TOEIC900点突破のため身につけるべきテクニック5選
英語学習者の中で、最高峰の目標の一つとしてTOEIC900点越えを目指す人は多いのではないでしょうか。
TOEICで700~800点までは英語力とセンスで突破することはできますが、900点オーバーを目指すのであれば、純粋な英語力だけではなくTOEICテスト自体への対策も重要になってきます。
そこで今回は、TOEIC900点越えを目指している人に向けて、TOEICの得点を底上げできるテクニックを5つ紹介していきます。
TOEIC900点突破のカギはテクニックの取得
結論から言うと、TOEIC900点越えを目指すのであれば、TOEICを解くことに特化したテクニックが必要です。
まず最初に、TOEIC800点台の人たちに向けて言えるのは、英語力はすでにトップクラスまで仕上がっているという点です。
もちろんTOEICは英語力を図るテストであるため、純粋な英語力の向上なマストと言えます。
そのため、どれだけ多くの語彙を把握しているか、適切な文法を組めているか、量の多いリスニングを理解できるかなどと言った基本的な英語力は必要です。
ただTOEIC900点越えを目指すのであれば、単純な英語力×テクニックが重要であると言えます。
のちの章で、詳しくTOEICに特化したスキルを解説していますので参考にしてください。
TOEIC900点突破にはスピードも重要
TOEICで900点越えを叶えるにはテクニックに加えて、スピードも必要になってきます。特にpart7は膨大な量の長文問題が待ち構えており、強靭な集中力を持ち合わせる人でもなかなか体力のいるpartと言えるでしょう。
時間制限も設けられているためpart7に向けて、極力時間を節約していきたいところです。
そのため、TOEICで900点を突破したいのであれば、いかににpart7に時間的貯金を作っておけるかが重要なカギとなります。
とは言うものの、いきなり読解力や判断力のスピードを上げるのも難しいですよね。
しかし、この重要となるスピードに関しては、TOEICを解く際のテクニックを身につけることで圧倒的に速く問題を解けるようになるので安心してください。
テクニックとスピードの取得方法とは
先述通り、TOEIC900点越えには英語力とスピード、そしてテクニックが重要なキーとなります。
英語力に関しては、800点オーバーの方であれば十分に身についているので心配はないでしょう。
そうなると残りはスピードとテクニックです。
実はテクニックを身につけてしまえば、TOEICの問題を解く際に全文を読むことなく、通常の半分以下の時間で回答を導き出すことができます。
具体的には問題文全体を読まずに、重要語句だけを見つける訓練や、前後の品詞を見ただけで空欄にあてはまる単語を導き出す訓練が必要です。
そのため、【TOEIC TEST文法別攻略法 問題の「落とし穴」と正解への「段取り」】のような、テクニックに重点を置いた参考書を解くことをおすすめします。
テクニックを取得し、無駄な時間を排除することで、結果としてスピードアップにもつながるため、まずはテクニックの取得がTOEICの点数アップのカギとなります。
TOEIC900点突破のため身につけるべきテクニック5選
では最後に、具体的にTOEIC900点突破のために必要なテクニックを5つ紹介していきます。
リスニングは最後まで聞かない(part1~3)
いきなり思い切った手法ですが、part1~part4のリスニングは最後まで聞かず、先読みの時間に使うことをおすすめします。
なぜなら、TOEICのリスニングは入試と違い1度きりしか流れません。
そのため設問を読み、予測をたて、問題文を見るなどと言った工程を組めません。
そこで重要になってくるのが、いかに次の問題の設問に目を通し予測をできるかです。
part1ではイラストが表示されますが、ここで重要なのが人が描かれている場合です。人が描かれている場合は、おおよそその人を主体に問題文が構成されるため、その人が何をしているのか観察することで大体の予測が立てられます。
そのため、流れてくる設問を全て聞かずとも、イラストの人に対して一致するものがあれば、すぐに答えを決めて次のイラストの確認に入るようにしましょう。
part2以降も同様で、先読みが必須です。
part2以降は会話やスピーチに沿って答えを導き出すため、時制に注意しながらリスニングする必要があります。
時制に注意を向け正しい答えを導き出すことで、すぐに次の設問への準備時間が確保できます。
品詞問題は空欄の前後で決める(part5)
TOEICで最もスピードが求められ、かつ正確性も必要なのがpart5です。
形式としては単なる空欄に適する単語を当てはめるだけですが、受験者を惑わす様々な引っ掛けもあります。
そこでまず最初に意識をしてほしいのが、品詞問題を絶対に落とさないことです。
逆に落としても仕方ないのは、以下のような語彙力を試す設問です。
*以下の問題はこちらの教材から引用しています。
引用元:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19348
Given the circumstances, it is highly ( )that the board will grant Ms. Hampton’s Request for extra funds.
A:conbinced
B:mandatory
C:appreciative
D:improbable
この問題の場合は、全ての語句の意味を理解していないと正解が導き出せないため、一瞬目を通して意味が解らなければ、直感で解くしかないので、時間をかける必要がないです。
一方で以下のような設問の場合、語彙力ではなくテクニックで解くことができるため落としてはいけません。
Should you have questions regarding our travel packages, contact one of our agents during( ) operating hours.
A:norm
B:normally
C:normal
D:normalize
この場合、全てnormalの派生語であり、名詞であるperating hoursを修飾する形容詞を選ぶ必要があります。
そのため、単語の意味が解らずとも、品詞の使い分けのテクニックさえあれば空欄の前後を見るだけで正解を導き出すことができます。
このように単純な語彙力に加え、文法的なテクニックを身につけることで、点数とスピードの両方を格段に上げることができます。
時制問題は主語の行動に注意する(part5)
品詞問題で稼いだ時間は、時間のかかる時制問題に回すことができます。
時制問題は品詞問題と違い、空欄の前後だけを見ても正解を導き出すことができません。そのため、時制問題を解く際には、全体に目を通し主語と他の行動がどの時間軸で行われているかに注目する必要があります。
代表的な例で言うと、以下のような設問です。
By the time Mr. Braymer finished drawing up the cost estimates, the company president( )to proceed with the project already.
A:has decided
B:was decided
C:had decided
D:will have decide
この場合、主語であるBryamer氏の行動と、社長の行動とではどちらが後か先かに注目します。
そうすると社長の行動を修飾する語句としてalreadyがあるため、Braymer氏の行動よりも過去の時点ですでに行動を終えています。
そのため、Braymer氏が何かを行った、さらにその前に社長も何かを行っているため、過去の時制のさらに過去を表す、過去完了のCが答えだと導き出せます。
このように、時制問題では主語の行動を時間軸に当てはめて考えると良いでしょう。
文脈型と語彙型の区別をする(part6)
続いてpart6のテクニックですが、これはpart5で身につけたテクニックを応用することができます。
まずは設問に対する選択肢に目を通し、品詞系の問題であれば文章をすべて読まずとも空欄の前後の関係だけで解けるケースが多いです。そのため、品詞系の問題が出たらそこは落とすわけにはいきません。
また一方で、時制や接続詞などを問われる問題は前後の文全体を読み込んで解く必要があります。この場合はテクニックでどうしようもできないので、根気強く文章をひも解いていかなければなりません。
そこでpart6において必要になるのは、以下に品詞系問題で時間を確保できるかです。
時制や接続詞系の問題で時間を短縮しようとすると、文章の全体像を見失い最後の設問の際に混乱することがあるためお勧めできません。
そのため、ここは時間をかけると割り切り、品詞系問題で時間稼ぐと言ったような戦略を立てることにより、効率よく時間を確保することができます。
選択肢のポイントを押さえながら長文を読む(part7)
そして多くの受験者が手を焼くpart7ですが、ここもテクニックを抑えることで効率よく長文読解を進めていけます。
まずシングルパッセージ、ダブルパッセージ両方に共通して言えるテクニックは、設問内の重要語句の先読みです。
設問で問われているのは登場人物の行動なのか、時系列なのか、出来事や概念についての説明なのかをまずは見分けてください。
このように、何について問われるかをあらかじめ把握してから文章を読むことで、だらだらと長文を読むことなく、自然と重要なポイントに目を向けて読むことができます。
結果として設問が頭に入っていれば、文章を読んで答えに近い部分にたどり着いた際、すぐに設問を再確認し正解をいち早く導き出すことができます。
また、最難関とされているダブルパッセージでは、類似語や共通点と相違点を明確に把握する必要があります。
同時に2つの文章を読み始めるよりも、事前に重複点や相違点を認識してから読み始めることで、後程キーとなるポイントを抑えることができます。
このようにpart7では、事前に設問を読むことと、あとから重要となるポイントを予測することで、落ち着いて問題に取り組むことができます。
まとめ
このように英語力の基礎が付き800点を超えている受験者に取って、さらに上を目指すのであればTOEIC専門のテクニックがカギとなります。
いかにテクニックを取得して時間を短縮し、余裕をもって問題に挑めるかは、最終スコアにも直結します。
そのため、現在英語力に自信はあるものの、なかなTOEICの点数が上がらない受験者の方は、この記事を参考にテクニックを磨き、TOEIC900点越えを目指してください。
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