過去分詞を徹底解説!使い方と例文集
1. はじめに:過去分詞を使いこなして英会話をスムーズに
英会話でスムーズにコミュニケーションを取るためには、基本的な文法をしっかり理解しておくことが大切です。
特に「過去分詞」は、完了形や受動態、形容詞としての使い方など、多くの場面で必要になる重要な文法要素です。
「過去分詞」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本の形と用法をしっかり覚えれば、表現の幅がぐっと広がります。
この記事では、過去分詞の基礎から応用的な使い方まで、例文を交えてわかりやすく解説します。
ぜひこの記事を参考にして、英語力をさらにレベルアップさせましょう!
2. 過去分詞とは?基本の理解
過去分詞は、動詞が変化した形のひとつで、「〜されている」「〜された」という受け身の意味を持つことが特徴です。
英会話や文章の中で、主に状態や動作の結果を説明するために使われます。
英語の動詞には、次のように「原形」「過去形」「過去分詞」の3つの形があります。
たとえば、「play(遊ぶ)」という動詞の場合:
- 原形:play
- 過去形:played
- 過去分詞:played
この3つ目の形が「過去分詞」と呼ばれるものです。
一方で、動詞によっては不規則な変化をするものもあります。
たとえば、「eat(食べる)」の場合:
- 原形: eat
- 過去形: ate
- 過去分詞: eaten
このように、不規則動詞は形が大きく変わる場合があるため、リストでまとめて覚えるのがおすすめです。
過去分詞は、以下のような文法構造の中で重要な役割を果たします。
- 完了形(例:I have eaten.)
- 受動態(例:The cake was eaten.)
- 形容詞的な使い方(例:a broken vase)
これで、過去分詞がどのような形なのかを理解する準備は整いましたね。
次に、過去分詞の基本的な5つの用法を例文とともに見ていきましょう!
3. 【基本】過去分詞の用法と例文
ここでは、過去分詞の基本的な使い方を5つに分けて解説します。
それぞれの用法を例文とともに見ていきましょう。
1) 名詞を後ろから修飾する過去分詞
過去分詞は、名詞を後ろから修飾し、より具体的な情報を加えることができます。
以下の例文をご覧ください。
「written」という過去分詞が「book」を後ろから修飾し、「その本が彼女によって書かれたものだ」という情報を加えています。
その他の例文:
The house destroyed in the storm was rebuilt.(嵐で壊れた家は再建されました。)
The cake baked by my grandmother was delicious.(祖母が焼いたケーキはとても美味しかった。)
The letter sent yesterday hasn’t arrived yet.(昨日送られた手紙はまだ届いていません。)
2) 名詞を前から修飾する過去分詞
過去分詞は、名詞を前から修飾することもでき、その名詞がどのようなものかを「限定」します。
「broken」という過去分詞が名詞「vase」を修飾しています。
「vase」は「break(壊す)」された結果を表しているため、「broken」という過去分詞が使われています。
その他の例文:
The stolen money was recovered by the police.(盗まれたお金が警察によって回収されました。)
The injured man was taken to the hospital.(怪我をした男性が病院に運ばれました。)
A stolen car was parked near the river.(盗まれた車が川の近くに停められていました。)
3)形容詞として定着した過去分詞
英語では、「名詞を修飾する言葉」は「形容詞」と呼ばれます。
過去分詞は本来、動詞の変化形ですが、頻繁に名詞を修飾するため、形容詞として定着しているものもあります。
「interested」は動詞「interest(興味を持たせる)」の過去分詞形ですが、名詞「people」を修飾する形容詞として使われています。
その他の例:
The tired students took a break after class.(疲れた生徒たちは授業後に休憩を取った。)
The broken toys were thrown away.(壊れたおもちゃは捨てられた。)
The invited guests arrived on time.(招待されたゲストたちは時間通りに到着した。)
4) 補語としての過去分詞
過去分詞は「補語」として主語の状態を説明することができます。
これは形容詞として使われる過去分詞の応用的な用法です。
この文では、「interested(興味を持った)」という過去分詞が、補語として使われています。
「interested(興味を持った)」は動詞「interest(興味を持たせる)」の過去分詞で、「私」が「興味を持たされた状態」であることを表しています。
その他の例文:
He is tired after work.(彼は仕事の後、疲れている。)
They were surprised by the news.(彼らはそのニュースに驚いた。)
We were disappointed with the game.(私たちはその試合にがっかりした。)
5) 「be動詞 + 過去分詞」で表す受動態
「be動詞 + 過去分詞」の形は、主語が動作を受ける受け身(受動態)を表します。
受動態では、主語が動作を受けた「結果としての状態」を説明します。
この文では、次のような形になっています。
- be動詞:was
- 過去分詞:made(作られた)
これにより、「そのケーキ」が動作「作る」を受けたことを説明しています。
その他の例文:
The house was built in 1980.(その家は1980年に建てられました。)
The letters have been sent.(その手紙は送られました。)
The room is cleaned every morning.(その部屋は毎朝掃除されます。)
4. 【応用】過去分詞の発展的な使い方をした例文
ここでは、過去分詞を使った応用的な構文を紹介します。
発展的な使い方を学ぶことで、英語表現の幅を広げましょう!
1) S + V + O + C (過去分詞)
第5文型(SVO + 補語)の中で、過去分詞が補語(C)として使われ、目的語(O)の状態や結果を詳しく説明します。
この文型では、「O = C」という関係が成り立つ点がポイントです。
- 目的語(O):the window
- 補語(C):broken(壊れている)
→ 窓が「壊れている」という状態を説明しています。
その他の例文:
2) S + have + O + C (過去分詞)
この構文は、「O(目的語)がC(補語)の状態になる」、または「Oに何かをさせる・してもらう」という意味を表します。
日常会話やビジネスシーンでもよく使われます。
- O(目的語): my hair
- C(補語): cut(切られた)
→ 髪が切られた「結果」を表しています。
その他の例文:
- O(目的語): the house
- C(補語): painted(塗られた)
→ 家がペンキで塗られた「結果」を表しています。
3) S + see + O + C (過去分詞)
知覚動詞(see,hear,feelなど)は、「S + V + O + C」の形をとり、目的語(O)の状態や行動を描写します。
この構文では、補語(C)として過去分詞を使うことで、Oが「〜される状態」や「〜された結果」を表現します。
例文:
I saw the window broken by the wind.(私は窓が風で壊れるのを見た。)
She heard her name called in the crowd.(彼女は人混みの中で自分の名前が呼ばれるのを聞いた。)
We found the car parked in front of our house.(私たちは車が家の前に停められているのを見つけた。)
4) 分詞構文
分詞構文は、分詞を使って主節(メインの文)の補足情報を簡潔に表現する方法です。
過去分詞を使った分詞構文は、主語が「〜された」「〜されている」という受け身や状態を表すときに使われます。
分詞構文では、主節と同じ主語が使われる場合、主語は省略されることがポイントです。
その他の例文:
Left alone, the child started to cry.(1人にされたので、その子どもは泣き始めた。)
Given more time, I could finish the project.(もっと時間が与えられたなら、そのプロジェクトを終えられるでしょう。)
Finished with his homework, he played video games.(宿題を終えた後、彼はビデオゲームをした。)
5) with + 名詞 + 分詞
「with + 名詞 + 過去分詞」は、「名詞が〜された状態で」や「名詞が〜されている場合」を表す表現です。
状況や条件を説明する際に便利です。
「the window(窓)」が「closed(閉められた)」状態であることを説明しています。
その他の例:
He sat with his legs crossed.(彼は足を組んだまま座っていた。)
With the work finished, we went home.(仕事を終えた状態で、私たちは帰宅しました。)
5. まとめ:過去分詞をマスターして英会話力アップ!
この記事では、過去分詞の基本的な理解から応用的な使い方までを、例文とともに解説しました。
過去分詞は、完了形や受動態、形容詞的な使い方など、英語のあらゆる場面で登場する重要な文法です。
正しく使いこなせるようになると、より自然で正確な英会話ができるようになります。
まずは例文を繰り返し声に出して練習し、過去分詞の形や使い方を体に染み込ませましょう。
分からないときはこの記事を参考にしてください!
英会話のスキルアップは少しずつの積み重ねです。
過去分詞をマスターして、英語表現の幅をどんどん広げていきましょう!