「サプリメント」って英語で通じる?英会話で使える表現紹介
近年、健康意識の高まりとともに注目を集めている「サプリメント」
あなたは英語で言えますか?
最近は、「おすすめのサプリがある」「毎朝サプリを飲んでいる」といったように、健康や美容に関する会話でサプリの話題になることも少なくありません。
英会話となると、「サプリメント」は和製英語なのか、英語でも「サプリ」と略されているのかなど、疑問を持っている方も多いでしょう。
本記事では、「サプリメント」の英訳に加えて、関連する英単語や海外のサプリメント事情までご紹介。
英会話や海外生活で使える知識を、例文付きで解説します。
「サプリメント」の直訳は?
「サプリメント」は、英語においても同様に”Supplement”と呼ばれています。
”Supplement”は、「供給、補給する」という意味の動詞”Supply”から派生した単語で、「食事では足りない栄養を補う」ことから健康補助の錠剤などを指すようになりました。
論文などの正式な文章では、限定して”Dietary supplement”(Dietary=食事、食習慣)と呼ぶ場合もあります。
つまり、「サプリメント」は和製英語ではなく、実際に英語圏で使用されている単語が日本で定着したものです。
発音は少し違いますが、基本的にはそのまま「サプリメント」と言うことで、ネイティブにも伝わります。
「サプリメント」と”Supplement”は違う?
「サプリメント」の直訳は、同じ単語である”Supplement”ですが、両者には微妙な違いがあります。
日本語の「サプリメント」は、一般に健康補助食品を指す言葉として浸透しており、他の意味で使われることはほとんどありません。
一方で、英語の”Supplement”は「供給、補給するもの」という広い意味を持っているため、食事以外にもさまざまな場面で使用されています。
以下に例文を紹介します。
The company offers a salary supplement for employees who work overtime.
(その会社は、残業をする従業員に補足の給与を提供しています。)
This book is a great supplement to your study materials.
(この本は、あなたの学習にとてもいい補足資料になります。)
このように、”Supplement”は学業やビジネスなど、幅広いシチュエーションにおいて使われる便利な単語です。また、名詞としてだけではなく「補足する」という意味の動詞になるケースもあるため、あわせて覚えておきましょう。
The teacher supplemented the lesson with real-world examples.
(その教師は、授業の内容に実際の事例を補足した。)
We need to supplement our knowledge with practical experience.
(私たちは、知識を経験で補う必要がある。)
このように、”Supplement”の意味は、置かれている状況や前後の話の文脈によって異なります。
確実に伝えたい場合は、”Dietary supplement”など、意味を限定して使うようにしましょう。また、日本語のように「サプリ」と略して呼ぶこともないので注意が必要です。
「サプリを飲む」はなんという?
「サプリを飲む、摂取する」は、英語でどのように表現されるのでしょうか。
一般的に、英語ではサプリや薬を服用することを”Take”もしくは“Use”で表現します。
直感的には、「飲む」を直訳して”Drink”とするのが正しいように感じますが、「日常的に服用している」というニュアンスでは”Take”や”Use”が自然です。
また、日常会話の中では、”Supplement”の前に”Vitamin”(ビタミン)や”Calcium”(カルシウム)など、メインの栄養素を補足する場合もあります。
She takes a vitamin supplement every morning.
(彼女は、毎朝ビタミンのサプリを飲んでいる。)
Some athletes use protein supplements to build muscle.
(アスリートには、筋肉をつけるためにタンパク質のサプリを使う人もいる。)
液体の場合は”Drink”で、錠剤の場合は“Take”と使い分けている地域もあるようですが、多くの場合“Take”としておけば問題ありません。
ちなみに、サプリメントだけでなく、食事から栄養を摂取する場合も”Take”が使われます。”Take”=「体に取り込む」というイメージで覚えましょう。
(私は、タンパク質を摂取するために大豆を食べる。)
ビタミンやミネラルを英語でなんという?
次に、サプリメントを使用する際に必要な、栄養素の名前についてご紹介します。
ビタミンやミネラル、プロテインなど、カタカナ語も多い栄養素ですが、それぞれ英語ではどのように呼ばれているのでしょうか。
- ビタミンA→Vitamin A
- 食物繊維→Dietary Fiber
- タンパク質→Protein
- 鉄→Iron
- 亜鉛→Zinc
- ナトリウム→Sodium
- カリウム→Pottasium
- カルシウム→Calcium
このように、カタカナ通りで馴染みのあるものもあれば、カリウムやナトリウムのように全く異なる英単語になるものもあります。
購入する際は、取り違えのないように十分注意してください。
ここで紹介したものは、数ある栄養素の中のほんの一部です。
日本のサプリメントにも、日本語と英語を併記している製品は多いので、気になる方は、ドラッグストアなどで気にしてみてください。
海外のサプリ事情
最後に、海外のサプリメント事情について解説します。
欧米諸国では、日本以上にサプリメントが日常的に使用されています。
特に、アメリカは「サプリメント大国」と呼ばれるほどで、世界的にみても生産、消費ともに盛んです。
日本に比べてメーカーや種類も豊富なので、国内で輸入品を見かけることも少なくありません。
日本でサプリメントの使用が比較的浸透していない理由の1つは食事です。和食は栄養のバランスが計算されているため、海外に比べて健康的な食生活が強く根付いています。
日本では、栄養を食事から摂取するという意識が欧米より強く、まず食生活の改善を促されるケースがほとんどです。
一方で、アメリカでは、医学分野の発達やスポーツ市場の大きさも相まって、体の悩みや目的に合わせてサプリメントを使用する風潮があります。
国民の医療費負担も高いことから、すぐに医療機関に駆け込むのではなく、それぞれが自分に合う方法を模索し、体のケアをするのが一般的です。
また、サプリメントの安全の基準も国によって異なり、日本の水準は比較的高く設定されています。
配合される物質や量が大きく異なることもあるため、海外のものを摂取する際は事前にガイドラインや含有量を把握しておきましょう。
正しい知識で「サプリメント」を日常に
本記事では、「サプリメント」の英訳や海外のサプリ事情を紹介しました。栄養素の名前やそのほかの周辺知識など、ぜひ日常の英会話に取り入れてみてください。
栄養が偏りがちな海外生活では、サプリメントを使用したいと思うこともあるかもしれません。
安全面に配慮し、健康に害を及ぼさない範囲で摂取するようにしてください。