「担当者」英語でなんて言う?細かいニュアンスを知って使い分け方を覚えよう!
「担当者」を辞書で引くとたくさんの英単語が出てきますが、中には日本語でいう「責任者」に近いニュアンスを含むものも多くあるため、知らずに使ってしまうと困ることもあるでしょう。
今回は「担当者」を表す語句それぞれが持つニュアンスを、例文とともに解説していきます。
「担当者」と一緒に用いることの多い英単語や会話例もご紹介しますので、ぜひ読んで実際に使ってみてください。
責任者に近いニュアンスを持つ「担当者」を表すワード
「担当者」と訳せるものの、日本語とは少しニュアンスが異なり、責任ある立場の方を指す英語表現を紹介します。
1.person in charge(PIC)
「担当者」の英訳を調べると、よくこの単語が出てきます。
しかし、person in chargeは管理や運営を担当するような責任ある立場の人というニュアンスがあるので、使う際には注意が必要です。
PICと略することも多いので、一緒に覚えておきましょう。
The person in charge is worried about organizing the members of the new business.
(担当者は新規事業のメンバー編成に頭を悩ませています。)
2.representative (rep)
representativeも担当者と訳すことができますが、高い権限を持ち会社を代表して外部との窓口の役割をする人だというニュアンスがあります。
そのため、「代表者」と訳されることもあるそうです。
部署名と組み合わせて使うことが多いこと、repと略されることがあることを覚えておきましょう。
The sales representative in our company is adored by everyone.
(我が社の営業担当者は皆から慕われています。 )
3.その他
責任や権限を持つ役職を意味する単語の中には、「担当者」の意味で用いられるものも多くあります。混乱することのないように、一緒に覚えておきましょう。
- supervisor (管理者、上司)
- manager (経営者、支配人、部長)
- owner (所有者、オーナー)
- leader (リーダー)
- coordinator (コーディネーター、まとめ役)
- person responsible (責任者)
The coordinator notified various departments of the change hurriedly.
(その担当者は急いで各所に変更を伝えた。)
日本語の「担当者」のニュアンスに近いワード
日本語で担当者という言葉を使う時は、「ある特定の仕事を請け負っている人」を指し、責任ある立場の人という意味合いは持ちません。
そうした日本語のニュアンスに合った英語表現をご紹介していきます。
1.staff
staffは「仕事を担当している者」というだけで、権限を持つニュアンスはありません。お店や会社などさまざまな場所で働く担当者に使える汎用性の高い単語です。
staffの前に所属や仕事内容を加えることで、何の担当者であるか表現できます。
I’ll put you through to the recruitment staff.
(採用担当者におつなぎ致します。)
2.person assigned to~
person assigned toは、to以下に所属や役職、仕事内容などを続けることで「〜の担当者」と言い表すことができる単語です。
He is a person assigned to accounting.
(彼は経理部の担当者です。)
3.contact person
contact personは、窓口対応や連絡の役割を担う担当者です。contact personnelということもあります。
The contact person greeted me with a smile, which eased my nerves a little.
(担当者が笑顔で対応をしてくれたので、緊張が少しほぐれました。)
4.personnel
personnelもstaffと同じく、権限を持つニュアンスはありません。前に所属や仕事内容などを加えれば、何の担当者であるか表現することが可能です。
The sales personnel were reprimanded by the customer for making a mistake.
(ミスをしたせいでその営業部門担当者は顧客に叱責されていました。)
5.Whom It May Concern
Whom It May Concernは日本語の「ご担当者様」や「関係者各位」などといった、相手が明確に分からない場合の宛名として用いる言葉です。
話す際には用いず、メールや手紙などで使います。
例文:
To Whom It May Concern
(ご担当者様)
I am writing about your recruitment.
(採用に関して、ご連絡致しました。)
「担当者」と一緒に用いることの多いワード
担当者という単語を用いる場面は、ビジネスシーンやサービスの申請時などが多いでしょう。そういった際に使えるワードをいくつかご紹介します。
ビジネスシーンで用いられることの多い名詞
- project(プロジェクト)
- presentation(プレゼンテーション)
- meeting(会議)
- team(チーム)
- appointment(アポイント)
- task(タスク)
- compliance (コンプライアンス)
ビジネスシーンで用いられることの多い動詞
- call(呼び出す)
- call on(訪問する)
- explain(説明する)
- suggest(主張する)
- contract(契約する)
- cancel(キャンセルする)
- refuse(断る)
person assigned to~など今回のキーワードを使った会話例(担当者への電話)
person assigned to~やprojectなど、今回のキーワードを使ってどんな会話ができるか見てみましょう。
Thank you for calling 〇〇company.
(〇〇会社にお電話ありがとうございます。)
This is Tanaka speaking.
(田中でございます。)
Hello, this isYamada from △△company.
(こんにちは、△△会社の山田です。)
I have some questions about the new project.
(新しいプロジェクトについてお聞きしたいことがあります。)
Is there a person assigned to it?
(担当の方はいらっしゃいますか?)
Excuse me.
(申し訳ありません。)
I am afraid she is out right now.
(彼女は今、席をはずしております。)
All right.
(分かりました。)
May I ask the name of the person assigned to the new project?
(新しいプロジェクトを担当されている方のお名前を伺ってもよろしいですか?)
It is Ms.Kawai.
(川井でございます。)
I will tell her to call Mr.Yamada back later.
(後ほど、山田様に折り返しお電話するよう伝えます。)
Thank you.
(ありがとうございます。)
Have a nice day.
(良い一日をお過ごしください。)
まとめ
今回は、英語で「担当者」をどう言い表すか例文とともにご紹介しました。
日本語のニュアンスに近い担当者を表現する単語はstaffやpersonnelであることが分かりましたね。
person in chargeやrepresentativeは権限を持つ担当者を意味するため、状況に応じて使うように気を付けてください。