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【子供のオンライン英会話】フィリピン人の英語ってどう?

【子供のオンライン英会話】フィリピン人の英語ってどう?
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英語コラム

お子さまに英会話を習わせたいけど、フィリピン人の先生のなまりを不安に感じている方も多いでしょう。

後述のように、フィリピン人の英語力は高く、世界的に通用するレベルですので、なまりを心配する必要はありません。
むしろ、フィリピン人の発音はアメリカ英語に近く、日本人にとって聞き取りやすいとさえ言えます。

特に、TESOL(英語教授法、Teaching English to Speakers of Other Languages)の資格を持っているフィリピン人講師であれば、なまりはほとんどないと言ってよいでしょう。

反対に、英語ネイティブでも、なまりの強い方はいらっしゃいます。

また、ネイティブは英語を自然と身につけてきたため、発音や文法を理屈で説明できない場合もありますが、フィリピン人は英語を苦労して学んでいるので、理屈で説明することもできます。

フィリピン人の英語力


2021年のEFによる英語力の調査によれば、フィリピン人の英語力は世界で18位、アジアではシンガポールに次いで2位です。
フィリピンがスイスよりも上位にあることからわかるように、フィリピン人の英語力はヨーロッパ人並みなのです。

非常に高い熟練度

1位      オランダ
4位      シンガポール

高い熟練度

18位    フィリピン
25位      スイス

中程度の熟練度

32位    香港
35位    イタリア
48位    インド

低い熟練度

78位    日本

出典:EF EPI 2021

歴史的、地理的経緯


フィリピンは16世紀からスペインの支配を受けていましたが、1898年の米西戦争でアメリカが勝った結果、それ以降、1942年までアメリカの植民地となりました。

そのため、フィリピンではアメリカ式の教育が全土で浸透することとなり、1901年から1957年までは、すべての児童と生徒に対して、全科目が英語で教えられていました。

これがフィリピン人が英語を話せる歴史的な経緯です。

そして、フィリピン人の間で、英語が定着したのには、地理的な要因もあります。
フィリピンには7,641の島々があり、180以上の言語があります。

島と島の行き来が難しかったため、言葉が多数に分かれたと考えられます。
例えば、首都のマニラではタガログ語、セブ島ではセブアノ語というように多数の言葉があります。

タガログ語とセブアノ語の違いは、日本語の大阪弁と東北弁のような方言レベルの違いではなく、互いに意思疎通が困難です。
出身地が違うフィリピン人同士が話す際には、共通語として英語を使用することが多くあるのです。

そのため、街中の広告・看板は英語が基本で、日常生活に英語が浸透しています。
なお、フィリピンの国語はフィリピノ語で、公用語はフィリピノ語と英語です。

フィリピノ語はタガログ語を標準化したもので、タガログ語とほぼ同じだと捉えていただければよいと思います。

学校教育での英語の扱い


フィリピンの学校では、英語はもちろんのこと、理系科目(数学、理科)は英語で教えられてきました。
フィリピノ語を使って教えるのは文系科目(国語、社会、人格教育、保健・体育など)です。

したがって、数学や理科の参考書やテストは英語で書かれている環境で、フィリピン人は小学校から教育を受けるのです。
英語力が足りず、理科や数学の理解が進まないことが問題視されることがあるほどです。

日本では、数学や理科を学ぶのに日本語だけで事足りる場合が多いのと対照的で、フィリピンでは理系科目を学ぶのに英語を習得する必要性があるのです。

コールセンターなどのBPO


世界の企業が、テレマーケティングやカスタマーサービスなどの業務をフィリピンの会社に委託しています。

これをBPO(Business Process Outsourcing)といいますが、2022年現在で120万人ものフィリピン人がBPO業界で働いており、GDPの11%以上を占めているそうです。

(出典:Top 40 BPO companies in the Philippines 2022

フィリピン人は英語が上手であることから、アメリカ系企業をはじめとした、各国のグローバル企業がコールセンターなどの業務をフィリピンで行なっているのです。
フィリピン人の英語力がビジネスレベルで評価されている証と言うことができるでしょう。

また、フィリピン人は外国に出稼ぎに行く人が多くいます。
英語を話せることは、豊かな生活を送る手段のひとつとして重要で、社会に英語が浸透しているのです。

英語を理屈で教えられる


母語は自然に習得したものですので、文法や教授法をしっかり知っていないと、的確な指導をすることができません。

私たちの母語である日本語ですが、どこまで文法を理解できているでしょうか?
例えば「この部屋はとてもきれいだ」の「きれいだ」の品詞を答えられるでしょうか?

正解は形容動詞です。

言い切りの形が「…だ」で終わるものは形容動詞だと国語の時間に習ったことでしょう。

では、「彼がこんな古い家を買った理由はなぞだ」の「なぞだ」の品詞は何でしょうか?
これは「なぞ」という名詞に助動詞「だ」が付いたものです。

どうでしょう、外国人に理屈を説明できそうでしょうか?

私たち日本人は、自然な日本語を話すことができますが、日本語を外国人に的確に教えられるようになるには、知識とトレーニングが必要になるのがわかるでしょう。

これは英語ネイティブが英語を教える場合でも同様です。

有名な例では、冠詞のtheを[ザ ðə]と発音する場合と[ジ ðiː]と発音する場合があり、そこにはルールがあるということを、多くのネイティブが知らないのです。

子音の前では[ザ ðə]、母音の前では[ジ ðiː]というルールは、日本では中学校で習い、多くの人が覚えているルールだと思います。

発音の上達法


外国語を学ぶ際に苦労する発音ですが、どのように学んだら効果的に習得できるでしょうか?

私が英語を学んだ時はオンライン英会話もありませんでしたし、英語の教育動画もYouTubeのように手軽に見ることができませんでした。

ですので、ラジオ講座やCDを聞いて、ネイティブの発音をひたすら真似しましたが、今から振り返ると、大して発音は上手になりませんでした。

その理由は、発音の理屈を知らずに、やみくもにネイティブの真似をしたために、学習効果が低かったのです。

科学的には、発音を決める要素は大きく3つあります。

口の開き具合、唇の形、舌の位置です。

この3つを理屈でわかると、正確な発音が可能になります。

日本人が苦手な音に「ア」に聞こえる音、[ɑ][æ][ʌ]があります。
これらは別の音ですので、3つとも発音し分けなければ、伝わる英語になりません。

  • [ɑ]は口を大きくあけ、舌は後方にある状態で、喉の奥から「ア」と発音します。
  • [æ]は[ɑ]よりも口を左右に横へ引いて「エ」の構えで、「アー」と発音します。舌は[ɑ]よりも前にあります。
  • [ʌ]は口を半開きにして脱力して「ア」と発音します。

このように、それぞれの音には発音のコツがあります。

オンライン授業では、先生の口の形を見ることができますし、先生はお子さんの口を見ることができます。

そして有資格者のノンネイティブ講師は、口の開き具合、唇の形、舌の位置の大切さを知っていますので、口の形に注目して指導してくれるはずです。
彼らはきれいな発音を苦労して手にしています。

物心が付いた時から発音できるネイティブよりも、有資格者のノンネイティブ講師の方が、発音のコツをよく知っていることでしょう。
ネイティブの発音をやみくもに真似するよりも、理論的に正確な発音を学ぶのが大切です。

フィリピン人のホスピタリティ


最後にもう一つ、フィリピン人講師をおすすめする理由を挙げましょう。

フィリピンには、明るく、陽気で、優しい人が多いです。
道を歩いていても、気軽に明るく話しかけてくれます。

そしてフィリピン人は子供が大好きなことでも知られており、子供に対して辛抱強く向き合う精神が自然と備わっています。

このホスピタリティで、お子さまの英語学習をやさしく見守り、伴走してくれるはずです。

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