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更新日:2024年12月5日 TOEIC

TOEICのための文法講座!テスト形式とスコアUPのコツをご紹介!

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英語学習者であれば誰しも知っているTOEIC(トーイック)。

正式名称は「国際コミュニケーション英語能力テスト(Test of English for International Communication)」と言い、自身の英語力を客観的に測るテストです。

基本的には以下のように3種類のタイプがあります。

テストの種類

内容

形式

スコア

TOEIC® Listening & Reading Test

(TOEIC L&R)

リスニング45分とリーディング75分

 

マークシート

 

990点満点

TOEIC® Speaking & Writing Tests

(TOEIC S&W)

 

スピーキング20分とライティング60分

 

パソコンによる録音とタイピング

 

200点満点

TOEIC® Speaking Test

 

スピーキング20分

 

パソコンによる録音

 

200点満点

※英語学習者の初心者から中級者を対象としたTOEIC Bridgeというものもあります。(公式サイト:https://www.iibc-global.org/toeic.html

そしてTOEICと言えば、ほとんどの場合は990満点の「TOEIC L&R」を指します。

こちらのスコアは海外留学の際や就職活動で自己PRとして使うことができるため、将来的に英語を使いたい方にとっては重要なものです。

マークシート式なので、声を出したり、スペルを綴ったりなどということはありません。

しかしその分、英語を素早く読んで内容を正しく理解するスキルが求められます。そのためには英文法をしっかりと網羅しておくべきです。

今回はTOEICの各パートを参考にしながら、高得点を取るための文法に関する知識をご紹介していきたいと思います。

以下、TOEICは「TOEIC L&R」のことを指しています。

1.TOEICの基本情報(時間と設問数)

TOEIC L&R (120分 200問)

リスニングセクション(約45分間・100問)

Part 1

写真描写問題 6問

Part 2

応答問題 25問

Part 3

会話問題 39問

Part 4

説明文問題 30問

リーディングセクション(75分間・100問)

Part 5

短文穴埋め問題30問

Part 6

長文穴埋め問題 16問

Part 7

1つの文書 29問

複数の文書 25問

大きくリスニングパートとリーディングパートに分かれていますが、さらにPartごとに問題の特徴があります。TOEICを受験される方はこちらの設問内容を把握してから具体的な対策に臨むことが大切です。

2.リスニングパートと文法の関係性

 英語を聴くことにあまり文法は関係ないのではないか……と思われる方もいるかもしれませんがそんなことはありません。

高得点をGETするためには、英語の語順を理解し、文法的なルールを踏まえたうえで、耳から入ってくる英語を適切に処理しなければなりません。

そしてリスニングは聞き直すことができず、「聞こえてくる順番通りにどのようなことを言っているのか、前からどんどん理解していく」ことが必要です。

もし文法を理解していなければ、単語の羅列が頭のなかにどんどん入ってくることになります。

それはまさに連想ゲームのクイズをしているようなものです。しっかり文単位の塊を捉え、前後の文脈を理解していくことが求められます。

例えばリスニングのPart2は、問題用紙に“Mark your answer on your answer sheet.”という英文だけが記載されており、1つの質問もしくは発言を聞いて、それに対する応答として最も適切なものを3つの選択肢のなかから選ぶ問題です。

その際、質問文は以下のようなものを問われます。

① How long does it take to the concert hall?

「コンサートホールまでどのくらいの時間がかかりますか」

② Have you met your English teacher, Mr. Bruce yet?

「もう英語のブルース先生にお会いしましたか?」

③ Why don’t you post your picture on the social media?

「SNSにあなたの写真をあげたらどう?」

①は“How long〜?”と訊かれているため、”About two hours.「約2時間です」”のような返答が予測できますし、②は現在完了形で問われているので”Yes, I have.”とった返しを予想することができます。

③は”why”が使用されているため”Because〜”で返事をしなければならないと思うかもしれませんが、”why don’t you〜?”は提案をする慣用表現のため”That is a good idea.”といった返事が適切でしょう!

このように質問文を理解し、質問文に応じて適切な返事をするには文法知識が不可欠なため、リスニングパートにおいても文法スキルが必須だと言うことができます。

同様にPart3の会話文やPart4の説明文も、話の流れや文脈を即座に理解するためには文法理解力を養っておく必要があります。 

3.リーディングパートと文法の関係性

リーディングパートで文法力が問われることは“言わずもがな”です。

3-1.Part5の短文穴埋め問題

Part5は、1箇所が空欄になった短い英文を読んで、その空欄に入れるのに最も適切な語句を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。

このパートには、文法さえ知っておけば読まなくても解ける『品詞問題』というものがあります。以下の設問を解いてみてください。

①  An cardboard that arrived in the morning had (      ) been opened.

(A) seemingly

(B) seem

(C) seeming

(D) seemed

①の和訳は「今朝届けられた段ボールは誰かに開封されているようだった」で正解は(A)です。

(A)は副詞、(B)は一般動詞、(C)は現在分詞、(D)は過去分詞となっているわけですが、”had been”という過去分詞の間に入れる品詞は副詞しかないこと知っていれば、意味を考えなくても解くことができます。”have+(副詞)+過去分詞”の順番を覚えておきましょう!

② A lot of animals (     ) to move every spring. 

(A) are starting

(B) starts

(C) started

(D) start

②は「毎年の春に、多くの動物が動き始める」を意味し、正解は(D)です。

”every”が現在形の動詞を必要とする形容詞で、主語が複数形”animalsなので”start”が答えになります。

このような、動詞の活用形を問われる問題はしっかり英文を読んで判断する必要があります。

Part5はほかにも以下のような、同じ品詞で、異なる意味の語が並ぶ『語彙問題』も登場します。

③  I hope that the music band will (     ) their activities.

(A) retire

(B) resume

(C) regain

(D) reject

③は「私はその音楽バンドが活動再開することを望んでいます」という意味で、正解は(B)の「resume=再開する」です。

このような語彙問題は文法知識を問われているのではなく、単語を知っているかどうかの語彙力が試されているため、もし本番で分からなければ深く考えずに次の問題に進んでください。

3-2.Part6の長文穴埋め問題

Part6はPart5よりも長い英文を読み、空所に当てはまる最も適切な選択肢を4つのなかから選ぶ問題です。

こちらもPart5のように『品詞・動詞の活用形問題』があり、文法知識のみで時間をかけずに解くことができるものが含まれます。

Part5と異なる点は『文脈型の問題』が登場することです。以下の設問に目を通してみましょう。


 If you see a sunflower in midsummer, what kinds of words do you imagine? Many people may say that sunflowers are very lively flowers and that they give us positive feelings. As the name suggests, their forms are similar to the sun. Why do people have this image of sunflowers? Are sunflowers always “positive” flowers? Certainly, as in the language of flowers, sunflowers mean passion, longing, loyalty or adoration, __________ it seems that almost all people associate them with a positive impression. Watching their culm or stem which rises in a straight line, and the lively blossom, we almost certainly get positive feelings and have a positive symbol for sunflowers. 

(A) however

(B) so

(C) while

(D) because

選択肢に接続詞が挙げられている場合は、前後の文脈を紐解いて適当なものを見つけ出さなくてはなりません。

空所の前後は「​​​​​​​​確かに花言葉では、ひまわりは『情熱、憧れ、忠誠、崇拝』を意味します。(    )多くの人がひまわりをポジティブな印象と結びつけるのは自然なことです。」と訳すことができます。

そのうえで選択肢である接続詞を当てはめてみると正解は結果を表す(C)が正解であることが分かります。

このように単純な文法知識だけで解けない問題もありますが、前後の文脈を正しく読み解くためには、やはり文法知識が必要だと言えるでしょう!

3-3.Part7の文書に関する問題

Part7は、1つもしくは2つの長文とそれに対する設問が2〜5問登場します。選択肢はそれぞれ4つずつです。

こちらの問題はしっかり英文を読む必要があり、読解力を求められるため『複合的なスキルが必要な問題』だと言うことができます。

基礎的な文法理解力に加え、速読力、論理的思考力なども問われます。

また長文のトピックが手紙やメール、商品メニュー、広告、記事など数多くあり、練習を繰り返し行って慣れていく必要があります。

全てにあてはまるわけではありませんが、おおよそのトピックに当てはまる解き方のコツをご紹介するのでぜひ参考にしてください。

STEP① タイトルやイントロダクションを読み概要を把握する

STEP② 設問・選択肢を読んでキーワードを掴む

STEP③ 長文のなかから似たような意味の関連する語句を探し、その付近で答えを探す

 

4.おわりに

TOEICで高得点を取るためには文法スキルの取得が必要不可欠です。

文型や不定詞や関係詞、仮定法など身につけるべき内容がたくさんあるので、まずは高等学校の参考書や教科書を使って復習をしてみてください。

文法が身に付いたらあとは繰り返し解くことです。そのうちに問題に慣れて、どんどんスコアがUPしてくることでしょう!

みなさまが快適な英語ライフを送ることができるよう、影ながら応援しています!

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