導入事例とインタビュー
奈良女子大学
オンライン英会話とセブ留学を組み合わせ、グローバル感覚や適応力を高める
奈良女子大学の皆様
学校団体での留学を決定された背景について教えてください
奈良女子大学 大高先生:奈良女子大学では、2018年から留学希望の全正規学生を対象に「奈良女子大学(NWU)セブ島プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトは、オンライン・マンツーマン英会話レッスン、短期英語留学、インターンシップの3つのプログラムで構成されています。大学はグローバル化を進めるため、留学生の派遣・受け入れ数の増加を目標に掲げており、特に留学希望者への英語教育の充実を重視しています。
「セブ島短期英語語学留学」プログラム(正式名称:「グローバル女性人材養成プログラム(フィリピン)」)は、2017年7月に山口大学の短期英語研修プログラムを参考に具体的な実施計画が進められました。セブ島研修を実施する際には、安全面や衛生面が重要視され、これらへの十分な対策が取られています。
留学の主な教育目標や目的について教えてください
奈良女子大学の「セブ島プロジェクト」は、留学生派遣の拡大を目的としています。オンライン英会話レッスン、短期留学、インターンシップを通じて、学生が国際的な経験を積み、グローバルな視野を広げることを目指しています。
具体的には、「Global Studies and Communication A/B」などの教養科目にQQEnglishのオンライン英会話を取り入れることで、学生の英語スキルを向上させ、実践的な言語能力を育成します。このプロジェクト全体を通じて、学生に異文化交流の機会を提供し、グローバル感覚や適応力を身につけてもらうことを期待しています。
セブ島・QQEnglishを選ばれた理由について教えてください
当時、QQEnglishはマンツーマンのオンラインレッスンを提供しており、受講者が自分のレベルに合わせた個別指導を受けられるため、効果的な学習が期待できました。また、カランメソッドやトピックカンバセーションなど多様なカリキュラムがあり、学生が自分のニーズに応じた最適な学習プランを選べる点も評価しました。
さらに、リーズナブルな価格設定や無料教材の提供、24時間対応の受講システムが学生にとって利便性が高かったことも選定の理由です。そして、QQEnglishはフィリピンにおける大規模な日本系英会話学校であり、導入実績も豊富。CEOが日本人であるため文化的な誤解が少なく、信頼性が高い点も決め手となりました。
オンライン英会話と留学を併用する理由を教えてください
大学では、オンライン学習と留学を組み合わせることで、経済的理由で留学が難しい学生にも公平に学びの機会を提供しています。オンライン学習は、場所を選ばず質の高い教育を受けられる一方、留学では異文化を直接体験し、語学スキルや国際理解を深めることができます。
これらを組み合わせることで、学生は柔軟に学べる環境を手に入れ、異なる学び方に対応できます。また、留学で得られる国際的な感覚や視野の広がりは、卒業後のキャリア形成にも役立っています。
オンライン英会話と留学の成果についてはいかがでしょうか
留学をきっかけに人生の選択肢を広げた例として、ある学生は帰国後にトビタテ留学JAPANに応募し、現在ニュージーランドで留学しています。セブ留学が語学学習だけでなく、異文化体験を通じて将来の視野を広げる大きなきっかけになっています。
また留学経験者が帰国後に他の学生たちに体験を共有することで、他の学生にも留学への興味や参加意欲を高める影響を与えています。これにより、学内全体のグローバルな視野が広がっています。
留学に来られた学生と現地の方々との交流・エピソードについて教えてください
学生たちはフィリピン料理を先生から教わり、実際に試した感想を伝え合うなど、対面レッスンならではのリアルなやり取りを楽しんでいました。初対面で緊張していた学生たちも徐々に環境に慣れ、順応していく様子が印象的でした。
学校団体での留学について、他の学校や教育機関に伝えたいメッセージやアドバイスがあれば教えてください
フィリピン留学は、マンツーマンでの対面授業が低価格で受けられる点が大きな魅力です。また、欧米への留学と比較しても、自ら英語を話す機会が多く得られる環境が整っているため、実践的な英語力の向上に繋がりやすいと考えています。
また、個人的な意見ですが、留学前にオンラインレッスンを受講し、留学後もオンラインレッスンを継続できるプログラムがあれば、英語学習を長期的に続けることができ、より効果的な成果が期待できるのではないでしょうか。
QQEnglishのことを知らない状態でプログラムに参加する学生も多いので、留学前にオンラインで指導を受けた先生に実際に現地で会いに行くような体験が加われば、学生にとってさらに興味深いプログラムになると思います。英語はあくまでも世界中の人と対話するためのツールだと思うので、なによりも「この先生と話したい!」という想いが、英語学習のモチベーションアップに繋がると思います。
留学に参加された学生の皆様へのインタビュー
学生の皆様にインタビューさせていただきました。
学生の声やエピソード
今回の留学を通してフィリピンと日本の文化の違いを感じた体験は何ですか?
後藤様:一番は交通事情です。横断歩道はあるけど信号はないなど…。横断歩道で待っていても車が止まることはないから一生渡れなくて(笑)自分からズカズカ渡って行かなきゃいけないところです。
QQEnglish(以下、QQ)で感じたことは、先生がみんな個性を大事にしていて、服装や髪型にきまりがないことですね。髪の毛の色も自分の好きな色にして、周りの人にどう思われるだろうかとかは気にせず、自分らしくいるだなと感じました。
三好様:QQのカフェのスタッフが好きな時に歌を歌って、好きな時に動画を流したりしていて、めっちゃ自由でいいなと思いました。
私も日本でアルバイトをしていますが、日本だとお客さんがいない時もしっかり前を向いて、ちゃんと立ってないといけないみたいな感じがあるじゃないですか。
フィリピンの人はお仕事の中でも、自分の楽しさも大事にして両立させてる感じがしました。ちょっと私もトイレで鼻歌を歌ってみたりフィリピンに染まってみたりしてみました。(笑)
留学中に特に感動した瞬間や学びとなった出来事があれば教えてください。
後藤様:後藤様:物乞いする子どもや、物売りの子どもを初めて目の当たりにして、本当にこういう世界があるんだなと感じるショッキングな出来事でした。
三好様:ジョリビー(注:フィリピンのハンバーガーチェーン)に行った時、自分より後に注文した友達が先に受け取って、そこからも後から来た人がどんどん私より先に注文を受け取っていきました。普段だったら「店員さん忙しそうだし後で聞いてみよう」と遠慮しますが、せっかくだから英語で聞いてみようと「Could you check my order?」話してみたら、2分で出てきました。私の注文を忘れていたんです。そこで「自分で自分のことはしっかりしないと、ちゃんと食べられない!」と学びました。(笑)
自分で英語で伝えたら伝わりましたし、やっぱり英語ができたらコミュニケーションも取れるんだなと実感しました。
学生寮やプライベートで他の国籍の学生とコミュニケーションをとる機会はありましたか?
後藤様:この前はロシアの方と、また今日は、QQのカフェテリアで台湾の方と話をしました。実際に海外の人と話して、「あ、ちゃんと英語で通じた。」と改めて感じました。
三好様:先輩がExchange Party(QQで行われる留学生交流会)で出会った方と話しました。初めて海外の人と話せたのですが、英語で話すことができて嬉しかったです。
一番楽しかった思い出は何ですか?
後藤様:買い物する時に英語で注文したり、質問してみたり、実際に街中で英語を使えたことが楽しいと思えました。英語ができたら国籍も関係なくコミュニケーションが取れるんだなと改めて感じました。
レッスンを担当してくれた先生が私の話をすごく聞いてくれたんですが、お互いの価値観に共感する部分があり、国を超えても同じ考え方の人がいるんだなと嬉しい気持ちになりました。
三好様:先生と話すのがとても楽しかったです。私は普段から冗談をよく言うタイプなんですけど、それに積極的にノってくれる先生が多くて。好きな男性アイドルの写真を先生に見せて「これ、私の彼氏!」なんて冗談を言ってみると、「え!めっちゃかっこいいね~」とテンポ良く会話をしてくれました。これまではテストの点数で優劣をつけられる英語しか経験していなかったので、こんな風に楽しく英語を使って会話することはとても新鮮でした。
他に楽しかったことは、買い物です!授業後に友達とつれだってショッピングモールに行くと毎回散財しちゃいました!!買い物が好きな方にはとてもおすすめの環境ですね。
留学に来てよかったですか?理由は何ですか?
後藤様:留学の目的は、英語を学ぶこともそうなんですけど、一番は外の世界を見ることでした。
海外旅行は行ったことがあるのですが、こんなふうに勉強をしにきたのは初めてです。フィリピンでこの一番の目的を達成できてよかったなと思います。
フィリピンは開放的で生きやすいなと感じて、自分のこれからの居場所探しをするきっかけにもなりました。
三好様:はい、特に学校主催のプログラムで留学に来られたことが一番良かったです!私が体調を崩したときには、水を差し入れてもらったり薬をわけてもらったり、学校のみんなにずいぶん助けられました。こんなとき、たった一人で留学に来ていたら、心が折れていたと思います。私が通っている大学は在籍している人がそんなに多いわけではないのですが、ここに留学しに来なければ話すこともなかったであろう人と新たに友達になれました。フィリピンという開放的な場所でお互いに助け合うことですぐに仲良くなることが出来ました。
将来について
今回の留学の体験をどのように今後に活かしていきたいですか?
後藤様:ストリートチルドレンを目の当たりにしたり、先生と貧困の話をして、自分がどれだけ恵まれてるかを実感しました。
自分の置かれている状況に感謝して、世の中のためになる仕事が将来できたらいいなと思います。
三好様:受けたことのないTOEICをまず受けてみて点数を取りたいです。一応日本の企業に就職したいですが、海外とかかわる職種、部署に就きたいのでそのためにスキルアップをしたいです。留学が終わっても英会話などで英語を使う機会を増やしたいなと思います。
今後の英語の目標はありますか?(資格取得、留学する、ワーホリする、外資に就職する等)
後藤様:来年から社会人なんですけど、どれだけ忙しくなったとしても英会話は続けて英語を話し続けたいなと思っています。
最終的には、海外に出て英語を使えるようになったらいいなと思います。
三好様:これからは今よりさらにグローバルな世の中になっていくと思います。TOEICはそんな時代に自分の力を証明する一つの指標になると思うので、とりあえず800点台を目指して勉強したいです。