英語で「サインお願いします」は何て言う?使える表現と書き方のコツ
グローバル化が進む中で、日本国内でも海外の企業や取引先との接点が増えています。その結果、契約書や書類にサインを求められる場面が多くなってきました。
日常生活でも英語でサインを求められる場面が増えています。
たとえば、海外旅行先のホテルでの手続きや、TOEICなどの資格試験で受験票に署名する際などが挙げられます。
また、海外アーティストが来日する機会が増える中、英語のサインをお願いする場面が身近になっています。
この記事では、サインの意味や英語での表現方法を解説し、ビジネスや日常生活で役立つ具体的な例文を紹介します。また、初めて英語でサインをする方のために、サインの書き方もお伝えします。
この記事を読めば、英語でのサインに自信を持てるようになるでしょう。
日本語での「サイン」:英語での表現は3つ
日本語の「サイン」という単語は、英語では主に以下の3つの表現に分けられます。
署名:Sign / Signature
法的・公式な場面で使われる「サイン」は、英語ではsign(署名する)またはsignature(署名)を用います。契約書やクレジットカードの受領書でよく使われます。
- Please sign this document.
(この書類にサインしてください) - Your signature is required on the form.
(このフォームにサインが必要です)
有名人のサイン:Autograph
有名人やアーティストがファンのために書く「サイン」は、英語でautographと呼ばれます。これはあくまでファンサービスとしての「サイン」であるため、ハートやイラスト、装飾を加えてアート風に仕上げられることがよくあります。この点が、公式な契約書等で使われるsignatureとの大きな違いです。
- Could you please give me your autograph?
(<有名人に対して>あなたの直筆サインをいただけますか?) - I got an autograph from a celebrity.
(有名人からサインをもらいました)
標識・合図:Sign
標識や何かを示す合図として使われる場合、英語では signが用いられます。たとえば、道路標識のような物理的なものだけでなく、人が意図を伝えるための身振りや動作も signに含まれます。日常生活からビジネスシーンまで幅広く活用されている単語です。
- The stop sign is right there.
(停止標識がそこにあります) - She gave a sign to start the presentation.
(彼女はプレゼンを始めるサインをしました) - Give me a sign if you need help.
(助けが必要ならサインをください)
ビジネスで使うサインの表現
ビジネスの際、契約書等で署名を求められる場面が多くあります。また最近では電子契約書が一般的になり、デジタルサイン(digitally sign)も頻繁に使われます。
以下、ビジネスで使える具体的なフレーズを紹介します。
サインをください:サインをお願いする場合
- Please sign the agreement before submitting it.
(提出前に契約書にサインしてください) - Could you please give me your signature on this document?
(この書類にサインをいただけますか?) - Please sign digitally at the bottom of the document.
(書類の下部にデジタルでサインをお願いします)
サインをします:自分がサインをする場合
- I have signed it and will send it to you.
(サインしましたので送ります) - Before the meeting ended, I provided my signature on the attendance sheet.
(会議が終わる前に、出席表に自分のサインをしました) - I’ll sign digitally using my tablet.
(タブレットを使ってデジタルでサインします)
海外旅行で使うサインの表現
海外旅行をしているときも空港やホテルでサインを求められることがあります。以下、よく使われる例文を紹介します。
空港にいるとき
- Could you please sign the baggage claim form?
(手荷物受取書にサインをしていただけますか?) - May I have your signature on this customs declaration?
(この税関申告書にサインをいただけますか?)
ホテルでチェックインやチェックアウトをするとき
- Could you please sign this guest registration form?
(この宿泊者登録フォームにサインしていただけますか?) - May I have your signature to finalize your bill?
(請求書を確定するためにサインをいただけますか?)
クレジットカードを利用したとき
- Could you sign the receipt, please?
(領収書にサインをお願いできますか) - May I have your signature to process the payment?
(支払いを処理するためにサインをいただけますか?)
海外でレンタカーを借りるとき
- Please sign here to confirm your rental agreement.
(レンタル契約を確認するためにここにサインしてください) - May I have your signature on this insurance agreement?
(この保険契約にサインをいただけますか?)
初めての英語のサイン:気をつけるべき書き方ポイント
日本の会社で働いている社会人は、印鑑を使う機会はあっても、契約書に自分のサインを書く機会はあまりないかもしれません。
そのため、初めて「サインしてください」と言われたとき、これまでサインをした経験がない人は戸惑うこともあるでしょう。
ここでは、基本的な名前のサインの書き方についてご紹介します。
ローマ字で表記する
漢字のサインは海外では読めない場合が多いので、ローマ字で書くのが基本です。フルネームやイニシャルなど、書く形式を決めましょう。
山田 太郎 → Taro Yamada
山田 花子 → Hanako Y
サインのスタイルは簡潔に
初めて英語でサインをする際、かっこいいデザインを意識して装飾をつけたくなるかもしれません。しかし、あまり複雑すぎると本人のものかどうか確認が難しくなる可能性があり、また自分でも同じものが書けない場合があります。
読みやすく簡潔なサインを心がけましょう。
毎回同じサインを使って一貫性を保つ
サインは印鑑同様、本人を証明するための重要な手段です。書類ごとに異なるサインを書くと混乱を招き、場合によっては契約が無効になることもあります。
一度決めたサインは常に使用するようにしましょう。
筆記体の練習をする
英語圏では筆記体でサインするのが一般的です。スムーズに書けるように練習を重ねておきましょう。筆記体を使わない場合でも、全体のデザインが一貫していることが重要です。
まとめ:英語での「サイン」を使っていこう
この記事では「サイン」に関する基本的な知識から具体的な英語表現、ビジネスや海外旅行での実践例、そして英語での署名の書き方まで幅広く解説しました。
これらを踏まえれば、ビジネスや旅行など、あらゆるシチュエーションで英語での「サイン」に適切に対応できるはずです。この記事を参考に、ぜひ実践で役立ててください。