話せる英語の必須要件、関係代名詞について例文付きで解説!
英会話や英作文の際に苦しむポイントの一つに、語順を上げる方は多いのではないでしょうか。
この語順の中で話や文章を深堀したり説明する際不可欠なのが「関係代名詞」です。
関係代名詞を使えば、言いたいことがスッキリまとまるだけでなく、自然な流れの英文を作れます。
そこで今回は、関係代名詞について、例文付きで解説していきます。
本記事を読めば、以下のことが分かります。
- 文と文の繋ぎ役、関係代名詞のことが理解できます。
- 作文や会話の際の注意点について理解できます。
大前提:日本語と英語の違いについて
以下の例文を見てみましょう。
He is a doctor who lives in New York.
彼はニューヨークに住んでいる医者だ。
この文章と日本語訳を見て、どんな違いを感じましたか?
英語は「He is a doctor」という「結論」が先に来て、その後に「who lives in New York」という「周辺情報」が続きます。
日本語は「彼は」という主語の後、「ニューヨークに住んでいる」という「周辺情報」が続き、「医者だ」という「結論」が最後にきます。
より本質的には、主語を中心に周辺を固めていく英語、周辺を固めて主語に辿り着く日本語、という差となります。
この「周辺を固めていく」役割に大きく寄与するのが関係代名詞であり、その修得なくして英語を習得するのは厳しいでしょう。
主語/目的語を表すwho / which / that
まずは超基本、主語や目的語の後ろにつけて、それらのディテールを膨らませるために使用するwho / that / whichから見て行きましょう。
人物の後ろにつけるwho /that
一番最初に使用した例文がまさにこれになります。
He is a doctor. The doctor lives in New York.
He is a doctor who lives in New York.
赤字の所が同じものを指していて、a doctorを2つ目の文を使って後ろから説明しています。
Whoは説明する人物に対して使用しますが、これはthatに置き換え可能です。
会話の時に迷う場合は、基本の関係代名詞はthatと割り切るくらいでもいいでしょう。
物事の後ろにつけるwhich / that
考え方はwhoと一緒で、説明するものが、人から物事に変わったかどうかが見分けるポイントになります。
以下の例文の場合、penは人ではなく物なので、whoではなくwhichが使われます。
This is a pen. The pen is made in the U.S.A.
This is a pen which is made in the U.S.A.
このwhichもthatに置き換え可能です。
目的語を説明する場合、関係代名詞は省略可能
今までは主語の説明としての使い方の例でしたが、目的語の説明になる場合も、考え方は同じです。
文中の関係代名詞は省略可能になるという違いがある点には注意しましょう。
He wants to eat a cake. She made the cake.
He wants to eat a cake (which) she made.
主語を説明しているパターンと違う点は、2つ目の文She made the cake.のthe cakeは目的語のため、関係代名詞whichは省略可能になるということです。
会話の際は先回りして考える余裕はないでしょうから、省略有無は、当面は考えなくていいと思います。
所有の意味を持つwhose
繋げる2つの文の間に、所有の関係が認められる場合は、whoseを使います。
I know a person. Her car is made in France.
I know a person whose car is made in France.
Herの部分以降は彼女の持ち物についての説明であり、所有関係が認められるため、herをwhoseに変えて文を一つにしています。
間違えやすいポイントですが、以下の例文のように、繋げる対象がモノであっても、所有関係が認められる場合はwhichではなくwhoseを使いますので、気をつけましょう。
I know a car. Its wheel is broken.
I know a car whose wheel is broken.
物事を表すWhat (=the thing that)
Whatは他の関係代名詞と比べ少し特殊で、thingのような名詞を一緒に取り込んで文をつなげることができます。
以下のように2段階で考えるとわかりやすいです。
This car is the thing. He wanted the thing.
This car is the thing that he wanted.
This car is what he wanted.
会話の中では、慣れるまではthe thing thatで留めてもいいかもしれません。
補足説明としてのwho / which / whose
関係代名詞は、名詞の説明以外に、「ちなみに〜」のような補足的な使い方ができます。
以下のようにカンマを入れることで表現します。
Robert, who is my best friend, lives next to me.
New York, which is the famous city in the US, is my favorite place to visit.
This is a lady, whose purse was stolen, is so mad.
例えば一番上の例文であれば「ロバートは私の隣に住んでます。ちなみに、彼は私の親友です。」といった具合です。
前置詞+which/whom
2つ目の文の前に前置詞を伴う場合、その前置詞が一緒にくっついてくることがあります。
This is the house. He paid $2 million for this.
This is the house, which he paid $2 million for.
または
This is the house, for which he paid $2 million.
補足的な使い方の際に使うことが多いです。
少し発展した形で、以下のように前置詞だけでなく代名詞も一緒に動くケースもあります。
会話の際は混乱ポイントにもなるので、最初は深く意識せず、どちらか一つのパターンで固定してしまえばいいと思います。
These are his computers. All of them are stolen.
These are his computers, all of which are stolen.
前文全てを指すwhich
関係代名詞は名詞の説明役として使われますが、前文全てを指して説明する時に使用するパターンがあります。
Donald Trump won the election. It surprised all of us.
Donald Trump won the election, which surprised all of us.
つなげる前の文にあるItは、前文全体(トランプ氏が勝利したこと)を指していますよね。Whichのみ、このような使い方ができます。
関係代名詞を使って言いたいことをスッキリとまとめよう!
文章を一つ一つ作っていくだけでも英語自体は問題なく通じるとは思いますが、関係代名詞を使う事で、言いたいことをスッキリとまとめることができます。
また、英語の大前提である「まず主語、後で周辺情報を固める」の流れを無理なくできるため、自然と違和感ない英語になります。
本記事の内容を参考に、ぜひ英語習得の第一歩を踏み出してみてください。