「結婚おめでとう」は英語で何?ウェディングで使えるフレーズ6選
「結婚おめでとう!」と言いたい時、みなさんなら英語でどのように表現しますか?
おそらく多くの方が「Happy wedding!」というフレーズを思いついたのではないでしょうか?
実は、厳密に言うとこの表現は誤った言い方なんです。
場合によっては失礼と受け取られてしまう可能性もあります。
大事な人のめでたい結婚を祝うお祝いの言葉、せっかくならば適切な表現で心を込めて贈りたいですよね。
今回の記事では、意外と奥が深い「結婚おめでとう」というお祝いの言葉について、厳選したフレーズを6個解説していきます。
例文も併せて紹介しますので、重要表現をしっかり覚えて、スマートにお祝いができるようにしましょう!
関連記事:「おめでとう」は英語でどう言う?お祝いの気持ちを伝えるフレーズ集
「結婚おめでとう」を伝える英語フレーズ
①:「Congratulations!」
日本では「結婚おめでとう」の意味で「Congratulations!」という表現を用いることが広く浸透してきています。
「Congratulations on your wedding!(結婚おめでとう)」のように言うこともできますし、「Congratulations!(おめでとう)」と、1語で使用しても問題ないです。
「Congratulations」という表現は、「人生の大事な節目をお祝いする時のおめでとう」に当たります。
例えば、試験合格、入学、卒業、就職、昇進、転職、結婚など、努力して何かを達成した時や人生の節目となるビッグイベントがあった際に使われるフレーズです。
「Congratulations」を略した形の「Congrats」も、友人に対してなど、カジュアルなお祝いの言葉として良く使われます。
誰かに対してのお祝いの言葉として使用する時には、どちらの場合でも必ず「Congratulations」「Congrats」というように、語尾の”s”を忘れないようにしましょう。
“s”のない「Congratulation」という単語は「祝うこと」「祝辞」自体を表す”名詞”表現のため、感動詞である「おめでとう」の意味を持ちません。
例文:
Congratulations on your wedding / marriage!
(結婚おめでとう!)
Congratulations newlyweds.
(結婚 / 新婚おめでとう。)
Congratulations on finally tying the knot!
(ついに結婚おめでとう!)
※tie a knot は「結び目を作る」という意味で、tie the knot となると「結婚する」の意を表す。
Congratulations on your 5th Wedding Anniversary!
(結婚5周年記念日おめでとう!)
新婦に向けて「Congratulations」と言うのはNG!?
「Congratulations!」という言葉を夫婦に贈ることは問題ないのですが、新婦に対して使うことは実はあまり良くないとされています。
「Congratulations」は、合格・卒業・就職など、努力をして達成した事柄を祝う表現なので、新婦に使うことはすなわち「よく努力して彼を射止めたね!」「(努力して)やっと結婚できたね!」というようなニュアンスになってしまうので、あまり好ましく思われないことも。
近年、若年層の方は気にしない方が多く、カジュアルに「Congratulations」が使われることも増えてきましたが、年配の方や目上の方に対して、フォーマルシーンなどでは基本的には避けたほうが波風が立たないでしょう。
関連記事:覚えておこう!結婚式で新婦に “Congratulations.” と言わない方がいい理由と適切な表現」
②:「Best wishes.」
「Best wishes」は「ご多幸、成功を祈る」という意味で、これからの未来の幸運や成功を祈る時に送るお祝いの言葉です。
「おめでとう」というお祝いの意味合いと、未来の幸運を願う2つの気持ちが込められているので、人生の門出でもある結婚のお祝いにぴったり合った表現です。
「Congratulations」と同じように、「Best wishes.」だけでも「おめでとう」という気持ちを伝えることができます。
また、「Best wishes」にも「Congratulations」と同様に複数形の“s”をつけるのを忘れないようにしましょう。
ちなみに、この”s”は「強意複数」と呼ばれ、意味を強めるために使われる表現です。
単数形ではなくあえて複数形を使うことで、程度が強いことを意味しています。
そのため、以下のような強い気持ちを込めるような挨拶表現に用いられます。
- Congratulations(おめでとう)
- Best wishes(おめでとう)
- Best regards(よろしくお伝えください)
- Thanks(ありがとう)
- My apologies(申し訳ありません)
- My condolences(お悔やみ申し上げます)
“s”をつけ忘れたからといって、まったく意味が伝わらない訳ではないですが、違和感のある表現になってしまうので、忘れないように気をつけましょう。
例文:
Best wishes for your marriage!
(結婚おめでとう!)
Best wishes forever.
(末長くお幸せに。)
Best wishes on this wonderful journey, as you build your new lives together.
(おふたりの新たな人生のすばらしい門出にご多幸をお祈りします。)
Best wishes for a future filled with happiness and love.
(おふたりの未来が幸せと愛で溢れますように。)
③:「May + 主語 + 原形」
「May the Force be with you」(フォースと共にあらんことを)というスターウォーズの名セリフでも使われている「May〜」というフレーズ。
実はこれもお祝いの表現の1つなんです。
「May + 主語 + 原形」の形で、「祈り」や「願い」のニュアンスが込め「どうか〜となりますように」という意味になります。
may は助動詞なので、主語の後に来る動詞が必ず原形になる点に注意しましょう
「Best wishes.」のように、結婚をお祝いすると同時に、明るい未来に向けた祈りを込めることができます。
また、丁寧な表現なので間柄を選ばず誰に対しても使用することが可能です。
使いこなすのにやや難易度が高い表現ではありますが、結婚のお祝いの定型文として使われる文言がいくつかあるので、まずはそのまま覚えてしまいましょう。
例文:
May today be the beginning of a long happy life together.
(今日という日がふたりの素晴らしい人生の始まりの日でありますように。)
May you share wonderful times for the rest of your lives!
(おふたりがいつまでも、素晴らしい時間を共に過ごされますように!)
May the years ahead be filled with lasting joy.
(これから先の年々が、長く続く喜びで溢れますように。)
May the love you share today grow stronger as you grow old together.
(今日のおふたりの愛が、共に年を重ねると共にさらに強くなっていきますように。)
May the love and happiness you feel today shine through the years.
(今日感じる愛と幸せが、この先何年もずっと輝き続けますように。)
④:「Wish〜」「Wishing〜」
「Wish〜」は「May〜」とほとんど同じ意味で使うことができるお祝いの表現です。
「May〜」と比べると、「Wish〜」の方がややカジュアルな表現です。
「願い」や「希望」という意味を持つ語なので、幸せな2人の未来が末長く続くようにと、これからのことを祈る定型表現が数多くあります。
動詞の「wish」には自動詞 / 他動詞両方の用法があります。
自動詞として使う場合は、前置詞の「on」「for」と共に用いましょう。
また、「Wish〜」「Wishing〜」のように、wish が原形で使用される場合と ing形で使用される場合とがありますが
- 「Wish〜」:「〜を願います」
- 「Wishing〜」:「〜を願っています」
という些細なニュアンスの違いがあるのみなので、どちらを使用しても問題ありません。
しかし、現在進行形の ing形の方が「(今だけでなく)この先もずっと願い続ける」というような意味合いが込められるので、一般的に好まれる表現です。
例文:
Wishing you a lifetime of love and happiness.
(おふたりの人生が愛と幸せで溢れますように。)
Wishing you joy, love and happiness on your wedding day and as you begin your new life together!
(おふたりの結婚式の日、そしてこれから共にあゆむ人生が喜びと愛と幸せで包まれますように。)
Wishing you both all the best on your special day and beyond.
(2人の特別なこの日とこれからの人生に幸せがたくさん訪れますように。)
Wishing you two a beautiful day and a lifetime filled with cherished moments.
(2人の人生に素晴らしい日々とかけがえのない瞬間がたくさんありますように。)
⑤:「Happy〜」
「Happy〜」という表現も、結婚式のお祝いの言葉として定番のフレーズの1つです。
しかし、記事の冒頭で「Happy wedding!」は結婚のお祝いの言葉としてはふさわしくないと述べましたが、これは一体なぜなのでしょう?
「Happy birthday」や「Happy new year」のように、「Happy〜」という表現は確かにお祝いにも使われるフレーズです。
「Happy〜」というのは、年中行事やイベントの際などに使用する「おめでとう」という表現で、基本的に毎年自然とやってくるようなお祝い事に対して使われます。
つまり「Happy wedding!」と言ってしまうと、来年以降も結婚というイベントが繰り返されるようなニュアンスになってしまうので、一生に一度の結婚を祝う言葉としてはふさわしくないのです。
最近では、あまり気にしないという方も増えてきましたが、可能であれば避けるのが無難です。
ただし、使い方によっては、「happy」を結婚式のお祝いの言葉として正しく用いることもできるので、例文で確認していきましょう。
例文:
Have a happy wedding life!
(幸せな結婚生活を!)
Happy ever after.(= Happily ever after.)
(いつまでもお幸せに。)
※「Happily ever after.」の方が一般的だが、近年では「Happy ever after.」という表現が使用されることも。
文法的にはどちらも誤りではない。
I’m so happy for you.
(結婚おめでとう。 / あなたが結婚して嬉しい。)
(I’m)So happy to celebrate this day with you both.
(今日というめでたい日をおふたりと一緒にお祝いできて嬉しいです。)
⑥:その他よく使われる定型表現
最後に、ここまでに紹介してきたフレーズ以外で、結婚のお祝いとしてよく使われる定型表現をいくつかご紹介します。
例文:
Here’s to a long and happy marriage!
(末永くお幸せに!)
Sweets are forever.
(いつまでもお幸せに / 甘い日々が永遠に続きますように。)
Your wedding day will come and go, but may your love forever grow.
(結婚式の日は過ぎ去るけれど、二人の愛はいつまでも育ち続けますように。)
Live, Love, Laugh, and be happy.
(生きて、愛して、笑って、幸せになってね。)
Lots of love today and beyond.
(たくさんの愛を今日もこれからも。)
Cheers to the happiest couple in the world!
(世界一幸せな2人に乾杯!)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では日本語の「結婚おめでとう」に当たる英語のお祝い表現6選を紹介してきました。
一見すると、簡単に言えそうですが、実はお祝い1つとっても色々な表現があり奥が深いんです。
大切な人の人生の門出を、素敵な言葉で祝えるようにぜひ何度も練習してみてください!
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