もう失敗しないビジネスシーンにおける英語の自己紹介!一連の流れとフレーズを完全マスターしよう!
昨今、海外進出をする日本企業が増加し、ビジネスで英語を使う機会が増えています。
また仕事を求めて多くの外国人が来日してきており、職場や住まいに英語を母国語とした方々がいる状況も珍しいことではなくなってきました。
外国人労働者は日本の生活に慣れ親しむため日本語を勉強していますが、ビジネスの場ではやはり英語がスタンダードです。
今まで英語を使う必要のなかった方々も、英語で挨拶や応対、交渉などをする機会が生まれています。
そして、どの国においても自己紹介は人間関係を構築するうえでとても重要な役割を持っているため、滞りなくスムーズに行わなければなりません。
そこで本記事では、ビジネスシーンでぜひとも使って欲しい自己紹介フレーズをご紹介します。
出会いから別れまで流れを追いながらご説明するので、ぜひ暗記して実践してみてください。
1.初対面時の1対1の自己紹介
近年リモートワークが流行っていますが、企業間のやり取りはまだまだフェイストゥーフェイスで行っているところが多いです。
実際に相手方の会社に赴くことを一種の礼儀と考える風潮があるからです。
そしてビジネスにおいて第一印象はとても重要。
円滑な人間関係を築くためにも「どんな情報を言うべきか分からない」「英語で喋りたいのにフレーズが頭に思い浮かばない…」といったことにならないように、一連の流れを抑えたうえでフレーズを覚えておきましょう。
まずは1人のビジネスマンとの対面時を想定した自己紹介です。
1-1.握手をする
自己紹介を行う際、意外と忘れてしまいがちなことが握手です。コミュニケーションは言葉だけでなく、ボディランゲージも含まれます。
日本ではなかなか握手をする機会はないですが、特にアメリカの方は初対面時によく握手をします。
そのため次の項目(1-2)に載っている挨拶をしながら、相手の手を握りましょう。慣れていないと触れる程度の弱々しい握手をしてしまいがちですが、がっしり握るのがアメリカ流です。
もともと握手は、武器を持っていないことを示すためのもの。しっかり握手をして相手と仲良くなりたいという好意を伝えましょう。
1-2.挨拶をする
握手と同時に以下のような言葉を添えると印象がUPします。
相手がどのような立場の方なのかを考え、フォーマルかカジュアルかを使い分けましょう。
Hi!「初めまして」※カジュアルな表現 |
Good morning.「おはようございます」 |
Good afternoon.「こんにちは」※Helloはカジュアルな表現 |
It’s my pleasure to meet you.「お会いできて光栄です」 |
I’m pleased to meet you.「あなたに会えて嬉しいです」 |
Glad to see you.「会えて嬉しいです」※少しカジュアルな表現 |
1-3.名前を伝える
続いて自身の名前を相手に伝える必要があります。
以下のステップを参考に自己紹介をしてください。
STEP①
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I’m Bruce Wayne.「私はブルース・ウェインです」 |
My name is Bruce Wayne.「私はブルース・ウェインです」 ※フォーマルな表現 |
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STEP②
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Please call me Bruce.「どうぞブルースと呼んでください」 |
STEP③ |
Nice to meet you.「よろしくお願いします」 |
万が一、相手の名前が聞き取れなかった場合は、以下のように聞き返すことをオススメします。
名前はその国の言語にはない発音があることがあるので、曖昧なときはすぐに尋ねるべきです。
例えば、英語話者からすると『貝殻(かいがら)』のような二重母音の単語(ai)や『服部(はっとり)』のように側音(っ)が含まれる言葉は発音しづらい傾向にあるため、反対に聞かれた際は丁寧に教えてあげましょう。
名前は個々のアイデンティティなので重要な情報です。一度しか会ったことのない相手に名前を覚えられていたら嬉しいですよね!
I’m sorry. Could you tell me your name again? 「すみません。もう一度お名前を教えていただけますか?」 ※Could you〜? 相手に依頼をする際の丁寧な表現 |
How can I pronounce your name? 「あなたの名前をどのように発音したらよろしいですか?」 |
1-4.職業を伝える(省略可)
続いて、相手の仕事について尋ねる表現を覚えておきましょう。
事前調査で相手のプロフィールを知っている場合は不要かもしれませんが、英語圏では初対面時に「どのような仕事をしているのか」を聞かれることが多いです。
以下のようなフレーズをマスターしておきましょう。
What do you do? 「普段どういったお仕事をされていますか?」 |
I am a systems engineer. How about you? 「システムエンジニアをしています。あなたは?」 |
I work in the human resources department. You are… 「私は人事部で働いています。あなたは…」 |
※職業を尋ねるとき、日本人がよく言ってしまいがちな表現が「What’s your job?」です。この表現は少し堅苦しく違和感を抱かれる可能性があります。
もちろん日常会話であれば問題なく伝わると思いますが、ビジネスシーンにおける違和感は不信感を抱かれるケースもあるため、できれば自然な英語を身につけておきたいところです。
そのため職業を尋ねる際のお決まりフレーズ「What do you do?」をぜひ覚えておきましょう!
1-4-1.What are you doing?との違い
上述の鉄板フレーズ「What do you do?」を聞くと「あなたは今、何をしていますか?」と意味を取ってしまいませんか?
そうすると「I am talking with you.(私はあなたとお話をしています)」といった返事をしてしまい相手を困惑させてしまうかもしれません。
実際のところ「あなたは今、何をしていますか?」を意味するのは「What are you doing?」です。
少し道から逸れますが、両者を文法的に比較しながら「What do you do?」について理解を深めておきましょう。
What do you do? →現在形であることが重要です。「do(する)」という動作動詞の現在形なので「過去・今・未来」にかけて日常的にしていることを指します。そのため直訳は「あなたは日常的に何をしてますか?」です。 一般的に社会人が日頃から行っていることは“仕事”という共通認識があるため、結果として「仕事は何をしていますか?」を意味します。 |
What are you doing? →こちらは現在進行形であることが肝です。進行形は「その瞬間の動作」を示すため「今、あなたは何をしていますか?」という意味になります。 返事をする際も現在進行形を使って「I’m playing a game.「今ゲームをしています。」」といった返しをすることができます。 |
1-5.名刺交換/お別れをする
続けて名刺交換のフレーズを覚えておきましょう!
日本では初対面時に名刺交換をする文化がありますが、英語圏では必ずしも交換する必要はありません。
そのため、まずは以下のように名刺が欲しい旨を伝えることが大切です。もしOKであれば快く受け渡してくれます。
May I give you my business card? 「私の名刺をお渡ししてよろしいですか?」 |
Would you mind me giving you my business card? 「名刺をお渡ししても構いませんか?」 ※would you mind me〜?は相手にとって迷惑ではないか確認するフレーズ。日常会話でもよく登場するので覚えておきましょう。 |
また渡すときは「Here you are.(どうぞ)」と一言添えるとスマートです。
2.大勢の前での自己紹介
ビジネスシーンにおいて、自社の宣伝や大規模な企画の発表をする際にプレゼンテーションをしなければなりません。
そしてまず行うことが自己紹介です。
英語圏では学校教育のカリキュラムに『プレゼン方法の習得』が組み込まれていることが多いですが、日本ではなかなか練習の機会がありませんよね…。
そのため自己紹介の流れをしっかり理解して、適切に、フランクに自分(自社)のことを伝えられるようにしておきましょう。
2-1.初めの挨拶(導入)をする
まずは来場してくださった皆様に向けて次のような言葉を掛けましょう。
Good morning and welcome to the English Cafe. 「おはようございます。イングリッシュカフェにようこそお越しくださいました」 |
Thank you all very much for coming today. 「本日はお越しいただき誠にありがとうございます」 |
2-2.自己紹介を行う
続いて自己紹介を行います。
プレゼン時は個人ではなく会社代表として登壇することが多いので、簡単な役職名・仕事内容を添えておきましょう。
Let me introduce myself. My name is Bruce Wayne. I am in charge of public relations at our company. 「自己紹介させていただきます。ブルースウェインと申します。私たちの会社の広報担当です。」 ※Let me introduce myself.「自己紹介をさせてください」は相手に許可を取る表現です。お決まりのフレーズなのでぜひ暗記しておきましょう。 |
3-3.目的の提示をする
具体的な内容に入る前に「プレゼンの目的」を明確に示しておきましょう。
会場には、急遽来れなくなった担当の代理もいるはずです。
その方たちのためにもゴールを明示し、誰もが分かりやすいスピーチにつなげましょう。
I would like to take this opportunity to talk to you about the English Cafe, which will be held in August. 「今年の8月に行われるイングリッシュカフェついての内容をお伝えします」 |
The purpose of my presentation today is to tell you about a merger between ABC company and XYZ company. 「本日のプレゼンでは、ABC社とXYZ社の合併についてお話することが目的です」 ※the purpose of 〜「〜の目的」を意味する重要表現です。 |
3-4.具体的なプレゼンの流れについて
上記の3点を踏まえてプレゼンテーションを進めてください。
大人数の前で英語で話すことはとても緊張すると思います。
むしろ緊張して声が震えるくらいが当たり前…。
最初は失敗するのが当たり前…。
それなら当たって砕けよう!このように考えて、あまり気負うことなくチャレンジしましょう!
※所要時間を事前に伝えておく
ビジネスにおいて時間は貴重な財産です。無理に自己紹介を引き延ばして時間を浪費してしまうと、かえって信頼感を揺るがせてしまうかもしれません。
あらかじめ、おおよその時間を提示しておくと親切です。焦らないためにも少し多めに見積もっておく…くらいがちょうどよいかもしれません。
My presentation will last for about 20 minutes. 「私のプレゼンは20分ほど続く予定です」 |
4.おわりに
初めて誰かとお会いするとき、日本語であっても少し緊張すると思います。
英語であればなおさらドキドキしてしまうことも……。
そのためフレーズを覚えて何度もシミュレーションをしておきましょう!
自己紹介をスムーズに行うことで円滑なビジネス関係を育むことができるでしょう。
みなさまの快適な英語ライフを陰ながら応援しています!