TOEICリーディングの時間配分全パートまとめ【955点取得者が解説】
TOEICは時間との勝負。
かなり制限時間がシビアなテストなので、英語力に自信がある人でも、最後の問題まで解き終えるのは実は結構難しいんです。
最後の方まで解ききれなかったとしても、700点前後のスコアは取得できるでしょう。
しかし、800点以上の高得点を目指すのであれば、まずは時間内にすべての問題を解くというのが絶対条件になってきます。
時間配分のテクニックを身につけて、全問題解ききり、スコアアップを目指していきましょう!
この記事では、TOEICリーディングパートを時間内にすべて解くために押さえておきたいコツを徹底解説していきます。
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まずはTOEICの問題構成を知ろう!
パートごとの時間配分を見ていく前に、まずはTOEICの問題構成がどうなっているかをおさらいしましょう。
<リスニングセクション>会話やナレーションを聞いて設問に解答(約45分間・100問)
Part1:写真描写問題/6問
(1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。)
Part2:応答問題/25問
(1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。)
Part3:会話問題/39問
(2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。)
Part4:説明文問題/30問
(アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。)
リスニングは、約45分間で全100問の問題が出題されます。
音声の指示通り問題が進んでいくので、受験者はみな同じタイミングで問題を解いていきます。
ちなみに、リスニング中にリーディングの問題を先に見たり解いたりする行為は禁止されているので注意しましょう。
<リーディングセクション>印刷された問題を読んで設問に解答(75分間・100問)
Part5:短文穴埋め問題/30問
(不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。)
Part6:長文穴埋め問題/16問
(不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。)
Part7:1つの文書・複数の文書/29問・25問
(いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。)
リーディングは、75分間で全100問の問題が出題されます。
出題パートは3つに分かれています。
ちなみに、リスニング・リーディング共通ですが、問題用紙や解答用紙にメモを取ることは禁止されているので気をつけましょう。
出典:【公式】テストの形式と構成|一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEICリーディングセクション理想の時間配分とは?
TOEICの問題構成が分かったところで、リーディングセクションの理想の時間配分について知っていきましょう!
現在のスコア・目指すスコアによってもやや変わってきますが、基本的に以下のような時間配分が理想的です。
Part5 (短文穴埋め問題):10分
Part6 (長文穴埋め問題):10分
Part7 (長文読解問題):55分
合計:75分
特に大事なのは、Part5・6はそれぞれ10分を超えないようにしたいという点。
この2つのパートにかける時間は、削れれば削れるほど良いです。
なぜなら、Part7が最も問題数が多く、難易度も高いため、できるだけ時間を温存しておきたいからです。
では次に、各パートで意識したい時間配分のポイントを整理していきます。
Part5における時間配分のポイント
Part5では、短文穴埋め問題が全30問出題されます。
Part5の問題には、語彙問題・品詞問題・文法問題の3つの問題形式がありますが、基本的にはいずれの問題も1問20秒ペースで解くのが理想的です。
意識しておきたいコツは「考えて答えが出る問題か否か」という点。
品詞問題・文法問題に関しては、知識が備わっていれば、冷静に考えて、覚えたことを思い出すことで解答できます。
一方で、語彙問題に関しては、知らない単語であってもある程度の予測はできるものの、知らないものはやはりいくら考えても分かりません。
そのため、語彙問題は深く悩みすぎず、分からない問題は潔く適当な選択肢にマークをつけて、次の問題に取り掛かりましょう。
慣れていないと「あともう少し考えたら分かるかもしれない…!」と粘ってしまいやすいので、普段の勉強の時から時間を測る癖をつけるのがおすすめです。
そして、解けても解けなくても20秒で次の問題に移る訓練をして、体に20秒の長さを覚えさせるようにしましょう。
Part6における時間配分のポイント
Part6では、長文穴埋め問題が全16問出題されます。
Part5同様文章の穴埋め問題なのですが、Part6の場合1問30秒〜40秒ペースで解くのが理想的です。
Part5は1文〜2文程度の短い文章の穴埋めなのですが、Part6は100ワードほどの少し長めの文章の穴埋めになります。
文脈を把握せずとも解ける問題もありますが、文章の意味や流れを考慮してとかなくてはならない問題も出題されるのです。
そのため、Part5に比べて1問当たりにかける時間を長く設けています。
英語力が高い方や、ある程度TOEICに慣れてきた方であれば、Part5と同じくらいのスピードで解けるようになってくるので、その場合はPart6全体を8分に収められるように意識してみましょう。
それができると、浮いた2分をPart7に回したり、見直しや、飛ばした問題を振り返る時間を作ることが可能になります。
Part7における時間配分のポイント
Part7では、文書を読んで、それに関するいくつかの問題に答えていきます。
1つの文書を読んで答える問題が全29問、複数の文書を読んで答える問題が全25問出題されます。
Part7に充てられている時間が全パートの中で最も多いですが、実はPart7が最も時間通りに解くのが難しいパート。
Part5・Part6と、高速で集中して問題を解いて疲弊した後に、1番集中力を必要とするPart7の長文読解問題がやってくるからです。
そんなPart7を時間内に解くコツは、問題文の先読み。
長文に目を通す前に、問題文を先に読んでしまいましょう。
その時に問題の内容をざっくり頭に入れておくのがポイントです。
その上で長文を読んでいきます。
問われる問題が先に分かっていれば、文章を1回で理解しきることができなくとも、どこを読み返せば答えが導き出せるかが判断できるので、時短に繋がります。
問題のタイプは、ある特定の部分だけの情報で解けるもの・複数の情報を組み合わせたり、文章全体の文脈を考慮しなくてはならないものの2つに分けられます。
前者であれば、その情報が出てきた時に、忘れないうちに解答用紙に一旦仮で解答を記しておきましょう。
後者の場合は、複数の文書にまたがる情報を整理する必要があるなど、解くのに時間がかかる問題です。
文書に書いてあるすべての情報を記憶する必要はありませんが、大体どこにどのようなことが書いてあったのかは把握しておき、後ほど読み返せるようにしておきましょう。
TOEICを時間内に解き終えるために行うべきトレーニング
TOEICリーディングセクションの問題を時間内に解き終えるためには、以下の3つの力が必要です。
・速読力
・集中力
・判断力
では、この3つの力はどのように鍛えていけば良いのでしょうか?
速読力の鍛え方
速読力は3つの力の中で最も重要な能力です。
TOEICを時間内に解ききるという意味でももちろん大事ですが、実際に英語を読む場面においても、速く正確に情報を掴むことができるというのは重要なスキル。
テスト対策の意味だけではなく、その先を見据えた上でも重点的に鍛えていきたいですね。
そんな速読力を支えるのは「語彙力」と「英語を英語のまま理解する力」です。
<語彙力>
多くのボキャブラリーを知れば知るほど、当然パッと文章を読んだ時に捉えることができる情報が増えます。
目標スコア別に押さえておきたい目安の英単語数は以下の通りです。
・400点:約3000語(中学卒業レベル)
・600点:約5000語(高校卒業レベル)
・700点:約7,000語(難関大学入試レベル)
・800点:約8,000語(大学中級程度・英検準1級レベル)
・900点:約10,000語以上(大学上級程度・英検1級レベル)
・~990点:約13,000単語以上
参考:「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表」 「各種目的に応じて求められる英検®の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」
初級者の伸び悩みの原因の多くは語彙力に問題があります。
400点〜600点台の方は、まず語彙力アップを目指すことで速読力およびその他の英語力の向上も見込めるでしょう。
<英語を英語のまま理解する力>
一方で、700点以上の方は、語彙を増やしてもスコアに反映されにくくなってきます。
闇雲に語彙を増やすだけではなく、他の対策が必要です。
それが、「英語を英語のまま理解する力」の向上です。
まずは、普段の勉強の際に時間を測りながら長文を読むようにしてみましょう。
ノープレッシャーの状態だとダラダラと読んでしまいやすいので、時間を測るというプレッシャーをかけるだけでも、読解速度が改善されることがあります。
そして、頭の中で文を意味のかたまりごとに斜線を引くようなイメージで文章を読んでみてください。
例としてはこのような感じです。
He wants us to change / our ideas / about energies.
彼は変えてほしいと思っている / 私たちの考えを / エネルギーについての
(彼は私たちにエネルギーについての考えを変えてほしいと思っている。)
こういった読み方を「スラッシュリーディング」と言います。
英語と日本語では文章を構成する語順が異なるため、英語を日本語の語順に並び替えて訳そうとすると、その分どうしても時間がかかってしまうのです。
それを解消するために、英語を英語のまま、意味のかたまり単位で捉えられるようにするトレーニングです。
慣れるまでは実際に文章に線を引いていっても良いのですが、TOEIC本番では問題文に書き込みができないので、最終的には頭の中で自然にできるようにしましょう。
ちなみに、リスニングの場合、英語を日本語の語順に並び替えて理解することはできないので、英語を英語の語順で前から理解できるようになると、リスニング力の向上にも繋がります。
スラッシュリーディング以外では、オンライン英会話のレッスンでも「英語を英語のまま」理解する力を養うことができます!
前述したようにリスニングは、前からそのまま英語の語順で英語を理解する必要があります。
先生が発した英語を頭の中で日本語の語順に直している時間はありません。
そして、自分が英語を話す時も
まずは日本語の文章を作って、そこから英語の語順に並び替えて…
とやっているといつまで経っても会話が成立しないので、リスニング&スピーキング共に英語を英語のままで使えるようにならなくてはなりません。
TOEIC L&R テストの直接の対策にはならないかもしれませんが、長い目で英語力を向上させるためには、オンライン英会話のトレーニングも取り入れていきたいです。
テストまで時間的な余裕がある方はぜひテキストでのテスト対策と併せて英会話にもチャレンジしてみましょう!
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TOEIC L&R テストに向けてインプットした知識をアウトプットすることで、より英語力に磨きをかけることができるので、ぜひお試しください!
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集中力の鍛え方
集中力は、直接英語力には関わりませんが、TOEICのスコアアップを目指すのであれば重要な能力です。
というのも、TOEICはリスニング・リーディング合わせて全120分の試験。
我々は普段の生活で2時間も休憩なしで何かに集中し続けるということをほとんどしないので、120分間集中力を保つということ自体が実はかなり難しいんです。
英語力同様、集中力も訓練なしには鍛えられません。
普段勉強する際には、適度な休憩を挟みながら行うことが多いかと思いますが、週に数回程度でもいいので、120分間、途中で中断することなく、実際の形式通りにTOEICの模試を解く練習をしてみましょう。
このトレーニングをする際は、実際の試験と同じように、途中でお手洗いに行ったり、飲み物を飲んだりなどすることなく、120分間模試だけに集中して取り組むようにしてみてください。
慣れるまでは、120分間椅子に座って問題を解き続けるだけで辛いという人も少なくないはずです。
しかし、続けていくことで段々と集中力を持続し続けられる時間が長くなってくるので、地道に鍛えていきましょう。
判断力の鍛え方
最後に、こちらも英語力には直接関わらないですが、判断力もとても大事な能力です。
Part5の解き方のコツを紹介する際にも少し触れましたが、残念ながら分からない問題はいくら考えても分かりません。
TOEICの問題は、すべてが同じ難易度ではなく、当然簡単な問題から難しい問題まで難しさにバラつきがあります。
満点を目指す人以外は、すべての問題に正解する必要はないので、「自分が目指すスコアレベルで落としてはいけない問題」を確実に取っていくのが肝心です。
ちなみに、TOEICは1問ごとに配点が決まっているわけではないので、厳密にいうと全ての問題に正解せずとも満点が出ることはありえます。
完璧主義で真面目な人ほど、「すべての問題にちゃんと答えなくては」と思ってしまいがちですが、「1問間違えても目標スコアには達成できる」とリラックスして考えるようにしてみてください。
普段の勉強時から、考えても分からない問題は捨てて、考えたら分かりそうな問題を確実に正解できるように、問題の取捨選択の練習も行いましょう。
市販の参考書の中には、解説文に「〜点レベル」というように、問題の難易度が記載されているようなものもあります。
どの問題を捨てて、どの問題を取るべきかが自分ではまだ判断できない、という方はそういった参考書を使って勉強してみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事ではTOEICリーディングセクション全パートの時間配分のコツについてご紹介してきました。
TOEICでは純粋な英語力はもちろんのこと、それ以外のスキルも求められるので、押さえるべきコツをしっかりと頭に入れて、目標スコアに向けて日々の勉強を頑張っていきましょう!
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