英語で「評判」はなんて言う?ビジネスや日常会話で使えるフレーズも紹介
「この店の評判はいいよ」と英語で伝えたいとき、「reputation is good」のように直訳していませんか。
聞いた人は意味を理解できますが、この文章は自然な英語表現ではありません。
また「評判」と調べてみても、「reputation」、「review」など似た単語の違いが分からず、どの表現を使えばよいのか迷ったことはないでしょうか。
「評判」に関する英語表現は数多くあり、状況に応じて適切な単語やフレーズを選ぶことが大切です。
本記事では、
- 「評判」を表現する5つの表現と使い分け
- シチュエーション別フレーズ集
を詳しく解説いたします。
これを読めば、英作文や英会話でスムーズに「評判」を英語で表現できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
「評判」を表現する5つの表現と使い分け
英語で「評判」はさまざまな表現がありますが、代表的なものは5つです。それぞれの意味や使い方を詳しく見ていきましょう。
reputation(レピュテーション): 一般的な「評判」
「reputation 」は、企業や個人の社会的な評価を指す最も一般的な単語です。
個人、会社、ブランドに対する評判を指し、良い意味でも悪い意味でも使われます。
日本人がよく間違える文法ポイントですが、「reputation」 は「持っている」ものなので、主語には have を使うのが一般的です。
例文:
The company has a great reputation for customer service.
(その会社は顧客対応で素晴らしい評判です。)
His reputation was damaged after the scandal.
(彼の評判はスキャンダルの後に傷つきました。)
review(レビュー): 個別の「評判・口コミ」
商品やサービス、映画、レストランなどに対する口コミを意味する「評判」は「review」を使います。
特にネットでの個人的な意見でよく見られ、星のランクやコメントなどで表現されます。
「reputation」は長期的な評判を指すのに対し、「review」は短期的な評価に使われることが多いのが特徴です。
例文:
I read some reviews before booking the hotel.
(ホテルを予約する前に口コミを読みました。)
This product has received a five-star review on Amazon.
(この商品はAmazonで星5のレビューを受けています。)
word-of-mouth(ワード・オブ・マウス): 口伝えの「評判・口コミ」
「word of mouth」 は、人々が直接話し合いながら広める評判を指します。
良い口コミにも悪い口コミにも使われ、自然に広がる情報というニュアンスがあります。
先に説明した review とは違い、「word of mouth」 は「人づてに広まる情報」という意味合いが強くなります。特に、インターネット上のレビューではなく、実際の会話の中で広まる評判を表すのに適した表現です。
例文:
Our restaurant became popular through word-of-mouth.
(私たちのレストランは口コミで人気になりました。)
Word of mouth is often more effective than advertising.
(口コミは広告よりも効果的なことが多い。)
standing(スタンディング): 社会的地位における評判・評価
「standing」 は、社会や特定のコミュニティにおける評価や地位を指します。
「reputation」が一般的な評判を指すのに対し、「standing」 はより「地位」や「格付け」の意味が強いのが特徴です。
長年の実績や公的な評価によって形成されるものであり、特にフォーマルな場面で使われることが多くなります。
例文:
He is a scientist of high standing in the academic world.
(彼は学界で高い評判を受けている科学者だ。)
The company has a good standing in the industry.
(その会社は業界で高い評判を得ている。)
fame(フェイム)・notoriety(ノトライエティ): 評判が広く知られる
どちらも「評判」という意味を含みますが、一般的には「fame」は「良い意味での知名度・名声」、「notoriety」 は「悪い意味での知名度・悪評」というニュアンスが強くなります。
例文:
He gained fame as a talented musician.
(彼は才能ある音楽家として名声を得ました。)
The restaurant achieved international fame.
(そのレストランは国際的な名声を得ました。)
The politician gained notoriety for his controversial remarks.
(その政治家は物議を醸す発言で悪評を得ました。)
The company became notorious for poor customer service.
(その会社はひどいカスタマーサービスで悪名高くなりました。)
英語で「評判」を表現: シチュエーション別フレーズ集
「評判」に関連する英語表現をより自然に使うためには、適切な動詞と一緒に使うことが重要です。
ここでは「評判」を使った基本的な表現を紹介します。自分で英語を書くときに、ぜひ参考にしてください。
評判が良い: have a good reputation
This hotel has a good reputation for its cleanliness and hospitality.
(このホテルは清潔さとおもてなしの良さで評判が良いです。)
評判通り: lives up to its reputation
The movie lived up to its reputation and was truly amazing.
(その映画は評判通りで、本当に素晴らしかったです。)
みんなに評判が良い: have a good reputation among people.
She has a good reputation among her colleagues as a trustworthy leader.
(彼女は信頼できるリーダーとして、同僚に評判が良いです。)
評判があまりよくない: not have a very good reputation / have a bad reputation
例文:
This online shop does not have a very good reputation for customer support.
(このオンラインショップはカスタマーサポートの面であまり良い評判ではないです。)
The area has a bad reputation for being unsafe at night.
(その地域は夜に治安が悪いことで評判が悪いです。)
評判が落ちる: lose reputation / suffer a reputational loss
例文:
The brand lost its reputation after multiple quality issues were reported.
(品質問題が何度も報告され、ブランドの評判が落ちました。)
He suffered a reputational loss after being involved in a controversy.
(彼は論争に巻き込まれ、評判が落ちました。)
良い/悪い評価を受ける: receive good/bad reviews
The product received good/bad reviews on the site.
(その商品はサイトで良い/悪い評価を受けました。)
まとめ
「評判」に関する英語表現は、状況やニュアンスによって適切な単語を使い分けることが重要です。
- reputation は、企業や個人の長期的な評価を指す最も一般的な表現です。
- review は、商品やサービスに対する個別の評価・口コミを意味します。
- word-of-mouth は、口伝えで広まる評判を指し、人々の間で自然に広がる情報を表します。
- standing は、社会的な地位や評価を示し、フォーマルな場面でよく使われます。
- fame は良い意味での知名度・名声を表し、notoriety は悪い意味での知名度・悪評を指します。
また、英語で「評判が良い」「評判が落ちる」といった表現を自然に使うために、適切な動詞と組み合わせることが大切です。
本記事で紹介したフレーズを活用すれば、ビジネスや日常会話の中で適切に「評判」を表現できるようになります。シチュエーションに応じた使い分けを意識して、英語表現の幅を広げていきましょう。