前置詞onの意味や使い方とは?間違えやすい用法を解説!

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更新日:2023年12月7日 どうやって使うの? この英語

前置詞onの意味や使い方とは?間違えやすい用法を解説!

英語 推し

前置詞は数あれど、中でも日常会話でも頻繁に使うのが on ではないでしょうか。

  • See you on Saturday! (日曜日に会おう!)
  • I’m on phone duty today.(今日は電話当番なんです。)

など、公私問わず使うことが多いはずです。

さまざまな意味がある on ですが、基本のイメージを押さえればぐっと使いやすくなるはずです。

 

on のコアイメージは「接触」

それぞれの前置詞の主な用法を覚えるコツは、その前置詞の持つ「コア(core)」つまり、「核となるイメージ」を掴むことです。そうすることで、コアから派生したさまざまな意味をネットワーク的に覚えることができますよ。

前置詞「on」の核となるイメージは「接触」です。

on イメージ

上記の図ではボールが箱の上にある、つまり箱に「接触」しています。

この、何かが何かに「接触」している状態がいわゆる on です。
辞書を見ると前置詞 on の主な用法は20近くもありますが、ここでは英会話でも使う主な用法を見ていきます。

「位置・場所」を表す on

「〜の上に」や「〜の表面に」といった「位置・場所」の意味での on です。

・There is a laptop on the desk. (ノートPCがデスクの上にあります。)

laptop on the desk

デスクの上に laptop (ノートPC)が「接触」していますね。
「位置」は何も「上」だけとは限りません。on は「接触」がコアなので下記のような表現でも使えます。

・The notice is on the wall.(通達が壁に貼られています。)

notice on the wall

ここでは notice(通達)が wall(壁)にやはり「接触」していますね。

また、前置詞 on は「交通手段」に対して「〜に乗って」というニュアンスでも使えます。

・I’m on the train going to work. (通勤電車に乗っているところです。)

電車通勤

この場合は、物理的に「電車の床に接触している」というよりも、「交通手段」に対して自分が「接触」している、といった抽象的なイメージで捉えるとよいでしょう。

「方向・対象」の on

先の「位置・場所」の on と近いイメージで、「〜に」「〜の方へ」「〜に向かって」といった「方向・対象」のニュアンスを表すのにも on が使えます。

道案内の表現でもよく使いますね。

・The hospital is on the left.(病院は左側にあります。)

ここでは左手、左側という「方向」に「接触」していることからイメージできるでしょう。

よく使う熟語 spend A on B「AをBに使う」の前置詞 on もこの「対象」の on です。

・I spend much money on books. (私は本にお金を費やします。)

本の虫

A(money)が B(books)に「接触」し、spend(費やす)=本にお金を費やす、と考えると spend A on B の形も覚えやすくなるでしょう。

「時間」を表す on

on は「日」(〜に)、「時」(〜の時に)「機会」(〜すると同時に、〜するやいなや)といった「時間」に関する意味も表します。

・See you on Tuesday! (火曜日に会おう!)

on Tuesday

冒頭でも取り上げたこの on は「日」。カレンダー上で土曜日に「接触」している図を思い浮かべるとわかりやすいですね。

・We shall discuss the matter on your return. (お帰りになりしだい、その問題を話し合いましょう。)

ここでは「あなたが帰って来た時」に「話し合う時」が接触している、すなわち「帰って来しだい(話し合う)」という意味を表しています。

「状態・経過」の on

ある人・物がその「状態」に「接触」していることから、「状態」(〜の状態で)や「経過」(〜中で)を表すのにも on は使えます。

・I’m on phone duty today.(今日は電話当番なんです。)

冒頭のこの例文も、phone duty(電話当番)という「状態」にあるので on を用います。

・My boss is on leave now. (上司は今、休暇中です。)

上司(boss)が休暇(leave)の「状態」にある(=「継続」している)ということですね。ちなみに、この on と leave を用いて会社でよく使う表現としては下記のようなものもあるでしょう。

・She is on sick leave today.(彼女は今日、病気休暇です。)

on sick leave

「負担」の on

口語表現でおなじみのこの表現にも実は on が使われています。

・The dinner is on me.(食事は私がおごります。)

この場合も「負担」が自分にのしかかっている、という「接触」からイメージできますね。

他の似ている使い方をする前置詞との違い

「方向」を表す on と onto

「方向」を表す際の on と混同しがちなのが onto です。onto は文字通り前置詞 on と 「到着点」や「変化の方向」を表す前置詞 to(〜へ;〜に)が組み合わさったもの。
onto は動作を伴いながら、「〜の上に(…する)」のニュアンスで、ある場所から別の場所に移動する・させる場合に使われることが多いです。

・Move the file onto the second shelf. (ファイルを2段目の棚に入れてください。)

onto the second shelf

動詞 move(動かす)を伴い、ファイルを持ち上げて棚の上に乗せる様子が思い浮かびますね。

・He stepped down from the train onto the platform.(彼は電車からホームへと降り立った。)

onto the platfom

ここでは step down (降りる)という動詞が使われています。 from the train (電車から)に呼応する形で onto the platform(ホームへ)と表現しています。

「時」を表す at・in・on

「時」を表すのに使われる前置詞は on だけではなく、at や in も使われます。大まかな使い分けとしては下記のように覚えておくとよいでしょう。
・at は「時の一点」
 at three o’clock(3時に)

・in は「期間」
 in May (5月に)

・on は「特定の日」
 on Monday(月曜日に)

なお、「午前・午後」は一般的には in、特定の日の「午前・午後」には on を用います。
・I have a meeting in the morning.(午前中、ミーティングがあります。)

in the morning

始業〜正午までの「期間」を表すのでこの場合は in が使われています。

・Our team will have a reception party on the evening of July 7.(私たちのチームは7月7日の夜にレセプションパーティをする予定です。)

on the evening of July 7

前述の「時間」を表す on でも見たように、カレンダー上でピンポイントでその日に「接触」していることをイメージするとわかりやすいでしょう。

まとめ

ここまで、前置詞 on の基本的な使い方を見てきました。

    • 前置詞 on の「コア」イメージは「接触」
    • 前置詞 on の主な意味
      • 位置・場所(〜の上に、〜の表面に、(交通手段)〜に乗って)
      • 方向・対象(〜に、〜の方へ、〜に向かって)
      • 時間(〜に、〜の時に、〜すると同時に、〜するやいなや)
      • 状態・経過(〜の状態で、〜中で)
      • 負担(〜のおごりで)
    • 他の似ている使い方をする前置詞との違い
    • onto(〜の上へ(…する))
    • at(時の一点)/in(期間)/on(特定の日)

前置詞 on には今回取り上げた意味以外にも、以下のようにさまざまな意味があります。

・所持・着用(〜の身につけて)
 a glove on her left hand (彼女の左手にはめた手袋) 

・近接(〜の近くに)
 on the south side of Tokyo(東京の南境に)

・根拠・理由(〜に基づいて、〜の理由)
 a report baesd on the fact(事実に基づいた報告書)

・行動の目的・途中(〜の目的で、〜の途中で)
 on my way to the office(会社に向かう途中で)

実に多様な意味がありますが、あくまでコアのイメージは「接触」です。

on を使った英文に出会ったり、辞書を眺める時はこの「接触」を念頭に置きながら、どのような図になるか思い浮かべてみてください。
そうすることで、なぜそこで on が使われているのか、自分なりに腑に落ちるようになるでしょう。

また、at、in、on といった前置詞の使い分けは、意味の違いを覚えることはもちろんですが、今回取り上げた例文のように一文やまとまったフレーズ単位で覚えておくことをおすすめします。
英会話の際も、自分の中から自然に出てくるようになり、他の文でも応用が効くようになりますよ。

前置詞の使い分けを覚える際はぜひそれぞれの「コア」のイメージをまず押さえてみてくださいね。
学習がグッとスムーズになりますよ。

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Ayaka Tanaka
執筆者

Ayaka Tanaka

QQEnglish編集部

東京外国語大学にて第二言語習得・英語教育を学んだ後、日本の大手教育出版社で約10年英語教材編集者として勤務。2022年4月オーストラリア ブリスベンへ移住、英文ジャーナル編集に従事。(TOEIC950 /英検1級)ツールとしてだけでなく、言語の背景にある文化や価値観の違いも含め、英語を学ぶ面白さ・奥深さを感じてもらえたら幸いです。

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