Pros and Consとは?意味、活用方法、注意点を解説!
Pros and Consという表現をビジネスシーンにおいて、一度は見た事がある方も多いかもしれません。反対にMerit and Demeritは英語ではほぼ見かけませんよね?
この表現はPros and Consとは若干変わってくるというのはご存知だったでしょうか。
今回は、Pros and Consという言葉の意味、活用方法について解説していきます。
Pros and Consの意味
Pros and Consに日本語を当てはめると、1番近いのは「良い面と悪い面」または「賛成意見と反対意見」になります。
実際にはいい点と悪い点を比較するほぼ全てのシチュエーションに、Pros and Consを使うことで対応できます。
大元をたどると、ラテン語のPro (〜に賛成して)とContra (〜に反対して)を訳して並べたものです。
メリット・デメリットと訳しても通常の会話や商談の中において問題が生じる事はほぼありません。
Pros and Consを活用する場面
さて、ここからはPros and Consを活用する具体的な例をいくつか見ていきましょう。
ビジネスでもカジュアルシーンでも非常によく使いますので、ぜひ覚えておきましょう。
新しいサービスなどを社内で導入する時
社内でのサービス導入を検討するときの同僚との打ち合わせなどでも、Pros and Consは使えます。
以下の例文のように、ProsとConsは別々に使うことも可能です。
例文:
The pros of the new service is efficiency, the con is the cost and data transfer before starting to use.
(新しいサービスのいい所は効率化がなせることだが、使用開始前のデータの転送に課題がある。)
We held a meeting last week to discuss the pros and cons of switching to remote work, considering both employee satisfaction and efficiency.
(従業員満足度と生産性について、良い点と悪い点両面について考えるため、我々は先週ミーティングを開いた。)
新規の案件を取引先にプレゼンする時
例えば、自社のソフトウェア2つを顧客に提示する際、それぞれの良い点と悪い点を示して、顧客の判断材料にする、という使い方ができます。
以下の例のような、表形式にするとわかりやすいかもしれません。
Following are the pros and cons of our new software.Please kindly review and let me know about your honest feelings.
(以下が、我々の新しいソフトウェアの利点と欠点になります。ぜひご覧いただき、忌憚のない意見をいただければと思います。)
Pros(長所) |
Cons(短所) |
|
Accounting Soft A |
Easy and Simple Interface Affordable Price |
Limited functionality |
Accounting Soft B |
Full access to all functionality |
Expensive Price |
これに対する返しとして、以下のフレーズも頻繁に用いられます。
例文:
A: Thank you for your proposal! I will take this to the office and discuss the pros and cons.
(ご提案ありがとうございます。職場に持ち帰って、利点と欠点について議論します。)
B: OK understood. Looking forward to hearing from you.
(承知いたしました。ご返答をお待ちしています。)
プライベートシーンにおいて
例えば、新しく引っ越し先を考える時にも、行き先の長所や短所を考えることもありますよね?
そう言った時にも、Pros and Consが使えます。
例文:
I’ve been considering the pros and cons of moving to a new city, but one downside is that it would increase my commute to the office!
(今新しい街に引っ越すことのいいとこ悪いとこを考えているんだけど、一つ悪い点は、仕事場まで遠くなっちゃうんだよね!)
He is considering purchasing a new house but he is weighing the pros and cons of that decision.
(彼は新しい家を買うことを検討しているけど、同時にそう判断することによる良い点悪い点についても考えているんだ。)
Pros and Consのその他の表現
英語はパラフレーズが多く、発言等を受けて何かを言い換える際に積極的に行われています。
Pros and Consにも、そのようなパラフレーズがいくつかあります。
以下のような表現をPros and consの代わりに使用することもできます。
- Advantages and Disadvantages
- Benefits and Drawbacks
- Strength and Weakness
- Upsides and Downsides
- Positives and Negatives
これらは会話やメールのやり取りにて、相手方が使ってくることもありますので、記憶に留めておくと良いでしょう。
Pros and ConsとMerit and Demeritとのニュアンスの違い
さて、今までの例文を見てみても、全てにおいてPros and consを「メリット・デメリット」と置き換えてもあまり問題はない、ということにお気づきでしょうか。
実際、そのように理解している人も多く、実用上は問題ありません。
ただ、メリット・デメリットはMerit、Demeritという形で英語を当てることはできますが、ニュアンスが日本語とは異なる上、実際の会話ではほぼ使われることはありません。
なぜなら、Meritは日本語のメリットとは違い、「取り柄」のような抽象的な意味合いを指すことが多く、そもそも日本語と比較して具体的に物事を表現しようとする傾向のある英語では、尚更使われづらい、という事情があるからです。
また、Meritと同様にDemeritも「短所」のような意味合いが強いため、限られた文脈でしか使われないことを理解しておき、このような場面では基本はPros and Consを使うことが無難であることを押さえておきましょう。
まとめ
今回は、Pros and Consの英語の意味と、その活用例について触れてきました。
ビジネスシーンおよびプライベートの両面にて、非常によく使われる表現なので、押さえておくことで英語表現の幅は広がるのではないでしょうか。
今回の記事が皆さんの英語表現の幅を広げる助けになれば幸いです。