英語【現在分詞】現在分詞を徹底解説!話すための英文法
英語の現在分詞は、「〜している」という進行中の動作や、状態を表現するために使われる表現です。
主語や修飾する語は人や動物など、動作を行う主体であることが多いです。
語形は動詞の原形に「-ing」を付けて作られるのが基本ですが、「swim」(泳ぐ)の現在分詞が「swimming」になるなど、不規則な綴りの変化があるので注意しましょう。
このコラムで説明する現在分詞の基本例文は以下のとおりです。これらのような基礎的なものから実際によく使われる発展的な内容まで、順に解説します。
Who is the running man?(走っている男性はだれ?)
The man standing over there is my colleague.(あそこに立っている男性は私の同僚だ。)
She gave an interesting presentation.(彼女は興味深いプレゼンテーションを行った。)
The news was shocking.(そのニュースは衝撃的だった。)
He kept me waiting for ten minutes.(彼は私を10分待たせた。)
1.英語の現在分詞|【基礎】現在分詞が名詞を修飾する場合
現在分詞は名詞を修飾し、その名詞に関する追加情報や詳細な状況を表現することができます。現在分詞が名詞を修飾する場合、語数によって以下の2つのパターンがあります。
1.1 名詞を前から修飾する「現在分詞」
現在分詞が名詞を修飾する場合、分詞が1語のときは、名詞の直前に置かれます。
ここでは「man」が「run」しているので、「動詞の -ing形」である「現在分詞」「running」が使われている。
1.2 名詞を後ろから修飾する「現在分詞」
現在分詞が名詞を修飾する場合、分詞が2語以上のときは、名詞の後ろに置きます。
ここでは「man」が「stand」しているので、「動詞の -ing形」である「現在分詞」「standing」が使われています。
2.英語の現在分詞|【基礎】現在分詞が形容詞になる場合
現在分詞は動詞の原形に「-ing」を付けて作られていますが、よく使われるものは「形容詞」として頻繁に用いられます。
例えば、下記の例文の「interesting」は動詞「interest」の「現在分詞」ですが、名詞を修飾する「形容詞」として使われることによって「興味深い」という特性が加わった意味になります。
その他の例も紹介します。
She is happy with her satisfying salary.(彼女は満足のいく給料に喜んでいる。)
I fell asleep after reading the boring book.(その退屈な本を読んだ後、私は眠ってしまった。)
We watched the rising sun from the beach.(私たちはビーチから昇る太陽を見た。)
3.英語の現在分詞|【基礎】現在分詞が補語になる場合
現在分詞は、文の「補語」としても使用されるので、「形容詞」になった「分詞」も「補語」になります。
ちなみに「補語」とは、第二文型「SVC」や第五文型の「SVOC」の「C」です。この場合、主語と動詞に対して、さらに詳しい情報を提供する役割を果たします。
3.1 SV+C(分詞)
SVCの文型において、現在分詞が「補語」として用いられることがあります。
下記の例文は、分詞から形容詞になった「shocking」が「補語」となっています。
その他の例も紹介します。
The movie was amazing.(その映画は素晴らしかった。)
The concert was entertaining.(そのコンサートは面白かった。)
His speech was inspiring.(彼のスピーチは感動的だった。)
また「be動詞 + 現在分詞」で表現する「進行形」の現在分詞が、補語になっているパターンです。
be動詞の「are」とともに、動詞「talk」しているという「現在分詞」を使い、いま起こっている「進行形」として「補語」になっています。
英語を使うときに、「現在分詞」か「現在進行形」の違いを明確にわかる必要はないです。
3.2 SVO+C(分詞)
SVOCの文型においても、現在分詞が「補語」として使われることがあります。またSVOCの場合、OとCの間に「Oは~だ」という関係が成り立ちます。
下記の例文は目的語である「me」が、「wait」している状況を表しています。
その他の例も紹介します。
The teacher found his students sleeping during class.(先生は授業中に生徒たちが寝ているのを見つけた。)
The boss left the employees working late.(上司は従業員たちを遅くまで働かせたままにした。)
4.英語の現在分詞|【発展】その他の重要な現在分詞の使い方
現在分詞は、さらにいくつかの重要な用法に使われます。
よく使われるのが、使役動詞や知覚動詞との組み合わせパターンです。この場合、現在分詞が目的語に対する動作を表します。
4.1 使役動詞+O+現在分詞
使役動詞「have」や「get」を使うことで「SVOC」の形をとり、「Oに~させる」または「Oに~させておく」という意味を表します。
4.1.1「S + have+ O + C (分詞)」
下記の例文は目的語である「kids」が「play」させている状況を表しているので、現在分詞の「playing」が使われています。
4.1.2「S + got+ O + C (分詞)」
下記の例文は目的語である「her brother」が「help」させている状況を表しているので、現在分詞の「helping」が使われています。
4.2 知覚動詞+O+現在分詞
知覚動詞「see」や「feel」を使うことで「SVOC」の形をとり、「Oが~しているのを見た」や「Oが~しているのを感じた」という意味を表します。
4.2.1「S + see + O + C (分詞)」
下記の例文は目的語である「him」が「run」している状況を表しているので、現在分詞の「running」が使われています。
4.2.2「S + feel + O + C (分詞)」
下記の例文は目的語である「rain」が「fall」している状況を表しているので、現在分詞の「falling」が使われています。
5.英語の現在分詞|【発展】文を補足する分詞構文の使い方
分詞構文は、分詞を使って文を補足する表現方法で、1つの文にもう1つ別の文を加え、状況や背景などの情報を加える役割を果たします。
話し言葉ではめったに使われないですが、文章としてはよく使われる用法です。
5.1 分詞構文とは
現在分詞を使った分詞構文は、動詞の後に続く「-ing」の形を用い、同時に起こっている動作や別の情報を追加することができます。
下記の例文は「通りを歩いている」と「私は友達に会った」の2つの文章を分詞を使って1文で表現しています。
ここでは主語である「I」が「walk」しているので、現在分詞の「walking」が使われています。
5.2 現在分詞を使った分詞構文の例
現在分詞を使った分詞構文は、文脈によって意味が変わってきます。以下、例を紹介します。
時(~するとき)
Arriving at the station, I realized I had forgotten my ticket. (駅に着いたとき、チケットを忘れたことに気づいた。)
条件(~するならば)
Eating a balanced diet, you can maintain good health. (バランスが取れた食事をすれば、健康を維持できる。)
原因(~するので)
Not feeling well, I came home from school. (体調が悪かったので、学校から帰ってきた。)
譲歩(~するけれども)
Having a busy schedule, she always makes time for her family. (忙しいスケジュールだが、彼女はいつも家族のために時間を作る。)
付帯状況(~しながら)
Laughing loudly, she told the joke. (大声で笑いながら、彼女はジョークを言った。)
結果(そして~した)
He fell down the stairs, breaking his arm.(彼は階段から落ちて、腕を骨折した。)
現在分詞は英文の中で頻繁に使われるものです。理解を深めることで、英語の表現がより豊かになることが実感できると思います。