英語の笑いを楽しもう!アメリカンジョークは面白い?傑作ネタ12選

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更新日:2024年7月30日

英語の笑いを楽しもう!アメリカンジョークは面白い?傑作ネタ12選

みなさんはお休みの日に何をして過ごしていますか?
動画を見たり、自分の趣味に没頭したり、ひたすら寝たり……。

このサイトをご覧の方の中には、英語学習もかねて洋画を見たいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

日本語字幕を使わずに英語で洋画を見る醍醐味は、ジョークで笑えるようになることです。

特に言葉遊びを使ったジョークは日本語に訳すことが困難ですので、英語字幕をつけて英語で見ることをお勧めします。

英単語をかけたジョーク

例えば次のジョークですが、日本語で見てしまうと一見どこがジョークなのか分からないはずです。

A: What clothes does a house wear?
(家はどんな服を着るでしょう?)
B: Address.
(住所です。)

Address の部分にA dress をかけたジョークで、日本で言うところの親父ギャグのような言葉遊びをしています。

アメリカ映画を見ていると、ジョークを文字通りには理解できても、どこが面白いのかわからないことも多くあるでしょう。

笑えるようになるにはアメリカンジョークへの慣れが必要です。

アメリカンジョークと日本のお笑い

日本でもアメリカでも、聞き手の予想や期待を裏切ることにより笑いを生むという本質は共通しています。

ただし、日米には文化の差があり、聞き手が予想することや期待することが異なります。

そのため、ジョークを理解するためには文化的背景知識が必要になる場合もあります。

アメリカならではの背景に基づいたジョーク

例えば、訴訟社会とも呼ばれるアメリカではジョークに弁護士がよく登場します。

A man visiting a graveyard saw a tombstone that read:
(墓地を訪れた男は、とある墓石に次のように書かれているのを見た。)
“Here lies John Kelly, a lawyer and an honest man.”

(「ここにジョン・ケリー、弁護士、正直者が眠る」)
“How about that!” he exclaimed.
(彼は「これはすごい!」と叫んだ。)
“They’ve got three people buried in one grave.”
(「3人を1つの墓に埋葬しているぞ!」)

出典:Reader’s Digest (ed.) (2008) Laughter the Best Medicine, Reader’s Digest Association.

墓石には、弁護士で正直者だったジョン・ケリーが埋葬されていると書かれています。

日本では誠実な印象の弁護士ですが、アメリカでは正直でないと揶揄されることが多く、ジョン・ケリーと弁護士と正直者は別人で、3人が埋葬されていると皮肉をこめて発言しているのです。

アメリカのスタンダップコメディからのジョーク

次の短いジョークでも、聞き手の予想を裏切ることで笑いをとっています。

I gotta figure out something. I’m 35, you know. I’m at the age where all my friends are getting divorced.
(何とかしないといけないんだ。私はほら、今35歳で、友達はみんな離婚する時期なんだ。)(Mark Normand)

35歳はそろそろ結婚しないといけない時期だという聞き手の予想に反することで、笑いを生み出しています。

友達はみんな離婚しているという皮肉がこもったジョークです。

このジョークはアメリカのコメディアン、マーク・ノーマンドがスタンダップコメディで披露していたネタです。

日本ではボケとツッコミの2人が共同作業で笑いをとる漫才が人気ですが、アメリカではコメディアンが一人でマイクを持って登壇するスタンダップが主流です。
このように、一人で笑いをとることも多く、one-liner と呼ばれる短いジョークがよく使われます。

また、アメリカでは仕事のスピーチでもアイスブレイクとして、ちょっとしたジョークを言うことが多いものです。
場を和ませて、聴衆との距離を縮めることが評価される文化なのです。

アメリカンジョークを紹介

それではアメリカンジョークを多数ご紹介しましょう。
まずは古典的なジョークからです。

ノックノックジョーク(Knock Knock Joke)

A: Knock, knock!
(トントン!)
B: Who’s there?
(そこにいるのは誰?)
A: Goat.
(ヤギです。)
B: Goat who?
(どちらのヤギさん?)
A: Goat to the door and find out.
(ドアの方に行って、誰が来たか確かめてよ。)

このジョークの型はとても有名で、ノックノックジョーク(Knock Knock Joke)と呼ばれます。

この場合はgoat と go をかけていますが、無数のパターンで応用が可能です。
次のノックノックジョークを見てみましょう。

A: Knock, knock!
(トントン!)
B: Who’s there?
(そこにいるのは誰?)
A: Lettuce.
(レタスです。)
B: Lettuce who?
(どちらのレタスさん?)
A: Lettuce in, it’s cold out here!
(中に入れてよ。外は寒いんだよ。)

先ほどと同じ型を使っていますが、こちらでは lettuce と let us をかけていますね。

ドクタードクタージョーク(Doctor Doctor Joke)

次も古典的で有名な、ドクタードクタージョーク(Doctor Doctor Joke)をご紹介します。

Patient: Doctor, doctor, you’ve got to help me. I just can’t stop my hands shaking!
(患者:先生、先生、助けてください。手の震えが止まらないんです。)
Doctor: Do you drink a lot?
(医者:お酒をたくさん飲んでますか?)
Patient: Not really. I spill most of it!
(患者:そうでもないんです。ほとんどがこぼれてしまうんです。)

医者に飲酒の量を聞かれた患者は、手が震えてお酒が飲めていないと主張しています。
同じ型を利用したジョークをもう1つ見てみましょう。

Patient: Doctor, doctor, people keep ignoring me.
(患者:先生、先生、みんなに無視されているんです。)
Doctor: Next!
(医者:はい、次の人!)

医師までも患者を無視してしまっています。
次も医療関連のジョークを紹介します。

Doctor: I’ve found a great new drug that can help you with your sleeping problem.
(医者:あなたの不眠症に効くいい新薬を見つけました!)
Patient: Great, how often do I have to take it?
(患者:よかった! どれくらいの頻度で飲めばいいのですか?)
Doctor: Every two hours.
(医者:2時間ごとです。)

不眠症に聞くと言いつつ2時間ごとに薬を飲まないといけないため、結局寝ることができないというオチです。

Doctor: Your cough seems to be much better this morning.
(医者:今朝は咳がだいぶよくなったみたいですね。)
Patient: I should hope so. I’ve been practicing all night.
(患者:そうだといいですね。一晩中してましたから。)

これは better の解釈を曲げることで笑いをとっています。
医師は咳の症状が「よくなった」と言っているのですが、患者はずっと咳をしていたので咳をするのが「うまくなった」と答えています。

ステレオタイプを利用したジョーク

A: Why is women’s soccer so rare?
(どうして女子サッカーは珍しいの?)
B: It’s quite hard to find enough women willing to wear the same outfit.
(おそろいの服を着たい女性はなかなかいないからだよ。)

これは女性に対するステレオタイプを利用したアメリカンジョークです。

このように性別や人種、民族などに関するステレオタイプをネタにするアメリカンジョークがたくさんあります。

例えば、ブロンドジョークと呼ばれるジャンルがあります。

日本人にはまったくなじみのないことなのですが、金髪の女性は頭が悪いというステレオタイプが欧米圏にはあり、それを皮肉るジョークです。

また、ここでは紹介しませんが、人種や民族についてのステレオタイプをジョークにするエスニックジョークというジャンルもあります。

A: Can a kangaroo jump higher than a house?
(カンガルーは家よりも高く跳べるの?)
B: Of course, a house doesn’t jump at all.
(もちろん。家はまったく跳べないからね。)

カンガルーが跳ぶ際の到達点が家よりも高いかどうかを聞いているわけですが、その文脈を無視して、カンガルーと家のどちらが高く跳べるかと解釈して答えています。

A: Why is 6 scared of 7?
(なんで6は7を怖がるの?)
B: Because 7 ate 9…
(7は9を食べるから。)

これはジョークというより、7 ate 9で、日本のなぞなぞに近いですね。
みなさんは気づいたでしょうか?
8 と ate をかけています。

まとめ

国が違えば笑いの感覚が異なるため、ジョークを理解するには文化や歴史、国民性への理解が必要になります。

また、ノックノックジョークのように、ジョークに型がある場合もありますので、ジョークそのものへの知識も少しずつ増やすとよいでしょう。

日本人にはわかりにくいジョークも少なくありませんが、それは日本のジョークを英語で言ってもウケない場合があるのと同じです。

海外の友人と話すときに1つでも笑いが取れたら会話が楽しくなりますし、英語ができるようになったことを実感するでしょう。
見かけたジョークを真似てみるなど、少しずつ会話に取り入れてみてください。

(参考文献)
根本 貴行(2011)『語用論・文化論的 「笑い」 の日米比較 : 講義・研究ノートより』、『英語英文学研究』volume 17、pp. 44-62

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