経験者が語る!英語を学ぶメリットとデメリットを詳しく解説
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- 「英語を学ぶことにどんなメリットがあるの?」
- 「英語を学ぶことに意味はあるの?」
英語を勉強するのが苦手、または好きでない人でこのような疑問を抱えている方はいませんか?
英語は習得するまでに時間もお金もかかるため、身につけるのが大変ではありますが、これらのデメリットを大きく上回るほどメリットが多いスキルです。
本記事では、筆者の経験談を交えて英語を学ぶメリットとデメリットを解説します。
読み終わる頃には、「英語を勉強してみようかな?」と英語の勉強に対するモチベーションが上がるはずです。
英語を学ぶメリットや意味に疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
【経験談付き】英語を学ぶメリット10個
英語を学ぶメリットは、下記のように数多くあります。
- 進学や就職の際に有利になる
- 高年収が狙える
- キャリアの選択肢が広がる
- 脳に良い影響をもたらす
- いち早くたくさんの情報を入手できる
- 自信を持って海外旅行に行ける
- 世界中に友達を作れる
- 海外移住も視野に入れられる
- 自分に自信が持てる
- 英語の映画やドラマ、音楽をより楽しめる
本章では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
これらのメリットを知ることで、英語の勉強に対するモチベーションが高まるでしょう。
進学や就職の際に有利になる
英語を学ぶメリットは、進学や就職の際に有利になることです。
例えば、中学・高校・大学受験ではTOEICや英検などの英語資格試験を通じて高い英語力があることが証明できると下記のような優遇措置を受けられます。
- 英語試験の免除
- 英語試験への加点
- 総合得点への加点
- 出願資格の獲得
また、このような優遇措置は文系の生徒だけでなく、理系の生徒も受けられます。
また、グローバル化の影響で海外進出をしている企業が増えているため、就職・転職活動の場面でも英語力があることをアピールできると、他の応募者と差別化できる可能性が高いです。
下記はIIBCが実施した「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」に関するアンケート調査の結果をまとめたものです。
ここでは、82.6%もの企業が「英語力」を最も重要な知識・スキルであると回答しています。
【今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル】
スキル | 回答者の割合 |
英語力 | 82.6% |
コミュニケーションスキル | 80.7% |
問題解決力・実行力 | 72.3% |
リーダーシップ、組織のマネジメント能力 | 66.7% |
論理的な思考能力 | 61.2% |
基本的なビジネスマナー | 60.2% |
自己管理力 | 57.8% |
協調性、周囲への気遣い | 56.8% |
プレゼンテーション能力 | 47.0% |
国際的なビジネス感覚 | 44.7% |
ITスキル | 39.8% |
国際人としても幅広い知識、教養 | 37.7% |
中国語 | 25.8% |
出典:IIBC「英語活用実態調査2019(企業・団体)」
進学や就職・転職といった人生の岐路で、「英語力」は大きな影響をもたらします。
下記の記事では、進学や就職・転職活動でアピールできる実践的な英語資格を紹介しています。
興味がある方はあわせてご覧ください。
高年収が狙える
高年収が狙えるのも英語を学ぶメリットです。
高い英語力があると海外赴任や海外駐在など業務が広がるため、就職・転職活動において市場価値が高い人材として高待遇でオファーを受けられたり、昇進・昇格しやすくなります。
下記の表は男性と女性それぞれの英語力別平均年収を表したものです。
英語力が高い人は男女ともに年齢が上がるにつれて、平均年収の1.3〜1.6倍の年収になることがうかがえます。
【男性の英語力別平均年収】
年代 | 平均年収 | TOEIC730点以下 | TOEIC735点以上 |
20代 | 335万円 | 336万円 | 372万円 |
30代 | 488万円 | 398万円 | 474万円 |
40代 | 596万円 | 596万円 | 728万円 |
50代 | 662万円 | 686万円 | 883万円 |
【女性の英語力別平均年収】
年代 | 平均年収 | TOEIC730点以下 | TOEIC735点以上 |
20代 | 281万円 | 278万円 | 351万円 |
30代 | 310万円 | 319万円 | 403万円 |
40代 | 319万円 | 414万円 | 511万円 |
50代 | 315万円 | 462万円 | 503万円 |
※ヒューマングローバルタレント株式会社の調査結果をもとに筆者が作成
英語を学ぶことで年収が上がり、豊かな生活ができるようになるでしょう。
キャリアの選択肢が広がる
キャリアの選択肢が飛躍的に広がることも、英語を学ぶメリットの1つです。
例えば、学生であれば海外の高校や大学への進学を視野に入れることができます。
社会人であれば、下記のようにさらに多様なキャリアの選択肢を持つことが可能です。
- 海外企業への就職
- 外資系企業への就職
- 通訳や翻訳など専門職への就職・転職
- 海外部門への異動
英語を学ぶことはキャリアを豊かにする鍵となるため、人生における有益な投資であると言えます。
脳に良い影響をもたらす
英語に限らず外国語を学ぶことは、脳に良い影響をもたらします。
外国語を話せる人の脳は母国語だけでなく外国語も自由に使いこなせるような脳構造になっており、言語野を含めさまざまな領域の機能が強化されているからです。
ブリティッシュ・アカデミーの研究によると、第二外国語を習得している学生の方が、そうでない学生よりも優れた成績を収める可能性が高いことが判明しています。
他にも外国語の学習によって、下記のような好影響を脳に与えることが多くの研究で証明されています。
また、外国語の学習が脳に良い影響をもたらすのは子供だけにはとどまりません。
例えば外国語の学習によって記憶力が向上することから、大人は認知症やアルツハイマーなどの記憶障害になりにくくなるといったメリットもあります。
英語を学ぶことは年齢を問わず脳に良い影響をもたらし、脳を健康に保つのに役立ちます。
いち早くたくさんの情報を入手できる
英語が理解できると、いち早く大量の情報を入手することができます。
それは、世界には英語を話せる人が14億人以上も存在し、最新の情報は英語で発信されることが多いからです。
世界で最も話されている言語(2023年)
出典:statista “The most spoken languages worldwide in 2023”
筆者は、新型コロナウイルスが発生したときにオーストラリアにいました。
当時は「新型コロナウイルス」がどのような病気であるのか全く知識も情報もないため不安に感じていました。
しかし、インターネット上でリサーチをかけてみたところ、日本語の情報よりも英語の情報の方が圧倒的に多かったのです。
真偽はともかく、情報量が増えるほど新型コロナウイルスについて理解できるようになったため安心しました。
当時、英語ができて良かったなと感じたのを今でも覚えています。
日本語の情報は限られているとともに、英語の情報を日本語に訳すための時間がかかります。
英語が理解できれば、いち早く大量の情報を入手でき生活やビジネスなどにプラスに働くことにつながるでしょう。
自信を持って海外旅行に行ける
英語を学ぶことで、海外旅行がより安心で楽しいものになるでしょう。
それは、英語は世界共通言語で、英語が公用語でない国であっても第二言語として習得している人が多く、コミュニケーションを取れる可能性が高いからです。
現地で暮らす人々とコミュニケーションを取って、ガイドブックに載っていない美味しいレストランを紹介してもらえたり、旅先で友人を作ったりと海外旅行の楽しみの幅が広がります。
また、英語ができることで状況を正しく理解できるため、ぼったくりや詐欺といったトラブルを回避しやすくなるという点もメリットです。
英語ができれば、自信を持って海外旅行に行けるようになります。
世界中に友達を作れる
英語を学ぶことで、国境を超えて友達を作ることができるのは大きなメリットです。
それは、「いち早くたくさんの情報を入手できる」でも説明したように、世界には英語話者が14億人以上も存在し、SNSやオンラインゲーム、国際交流イベントなどさまざまな場面で共通のコミュニケーション手段として活用されているからです。
例えば旅行中に出会った人と交流を楽しんだり、語学学習アプリで互いの言語を教えあったりすることで友情が芽生えることがあります。
筆者もオーストラリア留学を通じて、フィリピンの国営放送のアナウンサーや、2022年のミス・インドネシアなどさまざまな人と出会い、友達になりました。
日本にいて日本語しか話せなかったら、彼女たちと友達になることはなかったでしょう。
英語を学ぶことで、コミュニケーションの幅が広がり世界中に友達を作れるチャンスが生まれます。
海外移住も視野に入れられる
英語を学ぶことで、海外移住という選択肢も視野に入れられます。
それは世界中の多くの国で英語は公用語あるいは共通語として使用されており、英語ができればどこの国や地域で暮らしても比較的スムーズに生活ができるからです。
現地で就職することもできるほどの英語力があれば、生活に困ることはないでしょう。
出典:外務省領事局政策課「海外在留邦人数調査統計 令和5年10月1日現在」
外務省の調査によると、海外で生活する日本人の数は年々増加傾向にあり、英語が話せればあなたも仲間入りすることができます。
英語を学ぶと、海外移住を通じて人生のフィールドをさらに広げることが可能です。
自分に自信が持てる
英語を学ぶことは、自分に自信を持つことにつながります。
それは英語を学ぶ過程で、小さな成功体験を何度も積んで達成感を覚えられるからです。
特に、初めて英語で会話ができた瞬間や、難しい英文を理解できたときには大きな自信が育まれるでしょう。
英語は単なるスキルにとどまらず、自分自身を成長させてくれるツールでもあるのです。
英語の映画やドラマ、音楽をより楽しめる
英語を学ぶことで、英語の映画やドラマ、音楽をより深く楽しめるようになります。
映画やドラマのセリフ、歌の歌詞には日本語に訳しにくい表現が含まれていることが少なくありません。
日本語の字幕や吹き替えでは、日本人に理解しやすいように置き換えられていることが多いため、正確な翻訳ではないのです。
しかし、英語ができればジョークや感動的なセリフの言葉の裏に込められた微妙な感情やニュアンスも感じ取れるため、作品への没入感が高まることが期待できます。
歌の場合は、アーティストのメッセージや世界観をより身近に感じられるでしょう。
また、日本語に訳されていない映画やドラマを一足早く楽しむことも可能です。
筆者は学生時代、『ハリー・ポッター』最終巻の日本語版が待てず、原書で読んだことがありますが、「英語を勉強していて良かったな」と思った瞬間の一つです。
英語を学ぶことで、エンターテインメントの世界をさらに広げることになります。
英語を学ぶデメリット
英語を学ぶのは基本的にメリットしかないため、全ての人におすすめしたいですが、強いて挙げるのであれば下記の2つのデメリットがあります。
- 習得するまでに時間がかかる
- お金がかかる
本章では、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
英語を学ぶメリットだけでなくデメリットも知っておくことで、いざ英語を勉強しはじめたときに「こんなはずではなかった」、「知らなかった」と後悔するリスクを軽減できるでしょう。
習得するまでに時間がかかる
英語を習得するまでには膨大な時間がかかります。
かかる時間の目安は、学習者の英語レベルによって異なるため一概には言えませんが、1,000〜3,000時間ほどかかることが一般的です。
文部科学省の学習指導要領によると、小学校から高校までの英語の学習時間は合計で1,050時間です。
学校種 | 英語の学習時間(年間) |
小学校 | 3・4年生:35時間5・6年生:70時間 |
中学校 | 140時間 |
高校 | 140時間 |
出典:文部科学省 「学習指導要領の改訂等について」
つまり、英語を習得するためには、学校の授業外で英語を自学自習する時間を1,000〜2,000時間ほど確保する必要があります。
「こんなに勉強しなくてはいけないのか…」とガッカリした人も多いのではないでしょうか?
しかし、正しい勉強方法で英語学習に取り組めば、この習得時間を少し短縮化することが可能です。
英語が話せるようになるために留意すべき点やおすすめの勉強法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
お金がかかる
英語を身につけるためには、学校外での自学自習が必要です。
下記のように様々な勉強ツールや方法がありますが、短期間で効率的に英語を習得しようとなると数十万〜数百万円ほどのお金がかかってしまいます。
- 書籍
- アプリ
- YouTube動画
- 学習サイト
- オンライン英会話・英会話スクール
- 留学
- 英語コーチング
また、お金をかけたからといって100%英語力が身につくとは限りません。
学習時間が不足しており、自分に合った学習教材・学習方法で勉強しないと大きな学習効果を実感できないことから、人によっては英語学習でお金を無駄にしてしまうこともあるでしょう。
最低限のコストで最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、英語の勉強に活用する教材や学習方法は慎重に選ぶことが大切です。
英語を学ぶメリットはデメリットを大きく超える!英語を勉強しよう!
本記事では、筆者の経験談を交えながら英語を学ぶメリットとデメリットについて詳しく解説しました。
結論を申し上げると、英語の勉強にデメリットはほとんどありません。
メリットの方が圧倒的に多く、そのメリットはデメリットを大きく超えるほど価値のあるものです。
英語を学ぶメリット |
・進学や就職の際に有利になる ・高年収が狙える ・キャリアの選択肢が広がる ・脳に良い影響をもたらす ・早くたくさんの情報を入手できる ・自信を持って海外旅行に行ける ・世界中に友達を作れる ・海外移住も視野に入れられる ・自分に自信が持てる ・英語の映画やドラマ、音楽をより楽しめる |
可能性を広げてより豊かな人生を送るためにも、ぜひ英語の勉強を頑張りましょう!