初心者でもわかる英語の仮定法!基本ルールと覚えるべき例文10選
英語学習において「仮定法」は、つまずきやすいポイントの一つです。
「どうやって使うのかよくわからない」
「例文を覚えても、実際の会話や試験では使えない」と感じていませんか?
その結果、仮定法が苦手意識の原因になりがちです。
しかし、基本ルールをしっかり理解し、例文を実生活や試験のシチュエーションに合わせて練習すれば、自然に使いこなせるようになります。
本記事で学べる内容
- 仮定法の基本ルール
- 日常会話や試験で役立つ例文
- 仮定法に関するよくある疑問
この記事では、初心者でもわかりやすい解説を中心に、具体例とともに仮定法を徹底解説します。この記事を読み終える頃には、仮定法を自然に使いこなせるスキルが身についているでしょう!
仮定法とは?基本ルールをわかりやすく解説
英語の仮定法は、願望や想像、後悔を表す文法ですが、独特なルールがあるため、初心者には難しく感じられることがあるかもしれません。
仮定法とは何か?基本の定義を理解しよう
仮定法は、現実とは異なる状況や、あり得ない可能性を表現するための文法です。英語では、過去形や過去完了形を使って、現実ではないことを仮定します。
願望: 「もしこうだったらいいのに」と現状を変えたいとき
- 例: I wish I were taller. (もっと背が高ければいいのに)
想像: 現実ではない状況を想像するとき
- 例: If I were a bird, I could fly. (もし私が鳥だったら、飛べるのに)
後悔: 過去の出来事を悔やむとき
- 例: If I had studied harder, I would have passed the exam. (もっと勉強していたら試験に合格していたのに)
仮定法過去の特徴と使い方
仮定法過去は、現在や未来における「非現実的な仮定」を表現します。
以下に特徴を示します。
- 動詞の過去形を使うが、意味するのは現在や未来の仮定
- 「If」節と主節で構成される
例文
- If I were rich, I would travel the world.(もし私が裕福だったら、世界中を旅行するのに)
- If it were sunny, we could have a picnic.(もし晴れていたら、ピクニックに行けるのに)
仮定法過去と単なる条件文の違い
仮定法過去は「現実とは異なる状況」を表現しますが、条件文は「現実の可能性がある条件」を表現します。
仮定法過去: 現実的ではない仮定
-
- If I were a bird, I could fly. (現実的ではない想像)
条件文: 現実の可能性がある条件
-
- If it rains tomorrow, we will cancel the picnic.(もし明日雨が降れば、ピクニックを中止します)
違いを見分けるポイント
- 仮定法過去では「were」や「would」を使う
- 条件文では、未来の可能性を表現する際に「will」を使う
仮定法過去完了の特徴と使い方
仮定法過去完了は、過去の「事実とは異なる仮定」を表現します。
以下の点が特徴です。
- 動詞の形は「had + 過去分詞」を使用
- 過去の出来事に対する後悔や想像を表現する際に使われる
例文
- If I had studied harder, I would have passed the exam.(もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していたのに)
- If she had arrived earlier, she wouldn’t have missed the train.(彼女がもっと早く到着していたら、電車を逃さなかったのに)
「wish」を使った仮定法
「wish」を使った仮定法は、現実とは異なる願望や後悔を表現する際に使われます。
現在の状況に対する「wish」
現在の事実と異なる願望を表現する際に使います。動詞は仮定法過去を用います。
- 構造: wish + 主語 + 過去形(ただし、「be動詞」は「were」を使用)
例文:
-
- I wish I were taller.
(もっと背が高ければいいのに) - I wish I could play the piano.
(ピアノを弾けたらいいのに)
- I wish I were taller.
過去の状況に対する「wish」
過去の事実と異なる後悔を表現します。動詞は仮定法過去完了を用います。
- 構造: wish + 主語 + had + 過去分詞
例文:
-
- I wish I had studied harder.
(もっと一生懸命勉強していればよかったのに) - I wish I hadn’t missed the train.
(電車を逃さなければよかったのに)
- I wish I had studied harder.
「wish」とよく使われる表現
「wish」を使った仮定法の中で、日常的によく使われるフレーズを以下にまとめます。
- I wish I could…(~できたらいいのに)
- 例: I wish I could visit Paris this summer.
(この夏パリに行けたらいいのに)
- 例: I wish I could visit Paris this summer.
- I wish it were…(~であればいいのに)
- 例: I wish it were Friday today.
(今日が金曜日だったらいいのに)
- 例: I wish it were Friday today.
- I wish I had…(~していればよかったのに)
- 例: I wish I had taken that opportunity.
(その機会をつかんでいればよかったのに)
- 例: I wish I had taken that opportunity.
覚えるべき仮定法の例文10選
仮定法を実際に使いこなすためには、例文を覚え、それを応用する練習が欠かせません。
日常会話で使える仮定法の例文5選
日常生活でよく使われるフレーズを集めました。これらを覚えておくと、自然な英会話ができるようになるでしょう。
- If I were you, I’d take the job.
(もし私があなただったら、その仕事を受けるのに) - If it were sunny, we could go for a walk.
(もし晴れていたら、散歩に行けるのに) - I wish I could play the guitar.
(ギターが弾けたらいいのに) - If I had more time, I would watch a movie.
(もっと時間があれば、映画を見るのに) - If only it were true!
(それが本当だったらいいのに!)
試験で役立つ仮定法の例文5選
TOEICやTOEFLなどの試験で頻出の仮定法の例文を紹介します。正確に覚えておくと、点数アップに繋がるでしょう。
- If I had studied harder, I would have passed the exam.
(もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していたのに) - If she had arrived earlier, she wouldn’t have missed the train.
(彼女がもっと早く到着していたら、電車を逃さなかったのに) - If he were here, he could explain the situation.
(彼がここにいれば、状況を説明できるのに) - If we had known about the problem, we could have fixed it earlier.
(その問題を知っていたら、もっと早く修正できたのに) - If I were in your position, I would make a different decision.
(もし私があなたの立場だったら、別の決定をするのに)
よくある仮定法の疑問と間違いを解消!
仮定法は動詞の形や時制の使い方を間違えることが多い文法です。
仮定法でよくある間違いとその理由
仮定法を使う際に起こりやすい間違いと、その原因を具体例とともに説明します。
動詞の形の間違い
- 間違い例: If I was you, I would apologize.
- 「If I was」はカジュアルな会話では許容される場合もありますが、正式な文法では「If I were」が正しい。
- 正しい形: If I were you, I would apologize.
時制の混乱
- 間違い例: If I would be rich, I would travel the world.
- 仮定法では、「would」は主節で使い、「If節」では使わないのが原則。
- 正しい形: If I were rich, I would travel the world.
現在と過去の仮定の混同
- 間違い例: I wish I could have studied harder.
- 「could have」は過去の仮定では不適切。「had studied」を使うべき。
- 正しい形: I wish I had studied harder.
「will」や「shall」の誤用
- 間違い例: If it will rain tomorrow, we will cancel the picnic.
- 仮定法ではなく条件文を使うべき場合。未来の可能性を表すには「will」を使うが、仮定法では「were to」などを用いるのが一般的。
- 正しい形: If it were to rain tomorrow, we would cancel the picnic.
こんなときどうする?仮定法の応用に関するQ&A
仮定法を使う際によくある疑問について見ていきましょう。
「If I was」と「If I were」の違いは?
答え: 文法的には「If I were」が正しい形です。「If I was」はカジュアルな会話では許容されることもありますが、正式な場では避けるべきです。
「If節」に「would」を使うのはなぜ間違い?
答え: 仮定法では、「would」は主節で使われ、「If節」では使いません。「If節」には「過去形」または「過去完了形」を使うのが原則です。
例: If I were rich, I would buy a big house.
仮定法を正しく使いこなして英語力をアップしよう!
仮定法は英語表現の幅を広げるために欠かせない文法です。
基本ルールを押さえ、繰り返し練習することで、日常会話や試験で活用できるようになります。
この記事で紹介した例文やコツを使って、ぜひ仮定法を習得し、英語をより自然に使いこなせるようになりましょう!