シャドーイングの効果と正しいやり方を超解説!最新おすすめアプリも紹介
シャドーイングは多くの方に知られている英語学習法の一つですが、シャドーイングの学習効果や正しい取り組み方については、実はよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。
シャドーイングは、総合的な英語力の向上に大変有効なトレーニングですが、取り組み方がやや複雑で、誤った方法で行うと学習効果が期待できない難しい学習法でもあります。
そこで、この記事では、シャドーイングの正しいやり方と効果を、どこよりも詳しく徹底的に解説します。
また、シャドーイングの効果を最大限に引き出すためのポイントや注意点、最新のおすすめアプリについても詳しくお伝えしていきます。
英語学習にシャドーイングを取り入れて、英語力アップを目指したいという方は、ぜひ最後までお読みください。
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シャドーイングとは?
詳しい学習方法は後述しますが、シャドーイングとは英語学習の方法の一つで、話し手(音源)の言葉から少し遅れて、影(シャドー)のように発話を繰り返すトレーニングを指します。
この方法は、リスニング力の強化を目的とすると同時に、英語特有の発音やアクセント、イントネーションの習得にも役立ちます。
シャドーイングは、もともと翻訳者や通訳者の訓練方法として開発されました。
彼らは瞬時に情報を処理し、別の言語に翻訳する能力が求められるため、シャドーイングはそのトレーニングとして非常に効果的でした。
やがて、言語習得や教育学の専門家がシャドーイングの効果を研究し、リスニングスキルやスピーキングスキルの向上に有効であると結論づけたことにより、教育現場や一般の学習者にもシャドーイング学習法が広まっていきました。
その効果が認知されるにつれ、今日のように英語学習の一般的な手法として多くの人が取り入れるようになっています。
シャドーイングにはどんな効果がある?
シャドーイングは、英語学習法の中でも非常に効果的なものとして知られています。
その効果は、英語力全般の向上、特にリスニングに大きく影響を与えることから、多くの英語学習者や教育者に推奨されているトレーニングです。
シャドーイングを行うことで、英語のリズムや発音、イントネーションに耳を慣らすことができます。
これにより、英語の音声に対する理解が深まり、リスニング力はもちろん、発音や会話のスキル向上も期待できるのです。
リスニングに必要な2つの技能:音声知覚・意味理解とは?
シャドーイングのメインの効果であるリスニング力の向上に関して、もう少し詳しく見ていきましょう。
リスニングは大きく分けて、「音声知覚」と「意味理解」の2つのステップからなります。
<音声知覚>
音声知覚とは、話されている単語やフレーズの「音」を正確にキャッチする能力です。
シャドーイングを行うことで、継続的に英語の音声に触れることができ、この音声知覚のスキルを重点的に磨くことができます。
例えば、「Apple」という単語は、英語で発音される時には「アップル」ではなく「アッポォ」のような音になります。
シャドーイングを通して、このような日本語にはない英語特有の音に耳を慣らすことで、瞬時に英単語やフレーズの音をキャッチできるようになります。
音声知覚が磨かれることで、発音が綺麗になったり、「リンキング(子音と母音を繋げて発話)」などの英語特有の音声変化のリズムを捉えた発話ができるようになるため、スピーキング力の向上にも効果が期待できるのです。
押さえておきたい英語特有の音声変化
英語では、日本語にはない独特な音声変化というものがあります。
リスニングが苦手という方の多くは、この音声変化に対する知識が少ないことが原因です。
シャドーイングを行うことで、この音声変化の知識をを効果的に身につけることができ、音声知覚の力が向上します。
音声変化のルールは以下の5つです。
- 連結(リンキング)
- 同化
- ラ行化(フラップT)
- 脱落(消失)
- 弱形
このルールを押さえておくと、シャドーイングトレーニングの際に音の変化を意識して練習できるようになり、学習効果を高めることができるので、少し難しい部分もありますが、頭に入れておきましょう。
①「連結(リンキング)」
単語の最後の子音と次の単語の最初の母音が連続する時に、繋げて発音される
例:Good afternoon. 「グダフタヌーン(dとaが連結)」
②「同化」
/t/, /d/, /s/, /z/の音の後ろに「y」(発音記号の表記は/j/)が続く時に、同時に発音される
例:I told you.「アイトーヂュー(dとyが同化)」
音声学的に厳密に分類すると、同化には上記以外にも細かく複数のパターンが存在しますが、まずは上記のルールを覚えておけば大丈夫です。
③「ラ行化(フラップT)」
/t/や/d/が母音に挟まれる時、または/t/や/d/が母音と/l/に挟まれる時に、/t/や/d/の音が日本語の「ラ行」のような音で発音される
例:water「ウォーラー」、battle「バロゥ」
④「脱落(消失)」
破裂音/p/, /t/, /k/, /b/, /d/, /g/が語末に来る時に、破裂音が脱落する。また、[破裂音+子音]の時に、破裂音が脱落する
例:Don’t do it.「ドンッドゥーイッ(Don’tのt、itのtが脱落)」、Good bye.「グッバイ(dが脱落)」
他にも細かい脱落のルールがありますが、まずは上記のルールを覚えておけば大丈夫です。
⑤「弱形」
人称代名詞、前置詞、be動詞、助動詞などの「機能語」と呼ばれる語が弱く発音される
例:I like it.「アィライキッ(機能語であるIとitが弱く発音される)」
参考文献:『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』
<意味理解>
実際に聞き取った内容を理解するためには、ただ単語やフレーズの音を聞き取るだけでは十分ではありません。
それが何を意味するのか、また、その文脈でのニュアンスや感情を理解する能力も必要です。
シャドーイングでは、実際の会話や文章を通じて、これらの意味やニュアンスに繰り返し触れることで、意味理解の能力も向上できます。
同時に、単語やフレーズの知識も増えるので、リスニング以外のスピーキング・リーディング・ライティング4技能すべてに対して好影響を与えます。
例えば、「ハウディヂュゲッスターレッ」と聞こえた時に、まず「How did you get started?」と正しく英語の音声を認識するのが「音声知覚」です。
そして、その後「Howは『どうやって』という意味で、didがあるから過去形の文章、get startedで『始める』だから、『どうやって始めたの?』という意味だ!」というように、言葉の意味を理解するのが「意味理解」です。
この2つのステップが完成して、初めて「リスニングができる」という状態になります。
そして、シャドーイングを行うことで、リスニングに必要な2つのステップの両方を効果的に鍛えることができます。
つまり、シャドーイングは、英語学習者が自身の英語力を効果的に向上させるための優れた手法と言えるでしょう。
関連記事:英語リスニングの勉強法ガイド!英語が聞き取れない状態から上達する方法とは?
シャドーイングが英語初心者にとって難しい理由
シャドーイングは、英語のリスニング能力のみならず、スピーキング能力も同時に向上させられる効果的な英語学習法ですが、初心者にとってはやや難しいトレーニングでもあります。
ここでは、その主な理由と解決策を説明します。
単語・文法・発音の基礎知識が不可欠
シャドーイングは、聞いた内容をリアルタイムで追いかけて繰り返す、瞬発力が求められるトレーニング方法です。
このため、単語の意味や文法の基礎知識、そして発音の仕方をある程度理解していることが前提となります。
しかし、初心者がこれらの基礎知識を持たずにシャドーイングを試みると、以下のような困難が生じる可能性があります。
<文章の理解が追いつかない>
単語の意味や文法の知識が不足していると、聞いた内容をすぐに理解することが難しくなります。
例えば、全く知らない単語や文法構造に出会ったとき、その意味や用法を推測する時間が必要となり、音源から遅れずにシャドーイングすることが難しくなります。
また、意味を理解せずにただ音だけ再現しても、英語の知識として蓄積されないため、トレーニングの効果が発揮されません。
<正確な発音ができない>
単語や文法の知識が不足していると、それに伴い発音の正確さも欠ける可能性が高まります。
特に英語のように、同じ綴りでも異なる発音やアクセントが存在する言語では、単語の意味や文法の文脈を理解していないと、正しい発音を選択するのが難しくなります。
また、RとLの発音の違いや、THとSの発音の違いなどの基本的な発音のルールを知らないと、誤った発音を何度も繰り返し練習してしまう恐れがあり、正確な発音の仕方を覚えられないリスクがあります。
<文の流れやリズムを掴むのが難しい>
英語は、単語のアクセントや文のリズムが重要な言語です。
単語や文法の知識が不足していると、文章の切れ目が分からないなどの理由から、これらのリズムやアクセントのパターンを正確に捉えるのが難しくなり、自然な英語の発音やイントネーションを身につけるのが困難になります。
以上のように、単語や文法、発音の基礎知識が不足している状態でシャドーイングを行うと、効果的なトレーニングが難しくなり、成果が出ずに学習のモチベーションが低下したり、誤った発音を身につけてしまうなど、かえって逆効果になってしまう恐れがあります。
英語の基礎知識に自信がないという方は、シャドーイングを始める前に、まずは基礎的な単語や文法の知識をしっかりと身につけることの方が優先度が高いです。
様々なアクセントが存在する
英語にはアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など、地域によるさまざまなアクセントが存在します。
これらのアクセントの違いを理解せずにシャドーイングを行うと、話し方の違いに混乱してしまう可能性があります。
初心者のうちは、まずは聴き慣れているアメリカ英語の音源に限定するなどの工夫が必要でしょう。
ある程度英語の基本のアクセントに慣れてくれば、多少独特なアクセントのある英語でも聞き取れるようになってくるので、徐々に色々な国の音源で取り組むことで負荷をかけていくのがおすすめです。
語順通りにすばやく理解する必要がある
シャドーイングでは、読まれたスピードで英語を語順通りに前から理解する能力が求められます。
しかし、日本語と英語では文構造が異なり、語順にも違いがあります。
大半の英語初心者は、英語を英語の語順で理解するスキルが不足しているため、シャドーイングを難しいと感じてしまうかもしれません。
このように、シャドーイングを正しく効果的に行うには、一定の英語力が必要となるため、英語の基礎知識があまりない初心者の方だと、上手くシャドーイング練習の効果を感じられないでしょう。
そのため、英語学習に不慣れな方が、シャドーイングの学習効率を高めるには、適切な指導とサポートが必要不可欠です。
特に独学での学習が不安な方には、英語のコーチングサービスがおすすめです。
専属のコンサルタントが正しいシャドーイングのやり方を指導してくれるだけでなく、学習者のレベルに合った適切な教材を選定してくれるので、悩むことなく効率的に学習を進めることができます。
そもそも自分のレベルが分からなかったり、学習の目標が定まっていないという場合、コンサルタントと一緒に目標を立てるというステップから始めることも可能です。
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関連記事:英語学習コンサルタントとは?期待できる効果やおすすめできる人を解説!
シャドーイングの正しいやり方を徹底解説!
シャドーイングは、大変効果が高い英語学習法ですが、正しい取り組み方で行うことが非常に重要です。
せっかく学習に取り組んでも、やり方が間違っていると効果が半減してしまったり、場合によっては逆効果になってしまうことも。
また、一律に同じ方法で学習すれば良いというわけではなく、初心者から上級者まで、異なるレベルに応じた適切なアプローチが必要となります。
ここでは、シャドーイングの正しいやり方を段階的に説明します。
自身のレベルに応じて、「少し難しいけど、頑張ればできなくはない」程度の、少し負荷がかかるぐらいの学習法を選択して行ってみてください。
シャドーイングの基本的なやり方
シャドーイングは、英語の音声や映像を再生し、話者から2~3語程度遅れて、発話を繰り返す学習方法です。
影(シャドー)のように、話し手の発話についていくことから、「シャドーイング」という名前がついています。
まずは、基本的なシャドーイングのやり方を、以下4つのステップごとに解説します。
- 教材選定
- 内容理解
- シャドーイングの実践
- 復習と再挑戦
① 教材選定
教材選定において押さえておきたい重要なポイントは以下の3つです。
- 自分の目的・レベルに合った教材を選ぶ
- 音質の良い教材を選ぶ
- スクリプトがある教材を選ぶ
まず、自分の学習目的や現在の英語レベルに合わせて教材を選びます。
初心者であれば、基本的な日常会話を中心とした教材、中級者以上であればニュースや講演などの内容が適しています。
留学や駐在などを控えていて、渡航先が決まっている場合は、その国のアクセントに慣れるために特定の国の英語音声を選ぶのもおすすめです。
関連記事:【緊急】海外赴任が決まったのに英語ができない人へ。100日間で圧倒的英語力を身につける方法を解説!
教材の長さは、1分前後のものが最適です。
1分以上の音源を使用する場合は、いくつかのパートに区切り、複数日程に分けて取り組むようにしましょう。
また、教材となる音声は、音質の良いものを選びましょう。
クリアな音質の教材を選ぶことで、正確な発音やアクセントをしっかりと聞き取ることができます。
YouTubeやPodcast、映画やドラマなどを教材として使用しても問題ありませんが、雑音やBGMが気になるという場合は、アプリや市販教材など、「シャドーイング用の音源として作られているもの」を使うのが良いでしょう。
そして、教材を選定する時には、スクリプトの有無を確認しましょう。
スクリプトとは、話されている内容が文字起こしされている文書を指します。
スクリプトが存在しない音声だと、次のステップである「内容理解」や「復習」ができなくなってしまうので、必ずスクリプトがある教材を選ぶようにしてください。
YouTubeなどスクリプトがない媒体であっても、英語字幕がついていれば問題ありません。
初級者の場合は、英語のスクリプトだけでなく、日本語訳があるものを使用するとより学習が行いやすくなります。
② 内容理解
シャドーイングを始める前に、一度教材の内容を理解するために通常の速度で聞きましょう。
聞き取れない部分がある場合は、スクリプトをリーディングします。
動画を使用する場合は、まずは字幕なしで動画を見て、次に英語字幕をつけてもう一度見るというやり方がおすすめです。
知らない単語や表現、文法などがあれば、その意味や用法を調べておきます。
内容を理解した上で、再度教材を聞きながら、文のリズムやアクセント、発音の特徴などを確認しましょう。
上手く聞き取れない部分は、ゆっくり再生して聞き直してみたり、オンライン辞書で一語ずつ発音を確認するなどします。
シャドーイングに入る前に不明点が残らないように、十分に内容理解を行うようにしてください。
③ シャドーイングの実践
いよいよシャドーイングトレーニングに入ります。
教材の音声を再生しながら、2語~3語遅れて内容を繰り返しましょう。
最初は完璧に再現するのは難しいかもしれませんが、何度も繰り返すことで徐々に綺麗にできるようになります。
シャドーイングを行う際は、単に内容を繰り返すだけでなく、ネイティブの発音やアクセント、リズムを意識して真似するよう心がけるのがポイントです。
声のトーンや、話者の話し方まで真似するような意識で、音源を100%再現できるように何度も練習を繰り返しましょう。
プレゼンテーションなどを教材として使用する場合は、話者のボディランゲージまで再現するのもおすすめです。
目安として、毎日30分〜1時間ほど練習をすると、学習効果が出やすいとされています。
1日に長時間行うよりも、少ない時間でも毎日継続する方が効果的です。
時間や回数の目標を立て、無理のない範囲でトレーニングしてみてください。
④ 復習と再挑戦
シャドーイングの際の自分の発音を録音し、後で聞き返して確認します。
練習を重ねて上達しているはずなので、その日の一番最後のシャドーイングを録音するのが良いでしょう。
そして、お手本の音声と比較して、発音やリズムの違いを確認し、改善点を見つけます。
忘れないようにスクリプトに改善点を書いておくのがおすすめです。
スクリプトがない動画教材を使用している場合は、メモなどに残しておきましょう。
改善点を意識しながら、翌日も同じ教材に取り組みましょう。
シャドーイングは繰り返し行うことで効果が上がります。
同じ教材を何度も繰り返すことで、定着率が上がり、リスニング力やスピーキング力が向上します。
お手本の音声と比較して、十分に再現できていると感じたら、新しい教材に進んでください。
以上のステップが基本的なシャドーイングのトレーニング方法です。
また、基本のやり方に加えて、各学習者のレベルに合った、より効果的なトレーニングにするためのアプローチもあります。
ここでは、初級者・中級者・上級者向けのアプローチ方法について、それぞれ詳しく解説していきます。
初級者向けのアプローチ
<教材>
簡単な文章や短い会話を中心に選びましょう。
例として、子供向けのYouTube動画(童話など)や初級者向けの市販教材が適しています。
目安として、音源の長さが1分未満のものだと、練習しやすく、取り組みやすいのでおすすめです。
長めの教材の場合は、1回に取り組む範囲を区切って、無理のないように調整してください。
また、基本のやり方の際に説明したように、スクリプトがある教材を選ぶことは必須ですが、初級者の場合スクリプトの内容が上手く理解できない場合もあるでしょう。
単語や文法知識が不安な場合は、日本語訳や文法解説がついているような教材を選ぶのが良いです。
しかし、シャドーイングの主な目的はリスニング力強化なので、無理して単語や文法のレベルが難しすぎるものを選ばなくて大丈夫です。
自分が理解できる範囲で、興味の持てる、面白いと感じられる教材を選びましょう。
<スピード>
速度はあまり速すぎないものがおすすめです。
1分間に80語〜100語前後発話される音声を一つの基準としてみてください。
ゆっくり目の音声だと、日本語にない英語特有の音声変化があまり起きないので、初級者の方でも取り組みやすいです。
速すぎると感じる場合には、速度を遅めに設定したり、教材を変更するなどして、ゆっくりとしたペースで音声を聞きながら、繰り返し音源を再現できるように練習しましょう。
慣れてきたら、徐々に話者の発話速度が速い音源にどんどん挑戦してみてください。
スピード参考動画:
Three Little Pigs – Pizza Party | Bedtime Stories for Kids in English | Fairy Tales
<意味の理解>
内容を理解した上でシャドーイングを行うことで、音に関する理解を知識と結びつけることができ、より効果的な学習が可能となります。
シャドーイングを実践している際は、深く意味を意識しなくてもいいので、内容理解のステップの際に不明点が残らないように、分からないことは調べて解消するようにしましょう。
中級者向けのアプローチ
<教材>
日常的な会話やニュース記事を中心に選びます。
TOEICや英検などの、資格試験のリスニング問題を利用するのもおすすめです。
教材の長さは1分を目安に、あまり長くなりすぎないものを選びましょう。
長めの教材の場合は、1回に取り組む範囲を区切って、複数日程に分けて取り組んでください。
中級者レベルであれば内容理解もしっかりと行いたいので、教材を区切って行う場合は、音の切れ目だけでなく、内容の切れ目にも留意しながら分割してください。
<スピード>
なるべく元の音源から速度を変えずに、自然なペースで音声を聞きながら繰り返し練習しましょう。
1分間で150~180語程度の速さが中級としては適切です。
TOEICのリスニング問題が平均WPM150の速さです。
初級レベルだと簡単すぎるものの、中級レベルだと難しすぎると感じる場合は、中級レベルの教材のスピードを落として取り組むようにしてみてください。
そして、上手に再現できるようになるにつれてスピードを上げるというように、徐々に完成度を高めるように取り組むと、適度な負荷がかかるので、効果的に学習を進められます。
スピード参考動画:
How language shapes the way we think | Lera Boroditsky
<意味の理解>
初級レベルの時同様、内容理解のステップで不明点が残らないように、十分に事前学習するようにします。
それに加えて、中級者であれば、シャドーイングに取り組んでいる時も、部分的で構わないので意味を理解するようにしてみてください。
文章全体の意味が意識できなくても、自身が発話している単語やフレーズの意味を認識しながら発話するイメージです。
このように取り組むことで、音の知識と単語や文構造が徐々に結びつき、音声知覚だけでなく意味理解も効果的に鍛えることができます。
上級者向けのアプローチ
<教材>
ネイティブスピーカーのプレゼンテーションや、映画のワンシーンなど、難易度の高い内容を選びましょう。
慣れてきた方であれば、ディベートなどの、複数話者による対話形式の音声にチャレンジしてみるのもおすすめです。
長さに関しては1分から1分半程度が適切です。
上級者だからといって、教材の長さをやたらと長くしてしまうと、集中力の低下に繋がったり、1つの教材の精度を十分に高められなくなってしまうので、1回1回の教材の分量はさほど多くなくて大丈夫です。
また、アメリカ英語に慣れてきたという方であれば、イギリス英語やオーストラリア英語など、アクセントやイントネーションが異なる音声を教材として選んでみるのも良いでしょう。
様々なリズムの英語に触れることで、リスニング力をさらに磨くことができます。
<スピード>
ネイティブのナチュラルスピードで再現できるように練習します。
話者によっても異なりますが、ネイティブは1分間で180語以上、速い方だと250語程度発話すると言われています。
最初は難しいかもしれませんが、ゆくゆくはこのレベルまで到達することを目指しましょう。
教材の中で難しく感じる箇所がある場合は、その部分だけ取り出し、ピンポイントで繰り返し練習する方法も効果的です。
スピード参考動画:
The power of introverts | Susan Cain
How Netflix changed entertainment — and where it’s headed | Reed Hastings
<意味の理解>
初級者・中級者レベルであれば、シャドーイング実践中は、意味の理解にさほど重きを置かなくても良かったのですが、上級者レベルでは、発話をしながら可能な限り意味にも意識を向けるようにしてください。
シャドーイングの中でも、音に注力するシャドーイングを「プロソディーシャドーイング」、音と同時に意味も捉えながら行うシャドーイングを「コンテンツシャドーイング」と言います。
プロソディーは「韻律」、コンテンツは「内容」という意味です。
どちらも等しく英語力向上に効果的ですが、コンテンツシャドーイングでは意味も意識しながら取り組むため、プロソディーシャドーイングよりも音と意味の繋がりが深くなり、より実践的な英語の知識として脳に蓄積されます。
そのため、コンテンツシャドーイングの方が、音声知覚・意味理解、両方の力の向上に繋がる学習効果が高いトレーニング方法なのです。
このように、シャドーイングは基本のやり方を身につけた後、レベルごとに適切なアプローチを取ることで、学習効果を最大限に高めることができます。
やみくもにただ取り組むのではなく、自身のレベルを把握した上で、状況に応じて適切なトレーニング方法を取り入れていくようにしましょう。
シャドーイングをする際の全てのレベルにおける共通の注意点
シャドーイングのやり方について理解していただいたところで、今度はシャドーイングを行う際の注意点やよくあるミスについて説明します。
全レベルの方共通の注意点となるので、初級者の方から、シャドーイングに慣れてきた上級者の方まで、皆さん気をつけるようにしましょう。
<リピーティングと区別する>
リピーティングとは、英語の音声を聞いた後に音源を一旦止めて、聞いた内容を繰り返す(リピートする)トレーニング方法を指します。
上手く発話ができない箇所が出てきた際に、一度音源を止めて、自分が発話をしてから再度音源を再生するというようにトレーニングの仕方を変えると、シャドーイングではなく、リピーティングのトレーニングになってしまうので注意しましょう。
シャドーイングとリピーティングは似ているようで大きく異なります。
シャドーイングとは、リアルタイムで話者の発話を追いかけながら、同時に声に出すトレーニングです。
それによって、英語特有の音やリズムを習得して音声知覚を鍛え、そこからさらに意味理解に繋げることが目的です。
リピーティングは、一度聞いた音声を記憶し、記憶を元に発話をするトレーニングです。
リスニング力はもちろん、英語の短期記憶力が鍛えられたり、単語や英文構造を覚えることができるため、語彙力やスピーキング力を向上させる効果が見込めます。
しかしながら、学習者の元の知識によって発話の精度が大きく変わります。
また、記憶を元に発話するため、新しい音のデータが更新されず、正しく行わないと学習者の元の知識をアウトプットするだけの学習になってしまいがちです。
リピーティングも有用な学習法ではありますが、シャドーイングとは区別するようにしましょう。
シャドーイングが難しく、リピーティングにせざるをえないという場合、シャドーイングの教材が今の自分のレベルにとって難しすぎる可能性を考慮しましょう。
関連記事:リピーティングとは?効果的なやり方・できない時の対処法を初心者向けに解説!
<オーバーラッピングにならないように注意する>
シャドーイング初心者に特にありがちですが、音源の後を追うのが難しい場合などに、自らの声がオーバーラップ(音源の声と重なってしまう)してしまうことがあります。
上級者であっても、同じ教材に繰り返し取り組むうちに、集中力が欠けたり、教材が頭に入ることで、無意識にオーバーラッピングになってしまうことも。
オーバーラッピングでは、音源の発話を十分に聴くことができず、自分の記憶の中にある英語データを元に発話してしまうことになるので、英語の正しい音を獲得するというシャドーイング本来の目的が達成されません。
初めての教材に取り組む際のウォーミングアップとして、オーバーラッピングを数回取り入れることは効果的ですが、何度も繰り返すことで変な発音の癖がついてしまったり、誤った音を覚えてしまう可能性もあるので、最小限に留めましょう。
また、何度も教材に取り組んでいくうちに、内容を覚えて、無意識についオーバーラッピングになってしまうという場合は、新しい教材に切り替えるという解決策も有効です。
関連記事:オーバーラッピングとは?効果的なやり方やおすすめ教材を徹底解説!
<教材を暗記しないように気をつける>
シャドーイングは、音源から2~3語遅れて、影のようについていくことでお手本を再現するトレーニングです。
先に説明したように、1日で完成するというわけではなく、1つの課題を複数日かけて精度を高めていくので、同じ教材を繰り返し使うことになります。
そのため、何日か続けると内容を暗記してしまいがちです。
内容を暗記してしまうと、音声を聞き取ろうとする意識が薄れてしまうため、学習効果が低下します。
これを避けるためには、教材を覚える前に次の教材に進む、つまりは一つの教材に取り組む期間を短くするようにしてみてください。
シャドーイングの精度を高めるために、一つの教材に何日もかかってしまうようであれば、教材の難易度が今の自分のレベルにとって難しすぎる可能性があるので、大体2~3日で完成するくらいのレベルの教材を選ぶようにしましょう。
<疲れたら無理をしない>
シャドーイングは、思っているよりも多大な集中力を要するので、疲れたと感じたら、短い休憩を挟んでから再開することが大切です。
無理をして続けると、効率的な学習が難しくなる場合があります。
また、1日に長時間行うよりも、毎日少しずつでも継続した方が学習の効果が出やすいです。
1日にたくさん運動をしたからといって、すぐにダイエット効果が出るわけではないとイメージすると理解しやすいでしょう。
1日あたりのトレーニング時間は30分〜1時間程度に収めましょう。
<正確な発音やリズムを意識する>
スピードに追いつこうと単に早口で話すのではなく、正確な発音や英語特有のリズムを意識してシャドーイングを行うことで、より実践的なスキルが身につきます。
単語やフレーズのまとまり、文章のイントネーションなどを意識しながら取り組みましょう。
また、日本語が比較的淡々と話される言語であるのに対して、英語は自身の感情を乗せるように発話される特徴があります。
話の中の重要な部分や話者が強調したいと考えている箇所は、トーンが高くなったり、間を取っていたりなど、特徴的な変化が起きているはずなので、そういった部分も真似して再現するように練習しましょう。
動画の教材を使用していて話者の動きが見える場合は、ジェスチャーやボディランゲージも真似するようにするのもおすすめです。
発話に合わせて体を動かすことで、英語の音のリズムを体で覚えることができるので、学習効果を高めることができます。
<自分の進捗を記録する>
どの教材のどの部分が難しかったのか、前日と比べて何が改善されてきたのかを記録しておくことで、自分自身の進捗を確認することができます。
また、苦手なポイントを意識しながらシャドーイングに取り組むことで、改善スピードも向上します。
練習中に上手くいかない箇所が出てきたら、スクリプトやメモに残しておくようにしましょう。
そして、翌日の練習を始める前にそれを確認し、できなかった箇所を重点的に練習して、苦手を克服できるように意識することが大事です。
シャドーイングを行う際には、上記のポイントに気をつけながら日々の練習を積み重ねることで、英語力を効果的に磨くことができます。
正しいやり方でトレーニングすることで、学習効率を上げることができるので、初心者の方も、慣れてきた方も、今一度自身のやり方を振り返った上で取り組んでみてください!
独学が不安な方は、ぜひQQEnglishの「Boost Coaching」をご検討ください。
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無料で使える最新おすすめシャドーイングアプリを紹介!
シャドーイングの教材は、市販の紙媒体の教材はもちろん、動画やWebサービスなど選択肢が多岐に渡ります。
その中でも、初級者から上級者まで幅広いレベルに対応し、気軽に始めることができるのがアプリを使った学習です。
スマートフォンで学習ができるので、場所や時間を選ばず自分のペースで学習が進めやすかったり、無料で使用できるコンテンツが充実していたりと、学習者にとって多くのメリットがあります。
ここでは、すべての機能または一部機能が無料で利用できる最新おすすめシャドーイングアプリを紹介していきます。
対象とする学習者のレベルや、アプリごとの特徴も解説していきますので、ぜひ自分にあったアプリで学習を進めてみてください!
もし、自分にあったアプリが分からなくても、すべて無料でダウンロードができるので、一度試してみて、そこから自分の好みやニーズに合ったアプリを使ってみるというのもおすすめです。
<RedKiwi>
対象レベル:初級者〜上級者
アプリ概要:RedKiwiは、英語学習の専門家たちが開発した英語学習アプリで、リスニング、シャドーイング、実践的な表現の学習が一つのアプリでできます。
多様なコンテンツを提供しており、ドラマ、映画、アニメ、BBCの番組、芸能人のインタビューなど、幅広いジャンルの動画で英語学習ができる点が魅力です。
ネイティブがよく使用する表現や、辞書には載っていない実践的な英語を学ぶこともできます。
また、動画のレベルも、易しいものから難易度の高いものまで、幅広く取り揃えられているので、初級者から上級者の方、すべてのレベルの方が利用できます。
学習の形式としては、まずはじめに動画を見て、セリフが聞き取れているかを単語を選択する形でディクテーションしていきます。
それが終了したら、動画を通して聞き、おさらいしていくというステップです。
日本語字幕もついていて、順を追って内容理解ができるので、語彙力や文法の知識が不安な初級者の方でも学びやすくなっています。
アプリは無料で利用できますが、無料版では「利用できる時間・ネイティブの解説・利用できるコンテンツ」に制限がつきます。
1回に利用できるのは5分までで、1時間待つとまた5分間使えるようになります。
また、ネイティブの解説は一部しか見れず、一部コンテンツは利用できません。
有料版では、全機能が利用できます。
登録前に7日間無料でトライアルが可能です。
Apple Store:「RedKiwi:英語リスニング・スピーキング・シャドーイング」をApp Storeで
Google Play:RedKiwi:英語リスニング・スピーキング・シャドーイング – Google Play のアプリ
<英語リスニング – 英会話や英語ニュースの聞き流し勉強アプリ>
対象レベル:初級者〜上級者
アプリ概要:このアプリでは、毎日英語のコラムやニュース、英会話、英単語のリスニングが配信されます。
そのため、学習教材の種類が大変豊富で、長く使うことができるアプリです。
レベルも初級者向けの易しいものから、ニュース記事などのレベルの高いものもあるので、自身の英語力に合わせた学習ができます。
ただし、一部教材の音源は機械音声になっていて、若干聞き取りづらかったり、抑揚が少ないものもあるので、なるべくネイティブのナチュラルな音声が使われている音源を選ぶようにしましょう。
学習の形式としては、英語音声に合わせて、日英の字幕がスクロール表示されます。
聞き取れなかった文章をタップすると、その部分をもう一度再生することができるので、分からなかった部分をピンポイントで繰り返し聞いて復習可能です。
また、聞き流し(リピート再生)、倍速再生、字幕のオン/オフ(英語字幕・日本語字幕)など、シャドーイングを行う際に便利な機能も多数搭載されています。
完全無料で、すべてのニュース、コラム、英会話、英単語、英語音声、聞き流し等の機能を利用できます。
その分、やや広告の配信が多いことがデメリットとなりますが、完全無料でここまで利用できるアプリはほとんどないので、その点でおすすめです。
Apple Store:「英会話や英単語を聞き流し – 英語リスニング」をApp Storeで
Google Play:英語リスニング – 英会話や英語ニュースの聞き流し勉強アプリ
<リスチケ>
対象レベル:初級者〜上級者
アプリ概要:リスチケは、YouTube動画を使って英語の学習ができるアプリです。
英語・日本語字幕の両方が用意されており、ワンタップで表示を切り替えることができるので、分からない部分があればすぐに確認ができます。
また、速度調整ボタンやリピート機能もあるので、聞き取れなかった部分をゆっくり聞き直したり、何度も聞き直すことも可能です。
動画内で出てきた分からない英単語をタップすると、辞書が開き、意味を確認することができます。
YouTubeを使用しているので、TEDなどのネイティブの会話や、洋楽、アニメーションなど、様々なトピックを使って、飽きずに楽しく学習できることが特徴です。
動画の幅が広いため、初級者から上級者まで、どのレベルの学習者にもぴったりな教材が見つけられます。
動画ごとに、1分間で話されている単語数を表すWPM(Words Per Minutes)が明記されているので、こちらを参考に自分のレベルに合った教材を選択しましょう。
レベルごとの推奨WPMは以下の通りです。
- 初級者:80~130(日本人の平均WPM)
- 中級者:130~180(英語学習者〜ネイティブがややゆっくり話す際のWPM)
- 上級者:180以上(ネイティブのナチュラルスピード)
WPMが自身のレベルよりも少し高めの動画でも、内容に馴染みがある場合や知識があるジャンルの場合であれば、太刀打ちできる場合もあるので、あくまでも目安として捉えてください。
最終的にはスピードだけでなく、動画内容と総合的に判断するのが良いでしょう。
基本的な機能は無料で提供されていますが、プレミアムメンバーになることで、さらに多くの機能を利用することができます。
Apple Store:「リスチケ 英語 リスニング」をApp Storeで
Google Play:2023年8月現在Google Playでの配信はありません
<Recipy-POLYGLOTS>
対象レベル:初級者〜上級者
アプリ概要:レシピー(旧ポリグロッツ)は、単語学習、文法、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングなどがこのアプリ一つで学べるAll In One型のアプリです。
そのため、シャドーイング学習はもちろんのこと、それ以外の学習でも活用できます。
リスニング教材では、再生スピードの調整ができます。
1分間に読まれる語数、WPM(Words Per Minutes)が速度バーに表示されているので、自分の目標WPMに合わせてスピードを調整できる点が、他のアプリにはない魅力的な点です。
分からない単語はタップをすることですぐに意味が調べられるので、内容理解も時間をかけずにサクサク進めることができます。
基本機能は無料ですが、プレミアムメンバーへの加入することで追加の有料機能が利用可能になります。
料金体系は、Entryプラン、Basic、Standard、Advancedと分かれていて、プランごとに利用できる機能が異なります。
Apple Store:「レシピー – 英語が趣味になるアプリ」をApp Storeで
Google Play:レシピー 英語が趣味になるアプリ – Google Play のアプリ
<TED>
対象レベル:中級者〜上級者
アプリ概要:TED(Technology Entertainment Design)は、世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信している非営利団体です。
TEDアプリでは、テクノロジーや科学、心理学など、世界中の卓越した人々による2,000以上の様々なトピックのTEDトークを提供しており、自身の興味関心に合わせてトークを選ぶことができます。
主な機能として、100以上の言語字幕付きのTEDトーク動画ライブラリをブラウズでき、動画や音声をダウンロードしてオフラインで再生することが可能です。
英語字幕はもちろんのこと、動画によっては日本語字幕もついているので、聞き取れない部分や理解できないフレーズなどがあっても安心です。
また、ユーザーの時間に合わせてカスタムプレイリストを作成する機能や、ChromecastやAirPlayを使用してホームエンターテインメントシステムに送信する機能も備えています。
実際の講演・プレゼンテーションが配信されているので、ネイティブのナチュラルなスピードの発話を元にシャドーイングができます。
その分、市販の教材などと比べると難易度が高いですが、より実践的な英語を学ぶことが可能です。
スピーカーには、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏出身の方だけでなく、シンガポール、フィリピン、中国などアジア圏出身のノンネイティブの方もいるので、レベルやニーズに合わせて、様々な国の方が話す英語に触れられるのもおすすめポイントの一つです。
初級者の方であれば、内容よりも英語の基礎的な発音やイントネーションを中心に学習し、中級者〜上級者の方であれば、様々なトピックに触れることで、リスニング力だけでなく語彙や構文の力なども向上させるような使い方が理想的です。
Apple Store:「TED」をApp Storeで
Google Play:TED – Google Play のアプリ
<最強 英語 シャドーイング>
対象レベル:中級者〜上級者
アプリ概要:このアプリは、ニュースやコラムを利用してシャドーイングを行うアプリです。
教材のレベルがやや高いため、語彙力や文法の知識が十分にない初級者にはあまり向いていません。
このアプリの大きな特徴は、音声認識技術を活用してユーザーのシャドーイングを採点し、どの部分が聞き取れないのか、またどの部分が正確に発音できていないのかを自動で判定してくれる点です。
スピードを落として練習することもできます。
さらに、シャドーイングのトレーニング中に理解できなかった単語を単語帳に保存することができ、後で復習やテストを行うことも可能です。
基本利用料は無料ですが、一部機能が制限されます。
有料会員になると、すべてのニュースにアクセスができるなど、利用できる機能が増えますが、無料で使用できる範囲もかなり広いです。
Apple Store:最強 英語 シャドーイング on the App Store
Google Play:Willies English Shadowing – Apps on Google Play
<シャドーイング – 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ>
対象レベル:中級者〜上級者
アプリ概要:このアプリは、シャドーイングに特化したアプリです。
オバマ元大統領の演説を使って、シャドーイングをしていくシンプルな仕様になっています。
イヤホンまたはヘッドホンを使用すると、録音の機能が利用できます。
発音できた単語は緑色、できなかった単語は赤色で表示されるので、赤色の部分を重点的に練習することで、効果的に復習が行えます。
ただし、ワイヤレスタイプのオーディオ機器だと、録音機能は利用できないので注意が必要です。
無料でも一部機能は利用できますが、月額プランに申し込むと、全てのコンテンツが使い放題になります。
1ヶ月無料のトライアル期間があり、その後は有料となります。
Apple Store:「シャドーイング – 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ」をApp Storeで
Google Play:2023年8月現在Google Playでの配信はありません
アプリごとに異なる特徴を持つので、自分のレベルや好みに合ったアプリを活用して、効率的にシャドーイング学習を進めていきましょう!
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シャドーイングアプリ・教材を選ぶ際のポイント
最新のおすすめの無料アプリをいくつか紹介してきましたが、色々ある中から結局自分に合ったものがどれなのか分からず迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。
シャドーイングのアプリや教材を選定する際には、以下のポイントを考慮して選んでみてください。
<教材の質>
アプリ・教材を選ぶ際に最も重要なのが、内容の質です。
内容の質が悪いと、学習効率の低下に直結してしまうので注意しましょう。
質を見極める際には、以下の3つのポイントに留意しながら、アプリ・教材を吟味してみてください。
- クリアで自然な発音の音声かどうか
- 文法や語彙が適切に使用されているか
- スピードの調整・リピート再生ができるか
[チェックポイント] クリアで自然な発音の音声かどうか
○ ネイティブのナチュラルなスピード・発音で発話されている
○ 雑音が少なく、話者の声に集中できる
× 機械音であったり、訛りや癖が極端に強い
× ノイズが多く、話者の声が途切れることがある
[チェックポイント] 文法や語彙が適切に使用されているか
○ ネイティブやそれに準ずる人物が監修するなどしていて、内容に誤りがない
× 教材作成者がプロではなく、語彙や発音の正確さが担保されていない
[チェックポイント] スピードの調整・リピート再生ができるか
○ 教材ごとに×0.5 / ×1.0 / ×2.0のように速度を調節でき、指定した部分のリピート再生ができる
△ レベルごとに最初からスピードが分かれている
× スピードの調整ができず、レベルと推奨されるスピードが合っていない
※音声がダウンロードできる場合、音声のスピードを変更するアプリやWebサービスと併用することでスピードの調整が可能です。
<レベル>
先ほどお伝えしたように、シャドーイングでは、自身のレベルにあった教材を選ぶことが大変重要です。
アプリ・教材のレベルが現在の自分の英語力に対して適切かどうかは、しっかりと見極めるようにしましょう。
アプリ・教材によっては、段階的にレベルアップしていけるような構成になっているものも少なくありません。
自分のレベルが正確に分からず不安という方は、そういったコンテンツを選び、自分のレベルに合ったパートからスタートして、徐々に難易度を上げていく使い方がおすすめです。
<トピックの多様性>
日常会話からビジネス英語まで様々なトピックがカバーされているか、興味や必要に応じて選べるトピックがあるか、という点も気にしてみましょう。
これに関しては、複数のアプリ・教材を併用することでカバーできる点でもあるので、重要度は低いです。
しかしながら、一つのアプリ・教材で、広い範囲をカバーできていれば、教材を探す手間と時間を節約できるので、必要に応じて気にしてみてください。
<フィードバック機能>
近年リリースされている一部のアプリでは、AI技術を使用して発音の正確さを評価してくれるものもあります。
自分の発音を録音して、正しい発音と比較することができるようなアプリは、発音の修正にも役立つので、ぜひ取り入れていきましょう。
<更新頻度とサポート>
アプリやWebサイトを教材として利用する場合は、定期的に新しい教材が追加されるか、問題が発生した際のサポート体制が整っているかという点にも留意しましょう。
更新頻度が高ければ、様々な教材に取り組むことができるので、レベルに応じてアプリを選び直さずとも、長く学習に活用することができます。
また、サポート体制が整っていることでストレスフリーに学習を進めていくことができます。
あまりにも放置されているコンテンツは利用しない方が良いでしょう。
<価格>
シャドーイングの学習は一時的なものではなく、長期的に継続する必要があるので、コストパフォーマンスはアプリ・教材を選ぶ時の重要な要素の一つです。
シャドーイングアプリであれば、無料で利用できるものも多いので、そういったものから進めてみるのも良いでしょう。
また、無料トライアルやデモ版が提供されている場合、まずはそれを試してみるのがおすすめです。
シャドーイングのアプリや教材を選ぶ際には、自分の学習目的やニーズに合わせて選択することが肝心です。
ひとまず、複数のアプリや教材を試して、自分に合ったものを見つけてみてください。
リスニング力が効果的に鍛えられるカランメソッドを紹介!
カランメソッドは英語学習方法の一つで、イギリス・ロンドンで誕生して以来、50年以上にわたり世界中で支持されています。
このメソッドの特徴は、徹底的に反復する設計になっていることです。
カランメソッドでは、教師がスピーディに投げる質問に対し、生徒は即座にフルセンテンスで回答することが求められます。
このような反復方式のトレーニングにより、英会話に必要な「反射神経」を鍛え、「瞬発力」を向上させることができます。
また、生徒の発音や文法にミスがあった際、教師がその場ですぐに指摘し、修正します。
これにより効率的に正しい文法と発音を身に付けることができるのです。
そして、カランメソッドでは、教師のハイスピードな質問を聴き取り、それに対する回答を即座に求められるため、自然とリスニング・スピーキング力を伸ばすことができます。
通常、ネイティブが話す時のスピードは1分間に約150語ですが、カランメソッドではこの約1.5倍の1分間に220~240語のスピードで教師が話します。
このような高速な会話により、リスニング力が効果的に鍛えられるのです。
カランメソッドは、英語の瞬発力、正しい文法と発音、リスニング・スピーキング力の向上など、多岐にわたる効果が期待できるメソッドです。
特にリスニング力に関しては、高速な会話による反復練習が効果的に働きます。
QQEnglishは日本で初めてのカランメソッドの正規認定校であり、オンライン英会話の形式でカランメソッドを受講することが可能です。
レッスンを担当するフィリピン人教師は、全員が正社員かつ、国際的にも権威のある英語教授法TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)を修了しています。
カランメソッドを用いた日本人への英語指導経験も豊富なので、日本人学習者への理解も深いです。
QQEnglishのカランメソッドクラスと併せて、カラン協会が提供しているカランメソッド受講者専用の復習用プラットフォーム「Callan Student Practice Area(CSPA)」を使えば、よりレッスン効果を高めることもできます。
「まずは実際にレッスンを体験してみたい」という方はぜひ、QQEnglishのオンラインレッスンを無料体験してみてください!
カランメソッドについて、効果や内容をより詳しく知りたいという方は、以下の記事も併せてご覧ください。
関連記事:カランメソッドの効果とは?日本初の正規認定校が解説! | 英語ブログ | オンライン英会話ならQQEnglish
>>100日間、4倍速の学習速度。カランメソッド×英語コーチング「Boost Coaching」
シャドーイングについてよくある疑問
- Q. シャドーイングの効果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?
A. シャドーイングの効果が出るまでの時間は、個人の元々の英語力、毎日の練習時間、そして使用する教材などによっても異なります。
しかし、毎日定期的に続ければ、数週間から数ヶ月でリスニングや発音の向上を実感することができるでしょう。
また、1日に長時間行うよりも、短い時間でも毎日行う方がトレーニング効果が高いです。
隙間時間などを活用して、継続的に学習を行いましょう。
- Q. シャドーイングは1日何時間ぐらいやればいいですか?
A. 個々の英語力や進捗によっても異なりますが、一般的に1日30分から1時間の練習が理想的とされています。
シャドーイングは、質と量の両方が重要です。
初めてで慣れていない方は、最初は10~15分程度から始め、徐々に時間を伸ばすことをおすすめします。
しかしながら、1日の中で長時間シャドーイングを行っても、集中力の低下や口元の疲れなどの原因によって精度の向上が期待できなくなってしまうので、やり過ぎは禁物です。
1日の中での学習時間を増やすよりも、毎日継続することを意識しましょう。
- Q. シャドーイングはリスニング以外にも効果がありますか?
A. はい、シャドーイングはリスニング能力の向上だけでなく、発音、イントネーション、スピーキングのスピードの向上にも効果的です。
さらに、シャドーイングを継続的に行うことで、ボキャブラリーや文法の理解も深まり、英語力全体の底上げにも有効です。
- Q. 同じ教材を繰り返していると暗記してしまい、うまくシャドーイングができないのですがどうすればよいですか?
A. シャドーイングでは同じ教材を繰り返し口に出すため、何度も行っているうちに教材を暗記してしまうというのは、多くの学習者が経験する悩みです。
教材を暗記してシャドーイングに取り組むと、音源と同じタイミングで発話(オーバーラッピング)してしまったり、音源よりも先に発話してしまうことがあります。
そのような状態になってしまうと、元の音源を十分にリスニングすることができないので、シャドーイングトレーニングの効果が半減してしまいます。
教材を暗記してしまった場合は、新しい教材に切り替えるか、あるいは一時的に他の学習に切り替えることをおすすめします。
また、シャドーイングでは、内容を理解することよりも、音声のリズムや発音に集中することで、シャドーイングの効果を最大化することができます。
「音源を聞いて、聞こえてきた音声を真似してそのまま口に出す」ということを意識しながら取り組みましょう。
- Q. 声に出さなくても、同じ音源を繰り返し聞くことで一定の効果は見込めますか?
A. 声に出さずに聞くだけの練習でも、ある程度のリスニング力向上の効果は見込めます。
しかし、シャドーイングのその他の利点でもある発音やスピーキング力の向上は期待できません。
最大の効果を得るためには、声に出して練習することが最良です。
大きな声を出さなくてもいいので、なるべく声を出すようにしましょう。
声が出しづらい環境にいる場合は、音源を真似するように口を動かすだけでも学習の効果を高めることができます。
- Q. 自分の声が音源に被ってしまって、シャドーイングがしづらいです。どうすれば良いですか?
A. この問題は多くの学習者が直面することですが、以下の方法で対処することができます。
ヘッドホンやイヤホンを使用する:音源をヘッドホンやイヤホンから聞くことで、自分の声との区別がつきやすくなります。
また、片方のイヤホンを外すことで、自分の声もしっかりと聞くことができるのでおすすめです。
音量の調整:音源の音量を少し上げて、自分の声に邪魔されないレベルに調整しましょう。
これにより、音源と自分の声のバランスが取りやすくなります。
または、自分の声のボリュームを少し下げて、音源の方が大きくなるように調整してみてください。
一時停止を活用する:初心者のうちは、音源を一時停止して、聞いた内容を繰り返す方法(リピーティング)から始めることで、徐々にシャドーイングに慣れていくことができます。
この方法であれば、自分の声と音源が被ってしまうことはありません。
繰り返しこのやり方で練習することで、リアルタイムで音源を追いかけるシャドーイングがしやすくなります。
練習の反復:どの学習方法も同じですが、継続的な練習が必要です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、自分の声と音源を同時に聞き取る能力が向上し、徐々にできるようになってきます。
これらの方法を試してみることで、学習を上手に進めることができるようになり、シャドーイングの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
- Q. シャドーイングは復習をした方が良いですか?
A. はい、繰り返し練習することで、英語のリズムや発音の習得がより深まります。
それによって、リスニング力の向上が図れます。
特に初めての教材に取り組む時や、難易度の高い教材の場合は、何度も復習することで効果が高まるので、継続的に練習しましょう。
ただし、単語や文法の学習と異なり、「内容を暗記して覚える」という必要はないので、一度精度を高めることができた教材に、期間を置いて再度取り組むことは不要です。
また、復習の際に注意すべき点があります。
同じ教材を過度に繰り返すことで、内容を記憶してしまい、本来のシャドーイングの目的から逸れてしまう可能性があります。
そのため、一つの教材を完璧にこなすことを目指すのではなく、幅広い内容の教材に触れ、多様な発音や表現、文化背景などに慣れることも大切です。
復習と新しい教材への取り組みのバランスを適切に保つことで、シャドーイングの効果を最大限に高めることができます。
- Q. シャドーイングの教材内容は自分が好きなテーマでも良いですか?
A. はい、シャドーイング教材の内容は、好きなテーマや興味のある内容で構いません。
むしろ、興味や好みに合わせた教材を選ぶことで、学習モチベーションが高まると考えられます。
ただし、極端に自身のレベルよりも難易度が高い教材を選ぶと、かえってモチベーションを下げたり、学習効果が出にくくなる可能性があります。
そのため、自分のレベルに合っているという上で、興味を持てる教材を選ぶことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、シャドーイングの正しい取り組み方と効果、そして学習効果を最大限に高めるために意識すべきことなどについて解説してきました。
シャドーイングは、初級者の方から上級者の方まで、すべてのレベルの方に効果があるトレーニングです。
正しい方法で毎日継続することで、リスニング力およびスピーキング力、ひいては英語の総合力を鍛えることができる学習法なので、ぜひこの記事で解説したことを踏まえて、取り組んでみてください!
もし、独学で英語学習を進めることに不安がある場合は、QQEnglishで提供しているコーチングサービス「Boost Coaching」を利用するのがおすすめです。
QQEnglishのコーチングサービス「Boost Coaching」は、日本人ビジネスマンに向けたプログラムで、100日という短期間で成果が出るように設計されています。
- 発話瞬発力を徹底的に鍛えるカランメソッド
- 厳選されたフィリピン人教師によるオンライン英会話レッスン
- 英語学習コンサルタントによる週次面談とチャットサポート
- 完全オンラインで完結できる学習
によって、効果的に英語学習を進められることが特徴です。
シャドーイングトレーニングについてサポートすることはもちろん、その他の学習についても、個人に合わせてカスタマイズすることが可能です。
受講前には無料カウンセリングをお受けいただくことができます。
英語コーチングサービスが気になっている方や、英語学習についてお悩みがあるという方は、まずはぜひ無料カウンセリングを受けてみてください!