【TOEIC】苦手な人必見!英語の品詞の見分け方と問題対策法
TOEICでは「品詞問題」と呼ばれる問題がいくつか必ず出題されます。しかし、「ここを得点源にしている」と胸を張っていえる人は多くないでしょう。
実際、品詞問題は文法知識と品詞に関する知識の2つの力がないと解けないようになっているため、簡単な問題ではありません。
でも、ご安心ください。
本記事ではTOEICの品詞問題を得意分野にするために必要な知識である「品詞」にフォーカスして徹底解説します。
品詞問題は長文問題の中で登場しますが、長文全体を読まなくても解ける”効率の良い問題”だともいえます。ぜひこの記事を読み終わったあとは、練習を積んで得意問題にしてください。
TOEIC品詞問題は「文法」と「品詞の見分け方」だけで攻略できる!
TOEICの品詞問題は、文法知識と品詞の見分け方を理解すれば、簡単に正解を導けるようになります。しかし、裏を返せば、それらを理解していないと、正解が全くわからないという自体に陥ってしまうのが事実です。
ただし、頭を使う問題かと言われればそうでもありません。文法の知識をフル動員して文章構造を見極め、カッコ内に当てはまる品詞を特定すれば、後はそれにあった品詞の選択肢を選ぶだけだからです。
また、品詞問題はスコアを伸ばしやすい分野だとも言えます。長文読解やデータを読み解く問題とは異なり、品詞問題は即効性があります。そのため、スコアを短期間で伸ばせる可能性があるのです。
文法知識をインプットし、品詞の見分け方を理解することで、品詞問題は短時間で正確に解答できるようになるので、TOEIC本試験の日付が近づいている人にも取り組んでいただきたい分野です。
TOEIC品詞問題とは?具体例を紹介【Part5の得点源にしよう】
TOEIC Part5の品詞問題の形式は、空欄に適切な品詞を選ぶというもの。まずは、一例をご覧ください。
(例)This tool allows you to slice bread ( ).
- quickly
- quick
- quickness
- quicken
この問題の答えは、副詞の「quickly」になります。品詞問題では、文中の空欄に当てはまる正しい品詞を選ぶことが要求され、文章の意味などはあまり関係ありません。
英会話の中で最後の単語に「quick」を選んでも、意味は通じるからです。しかし、文法的には正しくないため、非常に細かな知識が問われるのがPart5の品詞問題になります。
品詞の見分け方【品詞の9割は”語尾”で判別する】
では、品詞はどうやって見分ければよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、品詞の9割は”語尾”で見分けることが可能です。以下に、品詞ごとの語尾の例を紹介するので、品詞と語尾の関係性をインプットしてください。
「名詞」の語尾のよくある例
名詞の語尾には以下のものがよく使われます。
- -tion / -sion (例:information, division)
- -ment (例:enjoyment, encouragement)
- -cy / -ty (例:efficiency, beauty)
- -ness (例:completeness, darkness)
- -ance / -ence (例:finance, competence)
- -ee (例:employee, committee)
「動詞」の語尾のよくある例
動詞の語尾には以下のものがよく使われます。
- -ate (例:nominate, investigate)
- -ize/-yze (例:characterize, analyze)
- -en (例:widen, strengthen)
- -fy (例:notify, qualify)
「形容詞」の語尾のよくある例
形容詞の語尾には以下のものがよく使われます。
- -ful (例:successful, plentiful)
- -able/-ible (例:sustainable, flexible)
- -al (例:promotional, emotional)
- -ant/-ent (例:important, convenient)
- -ous/-ious (例:famous, spacious)
- -tive/-sive (例:sensitive, expensive)
- -y (例:funny, pretty)
- -ic (例:academic, specific)
ちなみに、形容詞は副詞の「-ly」をとった形が多いです。
【例】
- carefully(副詞)→ careful(形容詞)
- conveniently(副詞)→ conveniently(形容詞)
「副詞」の語尾のよくある例
副詞の語尾には以下のものがよく使われます。
- -ly (例:carefully, previously)
このように、英語の語尾と品詞には一定の関係性があります。規則性をインプットし、自然と品詞がわかるようにしましょう。
各品詞の使い方【品詞の前後の関係性を知ろう】
品詞の見分け方の次は、各品詞の使い方を学んでいきましょう。品詞ごとの役割を学ぶことで、TOEICの品詞問題を十分に解く力が身につけられるでしょう。
1. 名詞
名詞は「主語(S)」「目的語(O)」「補語(C)」として機能する品詞です。
文頭や、前置詞の後ろ、形容詞の後に続くことが多くあります。
【例】
- I have a book.
- An aplle is mine.
- My girlfriend is at home.
2. 動詞
動詞は「述語(V)」として使われ、文の中心的な要素となります。5文型のVは動詞にあたります。
【例】
- He runs fast.
- She is a teacher.
3. 形容詞
形容詞は名詞を修飾する、つまり、主語や目的語、補語となる名詞を修飾します。前からも後ろからも名詞を修飾できるため、名詞の前後に置きましょう。後ろから修飾するときはbe動詞が目印になる。
【例】
- This book is useful.(this bookを後ろから修飾)
- This is a useful book. (bookを前から修飾)
4. 副詞
副詞は名詞以外を修飾する品詞です。そのため、文のさまざまなところに配置される、比較的自由な品詞となります。文の要素(SVOC)にはならないので、その副詞がなくても文は成立するのが特徴です。
【例】
- I am completely finished with the task.
- The last game quickly ended.
このように、品詞ごとに文章の中で配置できる場所が決まっています。各品詞の特徴を理解し、「()内に当てはまる品詞はなにか?」と考えれば、自ずと答えが見えてくるでしょう。
TOEICの品詞問題を攻略する3つの方法・コツ
最後に、TOEICの品詞問題を攻略して得意分野にするための方法を紹介します。
ここで紹介するポイントを意識して品詞問題に向き合えば、短期間で品詞問題を得意にできますよ。そのポイントというのがこちら。
- 10秒で解くスピード感を意識する
- 5文型の知識&品詞の語尾の法則を覚える
- たくさんの問題を解いて慣れる
ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント①:10秒で解くスピード感を意識する
品詞問題は時間との戦いです。本番までには、1問に10秒以上かけないことに慣れておきましょう。
品詞問題は長文とは関係ないため、空欄の前後を見て素早く当てはまる品詞を判断し、適切な選択肢を選びます。例えば「動詞の後には副詞や名詞が来る」「名詞の前に形容詞が来る」などのパターンをすばやく見分けることで、解答時間を短縮できるでしょう。
ポイント②:5文型の知識&品詞の語尾の法則を覚える
品詞問題には文法知識が必要だと説明しましたが、文型に関する知識があれば解くことができます。あとは、品詞の語尾の法則を覚えるだけです。
文中で必要な品詞を見分けるには、どんな英文に対しても「SVOC」を振れるようにしてください。まずは、単語数の少ない簡単な英文で練習を重ね、少しずつ難易度を上げていきましょう。
ポイント③:たくさんの問題を解いて慣れる
最後は、たくさんの品詞問題を解いて問題形式に慣れていくだけです。
品詞問題を何十問も解いていると、一定のパターンが見えてくるので、実践をしながら復習の段階で知識を身につけるのがおすすめです。
TOEIC公式問題集やその他の参考書を利用して、できるだけ多くの問題に触れてみてください。これにより、実際の試験でも落ち着いて解答できるメリットもあります。
まとめ
TOEICの品詞問題は、文法知識と品詞の見分け方を理解することで、簡単に攻略できます。多くの練習と復習を重ね、短時間で正確に解答する力を養いましょう。これにより、TOEICのスコアアップを目指せます。
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