現在分詞とは?意味と用法、過去分詞との違いを例文を使って徹底解説!
英語学習が進むにつれて扱う英文が長くなり、文の構造がどんどん複雑になってきます。英文が難しくなる要因の1つに現在分詞がありますが、現在分詞について正しく理解して使いこなせていますか?
この記事では現在分詞の意味と用法、過去分詞との違いについて例文を交えながら詳しく解説します。現在分詞をきちんとマスターして英語の表現の幅を広げましょう。
現在分詞の基本
現在分詞は動詞に” -ing ”を付け加えた形をとります。例えば”running”、”talking”、”swimming”が現在分詞の形です。また現在分詞は動作や状態が「進行中」や「継続中」であることを示します。
現在分詞の用法は3つあり、①動詞の進行形、②形容詞的用法、③分詞構文・副詞的用法 です。
3つの用法を例文を通して見てみましょう。
①動詞の進行形
He is reading a book.(彼は本を読んでいる。)
主語”He”に”is reading”が続き「be動詞+現在分詞」の形で進行形を作り、「今〜をしている」という進行中の状態を表しています。
②形容詞的用法
The running water is cold.(流れる水は冷たい。)
現在分詞”running”は名詞”water”を説明する形容詞としての働きをもち「流れている+水」という意味を示しています。
③分詞構文・副詞的用法
Seeing the dog, the cat ran away.(犬を見て猫は逃げた。)
分詞構文のとき現在分詞は文頭や文中に置かれることが一般的です。例文では”Seeing the dog”が文頭に置かれ、文中の主語” the cat”を修飾する役割を持ちます。
現在分詞の3つの用法①動詞の進行形、②形容詞的用法、③分詞構文・副詞的用法 について例文で解説しました。
現在分詞は使い方によって意味が異なるため、英文を読解するときは3つの用法を正しく見分けられるようにしましょう。
現在分詞と過去分詞の違い
分詞には現在分詞のほかに過去分詞があります。過去分詞の基本的な意味や使い方、現在分詞との違いを解説しますのでこの機会にまとめて理解しましょう。
過去分詞は動詞の過去形や過去完了形の形をしており、規則動詞であれば”walked”や”looked”のように” -ed” を付け加えた形をしています。不規則動詞では例として”see”は”seen”に、”do”は”done”になるように過去分詞の形は不規則に変化します。
過去分詞の使い方には2つの用法があり①受動態、②完了形 が存在します。例文を使って詳しく見ていきましょう。
①受動態
過去分詞の基本的な用法は受動態(動作が「〜される」という受け身の意味を持つ)として使う場合です。現在分詞が能動態(主語が動作の実行者で「〜する」という意味を持つ)という点で大きな違いですね。
The letter was written by Tom.(その手紙はトムによって書かれた。)
“written” は過去分詞で受動態の形をしています。主語”The letter”は動作の受け手であり、実際の動作の主体は”Tom”です。
②完了形
過去分詞は動作が完了したことや経験を示すために完了形で頻繁に使用されます。現在分詞が進行中の動作を表すという点で用法が異なります。
She has finished her homework.(彼女は宿題を終えた。)
過去分詞“finished” は現在完了の意味を持ちます。現在完了は過去のある時点で完了した動作を現在につなげて示すときに使います。
現在分詞と過去分詞の違いについて意味の違いを中心に解説しました。過去分詞は受動態や完了形で使う一方、現在分詞は進行中の動作を意味します。
例文を使って日本語の意味を理解すると違いを把握しやすいです。
現在分詞と過去分詞の違いを意味の相違に焦点を当てて解説しました。現在分詞は進行中の動作を表し、過去分詞は受動態や完了形の意味を持ちます。
例文を参照しながら現在分詞と過去分詞の違いの理解を深めましょう。
現在分詞と過去分詞の使い分け
現在分詞と過去分詞を使い分けるポイントは「分詞の形」と「分詞が持つ意味」の2点です。「犬が私(女の子)を吠える」という状況について、現在分詞と過去分詞を使った5つの例文で使い分けの方法を解説します。
現在分詞と過去分詞の使い分けは「分詞の形」と「分詞が持つ意味」に注目することがポイントです。
「犬が私(女の子)を吠える」というシチュエーションを例に、現在分詞と過去分詞を使い分けた5つの例文で詳しく説明します。
例文1: The dog is barking at me.(犬が私に向かって吠えている。)
使っている分詞と用法:現在分詞/動詞の進行形
犬が今、私に向かって吠えている状況を表しています。” is barking ”は現在進行形で、今進行中の動作を示しています。
例文2: The barking dog doesn’t like me.(吠えている犬は私のことが好きではない。)
使っている分詞と用法:現在分詞/形容詞的用法
今吠えている犬が私のことが好きではない状況を表しています。” barking ”は現在分詞で犬が吠えている状態を形容しています。
例文3: Barking at the girl, the dog was scolded by his family.(女の子に吠えていた犬は、犬の家族に叱られた。)
使っている分詞と用法:現在分詞/分詞構文・副詞的用法
犬が女の子に吠えていたときに、犬の家族によって叱られた状況を表しています。”Barking at the girl” は分詞構文で、文全体の動作が行われている最中の状況を説明しています。”was scolded” は「be動詞(過去形)+過去分詞」で過去の受動態です。
例文4: I was barked at by the dog.(私は犬に吠えられた。)
使っている分詞と用法:過去分詞:受動態
犬に吠えられた過去の出来事を表しています。” was barked at ”は過去の受動態で、犬によって吠えられた動作が私に対して行われたことを示しています。
例文5: The dog has barked at the girl before.(その犬は以前にも女の子に吠えたことがある。)
使っている分詞と用法:過去分詞/完了形
犬が過去に少なくとも一度は女の子に吠えたことがある経験を表しています。”has barked at”は現在完了形で、過去のある時点で始まった動作が現在までの何らかの影響を持つことを意味します。
「犬が女の子を吠える」場面の例文5パターンを通じて現在分詞と過去分詞の使い分けを解説しました。現在分詞と過去分詞の使い分けは形と意味の理解が鍵となります。
現在分詞と過去分詞を正しく表現できるよう例文を参考にしながら書き換え練習をするのも有効です。
分詞の使い分けを身につけていつでも使い分けができるようにしましょう。
現在分詞と過去分詞の関連表現
現在分詞と過去分詞の意味や用法を解説しましたが、では実際に英語圏の日常生活ではどのように使われているでしょうか。
日常での表現やことわざ、歌や映画の題名に取り扱っている例を通して一緒に見てみましょう。
日常的に使う表現
英語圏の日常生活では現在分詞や過去分詞を使った表現が様々なシーンで広く使われています。日々の会話の中での現在分詞と過去分詞の使い方を例文とともに紹介します。
現在分詞”coming”を使って、人の横を通り過ぎる丁寧な言い回し
Excuse me, coming through.(すみません、横を失礼して通ります。)
現在分詞”hanging”を使って、カジュアルな会話での挨拶の仕方
Just hanging around.(特に予定ないよ、ぶらぶらしてるだけ)
過去分詞”done”を使って、成功や何かが完成したことを褒める言い方
Well done!(よくできました!)
過去分詞”caught”を使って、雨に降られたという表現
Got caught in the rain.(雨に降られてしまった。)
ことわざ、映画や歌のタイトルに使う表現
現在分詞や過去分詞を使ったことわざ、映画や歌の題名は多数存在します。現在分詞や過去分詞が作品に動きや感情、深い意味を加えるのに役立つためです。
有名な例を3つずつ紹介します。
現在分詞や過去分詞を使ったことわざ3つ
Seeing is believing.(百聞は一見にしかず)
Spilled water cannot be gathered up again.(覆水盆に返らず)
A rolling stone gathers no moss.(転石苔むさず)
現在分詞や過去分詞を使った映画や歌の題名3つ
過去分詞”gone”の入った物語・映画の題名
Gone with the Wind(風と共に去りぬ)
現在分詞”finding”を用いた映画タイトル
Finding Nemo(ファインディング・ニモ)
過去分詞”faded”を使った歌のタイトル
Faded by Alan Walker (フェイデッド)
現在分詞と過去分詞は、英文では意味を深めるために使用されますが、日常会話では情報を簡潔に伝える表現として役立ちます。例文を参考にして日頃から使える表現をさらに見つけてみましょう。
まとめ
この記事では現在分詞の意味と用法と過去分詞との違いと使い分けについて例文を使って解説しました。現在分詞は動作の進行や継続を意味し、過去分詞は受け身や過去の動作を意味するところがポイントです。
文章や日常会話での現在分詞を理解し適切に使うことで英語の表現がより豊かになります。
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