新形式TOEFL iBT100点のコツ！構成内容と勉強法を知って差をつけよう！
1. TOEFLとは
1964年に始まったTOEFLテストは、非営利教育団体ETSによって運営されている英語能力測定試験です。TOEFLにはiBT・PBT・CBT・ITPの４種類があり、本記事はTOEFLのiBTテストに焦点を当てています。
TOEFLは大学受験のように合否ではなく、受験後のスコアによって評価されるテストです。受験の目的は、欧米の大学で英語を不自由なく使うことができるかを把握するためや、海外大学の入学やMBA取得のための場合が多いです。
勉学を目的とした海外の大学に留学するには、スコア80点以上が求められることがほとんどです。特にハーバード大学やイェール大学など、「アイビー・リーグ」と呼ばれるアメリカの伝統的エリート校はスコア100点を設定しているため、TOEFL iBTスコア100はトップ大学にも認められる高得点となります。
ちなみに日本の大学においても学校推薦型選抜等で必要とされることがあります。
2. TOEFL iBT100点はこんなときに使える！
2-1. 海外の大学や大学院に進学するとき
先ほど言及しましたが、TOEFL iBTスコア100は、難関大学の受験資格として設定されているため、留学を予定している方は、何よりもまず希望大学の受験資格を確かめてみてください。
大学生の場合は学内の留学相談室へ、そのほかはインターネット上の日米教育委員会やブリティッシュ・カウンシル等で情報収集をすると良いでしょう。留学のためにはスコアだけでなく金銭的費用も必要なので、前もって計画することをおすすめします。
2-2. 就職活動をするとき
近年、グローバル化に伴って英語の需要が増え、企業は高い英語力を持った人材を欲しています。就職活動では基本的にTOEICのスコアを求められることが多いですが、TOEFLもアピールポイントとして使えます。
語学力の高い人材は年収も高い傾向にあるので、将来的に英語を活用する仕事がしたい人は取得を目指して良いと思います。特にスピーキングとライティングが得意な人におすすめです。
2-3. 海外旅行をするとき
TOEFL iBTテストはスピーキングが含まれるため、高得点のためには「話す力」が求められます。
特にディスカッションの設問では高度な会話力が必要なため、練習を繰り返しているうちに英語が流暢に話せるようになるでしょう。海外旅行がより楽しくなること間違いないです！
3. 新形式で変わったこと
TOEFL iBTテストは2023年7月26日より、新形式に変更されました。試験時間が3時間から2時間に短縮され、よりタイムパフォーマンスが上がり受験しやすくなりました。詳しくは下の図にまとめたので参考にしてください。
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試験の流れ |
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|---|---|
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Reading |
・パッセージ数「３〜４」から「２」へ ・試験時間が35分に短縮 |
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Listening |
・設問数「29〜39」から「28」へ ・試験時間が36分に短縮 |
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Interval |
・「10分間」の休憩が削除 |
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Speaking |
・試験時間が16分に短縮 |
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Writing |
・出題形式Independent task（30分）が削除され ・試験時間が29分に短縮 |
新形式への変更に伴って、スコアに可算されないダミー問題が削除されたことが時間短縮の大きな要因になっています。そのためセクションごとの配点は30点と変わらず、満点は120点です。
1問あたりの回答時間においても、新しい出題形式（Academic Discussion task）を除いて以前と同様です。
そのほか、休憩時間の撤廃と、各セクションのInstructionとナビゲーションが簡略化されたことにより時間短縮につながっています。ホームページには新形式の無料テストが掲載されているので、ぜひ取り組んでみてください。
4. iBTスコア100を英検やTOEICに換算すると
センター試験の名称が大学入学共通テストに変わって以降、高等学校では実用英語技能検定（英検）への関心が高まっています。また多くの大学ではTOEIC受験に特化したカリキュラムが組まれています。
そこでTOEFL IBTテストのスコア100はほかの英語力を測る試験と比較してどのようなレベルなのかまとめてみました。留学を斡旋する株式会社DEOWによると、下の表のようなレベル感です。ぜひ参考になさってください。
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iBT |
CBT |
PBT |
英検 |
TOEIC |
IELTS |
ケンブリッジ |
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100点 |
250 |
600 |
1級 |
870 |
7 |
CAE |
参考：IELTS/ケンブリッジ/TOEFL/TOEIC/英検スコア換算表
5. 各セクションのレベル感について
続いて、TOEFL iBTテストのスコア100を獲得するには、どのぐらいの英語力が必要なのか、各セクションごとに説明していきたいと思います。
5-1. リーディング
英語の著書や論文を無理なく読むことができるレベルが求められます。文法力や語彙力に加え、速読力や要約力を身につけていかないといけません。
日々の練習では、英文多読を行いながら時間を計り、自分の言葉で要約を行いましょう。
5-2. リスニング
ネイティブスピーカーとの会話に難なくついていけるレベルが求められます。日常会話をストレスなく話し、相手にストレスを与えることなくコミュニケーションが取れるほどです。
ただし、リスニング問題は日常とは異なり突発的な場面が提示されるので、設問に似た問題をこなして慣れることが必要です。
5-3. スピーキング
ネイティブスピーカーと日常会話をストレスなく楽しむことができるレベルです。聞き覚えのないスラングやフレーズを耳にしたときに、聞き返すことができます。
テストでは、日常的な話題や意見を述べる問題が課されるので、意識的に練習を行う必要があります。
5-4. ライティング
自分の主張や意見を論理的かつ客観的に述べられるレベルです。日々の日常会話とは異なり、「主張→理由→例」と論理的な文を構成しなければならず、ある程度の練習が必要です。
適切な接続詞や、客観性のある表現を使いながら、読み手を納得させる文章を作成しなければなりません。何度もトライして、自分だけの便利なフレーズを増やしていくといいでしょう。
6. TOEFL iBTスコア100を取るために
6-1. 目標を設定する
テスト初心者にとって、スコア100取得は長い道のりです。途中で投げ出さないためにも明確な目標を立てましょう。その際、留学を計画している人は留学時期について考えてください。
留学のためにiBTスコアが必要な場合、申し込み時点にスコアを取得しておかないと留学できないことがあります。
留学は長くて1年前、早くて5ヶ月前には準備を始めないといけないので、計画的に準備を進めましょう。
6-2. 参考書を入手する
テストでスコア100を獲得するには、高い英語力だけでなく、出題内容について深く知ることが重要です。注意してほしいことは、2023年以降の「新形式に対応した参考書」を手に入れること。
本屋によっては旧課程のテキストを置いているところもあるので、内容と出版時期を必ず確認してください。
ReadingやListeningなど各セクションごとに作られた参考書もありますが、全てのセクションがまとまった1冊でも構いません。傾向さえ掴めば、インターネットやYouTubeに練習問題が載せられているので、進んで活用しましょう。
6-3. 時間感覚を手に入れる
テストを受験するにあたって大切なことは時間感覚です。例えばReadingセクションのそれぞれの設問にどのくらいの時間をかけるべきなのかは個人によって誤差があるため、自分なりの時間感覚を身につけないといけません。
最初のうちは１つの設問に時間を取られ、全て解き終わらないこともあるはずです。試験後の解き残しを防ぐためにも、各セクションの内容を熟知し、どのくらいの時間で解くべきなのか目標を立てましょう。
それは速読にもつながりますし、要約スキルにもつながってきます。
6-4. 語彙力をつける
英語の基礎となる語彙力は、日々の積み重ねで養われていきます。TOEFLでは日常会話でよく使われる英単語から、専門的な論文に登場する英単語まで、幅広い語彙を習得しなければなりません。
記憶は思い出そうとする過程で定着していくので、焦らずに計画的に覚えていきましょう。
一冊の英単語テキストを買わなくとも、英字新聞や論文を読むなかで、分からない英単語をピックアップし、自分専用の英単語帳を作るのもおすすめです。最近は英単語専用のアプリもあるようなので、自分に合ったものを選びましょう。
6-5. 文法力をつける
スピーキングとライティングでは、文法力も評価されます。自然な英語をアウトプットするためにも文法力が必要です。
ライティングの評価基準に「正確な文法」との記載があるので、些細な文法ミスをしてしまうと減点につながります。そのため正確な英語が書けるように毎日英語を綴りましょう。
学生であれば先生に添削してもらうと良いでしょう。最近はAIによる自動添削もあるため、積極的にフィードバックをもらってください。自分の作文を客観的にみてもらうことで、自分では気付きにくいミスに気付くことができます。
7. おわりに
TOEFL iBTテストのスコア100を取得するためには長期的な計画が必要です。まず目的を明確にして、ゆとりのある計画を立ててください。
焦って受験してしまうと本領が発揮できないこともあるので、何度か受験をして試験に慣れることも大切です。
また、ただ英語力があるだけでは解答が難しい問題もあるため、試験内容の熟知も大切です。日常生活の隙間時間を有効に活用してみてください。みなさんの目標達成を応援しています。
