構文を『独立分詞構文』と呼びます。

【元】If the weather is nice, we will go to the new zoo.

「もし天気が良ければ、新しい動物園に行きましょう」

【独立分詞構文】 The weather being nice, we will go to the new zoo.

「同上」

 

STEP6

主節と副詞節の主語が異なるときは残す 

「独立」とは副詞節の主語をそのまま残しておくという意味です。

5-2.慣用的な独立分詞構文

実は、日常的に使われる独立分詞構文は以下に示したお決まりフレーズがほとんどです。それ以外は日常会話でなかなか使用されることはありません。

そのため、以下のイディオムを優先して覚えておくと良いでしょう。

judging from 〜

〜から判断すると、

generally speaking,

一般的に言って

frankly speaking, 

率直に言って

strictly speaking,

厳密に言えば

speaking [talking] of 〜

〜と言えば

considering 〜

〜を考慮すれば

depending on 〜

〜によって

All things considered,

あらゆる点を考慮すると、

granted [granting]

 that…

仮に…だとしても

compared with [to]〜

〜と比べると

weather permitting,

天気が許せば

taking 

〜 into consideration

〜を考慮に入れると

・例文

Judging from this movie, he is very tall.

「この動画から判断すると、彼はとても背が高い」

Generally speaking, Japanese are polite.

「一般的に言って、日本人は礼儀正しい」

Granted that it is a difficult situation, we can solve this problem.

「仮に難しい状況だとしても、私たちはその問題を解決できる!」 

 

6.おわり【まとめ】

以上が分詞構文の基礎と発展です。作成STEPを理解して分詞構文を積極的に活用していきましょう!

TOEICや実用英語技能検定(英検)などの文法問題で登場することがあり、英字新聞でも度々目にします。分詞構文を苦手としている方も多いので、ぜひ身につけて周りの方と差をつけましょう!

みなさまが充実した英語ライフを送られるよう、陰ながら応援しています!

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