英語学習法として音読は効果あり?正しいやり方を身につけて実践してみよう!
英語学習を行ったことがある方なら、誰しも一度は「音読」をやったことがあるのではないでしょうか。
自己学習で行ったことがなくとも、大多数の方は「学校の授業で教科書を音読させられた」経験があるでしょう。
このように、多くの方に馴染み深い音読ですが、実際どのような効果があるのでしょうか。
実は、音読は英語の構造への理解を深め、総合的な英語力を伸ばすのに効果的なトレーニングです。
この記事では、音読の基本から、効果的な実践方法、さらには効果を最大限に引き上げるコツまでを網羅的に解説します。
また、音読に最適な教材の選び方や、具体的なコンテンツの例も紹介していきます。
「音読はどんな人に向いてるの?」
「音読をするとどんな効果があるの?」
「音読はただ読めば良いの?正しいやり方やコツはある?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ本記事をご覧ください!
自分で英語を勉強しているのに英会話ができないとお悩みの方、100日間で本当に使える英語力を一緒に身につけませんか?
QQEnglishが提供する「Boost Coaching」なら、「カランメソッド」×「英語コーチング」で効率的に英語力が身につくと大好評。完全オンライン完結のため世界中どこにいても続けやすい。
今、英語の勉強でこんな悩みはありませんか。
「仕事で使える英語力を身につけたいが、何から始めてよいか分からない」
「ビジネスの現場で英語ができずに悔しい思いをしている」
「独学で英語を勉強しているが、思うように英語力が伸びない」
英会話初心者の方もご安心ください。あなた専属の日本人コンサルタントが、目標設定から達成まで一緒に伴走します。無料カウンセリングを受付中のためご興味ある方はお気軽にお申し込みください!
英語学習における音読の効果
音読はやったことがあるという方でも、その効果まで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
学校でやらされたという記憶から、全然効果がないのではないかと懐疑的になっている方もいるかもしれません。
本記事の冒頭でも説明したように、音読には様々な効果があり、英語の総合力を鍛えることができるトレーニングです。
詳しい効果を見ていきましょう。
リスニング力向上
英語学習において音読を行うことは、リスニング力の向上に大きく役立ちます。
音読がリスニング力の向上に役立つ主な理由は以下の通りです。
・発音の理解
音読を通じて、様々な単語やフレーズの正しい発音を学ぶことができます。
これにより、聞き取り時にその単語やフレーズを正確に識別することが容易になります。
・聞き取りの練習
自分で声に出して読むことで、リズムやイントネーションを含めた言語の流れを身体で覚えられます。
この経験を重ねることで、ネイティブスピーカーの話す英語を理解する能力が鍛えられます。
・文脈の理解
音読を行う際、文脈を理解しながら読む必要があります。
このスキルは、話される言葉の背景や文脈を理解するリスニングスキルと密接に関連しています。
音読によるこれらの効果は、英語のリスニング力を全体的に向上させるために非常に有効です。
スピーキング力向上
音読は、リスニング力のみならず、スピーキング力の向上にも効果的です。
音読がスピーキング力の向上に役立つ主な理由は以下の通りです。
・発音の練習と改善
音読を通じて正確な発音を練習し、自然な英語の音の流れに慣れることができます。
これにより、スピーキング時の発音が明瞭かつ自然になります。
・フレーズの使い方の習得
音読を通してネイティブが使用するフレーズや表現を口にすることで、それらのフレーズが習得でき、実際の会話で使えるようになります。
・イントネーションとリズムの習得
音読により、英語特有のイントネーションやリズムを身につけることができます。
これは自然な英語のスピーキングに不可欠な要素です。
音読は、これらのスキルを同時に鍛えることができるため、英語のスピーキング力向上において大きな効果を発揮します。
語彙力・文法力をつけられる
音読を行うことで、様々な新しい単語や表現に触れる機会が増えます。
英語の文章を読むことで、単語やフレーズがどのような文脈で使われるかも併せて理解することができます。
また、実際に声に出すことで、より深く語彙を理解し、記憶に定着させることができる点もメリットの一つです。
また、音読は、文の構造や文法的なパターンを自然に身につけるのにも効果的です。
文章を読みながら、時制や語順などの文法規則を実践的に学ぶことができます。
これにより、言葉の使い方に対する感覚が養われます。
このように、音読は、語彙力と文法力の両方を同時に向上させられる効果的な学習手法です。
語彙力・文法力は英語の4技能すべてに必要なスキルなので、英語の総合力向上にも役立つでしょう。
英語の発音や流暢さがアップ
音読では、英語の単語やフレーズを実際に口にすることになります。
このプロセスを繰り返すことで、特に英語特有の音、例えば日本語にない独特な母音の音色などを正しく発音する方法を学ぶことができます。
さらに、英語ならではのリズムやアクセントをマスターすることは、流暢なスピーキングに不可欠です。
これらについても、文章を声に出して読むことで、文の中でどの単語にアクセントを置くべきか、また文の流れの中で声のトーンをどのように変えるべきかなどを自然に学ぶことが可能です。
このように、音読を継続して行うことで、次第に発音の正確性を高め、英語のリズムやイントネーションに慣れていきます。
結果として、英語の発音が自然になり、普段の会話やプレゼンテーションなどでの流暢さが向上します。
また、英語の発音や流暢さが向上することで、英語を話す時の自信も高まるでしょう。
音読学習はこんな人におすすめ
音読がもたらす様々な効果について、十分にご理解いただけたでしょうか。
ここからは、それらの効果を踏まえて、音読学習がおすすめな人について解説していきます。
「自分に当てはまる!」という方は、ぜひ音読を日々の学習に取り入れてみてください。
総合的な英語力を伸ばしたい人
音読学習は、英語の総合的な能力を伸ばしたいと考えている人に特におすすめです。
先ほど説明したように、音読を通してリスニングおよびスピーキング力の向上が期待できます。
また、その他に身につけられる語彙力・文法力はリーディング・ライティングの際に必要なスキルです。
このように、音読学習は英語の4技能に対して満遍なく効果がある学習なので、総合的な英語力を伸ばしたい方や英語の基礎力を向上させたい方にぴったりです。
そのため、英語学習を行っているあらゆる方にとっておすすめな学習と言えるでしょう。
「英語力を高めたいけどまず何をやれば良いか分からない」
「そもそも、全体的な英語力が低いからまずは基礎を固めたい」
と考えている方は、ぜひ取り組んでみてください。
ネット上の教材などを活用すれば、無料ですぐに始めることができるので、英語学習のスタートにもピッタリです。
本記事後半でおすすめのコンテンツや教材を紹介しているので、そちらを参考にしながら、早速始めてみてください!
語彙力や文法知識を深めたい人
音読学習では、英語の文章を読みながら音読を行います。
この時、英語の文章を理解するために、必要に応じて語彙や文法の知識をインプットすることが求められます。
また、音読することで、インプットした語彙や文法の知識をアウトプットできるため、語彙力や文法知識を深めるのに大変効果的です。
一つの文章を繰り返し練習するという点でも、語彙や文法の知識が定着しやすくなります。
音読をする過程で、様々な文脈で使われる単語やフレーズ、文法規則に出会えます。
ただ単語や文法を暗記するだけでなく、それらが実際のシチュエーションの中でどのように機能するかを深く理解することができるので、実践力の向上にも有効なトレーニングです。
英語の構造やリズムを理解したい人
英語には独特の文法構造や文章のリズムがあり、これらを理解することは言語習得において非常に重要です。
音読を行うことで、文章を声に出すことにより、これらの構造やリズムに自然と触れる機会が増えます。
例えば、文の中でどのように異なる文法要素が組み合わさっているかを視覚的に捉えながら、声に出して読むことで、文法構造の理解が深まります。
これは、単に文法のルールを暗記するのではなく、実際に文章の中でそれらがどのように用いられているかを理解する上で非常に有効です。
また、英語では文の重要な部分にアクセントを置いたり、情報の流れをスムーズにするために発話の際に独特なリズムを用いたりします。
音読を通じてこれらの特徴に繰り返し触れることで、自然と英語のリズムやアクセントのパターンを体得することができます。
英語の発音を改善させたい人
英語の発音を正しくマスターするには、単語の意味を学ぶだけでは不十分で、実際に声に出して練習する必要があります。
音読はこの点で大変役立ち、継続して練習することで英語の発音改善が期待できます。
英語の発音が難しいのは、多くの音が存在し、日本語にはない音も多く含まれているためです。
文章を声に出して読むことで、音を自然に口にする練習ができ、正しい発音とアクセントを身につけることができます。
また、音読はリズムやイントネーションの練習にもなります。
英語は日本語と異なり、リズムを持つ言語です。
そのため、言葉の強弱や音の上げ下げが意味を形成する上で重要な役割を果たします。
音読を通じてこれらのリズム感も習得することができます。
さらに、音読は自分自身の発音を客観的に聞くことができる良い機会です。
自分がどのように発音しているかを意識し、必要に応じて改善していきましょう。
自分の発音が正しいかどうか不安な場合は、録音して、お手本の音声と聴き比べて確認するのも良いでしょう。
このように、音読学習は英語力全般の向上に効果を発揮する学習なので、様々な人におすすめの学習です。
音読の正しいやり方
では、実際に音読に取り組んでみましょう!
音読がもたらす効果を最大限に発揮させるには、正しいやり方で行う必要があります。
学習方法が誤っていると、十分な効果を感じられないどころか、場合によっては誤った知識を身につけてしまい、逆効果になってしまう可能性も…。
ここでは、ステップバイステップで、音読の正しいやり方を解説していきます。
それぞれのステップにおけるコツを押さえ、適切な方法で音読学習に取り組んでいきましょう。
自分に合った教材を選ぶ
音読学習を始める前のファーストステップとして、まず自分に合った教材を選ぶことが大切です。
自分に合っていない教材では、効果的な学習はできません。
音読の教材を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 自分のレベルに合った難易度
- 興味がある内容
- お手本の音声がある
- 文法や単語の使い方に誤りがない
例として、音読の教材には、以下のようなものがあります。
- 教材・参考書
- ニュース記事
- アプリ
- 資格試験の過去問
まずは、自分のレベルや興味に合わせて、アプリやWebの英語記事など無料で利用できるものからいくつか教材を試してみるとよいでしょう。
自分に合った教材を見つけることで、効果的な音読学習をスタートすることができます。
本記事の後半で、おすすめの教材も紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
音声を聞きながら、スクリプトを目で追う
音読のトレーニング中は音声は使用しませんが、実際に音読を始める前に、必ず音声を聞くようにしましょう。
いきなり音読に取り組んでしまうと、間違った発音で音読していても気づかずに、誤った知識のまま定着してしまう恐れがあります。
そのため、教材を選ぶ際は、必ずお手本の音声があるものを選びましょう。
音声を聞きながらスクリプトを目で追うことで以下の効果が期待できます。
- 発音やイントネーション、リズムを正しく把握することができる
- 英語の表現や語彙を理解することができる
- 英語の音声と意味を結びつけることができる
音声を聞きながらスクリプトを目で追う際は、以下の点に注意しましょう。
- 単語同士の繋がりによる音の変化に注意する(例:I like you→「アイライキュー」)
- 音声のスピードに合わせて目を動かす
- 発音やイントネーション、リズムに意識を向ける
また、うまく理解できない部分や分からない単語がある場合は、そのままにせず、調べて意味を理解した上で音読に取り組むようにしましょう。
意味を理解しないまま、ただ音を真似ても知識の定着は図れません。
音声を再現するイメージで音読する
スクリプト確認が終わったら、いよいよ音読本番です。
スクリプトを見ながら、お手本の音声を再現するようなイメージで発話しましょう。
最初は自分が読みやすいペースで発話を行い、最終的にはお手本の音声と同じスピードで音読できると理想的です。
ただし、音声のスピードに追いつくことばかりに注力せず、英語の発音やイントネーション、リズムを意識することを忘れないようにしましょう。
音読練習をしている際、適宜音声を確認しても構いません。
発音が不安な箇所は、なんとなく練習するのではなく、しっかり音声を確認した上で再度練習に取り組みましょう。
また、音読する際は棒読みにならないよう、お手本の音声のイントネーションや間の取り方まで真似できるとなお良いです。
映像がある場合は、身振り手振りをつけることで、より発話の精度を高めることができます。
発音しづらい箇所や、難しい箇所を確認する
音読を行う際に、特に注意すべき点は発音しづらい箇所や難しい箇所を確認し、集中的に練習することです。
このステップをしっかり踏むことによって、音読の学習効果をより高めることができます。
特に発音が難しいと感じる単語やフレーズに出会ったら、スクリプトにそれをメモしておきましょう。
そして、その難しい部分に焦点を当て、もう一度お手本の音声を確認し、正しい音を覚えます。
その後、集中的に何度も練習を重ねましょう。
正しい音を理解し、繰り返し発音することで、徐々にその音やリズムに慣れ、発話が改善されていきます。
加えて、難しい箇所を特定することは、自分の英語の弱点を理解する良い機会です。
例えば、上手く読めない箇所に以下のような決まった傾向がある場合があります。
- 文章中に知らない単語が入っている
- th の発音が含まれている単語でつまずいてしまう
- 文章の意味がよく分からない部分で詰まってしまう
このように弱点が特定できると、その後のトレーニングの際の教材選びや、他のトレーニングで意識すべき点が判明することも。
これらの弱点を克服することで、全体としての英語能力の向上につながります。
ちなみに、新しい教材に取り組み始めて数回の段階で難しいと感じる箇所がなく、スラスラと音読できる場合、教材の難易度が合っていない可能性が高いです。
より長い文章に挑戦する、普段馴染みの薄い分野の教材にチャレンジするなど、レベルの調整を検討するのが良いでしょう。
繰り返し練習する
苦手な箇所が特定できたら、練習をとにかく繰り返しましょう。
最初のうちは難しい部分も多く、スラスラと最後まで音読するのが難しいと感じるかもしれません。
しかし、同じ教材を繰り返し練習することで、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけることができ、流暢に発話できるようになります。
発音が難しい単語やフレーズは何度も繰り返し練習することが特に重要です。
繰り返し練習することにより、英語の発音、イントネーション、リズム、さらには言語の流れやニュアンスを深く理解し、自分のものにすることができます。
全体を通して上手くできるようになっても、数回繰り返し、脳や口に英文を馴染ませるようにするとさらに効果的です。
また、この繰り返しのプロセスは、新しい言語要素の習得だけでなく、既存の知識の強化にも役立ちます。
継続的に音読を行うことで、英語のスキルが着実に向上し、より流暢で自然な英語を話すことができるようになります。
正しいやり方を覚えて、早速トライしてみましょう!
音読と間違えやすいトレーニング
音読と似ているトレーニングとして
- オーバーラッピング
- シャドーイング
- リピーティング
上記3つの学習法があります。
どれも「英語を声に出す」という点で共通しているのですが、細かいトレーニング方法や、トレーニング効果はそれぞれ異なります。
各トレーニングの目的を理解し、正しいやり方で取り組むことで学習効果を最大限引き出すことができるので、違いを覚えておきましょう。
特に音読では、あらかじめ音読する文章の音声を聞くこともありますが、トレーニングでは音声を使わないという点で、他のトレーニングとは一線を画すので注意しましょう。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、英語の「over(上方に)」と「lap(重なる・包む)」で構成される動詞「overlap」が語源となっている学習方法です。
スクリプトを見ながら、音声に重ね合わせるようにして英文を発話する訓練を行います。
様々な効果が期待できる学習ですが、主にリスニング力の向上を目的として取り入れられることが多いです。
音読にやや近いですが、「『音声を聴きながら』英文を口に出す」という点が異なります。
本ブログのこちらの記事ではオーバーラッピングの正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:オーバーラッピングとは?効果的なやり方やおすすめ教材を徹底解説!
シャドーイング
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、すぐに自分の声で同じ文章を繰り返す学習法です。
英語の「shadow(影)」に由来する言葉で、音声を「影」のように追いかけるイメージで練習することからこう呼ばれています。
どちらもリスニング力強化を主な目的としたトレーニングです。
しかし、シャドーイングとオーバーラッピングは、発話のタイミングが大きく異なります。
- シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声から2語3語遅れて、音声についていくイメージで発話
- オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声とほぼ同時に発話
シャドーイングではスクリプトは見ずに、音声を聞いてそれを再現するように発話します。
オーバーラッピングはスクリプトを見ながら行うトレーニングなので、その点ではシャドーイングの方がやや難易度が高いです。
シャドーイングではスクリプトを見ることができないので、オーバーラッピングよりも音への意識が高まり、英語のリズムや正しい発音を効果的に習得できます。
同じ教材を繰り返しシャドーイングしていくうちに、内容を覚えてしまい、オーバーラッピングのように発話が重なってしまうということがよく起こります。
シャドーイングは、「音声を聞く→瞬時に再現する」ことで効果を発揮するトレーニングなので、実施する際にはオーバーラッピングと混同しないように注意しましょう。
本ブログのこちらの記事ではシャドーイングの正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:シャドーイングの効果と正しいやり方を超解説!最新おすすめアプリも紹介
リピーティング
リピーティングは、英語の音声を聞いた後、すぐに自分の声で同じ文章を繰り返す学習法です。
英語の「repeat(繰り返す)」に由来しています。
リピーティングも、シャドーイング・オーバーラッピングとは発話のタイミングが異なります。
- リピーティング:スクリプトを見ずに、音声をいったん止め、止めた部分までの英語を真似する
- シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声から2語3語遅れて、音声についていくイメージで発話
- オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声とほぼ同時に発話
シャドーイング・オーバーラッピングが音声を止めずに行うトレーニングなのに対して、リピーティングは都度音声を止めながら行う学習方法です。
学習者のレベルにもよりますが、5語〜6語程度の一文ごとに音声を止め、お手本の音声を再現するように真似します。
聞いたことを発話するまでにタイムラグがあり、英文を短期的に覚えておく必要があるため、単語や文法の知識が少ない初級者にはやや難易度が高い学習方法です。
リスニング力の強化はもちろんのこと、英語の構文力や語彙力アップにも効果があります。
本ブログのこちらの記事ではリピーティングの正しいやり方を徹底解説しておりますので、詳しい学習方法やコツを知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:リピーティングとは?効果的なやり方・できない時の対処法を初心者向けに解説!
4つのトレーニングを組み合わせることで効果UP!
これら4つのトレーニングは、それぞれ個別に取り入れるのも良いですが、組み合わせて行うことでより効果を高めることができます。
人によって感じ方が異なることもありますが、基本的に以下の順番で難易度が高いです。
- シャドーイング
- リピーティング
- オーバーラッピング
- 音読
そのため、音読から順番に行っていくのがおすすめです。
例えば、以下のような手順で学習を行うことができます。
- スクリプトに目を通しながらお手本の音声を聞いてみる
- 音読練習をし、苦手な箇所は再度音声を確認する
- スクリプトを見ながらオーバーラッピングを行う
- スクリプトを見ずに、一文ごとに音声を止め、リピーティングを行う
- スクリプトを見ずに、通しでシャドーイングを行う
このように、一つの教材に対して4つのトレーニングを組み合わせて行うことで、より習熟度を高めることができます。
特に、初級者の場合はこのように段階を追って取り組むことで、英語の基礎力向上に大変効果的です。
上級者の場合は、ここまで順を追う必要はありませんが、自分のレベルに応じて必要な手順を組み合わせてトレーニングを行ってみてください。
音読の効果を最大限に引き上げる9つのコツ
オーバーラッピングを正しいやり方で行うだけでも、十分に効果を発揮しますが、ちょっとしたコツを覚えるとさらに効果を引き上げることができます。
トレーニングを行う際は、ぜひ以下の9つのコツを意識してみてください。
- ストレッチゾーンの教材を選ぶ
- 音声をよく聞く
- できるようになるまで、同じ教材を繰り返し練習する
- 意味を理解しながら音読する
- 適切な速度で読む
- リズムとイントネーションを意識して、正確な発音で読む
- 他の学習法と組み合わせる
- 自身の発話を録音して確認する
- フィードバックをもらう
ストレッチゾーンの教材を選ぶ
音読の効果を最大限に引き上げるためには、自分のレベルに合った教材を選ぶことが大切です。
自分のレベルよりも簡単すぎる教材では、効果が薄れてしまいます。
一方、自分のレベルよりも難しい教材では、発音や文章理解のスキルが追いつかず、挫折してしまう可能性があります。
そこで、自分の今のレベルよりも少しだけ難易度の高い、いわゆる「ストレッチゾーン」の教材を選ぶことがおすすめです。
人は成長する上で、3つの心理状態(ゾーン)に分かれると言われています。
それが、以下の3つのゾーンです。
- コンフォートゾーン
- ストレッチゾーン(ラーニングゾーン)
- パニックゾーン
この3つのゾーンは、ミシガン大学ビジネススクール教授のノエル・M・ティシー氏が提唱した概念です。
ティシー氏は、人の成長はこれらの3つのゾーンによって変化すると説いています。
コンフォートゾーンは、文字通り「居心地のいい場所」という意味です。
パニックゾーンは、自分の能力が全く通用しないゾーンのことを指します。
ストレッチ(ラーニング)ゾーンは、自分がこれまでに経験したことのない行動が求められるゾーンです。
ストレッチゾーンへ進出し、ワンランク上の新たなスキルや知識、経験を積んでいくと、「ストレッチゾーン」はやがて「コンフォートゾーン」に変化します。
音読を行う際は、ストレッチゾーンの教材を選ぶことを意識することで、より学習効果を高めることができます。
また、ストレッチゾーンがコンフォートゾーンに変化した際には、適宜教材のレベルを調整するようにしましょう。
ストレッチゾーンの教材を選ぶ際には、語彙や文章の複雑さの難易度が現在の自分のレベルよりも少し高いものを選ぶのがおすすめです。
イメージとしては、完全に文章の内容が理解できないわけではないが、一部の単語や文法について調べたり確認したりする必要がある程度です。
また、内容については、自分の専門分野や知識が豊富な分野だと容易に内容を推測できてしまう可能性があるので、あえて馴染みのない題材を選ぶことで難易度を調節できます。
ただし、あまりにも自分が興味の持てない分野だと、モチベーションが下がってしまう可能性もあるので、塩梅には十分注意しましょう。
音声をよく聞く
音読を行う際は、お手本の音声を聞かずに声に出して読みますが、音声を聞くことも実はとても大切です。
これは、音声を聞くことで、言語の細かなニュアンス、発音の特徴、イントネーション、リズムを把握することができるためです。
音読の前には、言葉一つ一つの発音はもちろん、文の中での強調点、声のトーンの変化、スピーチのリズムに特に注意を払い、繰り返し音声を確認してみましょう。
特に、英語は前後の単語の影響で、単語単体の音から変化することがあります。
例えば、「I want you.」という文章を、そのまま単語の発音で発話すると「アイ ウォント ユー」のようになるでしょう。
しかし、実際に発話する場合、連結の変化が発生するため「アイウォンチュー」のようにひと繋がりの音になります。
ネイティブスピーカーの話す速度やアクセントは初めは難しい場合もありますが、繰り返し聞くことで徐々に慣れ、聞き取りやすくなります。
同じ音声を複数回聞き、理解を深めていきましょう。
そうすることで、言語の微妙なニュアンスやリズムが自然に身につき、音読もどんどん上手になっていきます。
理解が曖昧なまま間違った発音で何度も練習してしまうと、そのまま誤った知識が定着する恐れがあるので注意しましょう。
音読を繰り返していくうちに、お手本から遠ざかってしまうケースもあるので、練習中に音声を何度か確認するのも効果的です。
自身の音声を録音して、お手本の音声と聴き比べるのもおすすめです。
できるようになるまで、同じ教材を繰り返し練習する
学習初期には、新しい発音や表現、文法構造に慣れるまで時間がかかることがあります。
そのため、同じ文章を使って、何度も練習を重ねることが必要不可欠です。
反復練習には複数の利点があります。
まず、繰り返し同じ教材に触れることで、難しい部分を徐々に克服できます。
最初はうまく言えなかった単語やフレーズも、繰り返すことで段々と流暢に発話できるようになっていきます。
音読のやり方の部分でも説明しましたが、繰り返しの練習をせずとも、スラスラ発話できる場合は、教材のレベルが適切ではない可能性があるので注意しましょう。
練習回数は、教材の難易度や学習時間によってもことなりますが、1つの教材に対して目安30〜50回程度繰り返すのがおすすめです。
また、1日で定着が感じられない場合は、複数日程にまたがって練習しても構いません。
しかし、同じ教材繰り返しすぎてしまうと、内容を暗記してしまうことがあります。
内容が頭に入ってしまうと、正しく発話しようとする集中力が落ち、学習の効果が減ってしまうので、やりすぎにも注意しましょう。
意味を理解しながら音読する
音読の効果を高めるためには、単にテキストを声に出すだけでなく、その内容の意味を理解しながら行うことが重要です。
これを行うことで、単語や文法構造だけでなく、文章全体の流れや意図を理解することができるようになります。
また、意味を理解しながら音読することで、英語のリズムやイントネーションをより自然に取り入れることが可能になります。
なぜなら、英語は文章の意味によって音のリズムが変化するためです。
この英語独特のリズムのルールを身につけられると、適切な強調やイントネーションを使って、感情や微妙なニュアンスを表現することができるようになります。
当然、相手の発話の意図を読み取る能力も向上します。
さらに、意味を理解しながらの音読は、記憶に残りやすいという点も利点です。
例えば、英語の歌を覚える際に、意味を全く意識せずに音だけを覚えようとするのと、意味まで理解する場合のどちらがより覚えやすいかを考えるとイメージしやすいでしょう。
言葉が持つ意味や文脈が明確であればあるほど、学習した内容を長期記憶に定着させることが容易になります。
練習を重ねれば重ねるほど、意味への意識が希薄になりやすいですが、都度集中して、発話だけでなく意味の理解にも頭を使うようにしましょう。
適切な速度で読む
適切な速度で読むとは、文章を理解しながら、かつ自然なリズムで読み進めることを意味します。
速すぎると、重要な発音の細部や文のリズムがおろそかになりがちです。
一方で、遅すぎると、英語特有のリズムやイントネーションが失われ、自然な英語の発話となりません。
初めはゆっくりと読み始め、文章の意味をしっかり理解しながら発音に注意を払いましょう。
この段階では、単語ごとの発音や文のリズムに焦点を当てることが重要です。
徐々に読む速度を上げていく際にも発音の正確性を保つことが肝心です。
速度を上げることで、英語の自然なリズム感を捉え、聞き手にとって理解しやすい流暢な話し方を身につけることができます。
また、速度を上げることで、実際の英語使用環境におけるリスニングやスピーキングに対する適応力も高まります。
音読の際は、まず今の自分のレベルに合った快適な速度を見つけるようにしましょう。
お手本の音声と同じくらいの速度を目指すのが目標としては分かりやすいですが、ネイティブスピーカーの教材など、あまりにも難しい場合はその限りではありません。
あまりに速く読んで理解できない、または遅すぎてリズム感が損なわれる場合は、速度を調整しながら目標を設定しましょう。
リズムとイントネーションを意識して、正確な発音で読む
発音・イントネーション・リズムをは、英語を話す上で基本的かつ重要なスキルです。
ネイティブらしい英語を話すためにも、正しい発話は欠かせません。
また、日本語と英語とでは発話の仕方が異なるため、日本語のように英語を発音しても、最悪の場合ネイティブには通じない可能性があります。
例えば、日本語ではハンバーガーチェーン店「McDonald’s」のことを「マクドナルド」と発音しますが、英語では「マクダーノゥズ」のように発音します。
アクセントや発音が大きく異なるため、日本語のカタカナ発音ではおそらく伝わらないでしょう。
英語の正しい音を学ぶためにも、音読を行う際は、恥ずかしがらずに、お手本の音声を完全に再現するようなイメージで発音・イントネーション・リズムを意識しましょう。
英語に対して、日本語は抑揚が少ないため、少し大袈裟に発話するぐらいでちょうど良いです。
お手本を完全にコピーできるぐらいまで、何度も練習しましょう。
教材に映像がついている場合は、身振り手振りを真似するのも大変効果的です。
ジェスチャーを再現することで、アクセントやリズムを自然に再現できるようになるので、自分が実際に話しているようなイメージで真似してみましょう。
他の学習法と組み合わせる
音読を行う際に他の学習と組み合わせることで、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングといった総合的な英語力を鍛えることができます。
例えば、音読する前に、スクリプトを見ずにお手本の音声を聞き取ることでリスニング練習を行うことが可能です。
聞き取れた英語を紙に書けば、ディクテーションにもなります。
また、音読した教材に基づいて、ディスカッションを行うことも有効です。
身近にディスカッションできる相手がいない場合は、オンライン英会話の先生に音読した教材を読んでもらい、ディスカッション相手になってもらうのも良いでしょう。
さらには、音読教材を使ってライティング練習を行うことも可能です。
例えば、読んだ物語や記事に基づいて要約を書いたり、自分の意見を記述したりすることで、書き言葉での表現力を鍛えることができます。
このように音読を他の学習法と組み合わせることにより、英語における各スキルを相互に強化し、総合的な言語能力の向上に繋がります。
自身の発話を録音して確認する
自身の発話を録音して確認することは、自分自身の発音・イントネーション・リズムの正確性を客観的に評価し、改善するのに役立ちます。
録音を聞き返すことで、自分では気づかなかった発音の癖や言葉の使い方のクセに気づくことができます。
自分の強みと改善すべき点が明確になることで、その後のトレーニング計画を効果的に立てることにもつながるでしょう。
また、ただ自分の発話を聞き返すだけでなく、お手本の音声と自分の発話を比較することも効果的です。
比較を通じて、発音の細かな違いや、リズム、イントネーションの違いを捉えることができるため、よりネイティブに近い発音に近づけることができます。
録音は定期的に行うのがおすすめです。
そうすることで自分の成長を実感でき、モチベーションの維持にもつながります。
フィードバックをもらう
第三者から、自分自身では気づけない発音の誤りやリズム・イントネーションの不自然さなどを指摘してもらうことで、より効率的かつ効果的に改善を図ることができます。
フィードバックは、正確な発音や自然なリズム、適切なイントネーションについて的確な指摘を行うことができる英語のネイティブスピーカーや経験豊富な英語教師から得るのが理想的です。
例えば、音読中に特定の単語の発音が不明瞭であったり、文のリズムが不自然であったりする場合、これらの点を指摘してもらえます。
さらに、表現のニュアンスや感情の込め方についてのアドバイスも受けることが可能です。
手軽に活用できるのがオンライン英会話です。
オンライン英会話のほとんどのレッスンでは、まずはじめにテキストを音読するステップがあります。
特にディスカッションのレッスンでは、題材となるニュース記事などを声に出して読むことが多いです。
そういった初見の文章の音読に対してフィードバックをもらうことで、自分の苦手な発音やリズムの誤りに気づくことができます。
オンライン英会話サービスによっては、自分で任意の教材を持ち込むこともできるので、自身で練習した音読教材を使用するのも良いでしょう。
フィードバックをもらう際には、謙虚な姿勢で建設的な批評を積極的に受け入れましょう。
ポジティブな態度でアドバイスを受け止め、それを自分の学習に活かすことで、音読のスキルおよび英語力は着実に向上します。
フィードバックを受けるだけでは当然意味がないので、もらったフィードバックはすぐに日々の音読の際に意識するようにしましょう。
これらのコツを押さえて、音読学習の効果を最大限まで高めていきましょう!
音読におすすめのコンテンツ・教材
先ほど、自分のレベルに合った適切なコンテンツや教材を使用して学習を進めていくことが重要と解説しましたが、どのようなものを選択すれば良いのか迷ってしまいますよね。
ここでは、音読に最適なコンテンツ・教材を、おすすめポイントと合わせて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
TED Talks
TED Talksとは、TED(Technology, Entertainment, Design)が主催する、様々な分野の専門家や著名人によるプレゼンテーションです。
TED Talksは、TEDが主催するカンファレンスやイベントで行われており、その動画はTEDの公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルで無料で視聴できます。
トークテーマは、科学、技術、デザイン、ビジネス、教育、エンターテインメントなど多岐に渡ります。
スピーカーは、ノーベル賞受賞者や世界的な経営者、アーティスト、科学者など、各分野の第一線で活躍する人たちです。
世界中の人々に広く視聴されており、英語学習にも効果的なコンテンツとして注目されています。
様々な分野の知識や考え方を学ぶことができるため、自己啓発にも効果的です。
TED Talksが英語学習に音読におすすめな理由としては、以下の点が挙げられます。
- ほぼすべての動画にスクリプトがついている
- ほぼすべての動画に英語字幕がつけられる
- 一部の動画には日本語字幕がつけられる
- 動画の再生速度を変更できる
- 公式ウェブサイト、YouTubeチャンネル、アプリと多岐に渡るプラットフォームで利用できる
- YouTubeを使用して視聴することで、一部分を繰り返し再生することができる
- ネイティブスピーカーだけでなくノンネイティブスピーカーの映像もある
- 幅広いトピックがあるので、自分の興味に合わせてコンテンツを選べる
このように多くのメリットがあり、オーバーラッピングに最適な教材と言えます。
ちなみに、先に紹介した音読と類似する、オーバーラッピング・シャドーイング・リピーティングにおいてもTED Talksはおすすめです。
ただし、トークの内容がやや専門的なので、初級者の場合やや難しく感じてしまうかもしれません。
知識のある分野であれば、多少難しくてもついていける場合があるので、トピックで難易度を調整するのも良いでしょう。
また、再生速度を遅くすることもできるので、必要に応じて活用しましょう。
TOEICのリスニング問題
TOEICのリスニング問題は、以下の理由から、音読の学習に適しています。
・音声がクリアで聞き取りやすい
TOEICのリスニング問題の音声は、ネイティブのスピーカーによるもので、音声がクリアで聞き取りやすいのが特徴です。
そのため、英語の音声に慣れていない初級者でも、取り組みやすいでしょう。
また、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語やオーストラリア英語など、バリエーションも豊かなので、様々なアクセントに触れることができます。
・音声のスピードが適切
TOEICのリスニング問題の音声のスピードは、日常会話のスピードに近いのが特徴です。
そのため、お手本のスピードを目標として音読練習することで、ネイティブのナチュラルスピードを身につけることができます。
上級者だとやや易しく感じることもあるので、その場合は音声の速度を1.25〜1.5倍速ほどに調整することで難易度を高められます。
・様々なトピックの音声が収録されている
TOEICのリスニング問題には、様々なシチュエーションの音声が収録されています。
そのため、幅広い英語に慣れることができます。
主にビジネスシーンに特化しているので、仕事で英語を使用するという方に特におすすめです。
また、TOEICのリスニング問題は、一つ一つの分量が多くないので、無理なく取り組むことができるというのも良い点です。
具体的には、以下の手順でTOEICのリスニング問題を活用した音読を行うことができます。
- まずは通常通り音声を聞いて、問題を解いてみる
- 音声を再度聞いてスクリプトを確認し、内容を理解する
- 問題文のスクリプトを音読する
- 音声と自分の発音を比較して、改善する。
通常の音読の練習としても効果的ですが、TOEIC対策にもおすすめなので、受験を控えている方は日々の学習に取り入れてみてください。
ちなみに、TOEICのリスニング問題もTED Talks同様に、オーバーラッピング・シャドーイング・リピーティングにおいてもおすすめです。
音読に特化した書籍
英語学習のための参考書や書籍は多数出版されていますが、その中には音読に特化したものもあります。
書籍購入にある程度の費用が発生しますが、英語の音読に特化した書籍は以下の理由でおすすめです。
・音読に必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができる
英語の音読学習には、正しい発音やリズム、イントネーションなどの知識やスキルが必要です。英語の音読に特化した書籍では、これらの知識やスキルを体系的に学ぶことができます。
・自分のレベルや目的に合った教材を選ぶことができる
英語の音読学習には、初級者向けから上級者向けまで、様々なレベルの教材があります。
英語の音読に特化した書籍では、自分のレベルや目的に合った教材を選ぶことができます。
・学習の進捗を管理しやすい
英語の音読学習は、継続して行うことが大切です。
英語の音読に特化した書籍では、学習の進捗を管理しやすい工夫がされていることが多いです。
また、章などの単位で区切られているので、1日あたりの学習計画が立てやすいという点もモチベーションを維持しやすいでしょう。
このように、音読に特化した書籍は、音読学習の効果を最大限に引き上げる工夫が多数なされているので、特に英語学習に慣れていない初級者におすすめです。
スピーキング力強化に特化しているもの、リスニング力強化に特化しているものなど、目的別に選ぶこともできるので、自分の学習目標に合わせて選択しましょう。
英語の総合力を伸ばしたいならコーチングがおすすめ!
英語学習は、独学でも進めることができますが、学習を続けるうちに限界を感じることもあるでしょう。
本記事で紹介してきた音読は英語の基礎力向上に効果的な学習ですが、続けていくうちに十分な効果が感じられなくなり、挫折してしまうというケースは少なくありません。
そんな時には、専門家やプロのサポートを受けることで、より効果的かつ効率的に学習を進めることができます。
英語力が伸びない原因に頭を悩ませるより、プロに学習の質を担保してもらい、自身は学習を行うことのみに集中した方が、より短期間で英語を話せるようになります。
英語のコーチやコンサルタントは、学習者のニーズやレベルに合わせた指導を行います。
例えば、課題の特定やそれに合わせた適切な学習プランの策定、モチベーションの維持など、独学では難しい部分を的確にサポートしてくれます。
そのため、学習者一人一人にカスタマイズした指導プランによって、短時間の学習でも最大の効果を得ることが可能です。
QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」では、独自の発話瞬発力特化プログラムによって、100日間という短期間で英語力を向上させることができます。
独学での学習を続けているのに英語力が上がっていないと感じた際には、利用を検討してみるのが良いでしょう。
「英語コーチングや英語学習コンサルタントってどんなことしているの?」という方は、本ブログのこちらの記事も併せて読んでみてください!
関連記事:英語学習コンサルタントとは?期待できる効果やおすすめできる人を解説!
>>QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」はこちら
英語学習における音読についてよくある疑問
音読はどのレベルの人でもできるのか?
音読は、学習者のレベルに関わらず、誰にでも実践可能な学習方法です。
初級者から上級者まで、どのレベルの学習者も音読を通じて英語の様々なスキルを磨くことができます。
初級者の場合、音読は基本的な語彙や文法構造の習得など、英語の基礎を固めるのに役立ちます。
また、単純な文を繰り返し読むことで、基本的な発音の練習にもなるという点で非常におすすめです。
中級レベルの学習者にとっては、音読は既存の知識を強化し、新しい語彙や表現を習得するのに最適です。
初級者よりも高度な文法構造や複雑な文章を扱うことができるため、英語のスキルを全体的に高めることができます。
上級レベルの学習者にとっても、音読は有効です。
音読を通じて、より高度な表現や複雑な文章構造に触れ、流暢さと文章理解の精度をさらに向上させることができます。
また、様々なジャンルの文章を音読することで、特定の分野における専門用語の習得にも役立ちます。
このように、音読は英語学習のどの段階においても非常に有益な学習方法です。
自分のレベルや目的に応じて適切な教材を選び、継続的に音読を行ってみてください。
音読は毎日どれくらい行えば良いのか?
音読の推奨練習量は、個人の学習目標、学習に費やせる時間などによっても異なります。
しかし、一般的には、毎日一定の時間を継続的に音読に充てることが推奨されます。
毎日の音読練習においては、質も大事ですが、量を重視することも大切です。
例えば、1日1時間の音読を1週間に数回行うよりも、15分から30分程度でも毎日続ける方が効果的です。
短時間でも、毎日続けることで、言語への感覚や発音、リズムを自然と身につけることができます。
まずは1日数十分からはじめて、徐々に音読の時間を少しずつ増やしていくようにすると良いでしょう。
ただし、音読ばかりやりすぎて、他の学習が疎かになってしまうのはかえって逆効果です。
バランス良く学習計画を立てるようにしましょう。
まとめると、音読の練習時間に完璧な「一つの答え」はありませんが、ポイントは「毎日少しずつでも続けること」です。
音読をする際の発音やリズムはどのように意識すれば良いのか?
本記事で、「音読をする際には発音やリズム、さらにはイントネーションを意識しましょう」と何度もお伝えしてきましたが、実際どのように意識すれば良いのでしょうか。
まず、発音に関しては、各単語の正しい発音を学ぶことが基本です。
これは、オンラインの英語の辞書や単語帳などを活用して行いましょう。
ネイティブスピーカーの音声を聞いて、その発音を模倣することも非常に有効です。
単に単語の発音を覚えるだけでなく、それらが文の中でどのように発音されるかを理解し、実践練習を繰り返ししましょう。
リズムについては、アクセントや単語やフレーズの中で強調される部分につく「ストレス」を意識することが特に重要です。
ストレスとは、日本語で「強勢」といい、単語の特定の音節を強く発音することを指します。
例えば、「beautiful [bjúːtəfl] 」は、音節に分けると「beau・ti・ful」となり、最初の音節「beau」にストレスがかかります。
「ビューティフル」と発音するイメージです。
音読をする際には、文のリズムを感じ取りながら、アクセントやストレスを適切に置くことを心がけましょう。
また、文全体のイントネーションにも注意を払う必要があります。
質問文、断定文、感嘆文など、文の種類によってイントネーションは変わります。
総じて、音読をする際には、正しい発音の習得とともに、英語独特のリズムとイントネーションを意識することが重要です。
これにより、英語の発音の正確さを高めるとともに、言語の自然な流れを身につけることができます。
音読の効果を実感するにはどのくらい時間がかかる?
音読による英語学習の効果を実感するまでの時間は、個人差が大きく、様々な要因に依存します。
主に学習者の現在の英語レベル、音読の練習に費やす時間、練習の頻度、使用する教材の適切さ、そして個々の学習スタイルなどが影響します。
音読を始めたばかりの初級者の場合、初期の数週間から数か月で基本的な発音の改善や文のリズムに対する理解が深まることを実感できるかもしれません。
定期的かつ継続的に行うことで、比較的短期間内に進歩を感じることが可能です。
中級レベル以上の学習者であれば、音読の効果はさらに早く実感されることがあります。
これは、既存の英語知識を活用して、より高度な発音や表現に挑戦することができるためです。しかし、より複雑な教材を扱うため、発音の正確性や流暢さの向上を感じるまでには、定期的な練習が数か月以上必要になることもあります。
音読の効果を実感するには、練習の質とともに継続が鍵となります。
毎日短時間でも音読を行うこと、そして進捗に合わせて教材の難易度を徐々に上げることが重要です。
また、音読の進捗を定期的に評価し、必要に応じて学習方法を調整することも、効果を最大化する上で役立ちます。
進捗は徐々に現れるものであり、人によって進みが異なって当然なので焦る必要はありません。
定期的な練習を続けていれば確実に実力はついてくるので、日々の成長に一喜一憂しすぎず、コツコツ努力を続けましょう。
まとめ
この記事では、英語の様々なスキル向上に有効な音読について、正しい取り組み方や効果を高めるコツを解説してきました。
音読は、初級者から上級者まで、幅広いレベルの方におすすめのトレーニング方法です。
本記事で解説したことを踏まえて、自分に合った教材で、実際に学習を行ってみてください。
しかし、独学での英語学習に不安がある方や、できるだけ短期間で英語を話せるようになりたいという方は、コーチングサービスの利用を検討してみるのもおすすめです。
QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」は、日本人ビジネスパーソンに向けたプログラムで、100日という短期間で成果が出るように設計されています。
- 発話瞬発力を徹底的に鍛えるカランメソッド
- 厳選されたフィリピン人教師によるオンライン英会話レッスン
- 英語学習コンサルタントによる週次面談とチャットサポート
- 完全オンラインで完結できる学習
によって、効果的に英語学習を進められることが特徴です。
英語力の向上はもちろんのこと、効果的な学習方法も身につけられるので、受講後に1人で英語学習を続ける際の効率を上げることができます。
受講前には無料カウンセリングをお受けいただくことができます。
無料カウンセリングでは、コーチングサービスの詳細はもちろん、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた学習プランについてもご案内しています。
英語コーチングサービスが気になっている方や、英語学習についてお悩みがあるという方は、まずはぜひ無料カウンセリングを受けてみてください!