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更新日:2024年11月26日 英文法

英語【第5文型】とは?基礎から発展を徹底解説

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英語の第5文型は、「主語」(S)「動詞」(V)「目的語」(O)「補語」(C)で構成されます。

第5文型の特徴は何なのか?
第4文型との見分け方は何か?
どんな「動詞」が第5文型に用いられるのか?
どんな品詞が「目的語」と「補語」に置かれるのか?

これらの質問の答えにピンとこない人は、ぜひこのまま読み進めてくださいね。

【基礎】第5文型の特徴

第5文型の大きな特徴は、「目的語」(O)と「補語」(C)の間にイコール(=)の関係が成り立つことです。

We call our cat Oreo.

(私たちは我が家の猫をオレオと呼んでいる)

上記の例文は、目的語「our cat」=補語「Oreo」の関係が成り立つので、第5文型となることがわかります。イコール(=)の関係は、「目的語と補語の間に主語と述語の関係がある」と言い換えることもできます。

上記の例文は、「Our cat (is) Oreo.」が成り立ちます。

「目的語と補語の間に主語と述語の関係が成り立つ」という考えがあれば、下記の例文のような複雑な第5文型の文にも対応できるでしょう。

You made her do her homework.
(あなたは彼女に宿題をさせた)

この例文は、「目的語」が「her」、「補語」が原形不定詞「do」である(「原形不定詞」については「補語」のところで説明する)。「her」=「do」にピンとこないかもしれませんが、「She do her homework.」が成り立つので、この例文も第5文型です。

【基礎】第4文型と第5文型の見分け方

第4文型は、「主語」(S)「動詞」(V)「目的語」(O)「目的語」(O)で構成されます。

第4文型(S + V + O + O)と第5文型(S + V + O + C)の見分け方は、「目的語」と「目的語のあとの語」の間にイコールの関係が成り立てば第5文型であり、成り立たなければ第4文型です。

下記の例文は同じ動詞「make」を使っていますが、文型は異なります。

I made him the leader.
(私は彼をリーダーにした)

「him」=「the leader」の関係が成り立つので、第5文型である。

I made him a sandwich.
(私は彼にサンドイッチをつくった)

「him」=「a sandwich」の関係が成り立たないので第4文型である。

【基礎】第5文型に用いられる動詞(V)

英語の動詞は、目的語を必要としない「自動詞」と、目的語を必要とする「他動詞」の2種類があります。第5文型は、目的語を必要とする「他動詞」が使われます。第5文型に用いられる動詞の例を紹介していきます。

keep 「OをCの状態に保つ」

The teacher kept the students quiet. 

(先生は生徒たちを静かにさせた)

think 「OをCと思う」

We think him a capable leader. 

(我たちは彼を有能なリーダーだと思う)

paint 「OをC(色)に塗る」

The artist painted the wall green. 

(その芸術家は壁を緑色に塗った)

elect「OをCに選ぶ」

We elected her captain of our team.
(私たちは彼女をチームの主将に選んだ)

leave「OをCの状態のままにする」

He left the door shut.

(彼はドアを閉めたままにした)

【発展】注意すべき動詞

第5文型に用いられる動詞の例を上記に紹介しましたが、動詞の中には自動詞にも他動詞にもなる動詞が存在します。

複数の文型に用いられる動詞が存在するため、注意が必要です。

「turn」

「turn」は自動詞にも他動詞にも両方使える動詞であるため、第5文型以外の文型にも用いられます。

第1文型「S+V」

The earth turns around the sun.
(地球は太陽の周りを回っている)

上記の例文は、主語「The earth」と自動詞「turns」からなる第1文型。「around the sun」は動詞「turn」を修飾している「副詞句」で、こういった修飾語は文型の判断に影響しない。

第2文型「S+V+C」

My face turned red. 

(私の顔は赤くなった)

上記の例文は、主語「My face」、自動詞「turned」、補語「red」の第2文型である。

第3文型「S+V+O」

She turned the page. 

(彼女はページをめくった)

上記の例文は、主語「She」、他動詞「turned」、目的語「the page」の第3文型である。

第5文型「S+V+O+C」

The news turned everyone sad. 

(その知らせで誰もが悲しくなった)

上記の例文は、主語「The news」、他動詞「turned」、目的語「everyone」、補語「sad」の第5文型である。

「find」

他動詞「find」は、目的語をとる第3文型、第4文型、第5文型に用いられる。

第3文型「S+V+O」

I found a job. 

(私は仕事を見つけた)

上記の例文は、主語「I」、動詞「found」、目的語「a  job」の第3文型である。

第4文型「S+V+O+O」

I found her a job. 

(私は彼女に仕事を見つけてあげた)

上記の例文は、主語「I」、動詞「found」、間接目的語「her」、直接目的語「a job」の第4文型である。

第5文型「S+V+O+C」

I found the job easy. 

(彼女はその仕事が簡単だとわかった)

上記の例文は、主語「I」、動詞「found」、目的語「the job」、補語「easy」の第5文型である。

【基礎】目的語(O)になるもの

「目的語」とは、動作の対象となる「もの・人・こと」を表す語句を指します。「目的語」になる品詞は、「名詞」および「名詞に相当する語句」だけです。例文を紹介します。

We call him Daniel.

(私たちは彼をダニエルと呼んでいる)

上記の例文は、代名詞「him」が「目的語」である。

I made Mr.Smith my secretary.

(私はスミスさんを自分の秘書にした)

上記の例文は、固有名詞「Mr.Smith」が「目的語」である。

He found this book useful.

(彼はこの本が有益だとわかった)

上記の例文は、普通名詞「book」が「目的語」である。

【基礎】補語(C)になるもの

「補語」とは、「主語」や「目的語」の状態や性質を補足説明する語句を指します。

「補語」になる品詞は、「名詞」「形容詞」および「それに相当する語句」です。「補語」が「名詞」と「形容詞」の場合の例を紹介していきます。

「名詞」

He named his dog Max.

(彼は自分の犬をマックスと名付けた)

上記の例文では、固有名詞「Max」が「補語」に使われている。

「形容詞」

This problem will drive her mad.

(この問題は彼女を怒らせるだろう) 

上記の例文では、形容詞「mad」が「補語」に使われている。

【発展】複雑な補語(C)の形態

「補語」は、「名詞」と「形容詞」のほかに、「不定詞」「分詞」「前置詞から始まる句」といった「名詞や形容詞に相当する語句」が置かれる場合があります。それぞれ例文を紹介していきます。

「原形不定詞」

「原形不定詞」とは、toのつかない不定詞のことです。toがつかないということは、「動詞の原形」だけの形ということになります。

「原形不定詞」が「補語」に使われるケースは、動詞が「使役動詞」と「知覚動詞」のときです。

「使役動詞」とは、特定の行動を人にさせるときに使われる動詞で、「~させる」「~してもらう」と訳されます。主な「使役動詞」に、「make」「have」「let」などがあります。

「知覚動詞」とは、知覚を表現する動詞です。主な「知覚動詞」に、「see」「hear」「feel」などがあります。

「補語」が「原形不定詞」の場合の例を紹介していきます。

You made me clean the room.

(あなたは私に部屋を掃除させた)

上記の例文は、使役動詞「made(現在形:make)」が使われており、「補語」の位置に動詞の原形「clean」が置かれている。

He saw her dance.

(彼は彼女が踊るのを見た)

上記の例文は、知覚動詞「saw(現在形:see)」が使われており、「補語」の位置に動詞の原形「dance」が置かれている。

「分詞」

「分詞」とは、動詞から派生した形で、形容詞や副詞の機能を持つものです。英語には「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があり、それぞれ「動詞の原形+ -ing形」「動詞の原形+ -ed形」で表されます。

「補語」が「現在分詞」と「過去分詞」の場合の例を紹介します。

I found the dog sleeping.

(私は犬が寝ているのがわかった)

上記の例文は、「補語」の位置に「sleeping」という「現在分詞」が置かれている。

I kept the door locked.

(私はドアに鍵をかけたままにしておいた)

上記の例文は、「補語」の位置に「locked」という「過去分詞」が置かれている。

「前置詞から始まる句」

「前置詞」(「at」「in」など)は、名詞や名詞相当語句の前に置かれて「副詞句」や「形容詞句」をつくります。

「形容詞句」には、名詞を修飾する働きのほかに「補語」になる働きがあるため、第5文型の「補語」の位置に置かれることがあります。

He found it of no help.

(彼はそれが何の役にも立たないとわかった)

上記の例文は、「補語」の位置に「of no help」という「形容詞句」が置かれている。

I considered the project behind schedule.
(私はそのプロジェクトが予定より遅れていると思った)

上記の例文は、「補語」の位置に「behind schedule」という「形容詞句」が置かれている。

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