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更新日:2024年11月26日 英文法

英語【三単現】とは?つけ方のルールを徹底解説!

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中学英語の基本的な文法事項である「三単現のs」ですが、その意味やつけ方のルールは、意外に正しく理解されていないことも多いです。

本コラムでは、「三単現のs」とは何か、つけ方やスペルのルール、肯定文、否定文、疑問文のつくり方などについて解説します。

「三単現のs」をつけるか、つけないか、注意が必要な名詞についてもあわせて紹介するのでご覧ください。

1. 三単現とは? ルールをわかりやすく解説【基本】

英語の「三単現」とは、主語が「三人称単数」で、動詞が「現在形」のときに、動詞の最後に「s」をつけるルールのことです。

「三人称単数現在形のs」を略して「三単現のs」と呼びます。

主語

動詞が現在形

一人称

単数

I play tennis. (私はテニスをします)

複数

We play tennis. (私たちはテニスをします)

二人称

単数

You play tennis. (あなたはテニスをします)

複数

You play tennis. (あなたたちはテニスをします)

三人称

単数

He plays tennis. (彼はテニスをします)

複数

They play tennis. (彼(女)らはテニスをします)

 

例文はどれも同じ「テニスをします」という文章ですが、主語が三人称単数のときは、動詞の「play」の語尾に「s」をつけます。

1.1 三単現:三人称とは?

三人称とは話し手(私、私たち)と聞き手(あなた、あなたたち)以外の、全ての人・もの・ことを指します。

一人称:I(私)、We(私たち)

一人称とは、話し手(私、私たち)のことです。英語では、「I」と「We」が一人称にあたります。

二人称:You(あなた)、You(あなたたち)

二人称とは、聞き手(あなた、あなたたち)のことです。英語では、「You」が二人称となります。

「You」は単数形、複数形、どちらも同じ「You」です。

三人称:He(彼)、She(彼女)、It(それ)、They(彼ら、彼女ら)A compnay (会社)、Ken and Emi(ケンとエミ)、These pencils(これらの鉛筆)など

三人称とは、話し手と聞き手以外の、全ての人・もの・ことです。「I」「We」「You」以外は、全て三人称と覚えるといいでしょう。

1.2 三単現:三人称単数とは?

三人称単数とは、主語が「三人称」であり、なおかつ「単数」の人・もの・ことを指します。

例えば、「He」「She」「It」「A company」は三人称であり、一人、または一つなので、三人称単数となります。

一方、「They」「Ken and Emi」「These pencils」は三人称ですが、二人・二つ以上であることがわかります。つまり「複数」なので、三人称単数には含まれません。

1.3 三単現:三人称単数現在形とは?

三人称単数現在形とは、主語が三人称単数で、動詞が「現在形」の文章のことです。

「現在形」とは英語の時制を表す言葉。「過去」でも「未来」でもない、「現在」の習慣や状態のことを指します。

また、三人称単数現在形、つまり三単現のsがつくのは一般動詞の場合のみです。be動詞(is)の場合、三人称単数現在形でも、「is」は「is」のままなので、注意しましょう。

2.三単現のsのつけ方:スペルのルール【基本】

三単現のsは、一般動詞の最後に「s」をつけるのが基本パターンです。

しかし、動詞の語尾のスペルによって、「es」をつけることや、語尾を変えて「ies」をつけることもあるので注意しましょう。また、例外となる単語も存在するため、覚えておく必要があります。

次で、三単現の「s」のつけ方、スペルのルールを詳しく解説していきます。

基本パターン:「s」をつける

(例)

drive→drives

start→starts

work→works

read→reads

sleep→sleeps

語尾が「o」「s」「x」「ch」「sh」の一般動詞の場合:「es」をつける

(例)

go→goes

 focus→focuses

 fix→fixes

catch→catches

brush→brushes

語尾が「子音+y」の一般動詞の場合:「y」を「i」に変えて、「es」をつける。

(例)

fly→flies

carry→carries

study→studies

 ※語尾が「母音+y」の一般動詞の場合は、基本のパターンとなる。

(例)

pay→pays

buy→buys

enjoy→enjoys

形が変わる動詞

have→has

「have」は三単現のsをつけると、形を変えて「has」となる。例外として覚えておこう。

3.三単現のsの例文【基本】

三単現のsのつけ方を例文で解説していきます。肯定文、否定文、疑問文、それぞれの作り方をみていきましょう。

3.1 三単現のs:肯定文

三単現の肯定文は、「主語(三人称単数)+一般動詞(s/es/ies)」の形をとります。

一般動詞の最後に「s」をつけるのが基本パターンです。ただし、一般動詞の語尾のスペルによって、「es」や「ies」をつけることもあるので、スペルのルールの章を参照ください。

(例文)

He plays the piano. (彼はピアノを弾きます。)

My mother likes cats.(私の母は猫が好きです。)

Sara studies French.(彼女はフランス語を勉強します。)

This bus goes to Kyoto station.(このバスは京都駅行きます。)

3.2 三単現のs:否定文

三単現の否定文は、「主語(三人称単数)+does not(doesn’t)+動詞(原形)」の形をとります。

主語と動詞の間に「does not」、または省略形の「doesn’t」が入ります。

「does not」や「doesn’t」の後に続く動詞は原形のままです。

(例文)

She doesn’t like cooking.(彼女は料理が好きではありません。)

My father doesn’t play basketball.(私の父はバスケットボールをしません。)

Tom doesn’t go to school by train.(トムは電車で学校に行きません。)

It doesn’t suit me.(私には似合いません。)

3.3 三単現のs:疑問文

三単現の疑問文は、「Does+主語+動詞(原形)〜?」の形をとります。

「Does」を文章の最初にもってきて、主語、動詞、そして、最後に「?」をつけます。

(例文)

Does he live in London?(彼はロンドンに住んでいますか?)

Does your niece like reading books?(あなたの姪は本を読むのが好きですか?)

Does Emma exercise often?(エマはよく運動しますか?)

Does the building have an elevator?(その建物にエレベーターはありますか?)

4. 三単現のsの注意点【発展】

三単現のsについて、その他の注意点を説明します。

英語の名詞のなかには、単数形を使うか、複数形を使うか、迷いやすいものがあります。多くの人が間違えやすいところなので、しっかりと理解しておきましょう。

4.1「不可算名詞」は単数形

「不可算名詞」、つまり数えられない名詞は、単数扱いとなります。

「可算名詞」、つまり数えられる名詞が一人、一つの場合、単数形となるのは理解しやすいでしょう。一方で、「不可算名詞」、具体的には「抽象名詞」「物質名詞」「固有名詞」といった、数えられない名詞も単数扱いとなるので、注意が必要です。

「抽象名詞」:抽象的な概念を表す名詞

(例)

honesty(誠実)

kindness(親切)

peace(平和)

「物質名詞」:気体や液体など、分割して数えられない名詞

(例)

water(水)

air(空気)

fire(火)

「固有名詞」:特定の人・こと・ものの名を表す名詞

(例)

Mr.Yamada(山田さん)

Japan(日本)

The Times(タイム誌)

不可算名詞は、主にこの3種類であることを覚えておこう。

4.2「every-」「some-」「any-」は単数形 

「every-」「some-」「any」に「body」「one」「thing」がつく単語は単数扱いとなる。

「every-」

   everybody, everyone(みんな), everything(全部)

「some-」

   somebody, someone(誰か),  something(何か)

「any-」

  anybody, anyone(誰でも), anything(何でも)

これらの単語は、一人ひとり、または一つひとつ、個々のものを指しながら全体を表しているため、単数扱いとなる。

4.3「集合名詞」は単数形と複数形の両方がある

「集合名詞」は、単数形と複数形の両方の場合がある。

「集合名詞」:同じ種類の人やものの集合体を表す名詞

(例)

family(家族)

audience(聴衆)

government(政府)

staff(職員)

例えば「family」の場合、家族を一つのまとまりとして意識する場合は単数形を使う。

(例文)

My family consists of five.(私の家族は5人です。)

一方、家族を構成する一人ひとりを意識する場合は複数形となる。

(例文)

My family are safe. (私の家族は無事です。)

ただし、このように、構成する個々の人やものを意識して、複数形をとるのは主にイギリス英語である。

アメリカ英語では、ほとんどの場合、集合名詞は単数形として扱われるため、注意が必要だ。

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