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更新日:2024年10月25日 おすすめアプリ

今こそ、英語上達のための『多読』!その方法とオススメ無料サイト&アプリをご紹介!

近年、グローバル化&インバウンドにより外国人観光客の数が増え、英語スキルはますます重要になっています。

ビジネスシーンにおいても、外国人をターゲットとしたマーケティングを行う企業が増え、世界共通語である英語の需要は年々高くなっている現状です。

外国人向けに日本の情報を発信している日本人YouTuberの名前もよく耳にするほどです。

しかしながら、英語を身に付けようと思っても、日本語と英語は相性が悪く、習得には多大な時間がかかります。

特にリーディングとなれば「英語の内容は分かるけれど読むのに時間がかかる」や「もう少しテンポ良く、スピードを上げて読みたい」などとお悩みの声をよく聞きます。

知らない単語もあるなか、流暢に、正確に読むってなかなか難しいですよね…。

そんな英語学習者さんには『多読』をオススメします。

多読の評価は最近見直され、学校教育でも取り入れられつつあります。

筆者も高等学校に勤めていた際に積極的にカリキュラムに組み込んでいました。

今回は、多読をすべき理由と方法、そして効果的に使えるサイトやアプリをご紹介します。

1. 多読とは?

多読(extensive reading)は、読んで字の如く「たくさん読むこと」です。

英語を学び始めた初期段階では、英語を読むことにかなり大きなストレスを感じると思います。

特に中高で英語が苦手だった方は、まとまった英語を見るだけで不快感を抱いたこともあるはず……。

しかし多読を続ければ、そういったネガティブな気持ちから脱却し、英語をスムーズに読み進められるようになります。

1-1. 多読と精読の違い

多読に対して『精読』という言葉もよく耳にすると思います。

精読も字の如く「精密に読むこと」です。

文章に登場する一つ一つの英文を取り上げ、文法事項と意味を明らかにします。
文をそれぞれの品詞(主語・動詞・形容詞・副詞)に分解し、文構造の理解まで行います。

対して多読の場合、文法や意味に焦点を当て熟読することはありません。

そもそも目的が大量のインプットになるので、できるだけ多くの英文に触れるためにササッと流し読みします。

方法やコツについては後ほどご説明します。

2. 多読がもたらす効果

多読がもたらす効果は「リーディングスキル」と「客観的推測力」の向上です。

たくさんの英文に触れることができるため、当然読むことに慣れ『流暢さ』が身に付きます。

また、意味を知らない英単語が登場しても読み進めなければならないので、前後の文脈から意味を想像する『推測力』を高めることができます。

加えて多読は楽しみながら取り組むものなので『学習意欲の向上』にもつながります。

3.多読を行うときのコツ・注意点

3-1.基礎的英語力(語彙力と文法理解力)

多読を行う前に、英語の基礎となる『ボキャブラリー』と『文法理解力』を身につけておきましょう。

まずは中学レベルの英単語帳と参考書を用意して、自身にどのくらいの英語力があるのか確かめてみてください。

TOEICで換算するとスコア450〜500、英検であれば準2級〜2級レベルだと安心です。

もし不安な方は、まずは中学校もしくは高等学校の英語を復習してから、多読に挑戦するようにしてください。

関連記事:大人こそ中学英語を復習するべき?総復習におすすめの方法を解説!

3-2. 多読を行うときの注意点

それでは実際にテキストを用意して多読に取り組んで欲しいのですが、気をつけたいポイントが3つあります。以下の通りです。

辞書を使わない

意味が分からなくても立ち止まらず読み進める

つまらなく感じたらやめる

学校教育では常に「正しさ」が求められる傾向にあるので、英語を読むときは精読になりがちです。

しかし精読は時間がかかり、多読に比べて英文を読む量が極端に少なくなることがデメリットとして挙げられます。

また知らない単語が登場すると、読むのをストップしてしまいやすく、意味の推測力も向上しません。

そのため、上記の3つを徹底するように心がけましょう。

多読においては、内容が多少分からなくても、おもしろさや楽しさを感じていれば問題ありません。

3-3. 目標設定(自分のレベルに適した教材の決定)

使用するテキストは、簡単なものを選びましょう。

難解な文章で書かれた専門的な論文やTOEICの長文読解など、読むこと自体にストレスのかかる英文を読んでしまうと、レベルが合っていないせいで読むことが嫌になってしまいます。

また学校教育で使われている教科書もオススメしません。英語学習者用に簡潔に書かれすぎていたり、登場する表現が限定されていたりするためインプットが制限されます。

多読では本来、大量に英文を読むなかで見つける「気付き」が大切なので、一般的に流通しているテキストに触れるようにしましょう。

例えば一般的な英文では『不定詞』が頻出しますが、教科書ではあまり登場しない可能性も考えられます。

3-4. マインド設定(おもしろいものを追い求める) 

先ほど多読で注意すべき点に「つまらなく感じたらやめる」を挙げましたが、これはかなり重要です。

仕方なく興味のないものを読むのはモチベーションが下がり、インプットの効率も悪くなります。

まるで退屈な授業のように思えてきて、だんだんと読むことが苦痛になってしまうでしょう。

第二言語習得ではモチベーションを高く保つことがとても重要なので、おもしろいと感じるテキストを選びましょう。

自ずと自発的になり「次も読みたい!」という好循環が生まれます。

その際、自身の嗜好や興味にマッチしたものを選ぶと吉です。

例えば、小説を読むのが好きであれば「英語で書かれた簡単な物語」、テクノロジーがお好きであれば「科学的な論文のサマリー」などが挙げられます。

ぜひおもしろさ、楽しさを優先してテキストを選んでください。初めのうちは、とても短いものでも構いません。

3-5. 復習・アウトプットを心がける

本来、多読は読んだものを読み返すことはしないのですが、もちろん復習することで勉強の質が向上します。

文章を読んでいて分からなかった英単語の1つや2つで良いので、日本語の意味を確認すると語彙力が鍛えられるでしょう。

また、読んだ内容を仲の良い友人に話すのもオススメです。相手に伝えることで自分がどれだけ理解していたのか確認することがすることができ、記憶にも定着します。

ぜひトライしてみてください。

4.多読におすすめの無料サイト・アプリ

続いて、多読をする際に使えるサイトやアプリを5つ厳選してみました。お手持ちに多読用のテキストがない方はぜひ参考にしてください。

4-1. Breaking News English(ブレイキング ニュース イングリッシュ)

>>公式サイトへ

こちらは英語を勉強している方のためのニュースサイトです。

1つの記事に対して4段階のレベルが設定されており、自身の英語力に適したものを選択することができます。

また「語彙力チェック問題」や「サマリー問題」など、記事に対するクイズが多数付属しているので、飽きることなく続けられます。

4-2. The Japan Times Alpha Online(ジャパンタイムズ アルファ オンライン)

>>公式サイトへ

こちらは日本語を母語とする方のために書かれた英字新聞サイトです。

日本国内のニュースが英語で書かれているため、もし内容が分からなくても日本語で調べることができ復習もラクです。

無料メルマガ会員に登録すると、バックナンバーを月5本読むことができるようです。

記事の日本語訳も載っているため利便性に優れています。

4-3. ざっくり英語ニュース!Study Now

>>​​​​​​​​公式サイトへ

こちらは国内外のビジネスや科学技術、エンターテインメントなど様々なジャンルを英語で読めるニュースアプリです。

題名の通りそれぞれのニュースが3つのパラグラフに「ざっくり」まとめられているため、気軽に読むことができます。

4-4. Buzzfeed(バズフィード)

>>公式サイトへ

英語圏で話題になっているトピックを閲覧することができます。どちらかといえばエンタメ要素が強く、楽しい話題が多いのでテキストを迷っている方にオススメ。

多読に大切なのは「楽しさ」なので、ぜひ一度ダウンロードしてみてください。

日本では流通していないニュースに触れることができるのも嬉しいポイントです。

4-5. ラダーシリーズ

>>公式サイトへ

こちらはサイトやアプリではなく多読専用の書籍になります。

使用する英単語が厳選されており、比較的優しい英語を大量に読むことができます。

電子ではなく紙の本で読みたいという方にもオススメ!

グリム童話やアインシュタイン(Albert Einstein)の紹介、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)のスピーチなど、幅広い分野が展開されているので、興味をそそられるものが見つかるはずです。

これらを読むうちに、少しずつ英文に慣れ親しむことができ、いつの間にかスラスラと読めるようになっているでしょう。

5. おわりに

多読の重要性は、かの文豪、夏目漱石も唱えていたくらいです。

リーディングスキルに伸び悩んでいる方はぜひチャレンジしてみてください。

TOEICのリーディングパートを読みきれずに、スコアに伸び悩んでいる方も多いと思います。

TOEICのスコアを上げたいからといって、TOEICの対策本ばかりを読むのは正解とは言えません。

多読を通して、楽しみながらスキルを向上させていきましょう!

みなさまの快適な英語ライフを、陰ながら応援しています。

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